佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アフターコロナは全編を通した主題ではなかったと思う。むしろ前半の初めの方だけ。
二人の見方が分かれるところは、どちがら正しいかではなく、二人の背景や考え方、信条からくるものだと感じた。その辺が面白い。
とくに副島氏の意見はずばっと言い切っていることが多い。いろいろな筋から情報を得たり判断したりしているのだろう。しかし、本書ではそれが伝聞なのか自身の考えなのか、伝聞ならどういったところからの情報なのかが言及されておらず、もやもやが溜まる。
新型コロナウイルスそのものの出どころについては、DNA情報が公開されて研究者の目に触れているので、副島氏の指摘は違うのではないかと考える。
後半の宗教は、宗派によってだいぶ考え方や行動が異なること、その成り立ちを学んだ。「勉強しないとなあ」と感じさせるもの。でも繰り返し触れて考えないと覚えられないし身につかないと思うのがつらい。理解できれば、物事の整理の大きな方法がひとつ手に入るのだろう。 -
Posted by ブクログ
佐藤優(1960年~)氏は、同志社大学大学院神学研究科修了、外務省入省後、対ロシア外交の最前線で活躍した、元外務省主任分析官。2002年5月、鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕され、512日間勾留された後、作家に転じ、2006年『自壊する帝国』 で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。現在は執筆活動を中心に行い、一般向け著書多数。
本書は、自ら還暦を迎えた著者が、以下の構成で「還暦からの人生戦略」を語ったもの。
第1章:還暦からの「孤独」と「不安」
第2章:還暦からの人間関係とメンタル
第3章:還暦からの働くことの意味
第4章:還暦からのお金とのつき合い方
第5章:還暦からの学びと教養
第6章:死との向き合い方
付録:対談 佐藤優×池上彰(初出:「BIG tomorrow」2017年10月号)
私はアラ還世代に入り、これまで、“人生後半の生き方”を綴った、斎藤孝『人生後半の幸福論』、『55歳からの時間管理術』、出口治明『還暦からの底力』、五木寛之『孤独のすすめ』、弘兼憲史『50代からの人生を楽しむ法』等の本を読んできたが、それらが主に、生き方の心構えやスタンス、具体的な日々の過ごし方などを語っている(もちろん、その内容には著者の個性が表れている)のに対し、本書は、還暦を迎えて考えておくべき事柄が網羅的に列挙されており、題名の通り、“戦略”を立てるにあたってのマニュアルのような作りとなっている。
よって、これまでこうしたことをあまり意識しなかった人には多くの示唆があるし、一方で、それなりに考えている向きには既知のことも多いので、頭の整理という読み方ができるかもしれない。
因みに、私が最も有用に感じたのは、「UTokyo OpenCourseWare」や「JMOOC」などの大学のオンライン講座の情報であった。
(2021年7月了) -
Posted by ブクログ
還暦を迎えた元外務省主任分析官 佐藤優 が語る、還暦の風景であります。曰く、陸軍要務令によれば撤退戦では、戦線は拡大しない、と。ゆえに還暦を過ぎて戦線を広げるのは危険です。また50歳の頃、自分には、やりたいことが多々あり、これから100を超える仕事が出来るのでは、と感じていたが、いざ還暦を迎えてみると、残りの時間では、10ぐらいの仕事が精いっぱいではないか、と感じている。還暦をというのは、例えていえば、長い航海を終えて(サラリーマンが長かった社会人生活を終えて)港に戻った客船にような立ち位置ではないでしょうか。船が大きくて、それなりに装備や燃料等が充実していれば、改めて長い航海に船出することもできますが、総じていえば、これからの船出(新たな旅立ち)は、少し危険ではないでしょうか、と。佐藤優先生、かく語りき。何やら、五木寛之の下山の思想を思い出します。
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「全世界に同情されながら死に絶えるよりも、全世界を敵に回しても生き残る」これがイスラエルの国是だ。世界の政治・経済エリートへ大きな影響力を有す情報(インテリジェンス)大国。中東と世界情勢を分析するには避けては通れない国だが、その実態はあまりにも知られていない。「イスラエルは通常の国民国家ではない」と喝破する第一人者が、イスラエル人の愛国心、さらにそれを支える神理解を読み解く!
最近イスラエルとパレスチナの問題に興味を持ち始めて読みましたが、意外と著者の外交官としての矜持や心持ち、そして信仰のことが多く書かれていて意外でした。イスラエルという国の存在を認めようとしないイランやハマスの恐ろしさを日本人は全然分かっていないんだな。北朝鮮という国がすぐ隣にあってどうしてこんなのどかなんだろうと思ってしまうくらい、この国は危機感がない。世界から取り残されないようにインテリジェンスを身に着けていきたいし、外交官たちにはぜひ愛国心をもって働いてほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまとめと一部感想
北方領土交渉
北方領土返還のチャンスを逃して久しいが、返還請求側が交渉では有利なことを前提に、米中関係とロシアの介入等地政学的変化も考慮しつつ引き続き交渉を続けるべき。
国際情報戦
ゴーンの逃亡に際して国際的な共感が得られた背景にキリスト教宗派が関係している。そのあたりの分析する視点がソフトパワー利用には必要になると感じた。
イギリスがファイブアイズをして日本を取り込みシックスアイズにする可能性を示唆している。日本としてはこの体制には情報交換の幅が拡がるのみでなく、イデオロギーや価値観を共有する各国とサプライチェーンを構築できる経済的な連携のメリットがある。一方、同盟国のエージェントが日本国内で不正を働いた場合の対応がおそらく生ぬるいことになる。また、情報機関が事実上不在のため、フェアな情報交換ができるか不明だと思う。
EU
イギリスのEU離脱とコロナの影響で、EU各国の分断が浮き彫りになった。アメリカの混乱も影響して、EUの足並みは特に対中国対応でびらぼら。ドイツは中国への投資。イタリアは中国のマスク外交に感謝。スウェーデンは独自に中国に対峙。イギリスはファーウェイ排除。
米対中
イデオロギーの対決で考えると見誤る。
帝国主義対帝国主義の国益の衝突で考える。
日本も米国との同盟のメリットを享受する帝国主義勢力の一角である自覚が必要だと感じた。
日本の教育について
教育についての章は外交等の場面でのエリートの力不足を前提に、強化すべき教育体制を論じている。この章については、あまり同意しない。優秀な官僚の確保やイギリス式エリート教育だけが日本に有益なのか不明なため。また具体的な解決策も見えてこなかった。