佐藤優のレビュー一覧

  • 私の「情報分析術」超入門 仕事に効く世界の捉え方

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    連載されていたものを書籍化するのは、どうも苦手みたいだ。項目のつながりに欠けるし、連載の紙面の都合上、どうしても突っ込んだ内容が書きづらい。情報の導入としてはいいかもしれないけど、自分の感覚とは合わないなと思った。
    「情報分析力が優れている人の意見を追う」という指摘には納得だった。情報が溢れているからこそ、ちゃんと自分の情報源を確保すること。

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    2014年10月25日
  • 獄中記

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    強靭的な精神力の持ち主。どんな状況においても自身の考えを曲げずしっかりと持ち続けていることがすごいと思った。

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    2014年10月20日
  • 子どもの教養の育て方

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    人とは、他人に比べ操作し易い自己の判断を正当化する傾向がある。そのため、人生訓は必ず、その人の経験則に基づき、主観というフィルターを通して語られる。謙遜しながらも内在する、自己に対する圧倒的自信。本著曰く、隠す事も教養。しかし、この立場から語られる教訓は、かなりの歪みを持つ危険性があり、本著もそこを脱せない。

    つまり、語られるのは、佐藤優が咀嚼し、胃袋で消化した価値観と言葉だ。

    私の価値観とは、例えば、次の事が異なる。習い事は、不要ではなく、あればベターなものだ。予備校は、行った方が良いとは思わない。テレビは必要とは思わないが、ゲームは依存しない限り、やった方が良い。これらは、私自身の生き

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    2015年02月01日
  • サバイバル宗教論

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    ☆3(付箋12枚/P270→割合4.44)

    ・あるとき先生に、「もう少しきちんと仏教学の勉強をしたいので、サンスクリット語を勉強したい」と言ったら、工藤先生はこう言われました。「あなた、お金と時間がありますか」って。「えっ、先生、どういうことですか」と聞くと、「まずサンスクリット語はお金がかかります。辞書と教科書が必要で、辞書は英語、日本語、ドイツ語とフランス語のものも買ったほうがいいでしょう。全部そろえると30万円ぐらいかかりますね」と言われたんです。それから、「時間はどれぐらいかかりますか」と聞くと、「あなたは、ラテン語、ギリシャ語を勉強しましたか」「はい、大学で基本的な文法書は終えまし

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    2014年09月22日
  • 世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊

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    対談の著者2名が、共通して興味を持っている分野について、「読むべき」本について語っています。共通している認識が多いはずなのですが、ちょっと違うところもあり、それを曖昧にしないではっきり言っているところは面白いと感じました。
    いろんな本の内容の障りを知ることができます。「こんな本があるのだ」と興味を持つことができます。
    ただ、ちょっと特徴が有りすぎる本が多いので、多読できる人向けのものが多いと思います。紹介されている本を少ししか読まなかったら、変な方向に影響される危険があるように感じました。

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    2014年09月19日
  • CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる

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    筆者は9.11以降、CIAの体質は変わったと言う。それまで幾多の書物で描かれてきたような、どうしようもない組織としてのCIAではなくなったのだろうか。9.11の時に訓練中だったという稀有なタイミングで自組織の変質を目の当たりにできた筆者は幸運。

    古くからのスパイ、諜報員像は陳腐化し、地域に特化したスパイの資金、任務は大幅に削除されているという。
    10年選手では組織の上の本当のところはわからないだろうが、逆に現場感がある。
    ビジネスに使えるかというと、かなりの一般論であったり、逆にCIAならではの特殊事情が制限条件となり、微妙。

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    2014年09月17日
  • 外務省に告ぐ

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    外務省時代に関わった組織人、変人エピソードや、内輪話の集積。
    あまり、目新しい話があるわけではない。
    一つだけ、鳩山由紀夫についての評価が面白かった。鳩山由紀夫はオペレーションズ・リサーチの専門家であり正統的な学者としての実績もある(佐藤は英語論文を読んで確認したとのこと)ことから、確率論を駆使した意思決定の数理的手法について知悉しているはずである。あの優柔不断かつぶれまくりと見える普天間問題での振る舞いについても、最適なタイミングをはかりつつ、そのつど、所与の条件での最善の決定を行っていたものではないか、という見立ては、斬新だ。

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    2018年10月14日
  • 修羅場の極意

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    引越し荷物に保険をかける時、自らの家財の値段をリスト化する。段ボールが幾つか。また、現金は銀行口座ではっきりと分かる。それらが資産価値だ。これに加え、信頼できる友人、家族。車や家。自らの肉体を除けば、これらが守るべき価値である。

    これを失う危険性に遭遇することが、修羅場であり、それを回避する策を提案するのが、本著である。テクニックや精神論を示唆してくれる。大事なのは、絶対的価値を持つことだ。

    絶対的価値とは、自分自身の主義、信条、哲学なのだと思う。

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    2014年09月06日
  • 知の武装―救国のインテリジェンス―

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     手嶋龍一氏と佐藤優氏、面白い取り合わせの著者なので興味を持ちました。
     “インテリジェンス”という視点から、近年の日本を取り巻く多種多様な外交問題をテーマにしたお二人の会話が進みます。流石に“インテリジェンス”の専門家の視点はとても刺激的で興味深いものでした。
     その人のもつ知識や経験値の多寡で、ある事象が示すメッセージを読み解く深さが天と地ほど異なってくるようです。

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    2014年09月02日
  • 知の武装―救国のインテリジェンス―

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    911の際のNHKワシントン支局長だった手嶋龍一氏と、外務省のラスプーチンと言われ訴追され服役した佐藤優氏の共著。三作目になる見たいです。

    物事の見方を変えるとこんなにも世界は変わるのかと思います。情報は力ですが、情報ソースのみならず、その情報の理解の仕方を自分自身が理解しないと宝の持ち腐れであることがよく判った

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    2014年08月26日
  • 世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊

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    この対談を読んでいると、自分が如何に本を読んでいないかを実感させられました。
    佐藤優氏の一方的な知識からの高度な情報を読んでいるような感じで、私としては少々追いつけない状態でした。
    いろいろと本を今後読むことで、再度この本を読むことができたらなと思いました。

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    2014年08月03日
  • 知の武装―救国のインテリジェンス―

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    新聞等ではばらばらにしか解説されないことを、
    まとめてあり、日本を取り巻く国際情勢や外交を
    俯瞰するための良いヒントになった。

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    2014年08月02日
  • 「知的野蛮人」になるための本棚

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    佐藤優にしては、アッサリした中身。読書初心者向けという所だろうか。野蛮人が読書をする事で、教養人になる。この二つのイメージを示しながら、タイトルで用いられた、知的野蛮人というワード。野蛮に二つのイメージを持たせると、読み手にはややこしいが、何かここに特別な思いがあるのだろうか。後者は、教養を野蛮に用いる、まさに、佐藤優のようなイメージだ。

    この手の本は、インターネットのリンク集のようなものだ。一冊に、無数の広がりの可能性を持つ。従い、この手の本ばかり読むと、当然、消化不良になる。知的野蛮人は、入門編として、良いのではないだろうか。

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    2014年07月21日
  • 知の武装―救国のインテリジェンス―

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    ネタバレ

    13年末に出てた。ちょっと手に取るのが遅れた。
    昨年、こちら(R国)でも話題だった雪殿の話に触れており興味深い。そして、今、渦中の集団的自衛権問題にも触れいる。という点で、今のタイミングで読んでも面白かった。

    興味深い箇所は、雪殿の箇所にあったIT専門家たちの話。昨今の情報社会ではハッカー等のIT技術の専門家に少なからず、いや、かなり頼らざる得ないが、彼らの組織に対する忠誠心の希薄さ、文化的な対立が問題視されていることを指摘している点。
     国際社会の大きなインテリジェンスに関する話題ではあるが、ふと自分の会社に置き換えても、IT担当者への過度の依存と、彼らの組織への帰属意識の希薄さのジレンマ

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    2014年07月07日
  • インテリジェンス人間論

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    主に政治家たちの為人に触れた、ゴシップ記事さながらの人物論である。インテリジェンスとは、隠された情報を掴み取る所作だと、筆者は言う。その下りでは、媒体をテキストであることが本来的だとするが、実際には、出会った人間の一挙手一投足、表情の変化からも、隠された情報やシグナルを掴む技術が求められる。そこに、強い感受性や予備知識が必要となる。本著は、そんな必要スキルを身に付けた佐藤優の見た、歴代政治家たちの人物評なのである。

    情報をどう活かすか。どんな目的に用いるか。では、目的はどのように設定するか。手放しに上位方針に従うのか。上位方針を疑うのか。方針を疑ってまで、私的に設定すべき本源は何か。それは、

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    2014年07月03日
  • 野蛮人の図書室

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    野蛮人から文明人に生まれ変わろうとしているがまだまだ時間がかかりますね。社会を正確に捉え、自分の頭で考えられるようこれからも読書に励みます。
    そして、知ることは楽しい、面白い。

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    2014年06月27日
  • 野蛮人の図書室

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     野蛮人とは自分の頭で考えない人のことで、読書によって突破することを筆者は勧めている。
     人生、日本について、国際情勢、と対談集の4編からなり、最初の3編では、「格差の本質…」といったようにテーマを設定し、そこで2冊の本を4ページ前後で紹介というより筆者の考えを記している。
     読みやすい構成ではあるが、この筆者らしい本の選択で、そこに目新しさはない。自分の興味ある分野にどんな本があるかといった取っ掛かりになれば、この本としても筆者としても本望だと思う。

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    2014年06月07日
  • サバイバル宗教論

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    多極化、帝国主義化する世界における宗教の役割、存在意義についての講義。

    著者が寺で、僧侶を相手に行った講義が元になっているので、幾分読みやすい。
    一神教が不寛容、多神教が寛容などという見方が間違っており、教義や救済といったその宗教の目的とするものを念頭においた上で、地域情勢を読み解く必要がある、というのはなかなかおもしろかった。
    民主主義とファシズムは共存し、その行き過ぎを防ぎ、また民主主義を担保ための中間団体としての宗教、という考え方は霧が晴れた気がする。

    中東、アメリカ、アジアそれぞれの文化に基づいた宗教体系には、そうなるべき必然性や、独特の役割があり、そういったものに敏感でありたいと

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    2014年05月23日
  • サバイバル宗教論

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    タイトルが気になって手にしました。
    著者の名前は知の巨人として知ってはいたのですが実際に本を手にしたのは初めてです。
    タイトルからは勝手に宗教がテクノロジーの現代をどう生き延びていくのか
    ということが書かれていると思っていたのですが
    現代を生き抜いていくために知っておくべき宗教の基礎知識といったところでしょうか。
    キリスト教、イスラム教、仏教などの伝統宗教という観点から見た世界情勢を解説しています。
    とても複雑で理解するには難しいのですが勉強になりました。
    通常の議論であればキリスト教、イスラム教などはひとくくりにされていますが
    その中にも細かく○○派などとして主義主張が分かれており簡単にひと

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    2014年05月16日
  • 甦るロシア帝国

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    現在のロシア情勢を知る手がかりになるかと。
    つい人は理性的に知性的にものごとを判断して行動するべきだと考えがちだが、それでは割り切れない感情的心理的理由で社会が動いて行く一面もあるのだと思わせてくれる内容。
    思い込みを廃して読めば、理解出来る事がたくさんある本であるな。

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    2014年05月15日