佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
内容要約
学んだことを自分の知識にする方法を述べている。
2章 インプット
とにかく読むことが重要。
高校までの教養はつけておいたほうが良い。教科書を読もう。
読書も良いがほんの質を気にしよう。書店員に聞きましょう。
新聞紙を読もう。ネット記事は使わないほうが良い。
無益なインプットは役に立たないのでやめましょう。
3章 アウトプット
話すよりも書くことが重要。ノートを作ろう。細分化はしないで一冊にしよう。
書くときは、何も参照しないで書こう。思考の強化に繋がる。
感想
全体的に納得はできる。しかし、ネットの情報は嘘が多いから信用するな。というのは現在の環境では合わないように感じた。本当と嘘が混ざる中、本当の情報を釣り上げるスキルを鍛えることはこれからの時代必要なのではないだろうか? -
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灘高校の生徒たちを相手に、2013年から2015年まで三回にわたっておこなわれた著者の特別講座をまとめた本です。
高校生たちのまっすぐな向学心に著者も真摯にこたえようとしています。また、エリートであることの責務をまっすぐに語りかけるなど、あえてアジテーターとしての役割を引き受けることで、「未来のエリート」たちをインスパイアするテクニックはみごとだというほかありません。ただ、こうした著者の知に対するプラグマティックな態度に、わたくし自身は全面的に賛同できないという思いもあり、著者の話がきわめて巧みであるがゆえに心配もしてしまいます。もっとも、本書に登場する優秀な高校生たちは、著者の知識の広さに圧倒されながらも、本書のことばを使えば「さまざまな世界を鳥瞰するという意味での〈上から目線〉を持って」著者の話を聞いていたことでしょうから、上のような心配はまったく不要なのかもしれませんが。 -
Posted by ブクログ
大学入試制度の改革。
国語は資料の読み取りから、読み取る力、要約する力、選択する力、表現する力という総合的な能力が試される。これはAIにはできない複雑、かつ総合的な動きではある。
ホモデウスによれば、石器時代の人間のAIよりも、トラック運転手のAIを作る方が簡単であるとのこと。つまり、高度に専門化された職はAIに取って代わられてしまう。現代人は高度に専門化することで、自らAIに近づいている。
複雑かつ総合的な力は、様々な環境要因を照らし合わせて自分なりに思考して組み立てる力だ。それができて視点ができる。
それが必要と提示した点で、国語における大学入試制度の変更は良いと思う。池上さんと同じく。
テロリストを美化する文化の日本。また、宗教教育の禁止から、オウムなどを教えるのを避ける中高教育。
大学の質の低下。財政難で安定して研究できる環境が消えている。
苦学して国立大学、のパターンが不可に。経済格差と、教育格差問題。また、受験刑務所、というパンチライン。ゆがんだエリートの画一化。
また、多様性を打ち出し始めた大学の話。
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Posted by ブクログ
ネタバレ図表が適切に挿入されていてわかりやすい。勢力関係・家系などは特に図で見た方が頭に入る。
解説も、基本は教科書のような事実を述べていくのだが、権力争いの展開など、コトの変遷や人物の狙い・思わくに対する解説が丁寧に感じる。
また、歴史書はそれを作る人物の史観が入るので注意、などという記述も従来の教科書にはあまりないように思う。これらは大学での日本史記述問題で問われそうなポイントで、そこをしっかり押さえた本書はさすがである。
ただ、当然ながら記述には粗密があり、ここをあっさり流してしまうのか、と個人的に残念なところがあった。
巻末の対談が気持ち悪い。本当に最前線のエリートパーソンはあんな会話をしているのだろうか? それを知っている必要があるのだろうか? 架空の人物を持ち出して自分の優位性を誇る過剰なペダンチックスタイルだと思う。 -
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銀行勤めの方の人生が面白く読めたのは、読みながら頭の片隅で自分はこのときどうだったろう、とさまざまな像が浮かんだからかもしれない。考えちゃうよね。そうさせるのが筆力か。
ほとんどが豊島氏という佐藤氏の友人の半生についてのエピソードだった。国策捜査でつかまった佐藤氏とちがい、銀行勤めの会社員であり、特段ドラマチックというものでもないはずだけど、妙にひきこまれた。普通の人生もまた、ドラマチックということか。どんな人でもアップダウンあり、良いときもあれば、つらいときもあるということかもしれない。気がついたとき、末期のがんだったというのも、案外めずらしい話ではないのかもしれない。今ある日常が、それほどに大切なものだということを教えてくれたということかな。 -
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①北朝鮮が勝ったあとの世界②劣化する日本人と日本社会③トランプは、どこへいくのか④独裁化する世界⑤本当は恐ろしい「新しい常識」の5章で、現在の世界情勢をレクチャーしてくれている。自国、自己の利益のためには都合の悪いことは嘘だというトランプが世界標準の世界が、恐ろしい。北朝鮮の戦争に巻き込まれそうになって、辛うじて回避されているという恐ろしさ。究極の殺人兵器はAIで作られるという恐ろしさ。激動化する世界情勢に迅速に対応するために独裁化が進むという恐ろしさ。座して状況を見ているだけでは国は保っていけないのだ。佐藤氏とモサドのハレヴィー長官との会話がすごい。「情報を知れば知るほど、悲観的になるということでしょうか」「そういうことだ。私の部下の分析官たちは、真っ暗な未来予測ばかり寄こす。しかし、それで私は悲観的にはならない」「どうしてですか」「神を信じているからだ。最後は人知を超える力に頼らなければ、われわれは生きていくことができない」
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佐藤優、池上彰という2人が、特にこれからに向けたあるべき方向性を提示するでもなく、「一般の人はこう思っているだろうけど実は違うんだよなぁ、こんなこと知ったら驚くんじゃないかなぁ」という情報や知識をノリで語り合っている本です。
なので、知の巨人達の示す新たな方向性を知ろうとか、現代の世界を理解する体系的知識を得ようとか、そういう期待はせずに割りきって読めば面白いです。
北朝鮮問題は金正恩の勝利(まあ誰もが何となくそう思ってるでしょうけど)だとか、日本のモリカケ問題から女性スキャンダルへのマスコミの関心の移り方もそれに対する政治家や官僚の立ち回りも日本の劣化を示していることとか、トランプ大統領が選ばれた課程がいかに反知性主義であるかとか、そういったことが書いてあり、いちいち納得。
中東情勢についてはかなり詳しい二人の会話に、こちらの知識が追い付いておらずきちんと理解できなかったことが悔しい(もっと勉強が必要ですね。)。 -
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何が起きたか、なぜ起きたか。同時代に生きる二人が政治、経済、事件、皇室、文化を縦横無尽に語り尽くす。時代を通覧することで平成の因果が見えてくる。バブル崩壊、オウムテロ、二度の大震災、安倍一強ほか、すべては、裏で繋がっていた。
お二人の知識や教養の広さに慄きながら、自分の無知具合を恥じました。これだけ物事を深く捉えられたら世界が面白くて仕方ないんじゃないかなあ。少なくとも表面上にだまされる私は不安になる。選挙のたびに大勝と大敗を繰り返すのはどうしてなんだろうとずっと考えてきましたが、ようやく納得のいく答えが書いてあってすっきりした。小泉内閣のやったことの意味も分かった。平成生まれの私はこれから何を後世に残せるのか、またいかに負の遺産をなくせるのか、考えさせられる。 -
Posted by ブクログ
2018年に、著者が同志社大学の神学部でおこなった特別講義の内容にもとづいている本で、キリスト教の考えかたについて議論しつつ、キリスト教をバックボーンにすることで現代社会のさまざまな問題がどのように見えてくるのかということを考察しています。
著者には『悪魔の勉強術―年収一千万稼ぐ大人になるために』(2017年、文春文庫)という本があり、本書同様に同志社大学での講義にもとづいていますが、本書のほうがよりキリスト教神学の内容に立ち入った説明が多くなっています。
キリスト教神学の優れた入門書であるアリスター・E・マクグラスの『キリスト教神学入門』や、著者が大学院時代に研究していたチェコの神学者であるフロマートカの著作などをじっさいに学生とともに読みながら、講義が進められていきます。また、池上彰の核兵器にかんする解説本や、哲学者の田辺元が戦争協力をおこなったことで知られる『歴史的現実』などのテクストもとりあげつつ、キリスト教神学の観点から現代の日本が直面している問題をどのように考えることができるのかという問題提起がなされており、キリスト教というバックボーンを共有しない読者にとってもいろいろなことを考えさせられる本だといえるように思います。