【感想・ネタバレ】この不寛容の時代に―ヒトラー『わが闘争』を読む―のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年10月16日

『我が闘争』は前から読みたいと思っていたが、中々手が出なかった。
しかし今回この本を読んで、読まなくて良かったと心から思った。
内容が難しいと言うよりも、あるようで無い、無いようであるものだったからだ。(あくまでこの本を読んで得た私の感想です)
とは言え、とても噛み砕いて解説してあって、なるほどと思...続きを読むった。
この本で参照されていた、他の本も読んでみようと思う。

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Posted by ブクログ 2020年06月28日

「私の考えだけが正しい。自分以外はすべて間違い。」といったポリティカリー・コレクトに見られるように、昨今は相手の価値観や考えを受け入れられない人が多くなり、他者に不寛容になっているように思う。

この本を読み、ヒトラーのように物事を単純化し、感情に訴え、印象論を巧みに操り他人を操作しようとする技法に...続きを読むも注意しなければならない、と感じている。「数字・ファクト・ロジックで物事を判断する」というのは出口治明さんの言葉だが、人の意見を聞くときは、印象ではなく、きちんと実証がそなわっているか、というのも見抜かなければならない、と。

すこし難しい本だが、複眼的に物事を捉える重要性を再認識できるきっかけとなり、そういう意味でもこの本を読んで良かったと思う。

ちなみに、文中で取り上げられている『現代文講義の実況中継(出口汪 著)』は高校受験字にお世話になった。20年以上前の本なのに、未だに名著として名が残っているのはうれしい限りである。

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Posted by ブクログ 2020年12月20日

2018.11新潮講座「ファシズムとナチズム」を再構成。ナチズムの特徴のひとつが、優生思想に基づく生命の軽視。重要なのは、人間は生まれて存在しているだけで意味があるということ。理屈じゃない。この不寛容の時代だからこそ、そんな当たり前の了解を社会でこれからもずっと共有していかないといけない。

講義が...続きを読むベースなので、説明しながら話が広がったり、関連本が紹介されたり、エピソードが紹介されたり、そんな内容もなるほどの迫力でした。

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Posted by ブクログ 2020年08月02日

新潮講座にて、ヒトラーの『わが闘争』をテキストに講義された内容です。現在の世相は、第二次世界大戦前のものとの類似点を指摘されることがありますが、本書では「不寛容」という言葉を、それがどのように世の中に影響したのかを、このテキストを読むことによって紐解かれています。
ヒトラーの個人的な話から、彼が何を...続きを読む目指して、何をしようとしたのかを、それをどのように具体化していくのか。それがこの『わが闘争』一冊に書かれているところが驚きで、普段軽視しがちな思考の純粋さの強さ、この怖さを感じるところがありました。この強さに出くわしてしまったときに、慌てたり熱狂したりせずに対処するために、この本を知っておくことは有効なのではないかと感じました。
『わが闘争』の本文を読んで、佐藤さんの説明があるのですが、何度振り返って読んでもその説明がよくわからないところがあり、飛躍を感じるところがありました。『わが闘争』をざっと読んで、佐藤さんの講義を楽しむことができる位の内容で良しとするでも良いのかもしれませんが。

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