佐藤優のレビュー一覧
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死に関しては、肉体の限界は超えられないという物理的な事実から考える必要がある。だから、意識がなくなった後、その意識がまた別の世界で生き続けるかのような宗教感は、私には馴染まない。佐藤優もこの点に関しては歯切れが悪い。当然だろうが。臨死体験には、その国の文化的背景が影響するため、これは死後の世界を見たとは言えない、と佐藤優は言う。意識が断絶していないのだから、これは夢を見ているのと同じと言える。従い、このコメントには賛成だ。論点は死後の世界だが、これを想像するのは自己満足の域だろう。
うさぎと佐藤優の対談本。死について語る。この2人が好きだから雰囲気を楽しめるが、死後の世界については生きている -
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トランプの共和党候補指名受諾演説の内容を読んで、包み隠さずアメリカの現状を訴えていると思った。
人として受け入れられない部分は多く、実際に人となりがクローズアップされるような報道が多いが(当たり前といえばそうだが)この本を読むと、住んでる場所や学歴などによっては自分はトランプに投票していたかもしれないと思えた。
事実投票した人たちによってトランプは当選したわけで。
分断されたアメリカと盛んに言われているが今に始まったことではないと思う。
トランプの当選で急に分断されるはずがないかなと。むしろ当選によって明らかになったわけで。
どっちみち資本主義?グローバリゼーション?で生まれた負の部分という -
購入済み
知識欲かなり高い人向けの本
池上さんと佐藤優が談話形式でお互いの情報収集法を出し合い、それをどんな人がどのように活用すれば良いかということを一般人向けに提言していくスタイルの本。新聞を一社だけしか読まないと今の時代バイアスの入った情報しか得られず誤った知識を得る可能性があるといったことや、情報を得る手段をとことん突き詰めて電子本にまで言及している。個人的にはいま新聞や読書を継続しているところだが、この本からなるほどと思ったことはあったものの取り入れようという気になるものでもなかった。
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レベル高くてついていけない!
池上さんと佐藤さんの対談をまとめた本
いつもどおりのわかりやすい解説の池上さんを期待していたのですが、ついていけません。
いかに自分自身の国際的な基礎知識がないかをこれでもかと思い知らされました(笑)
これ、理解しようとしたら、真剣にぐぐって調べながらじゃないと、きついです。
とりわけ、中東問題はギブアップ(涙)
戦争論と煽っていますが、実際には戦争論を語っているわけではなく、国際問題・国際紛争について、お二人が対談しながら解説してくれるものとなっています。
また、その際の情報収集方法についても書かれており、池上さん曰く、スパイの情報源の98-99%は公開情報 -
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ネタバレインテリジェンスの佐藤優さんがお金系の話をしているので、興味深いと思って読んでみた。
通常のFPなどの書き口とは違うお金にまつわる話で、それはそれで新鮮だった。
ただ、まあ平凡な内容かなとも感じた。
気になる人はまあ手にとってくださいというレベル。
▪️目次
第1章 私たちを衝き動かすお金という幻想
(「会社員」と「大金持ち」は矛盾する
分配の場に労働者はいない ほか)
第2章 大格差時代を生き抜くお金の極意
(国家体制の違いで貯蓄率が変わる
低信用社会ほどお金に価値を置く ほか)
第3章 プロに騙されずにお金を増やすには
(副業で稼ぐにはいい時代
意外なものが意外な値段で売れる ほか) -
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池上彰と佐藤優の3冊目の対談。
内容は3冊ともに、その時々のホットな国際的な時事問題であるが、タイトルは「新・戦争論」「大世界史」と、今回は「新・リーダー論」と、必ずしも内容全体を著してはいない。
タイトルのような内容も入ってはいるが、むしろ直近の国際情勢の分析と割り切って読むことをお勧めします。そういう読み方をすれば、いつもホットな国際問題について切り込んだ、深い洞察力を感じさせてくれるシリーズです。
内容は、「新自由主義」下における格差の拡大や階層の固定化により、それへの大衆の不満と、それに迎合する大衆迎合型のポピュリズムが台頭し、その結果エリートと国民の間の信頼関係が薄れ、民主主義が -
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池上氏と佐藤氏の対談をまとめた本の第3弾。書名は「リーダー論」ですが、内容的にはイギリスのEU離脱、アメリカ大統領選挙、パナマ文書にみられる格差拡大等々の国際時事問題に関する対談をまとめた本で「これからのリーダーはどうあるべき」的な内容は少ない目です。
プーチン大統領、エルドアン大統領などにみられるちょっと強硬な指導者や、国民投票でEU離脱を招いたキャメロン前首相、異端の大統領候補トランプ氏などの政治家がなぜそれぞれの国でリーダーとして選ばれたのか(トランプ氏は共和党候補という意味で)という視点で対談が進んで行きます。
かなり幅広いトピックスについて新書1冊にまとめた本なので、それぞれの項目に -
購入済み
ピケティとの対談は面白い
私は俄かな佐藤優ファンです。
でもこの本は特別面白い本だとは思いませんでした。
他の佐藤優の本を幾つも触っている人たちには、どこかで見かけた話が殆どという感じ。
池上さんの存在感をあまり感じませんでした。
ただ、ピケティとの対談や、その回顧を語るところは非常に面白かった。
実はピケティはマルクスの資本論には全然興味がないようです。内容も殆ど知らない。
むしろ、マルクスの話を振られること自体鬱陶しがっているような雰囲気さえ感じました。
「21世紀の資本論」なんてタイトルは、本人の意思とは関係ないところでついてしまったのかもしれません。
そこらへんが気になる人には少しおすす -
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この二人の対談本は、既に何冊も出ているとのこと。
本書は、2013年の末に出たもので、これより新しいものもあるようだ。
佐藤-池上本は読んだが、手嶋さんとのものは、私は初めて。
そもそも、インテリジェンスってなに?という読者である。
超大国の作ったルールが守られないことを許してしまうと、やりたい放題になる。
それはイランの核濃縮でも、北朝鮮の核開発でも同じ、ということらしい。
そういう観点で見ると、オバマ大統領より、息子のブッシュの姿勢の方がマシ、なんて話が出てくると、ちょっと複雑な気分になる。
あと、2013年5月に北朝鮮に行った内閣官房参与、飯島勲さんが携えていたキャリーバッグの中身って -
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イギリスで用いられている歴史の教科書などを題材に、心情的な反知性主義に陥ることなく、「新・帝国主義」の時代を生き抜くためのインテリジェンスの能力を磨く方法を具体的に語っている本です。
どういうジャンルになるのか、分類のむずかしい内容です。いわゆる自己啓発本的な読書術でもないし、国際政治の解説書でもありません。しいていえば、著者の専門であるインテリジェンスのトレーニング法とその応用がテーマだということになるでしょうか。
左派の安倍内閣批判とは異なる視点からなされる著者の議論も、興味深く読みました。しばしば保守派が金科玉条とする「リアリティ」が、インテリジェンスの視点から見ると反知性主義的で心