佐藤優のレビュー一覧
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著者にしては少々荒っぽい主張が気になった。仏教寺での講演内容が本になったので、やや過激な主張をしていたのだろうか?サウジの王族が葡萄酒は飲まないが、葡萄で作ったものでなければアルコールではないとの解釈でウィスキーを飲んで酔っ払っている!本当?サウジを英のサッチャー首相が訪問した際には見た目は女性だが、明らかに男性だとして受け入れた!沖縄の独立が現実味を帯びてくるとの主張もかなり大胆で、本当? 「一神教は不寛容で、多神教は寛容」との世の中の論調に対して、「一神教は本来自分の救いにしか関心がないので寛容だ」との主張はなるほどと賛成だったが。ところでスターリンの息子がナチスドイツの捕虜になって、切り捨てたために収容所で死んだとの話が紹介されている。これは初耳で驚きだった。また1880年に日本政府は宮古島以南を中国(清)に割譲しようとしていたが、拒絶され日本に残った!これも驚きの話だった。そういう意味では実に興味深い読書になった。
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【268冊目】手嶋龍一さんと佐藤優さんの対談形式で、公安調査庁が日本のインテリジェンス・コミュニティで中核的な役割を担っている・担っていくという内容の本。
とはいえ、公安調査庁の実績として述べられているのは、2001年の金正男入国事件と2014年の北大生シリア渡航未遂事件のみ。前者は、MI6が公安調査庁に事前情報をもたらしたんじゃないか?後者は、公安調査庁が間接的に警察に通報したんじゃないか?という話。とはいえ、佐藤さんの憶測という形で示されており、秘密の話だからハッキリ言えないとも解釈できるが、本当のことは知らないけど無理やり公安調査庁の手柄ってことにしてる、とも解釈可能……
そういうわけで、昔からある「公安調査庁解体論」を覆すだけの説得力ある議論にはなってない。
勉強になったのは、公安調査庁のルーツ。1945年9月の内務省調査部。それが内務省を警戒するGHQによって内務省ごと解体された後、1948年2月に法務庁特別審査局として生まれ変わった。これが公安調査庁の前身。当初、GHQが警戒するウルトラ・ナショナリズム、つまり極右を警戒対象としていたが、いわゆる1947年の「二・一ゼネスト」あたりを境目にして占領政策の転換が図られたこととともに、共産主義をその対象として変えていったとのこと。なるほど。 -
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「知の巨人」立花隆氏と「知の怪物」佐藤優氏の必読教養書400冊
対談形式である
ブク友さんのレビューをみて気になったのだが…
読む前から圧倒されてしまう
果たして自分が読んでも良いものか、と恐れ多くなるが、怖いもの見たさ的な好奇心から読んでみた
蔵書数ももちろん驚愕なのだが、お二人とも毎月の本代は十数万〜二十万円とのこと(ひぇ〜)
実際読んでみて、(想定内の)知らない本だらけ、対話の内容も、お手上げの内容も多い
しかし、グイグイ引き込まれて読めてしまう
揺るがない確固たる自分を持っている方の底力というのはこういうものか、と、ひたすら圧倒されるのだが、お二人のそれぞれの考え方がそれぞれで面白い(もちろん、それはちょっと…と受け入れがたいものもあったが)
そいういう見方があるのか…とかね
例えば
「カラマーゾフの兄弟」実は神を信じていないドストエフスキーの本心が透けて見える
とし、ドストエフスキーの小説が流行するような社会は「病んでいる」と考える佐藤氏
また「蟹工船」は労働問題をカリカチュア化されてしまっている とご立腹な佐藤氏
政治や外務省、外交秘話的な話も面白い
大物政治家や、著名人の知られざる一面
凡人には刺激的だ
本を紹介しながら時代背景も対談してくださる
例えば
コーヒー・ハウスが政治的陰謀の場に…
それを把握していたスターリンはソ連全土から無くさせた!
ちなみにロンドンにもあったが、この当時はインド植民地化の前のため、コーヒー文化があったそうだ
コーヒーハウスは喫茶店の原型
現代のスターバックスでは、人に話しかけたりはしない(笑、確かに)
ニセものに騙されないために
スパイ小説でダークサイドを探れ
週刊誌の俗悪記事をたくさん読んでいる人の方が知恵がつく
現代の教養教育に人間のダークサイドに関する情報が欠けている
人を脅したり騙したりするテクニックが発達している世の中
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なかなかダークサイドを知る勇気が出ない
つい目を背けてしまう
家人の本棚にある「ルポ西成」「売春島」とか、どうも手が伸びないが…
佐藤氏とロシアつながりの米原万里氏の本が、2冊ほどピックアップされていた
「オリガ・モリソヴナの反語法」については、ロシア人がいかに友情を大切にするか、スターリン主義が何であったか、反語法を学ぶための最良のテキストとしている(ふふ今は本棚で崇めているので読むのが楽しみである)
また優れが書評集とし「打ちのめされるようなすごい本」も紹介されていた
シュライエルマッハーのように「直観と感情」で読んでいるとなかなか褒めておられる(米原さんは佐藤氏の書評で手厳しいことを述べられていたが…(笑))
■立花氏の「教養」の定義
・人間活動全般を含むこの世界の全体像についての幅広い知識
・その人の精神的自己形成に役立つすべてのもの
・現代社会を支えている諸理念の総体
・知っていないと恥ずかしい知識の総体
・各界で教養人とみなされている人々と恥ずかしくない会話を持続的にかわせるだけの知的能力
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なるほど
一生かかっても教養人にはなれない…
でも教養は年齢に関係なくいくつになっても、いつでも必要だからこそ、これからも学び続けよう!
■立花氏の「実戦」に役立つ十四カ条の抜粋
・金を惜しまず本を買え→はいそうします
・一つのテーマについて必ず類書を何冊か求めよ→只今実践中です
・自分の水準に合ったものを読め(高くても低くても時間の無駄)→それが理想だが、合った本を見つけるのが至難
・本を読みながらノートを取るな、どうしてもノートを取りたいときは、読み終わってからノートを取るためにもう一度読み直せ
ノートを取りながら一冊読むより、五冊の類書を読む方が効率的→これは難しいのです せめて各章ごとではダメですかね…
・注釈は半分以上の情報が含まれることが有→最近はほぼ目を通します
・本を読むときは猜疑心を忘れるな 嘘、デタラメはいくらでもある→気を付けます!
・何かに疑いをもったら、オリジナルデータ、生のファクトにぶち当たるまで疑いをおしすすめよ→できる範囲で…
・大学で得た知識などいかほどのものでもない
社会人になってから獲得し、蓄積していく知識の量と質がその後の人生に決定的に重要→量も質も向上させたいものだ
◎今後ぜひ読みたい本リスト
■「二重らせん」ジェームズ・D・ワトソン
■「古代文明と気候大変動」B・フェイガン
■「嫉妬の世界史」山内昌之
■「不思議の国サウジアラビア パラドクス・パラダイス」竹下節子
■「『相対性理論』を楽しむ本 よくわかゆアインシュタインの不思議な世界」佐藤勝彦
■「明治十年 丁丑公論・瘠我慢の説」福澤諭吉
うーん
正直生きている世界が違いすぎるため、あまり読みたい本は増えなかった(汗)
しかしながら、こちらの知識が乏しくても、対談式のため読みやすく、また知らない世界を知ることができ好奇心が満たされる
ためになることも、意外と失礼ながら下らないこともあったりと読み物として楽しめた
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40代で生き方に迷いあぐねつつ踏み出せずにいる身として読んでみた。……何というか、社会のわりと中の上層くらいにいる人たちを想定して書かれているような感じ。著者ご自身がそうだろうし、そういう本は多いからそんなもんだとも思う。
書いてあることは普通に納得できる。ドキリとしたのは、学ぶべき人やお手本がいないという人は、自分の方向性や目標がはっきりしているか顧みろというところ(p.135)。フワフワと定まらない何かを探して文句タラタラなところが自分にもあるなと自戒したしだい。
内容自体はわりと生き方全般にわたっていると思うんだけど、書題は「働き方の極意」なんだよね。ビジネス色の強い新書シリーズだから、編集者がこうしたんでしょうね。40代って、働き方と生き方をシンクロさせていく年ごろだと思うんだけど、どうも男性向けは仕事を切り分けたがる感じがする。 -
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新潮講座にて、ヒトラーの『わが闘争』をテキストに講義された内容です。現在の世相は、第二次世界大戦前のものとの類似点を指摘されることがありますが、本書では「不寛容」という言葉を、それがどのように世の中に影響したのかを、このテキストを読むことによって紐解かれています。
ヒトラーの個人的な話から、彼が何を目指して、何をしようとしたのかを、それをどのように具体化していくのか。それがこの『わが闘争』一冊に書かれているところが驚きで、普段軽視しがちな思考の純粋さの強さ、この怖さを感じるところがありました。この強さに出くわしてしまったときに、慌てたり熱狂したりせずに対処するために、この本を知っておくことは有効なのではないかと感じました。
『わが闘争』の本文を読んで、佐藤さんの説明があるのですが、何度振り返って読んでもその説明がよくわからないところがあり、飛躍を感じるところがありました。『わが闘争』をざっと読んで、佐藤さんの講義を楽しむことができる位の内容で良しとするでも良いのかもしれませんが。 -
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読書記録です。
本を読まない高校生のため、さりげなく本を机に置いて「思わず手に取る」作戦、連敗記録更新中。潔く諦めて付箋紙を貼り「ココだけは読め!」と詰め寄っている。連敗作戦を小馬鹿にするムスコもこれまで拒否したらさすがにマズイとは思ったのか、一応読んでた。なんで中学生対象やねんとぼやきながら。まあ、成果は出てないけど。
この本のココだけ付箋は「機会費用」、「音読とディクテーション」、「紙の辞書を手元に置け」。リモートでタブレット学習がメインになった休校期間、なんでわざわざ紙の辞書やねん邪魔やと文句を言われつつ、意図的にぶ厚い辞書を机に置く作戦も加えて実行中。一回でも開いた形跡があれば良しとしよう…