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歴史はひとつではない!著者初の世界史入門
ウクライナ危機、イスラム国、スコットランド問題……世界はどこに向かうのか。戦争の時代は繰り返されるのか。「資本主義」「ナショナリズム」「宗教」の3つの視点から、現在の世界を読み解くうえで必須の歴史的事象を厳選、明快に解説! 激動の2015年を見通すための世界史のレッスン。
[内容]
序章 歴史は悲劇を繰り返すのか──世界史をアナロジカルに読み解く
第一章 多極化する世界を読み解く極意
1 帝国主義はいかにして生まれるのか
2 資本主義の本質を歴史に探る
3 イギリスの歴史教科書に帝国主義を学ぶ
第二章 民族問題を読み解く極意
1 民族問題はいかにして生じたのか
2 ナショナリズム論の三銃士──アンダーソン、ゲルナー、スミス
3 ハプスブルク帝国と中央アジアの民族問題
4 ウクライナ危機からスコットランド独立問題まで
第三章 宗教紛争を読み解く極意
1 イスラム国とバチカン市国──日本人に見えない世界戦略
2 キリスト教史のポイント
3 イスラム史から読み解く中東情勢
4 戦争を阻止できるか
Posted by ブクログ 2020年11月18日
著名な歴史学者、民俗学者らの主張をつなぎ合わせるかたちで国際社会の紛争や経済、宗教上の問題・課題を読み解く一冊。世界史で学んだ過去やニュースで取り上げられる表層の事象が本書の解きほぐす土台、骨組みの上で起こっていると理解できる。
国際情勢の専門家として信頼する佐藤優さんが15年の出版当時、クリミア...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月12日
単なる世界の通史ではなく、佐藤優氏の独特の世界観を通じて、全く違う角度から世界史をとらえることのできる本。この本を読めば、スコットランド問題や、イスラム国の問題等、今、話題となっているコトの背景を理解することができる。キリスト教とイスラム教をざっくりと知ることのできる本ともなっており、非常に内容が濃...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月28日
■アナロジー(類比)とは似ている事物を結び付けて考えること。アナロジー的思考はなぜ重要なのか。道の出来事に遭遇した時でも,この思考法が身についていれば「この状況は過去に経験したあの状況とそっくりだ」と対象を冷静に分析できるから。
■アナロジー(類比)とメタファー(隠喩)の違い。(「キリスト教神学入門...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月09日
再読。
グローバル化の果てに覇権国家の行き詰まりが起き、各国のナショナリズムが強化され帝国主義の時代がくる。著者はこの本でそう指摘している。現在のウクライナ戦争に突き進んだロシア、覇権をめぐる中国の動き、アメリカの自国第一主義はまさにそれではないか。
世界史を表面だけなぞるのではなく、その背後にあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月06日
「資本主義と帝国主義」「ナショナリズム」「キリスト教とイスラム」の3つのテーマとあるように多岐にわたっていて、理解できる個所とできない箇所が混在していた。昔一度読んだときは、理解が薄かった部分が、今回再読することで、より深まった感じがした。改めて、資本主義、ナショナリズム、宗教については、引き続き研...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月10日
論理学や哲学による表現で理屈っぽくストレスを感じる箇所もあった。
ウクライナとロシアの戦争への過程はイメージしづらく、義憤に駆られ、善悪で捉えて、思考終了としまいがちな問題である。しかし「イギリスとスコットランド」「日本と沖縄」とアナロジー(類推)で説明するところは外交官出身の著者ならではだと思う...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月23日
・ウクライナ危機とアイルランド人の問題はどのようなアナロジーを構成できるのか。アイルランドとウクライナも同質性が高い地域で殺し合いが起きた。ナショナリズムは同質性が高いほど、その差異をめぐって暴発しやすいのです。
・UKの国名の中に民族を示唆する言葉はどこにもない。グレートブリテン人や北アイルランド...続きを読む
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