佐藤優のレビュー一覧
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2015年におこなわれた著者の講座の内容をまとめた本です。
1939年に京都大学でおこなわれた田辺元の講演『歴史的現実』のテクスト全文を読み、著者が解説をおこなっています。ほかに、国策映画『敵機来襲』を鑑賞し、また柄谷行人の『帝国の構造』の一部を読むこともおこなわれています。また、講座参加者との質疑応答のやりとりも収録されていて、臨場感をあじわうことができるように思いました。
哲学のテクストをていねいに読み解く講座を書籍化するという試みは、仲正昌樹がおこなっており、本書もそうした内容を期待していたのですが、仲正の本とはかなり異なる印象を受けます。
著者は、田辺が『歴史的現実』の講義によっ -
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サブタイトルはヒトラー我が闘争を読む。 元外交官の佐藤優氏が、ヒトラーの「我が闘争」を解説する。
「我が闘争」は、ヒトラーが第2次大戦以前、ナチスの総統になる前に書かれた本で、彼自身の思想や理論をまとめたもの。 ただし、内容は論理立っておらず、自分の考え方に都合のよい思想を拝借して、ツギハギだらけの著作になっている。 当時ドイツは第一次大戦から立ち直り、経済も良くなりつつある時代で、ドイツ人が自信を持ち始めた頃だった。 現在と同様に、格差が拡大し、ヘイトが蔓延し、社会的弱者への差別、そして人種的な偏見や他人に厳しい風潮があり、そこでナチスヒトラーが支持を集め拡大した。 ウンベルト・エーコのファ -
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1.この本を一言で表すと?
現代の左翼がどうなってしまったのかを論じた本。
2.よかった点を3~5つ
・冷戦後も生き残った事実唯一の左翼政党である日本共産党が、ウクライナ戦争に対して「あらゆる戦争に反対する」と言う声明を出すことができず、逆にこのような祖国防衛戦争の論理を打ち出し始めたと言う事は、日本の左翼がもはや戦争の論理に完全に搦め捕られたと言うことを意味しています。(p177)
→これは今いる共産党の議員に聞いてみたい。志位委員長の発言はあなたの考えと矛盾していないのか?
・国労や動労の場合は自分たちの運動がひとつのきっかけになって流通革命を招き、それが組織力低下につながっていったと -
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2014年11月に出版された当時の世界情勢についての池上彰氏と佐藤優氏の対談内容をまとめた新書です。
2022年9月現在、ロシアによるウクライナへの侵攻が続く中、ロシアによるクリミア半島併合があった2014年当時のことを復習したくて読みました。
「ウクライナ問題が解決しない理由は、まだ殺し足りないから。これ以上犠牲が出ることは嫌だとお互いが思わなければ、和解は成立しない。」という佐藤氏の発言が印象に残りました。
先の見えない現在のウクライナ情勢。「犠牲(家族等の死)」が「領土(ナショナリズム)」に勝つには、もう少し時間がかかりそうな気がします。
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左翼、ってなんだ?
マルクス、スターリン、日本赤軍、ブント…聞いたことはあるけれど、「なんかやべー奴ら」としか思っていなかった。
左翼といえば革命。
革命を担うは労働者、労働者の権利といえば労働組合。
誤解なきようはじめに言うと、労働組合そのものは労働者の権利であって全く悪いものではない。
だが、「九条、沖縄、団結せよ!」しか言わない(しかも組合費の使途は不透明でやたら高い上に私の給料も待遇も上がらないし)会社の労働組合はとっくに抜けた。
せいせいした〜
だが、その程度の認識でいいのか?よく知らないままでいいのか?
「なんかやべー奴ら」の歴史を知りたい。
学校や資格試験の勉強、普段の仕事で -
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この数年ドストエフスキーを読み、Eテレの亀山先生の100分de名著を視聴している。おさらいのつもりで購読。
「罪と罰」小学生のころ、読んだきり。
主人王はシベリア送りの後も反省や後悔はしていないとの指摘。へ~。読まないといかんなあ。
「白痴」高校時代に読み、40年後に読み直す。
ムイシュキンを無垢で純粋なだけの人間とする見方に佐藤さんは疑問を投げ掛ける。攻撃的で、自分の偏狭な価値観に固執し、周囲を破壊していく存在と。
ロゴージンの暗い情熱とナスターシャの破滅志向がこの恐ろしい物語の原因だと思っていたが、佐藤さんはムイシュキンが触媒になっているという。
ロシアのキリスト教の話は面白った。しっ -
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「書く技術」に興味があって読んでみた。
書く技術パートの半分はスケジュール管理のこと。
著者ほど忙しくないので笑、実践するほどのものはなかった。(多忙な人には有効なものもあると思う)
残りの半分が、書くことについての技術。
一冊のノートに手書きするというのが佐藤流。
読書後に「本の抜き書き」と「自分のコメント」を書く。
抜き書きのため、たくさんは書けない。それゆえに大事なところのみを抜き出すことになり、手を動かすことが記憶に残るのに寄与する、とのこと。
参照不可で書くことが、頭の定着度を測るには良い。
複眼思考、というのは今読んでいる苅谷さんの本と類似。
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地政学に興味があり何冊も本を読んでいる。
とは言え地政学ってやっぱり大きく地理的な条件が変わらないためどの書籍も内容がほとんど同じである。
本書の中で自分が知らず、かつ地理が変わってきたことによる地政学の観点で1点参考になった部分を記載をする。
その内容が地球温暖化により北極の氷山が溶けていることにより北極海の航路が確立されていること。
そのため北海道が地理的に優位となりその部分がまた地政学の観点で日本や他国の思惑によって様々な争いが起こるのであろうと予測されることである。
結局様々な国同士の争いは地政学から大方読み取れる。
それを2020年代になっても続けていること自体にアホらしさを感