佐藤優のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「勉強法」というシンプルなタイトルになっていますが、もともと『危機を覆す情報分析 知の実戦講義「インテリジェンスとは何か」』(KADOKAWA)として刊行された本の加筆修正版です。
著者の多くの本と同様に、イスラムやロシアといった国々をはじめとする国際情勢の動きや、新資本主義の問題にかんして、外交官として活躍してきた著者自身の観点からその本質を読み解く解説がなされています。それに加えて、そうした情報分析をおこなうための基礎的な教養を身につける方法が示されています。
著者のこの類の本は、これまでもう何冊も読んでいるが、さすがに食傷ぎみです。 -
-
Posted by ブクログ
前半は、同志社大学の学生向けの教養に関する講演、後半は、同大学の野口範子教授との対談からなる。全体を通じて、佐藤優氏の母校への恩返しが詰まっている内容と感じた。
「カイロス(刻)」、前と後で違いがある、歴史の年号を覚えるのは、このカイロスを知ることという点が重要という指摘は、気にしてなかった… ただ年号と出来事だけを記憶するつまらない勉強ではなく、その出来事で前と後が何が変わったのか?をこれからは意識しよう。
対談では、「合理的思考であるが科学的思考では無い」といういくつかの話がちょっと面白かった。例として、オウム真理教とロケット開発を出している。オウムは、妄想の末に自分達がやられる前 -
Posted by ブクログ
例の「ムネオさんの犯罪」辺りに連座して、背任、偽計業務妨害で起訴された著者である。
この本は、田中真紀子外相(当時;「外務省は伏魔殿発言」などで旧弊にクサビを打ち込む正義の味方に見えたっけ) vs ムネオさん戦争の裏事情や、北方領土を巡って、ソ連~ロシアとの間で水面下の交渉が進められていた頃の内幕、逮捕拘留されてからの検察官とのやりとりなどが迫真の筆致でえがかれている。
そして、外交とはどういうものか、検察とは(あるいは国策捜査とは)どういうものかについてアウトラインを教えてくれる。さらに、小泉政権を境に日本はいったいどう変わったのか?についても理解を与えてくれる。(それがつまり、傾斜配分 -
Posted by ブクログ
自分の目的に合わせて情報を拾うことの大切を知った。
情報を捨てることも大事で、メッセージツールとかは時間を制限しようと思う。
手書きで書くことの重要性は改めて感じた。インプットもアウトプットもデジタルにしていたが、アナログに一回戻そうかと思う。新聞電子版も紙にしようかな。
本を焦って読むのは禁物。最近これをしてる気がしてる。
批判的意識を持つことで、本の内容を咀嚼し、情報を価値化するようにしたい。中身が入ってなくて読んでたら時間がもったいないですよね。
日誌書こうかな。毎日何がよくなくて、何が良かったかを整理すればより一日が充実する。生き急いで忙しなくやってても何も身に付かないのかな。 -
Posted by ブクログ
佐藤優氏の「皮肉な事に平和と結びつくのは、平等ではなく、格差。そして、平等に結びつくのは戦争なのです。」は、インパクトあった。確かにこれまでの歴史は過去もそして今現在もそうだったという不都合な真実だなと。
トランプ大統領になったら、戦争は起きないという洞察も今現在は当たっている。
リーダーという観点から特定の宗教団体をあげたり、共産党の前の書記長の名前を出すあたりもキリスト教の氏の独特なメッセージが織り交ぜられていて本の幅を広げている。
この本の締めは、キリストの言葉をひいて、「ナルシズムの肥大した根拠のない全能感を持つような指導者は必要ない。民衆の前にへりくだることができ、弱い人と共に進 -