佐藤優のレビュー一覧

  • 格差社会を生き抜く読書 【シリーズ】ケアを考える

    Posted by ブクログ

    ●対談形式で読みやすい。
    ●日本の福祉、特に児相関係がよくわかる。根深い問題だ。もっと親権を制限して強制介入するべきだが、そこらへんは予算や人員、そもそもの権利意識の整理が追いついていないから難しい。
    ●給付などについて、選択制か一律制かは議論になるが、実務上は一律にした方が結果的に楽ではないか。あとはいかに誰かが一方的に得はしていないなどの国民感情への配慮を行うか。ポピュリストな政治家には無理だろうなあ…
    ●今の時代は混迷だと言うが、まあバブルの時よりは悲壮感はあるかもしれないが、あまりに階層化しすぎているから、国民一体的な考えはあまりないのではないかな。
    ●とにかく児相ネタは悲壮感しかなく

    0
    2022年08月11日
  • お金に強くなる生き方

    Posted by ブクログ

    印象に残った箇所については、以下のとおり。

    【P76】現代の市場経済、資本主義経済に生きてるとなかなか見えてきませんが、利益を追い求めず、競争もないという価値観があることを頭の片隅に置いておくのはとても重要です。

    【P129】生きたお金というのは人間関係、信頼関係を強くします。いざというときに力になってくれる人をどれだけつくれるか。そこが分かれ目なのです。

    【P143】生きたお金の使い方とは、一生思い出に残るようにすることではないでしょうか。しかも、自分一人のためではなく、家族や友人と楽しさ、思い出を共有できるように使う。旅行というのは、それを実現する一番の形です。

    【P146】大事な

    0
    2022年08月10日
  • 読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

    Posted by ブクログ

    この本の冒頭にも書いてあるが、読書の技法ではない勉強の方法と理解すべき本。速度イコール読まない本を選別することと概ね理解。出口先生の現代文講義が取り上げられているのは興味深い。その他は雑多な経験談とも読める。

    0
    2022年07月25日
  • 子どもを守る仕事

    Posted by ブクログ

    著者の佐藤優さんって、あのロシア通で元外交官作家のあの人と同姓同名なのかなと思ったら本人だった。佐藤さんは子どもの社会的養護のような分野にも関心があるようで、心理師の池上さんと二人して、その世界で長らく活動してきた遠藤初江さんのオーラルヒストリーを引き出すという趣向。
    3人が同じ方向を向いている鼎談は、そうですね、そうですねとスムーズに話が進みいまいち面白さには欠ける。ネームバリュー的には佐藤さんが突出していて、だから筆頭著者でもあるんだろうけど、やっぱり現場で経験を積んできた二人に及ぶものではないはず。それなのにいろいろ解説してくれたり持論をぶってくれるのはちょっと煩わしい。
    佐藤さんも遠藤

    0
    2022年07月24日
  • プーチンの野望

    Posted by ブクログ

    同じ事柄に関して、それぞれの真実があるということ。悲しいけれど、戦争はそのために起きる。

    それはわかるけど、チキンレースはそろそろおしまいにしてほしい。

    0
    2022年07月17日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

    Posted by ブクログ

    p29
    生徒会の起源はGHQの民主化施策にある。
    戦後の旧制水戸高校の生徒ストも一要因。

    p31
    外部注入論。
    労働者は本来革命の主体となるべきだが、
    資本主義から抜け出せないため、
    職業的革命家の集団(=ボリシェビキ)を結成し、
    ロシア革命を成し遂げた。

    p74
    フルシチョフは基本は平和路線。
    帝国主義戦争を内乱化させて革命を起こすことは無理との考えに基づく。
    一方で、相手が武力放棄する確証はないため、
    核軍備は進めるという、まさに、敵の出方論。

    p115
    学生が大学の学費値上げに怒ったのは
    大学が資本の論理に基づき大学を運営しており、ひいては、学生たちを資本家が期待する労働力として育

    0
    2022年08月12日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

    Posted by ブクログ

    斎藤環さんの言うことって、いつも、スーッって入ってくるんだよ。
    ああ、分かるー、って。

    自分の居場所を、できるだけ多く、つくる。
     学びの場だけ、じゃなく
     仕事の話
     クラブ
     教会
     意図的に、別の居場所を作る

    241
    リアルな出席と、リモート出席の、ハイブリッドが理想

     これ、分かるわー。

    逃げる時には逃げる
     これは、生き延びるためのリッパな知恵。

    163
    人間の生には良い、も、悪い、もない

    65
    家庭内にもソーシャルディスタンスを

    悩みや苦痛は、口外すべし!
     ぜひ、役所などにも頼ろう

    ただし、本の最後で、佐藤優が、いつものように
    「マルクスの『資本論』によれば・・・

    0
    2022年07月14日
  • 伝え方の作法 どんな相手からも一目置かれる63の心得

    Posted by ブクログ

    対話形式による構成が少し読みづらかったが、コーチングに応用できる上手に伝えるコツをまなぶことができた。

    まず、じぶんがはっきりと理解していないことは伝えないこと
    伝える際は「客観的にわかりやすい」を常に心かげること
    それを確認するための第三者を用意すること
    簡潔に伝えること
    を意識していく。

    0
    2022年07月10日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

    Posted by ブクログ

    1巻目もそうだったが、理論家の登場人物が多すぎて頭こんがらがる。
    そして事実の解説部分と佐藤優さんの自説開陳部分の区別をもう少し明瞭にしてもらいたい。

    60年安保→その後空白期間→68年東大闘争→ますます過激化し70年よど号ハイジャック事件など
    という流れは改めて理解できた。
    それからこれは次の巻で語られるのかもしれないが、新左翼が世間から見放されたことはわかるがそれがどう社会党と共産党の凋落に結びつくのかをもう少し詳しく解説してほしい。
    だって流石に規制政党は新左翼みたいな内ゲバやらないでしょ、と普通考えると思うので世間が左翼全体を見放すにはもう少しいくつかの要素がいるんじゃないか。と思っ

    0
    2022年07月09日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

    Posted by ブクログ

    作家佐藤優と精神科医斎藤環の対談。 コロナ後の日本の社会心理について。コロナの影響で働き方にリモートという選択肢ができて、人間の心理や社会も変わりつつある。リモートに慣れるとリアルで人に会うのが辛くなる。その状況を2人の識者が議論したのがこの本。全体的に話があちこちに飛んで、あまり印象に残る議論は無かった。例えば、コロナの状況を説明した鬼滅の刃の話も、このアニメを見ていなかったのでよく理解できなかった。二人の雑談という感じがした。
    こういう理屈っぽい識者に会うのも、別の意味で辛いだろうなあ。

    0
    2022年07月05日
  • 知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術

    Posted by ブクログ

    ”身になる読書術”から。コロナでずいぶん世界が変わった気がするけど、実際のところ、それ以前から各国の独裁化は確実に進んでいた訳だし、二人は的確な警鐘を鳴らしていたんだな、ってのがうかがえる本書。反知性という言葉も出てくるけど、おっかないからと目を背けるばかりでなく、怖いからこそ、ちゃんと目を向けて真摯に考えるべき、という姿勢も勉強になる。

    0
    2022年07月04日
  • 資本主義の極意 明治維新から世界恐慌へ

    Posted by ブクログ

    元外交官の佐藤優による歴史書。

    資本主義そのもの説明というより、主にマルクス主義に対比するものとしての位置づけとしての解説だった。

    0
    2022年07月03日
  • 読解力の強化書

    Posted by ブクログ

    自分が想像していた内容とズレがあった。読解力を高めるためには小説を読んで、登場人物の心情や行間を読む訓練をせよという内容。筆者がキリスト教徒ということもあり、キリスト教の考えについても描かれている。

    0
    2022年06月30日
  • プーチンの野望

    Posted by ブクログ

    佐藤優氏の鋭い目が光る内容であったが、そりゃそうだよなという、「普通の内容」でもあった。どちらか一方が正しく、どちらか一方が間違っているという二元論ではないというのは、ニュースの上っ面しか見ていない方には考えてほしいとも感じた。

    0
    2022年06月29日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

    Posted by ブクログ

    1.この本を一言で表すと?
    学生運動がなぜ起こり、何故終息したのか振り返った本。

    2.よかった点を3~5つ
    ・「敵の出方」論をめぐる志位和夫の嘘(p60)
    →共産党の民主集中制の異常さがよくわかる内容だと思う。佐藤氏が言う「矛盾や詭弁を平気で口にできてしまう体質」の問題点もよく分かった。

    ・日本人を「総ノンポリ化」した新左翼運動(p245)
    →現代に思想の面で何も残せなかったが、それでよかったのかもしれない。
    浅間山荘事件の犯人の1人加藤倫教が2/28NHKラジオに電話出演していたが、今事件をどう捉えているかの質問に「事件後、政府に対して反対する市民運動自体が悪いことになってしまった」と語

    0
    2022年06月27日
  • 宗教の現在地 資本主義、暴力、生命、国家

    Posted by ブクログ

    解説本のようなものではなく純粋に対談なので、専門用語なども頻出し、少し読みづらさもあります。
    会話の中で話が進むため、テーマから脱線しがちでタイトルにある宗教というよりは政治・経済学メインのように感じましたが、それは日本的な感覚で、海外では政治や経済だけでなく法律など社会生活全体に宗教が密接に関係しているようですね。。

    あと、これは私の読んだ時期が悪いのですが、数年前の本(2018年刊行の本に追加対談)ですので時事情報などは少々古く感じると思います。

    0
    2022年06月22日
  • プーチンの野望

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    緊急出版だそうな。
    確かに、今出せば売れるだろう。

    内容は前半は、これまで既出の記事の寄せ集め、どこかで見聞きした(実際に読んだことのある)話だ(2005~2021年にさまざまなメディアに発表したもの)。

    本書の価値は終盤の第5章、第6章あたりか。
    2014年クリミア併合あたりからの分析ではあるが、有料メールマガジンの記事だけにインテリジェンス価値は高いと見る。
    書下ろし終章は、池田大作先生礼賛に振れはするが、今のロシア・ウクライナ戦争を「宗教的観点からからも考えてみる必要がある」と、他にはない視点を示している点も特筆してよさそうだ。

    さすがの佐藤優も、プーチンを擁護することはないが(”

    0
    2022年06月21日
  • 仕事に悩む君へ はたらく哲学

    Posted by ブクログ

    自己啓発8  教養2くらいの本。
    序盤をチョロチョロ読んだくらい。

    食事や酒の欲望は限りがあるのに、お金には無い。故にいつまでも満足しない。お金が欲しいからお金を求めるようになる。
    お金稼ぎには限りがないから見切りをつける。労働者でも幸福感を感じるための土壌は今の日本にもある。
    自分が労働者である自由、と考えればいい。

    0
    2022年06月19日
  • 勉強法 教養講座「情報分析とは何か」

    Posted by ブクログ

    講義を書籍化しているためか、行ったり来たりして読む感じ。
    総じて、これまでになかった視点もあり、興味深く読めた。

    0
    2022年06月18日
  • ロシアを知る。(東京堂出版)

    Posted by ブクログ

    ”身になる読書術”から。ロシア絡みってことで、まさに今、読んだ方が良い本かな、ということで。本書の頃、コロナもウクライナ進行もなかったし、当然、書かれた内容とは全く違う”その後”を知っている訳だけど、かの国、ひいてはプーチンの何たるかは、垣間見えてくる気がする。日本とロシアは近い、っていう言及があるけど、なるほど、言い得て妙。流されるままだと辿る先はあそこ、ってのが可視化された以上、黙っているのは実に危うい。戦争反対、現政権にNO。

    0
    2022年06月13日