佐藤優のレビュー一覧

  • 学生を戦地へ送るには―田辺元「悪魔の京大講義」を読む―

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    2015年におこなわれた著者の講座の内容をまとめた本です。

    1939年に京都大学でおこなわれた田辺元の講演『歴史的現実』のテクスト全文を読み、著者が解説をおこなっています。ほかに、国策映画『敵機来襲』を鑑賞し、また柄谷行人の『帝国の構造』の一部を読むこともおこなわれています。また、講座参加者との質疑応答のやりとりも収録されていて、臨場感をあじわうことができるように思いました。

    哲学のテクストをていねいに読み解く講座を書籍化するという試みは、仲正昌樹がおこなっており、本書もそうした内容を期待していたのですが、仲正の本とはかなり異なる印象を受けます。

    著者は、田辺が『歴史的現実』の講義によっ

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    2022年10月19日
  • この不寛容の時代に―ヒトラー『わが闘争』を読む―

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    サブタイトルはヒトラー我が闘争を読む。 元外交官の佐藤優氏が、ヒトラーの「我が闘争」を解説する。
    「我が闘争」は、ヒトラーが第2次大戦以前、ナチスの総統になる前に書かれた本で、彼自身の思想や理論をまとめたもの。 ただし、内容は論理立っておらず、自分の考え方に都合のよい思想を拝借して、ツギハギだらけの著作になっている。 当時ドイツは第一次大戦から立ち直り、経済も良くなりつつある時代で、ドイツ人が自信を持ち始めた頃だった。 現在と同様に、格差が拡大し、ヘイトが蔓延し、社会的弱者への差別、そして人種的な偏見や他人に厳しい風潮があり、そこでナチスヒトラーが支持を集め拡大した。 ウンベルト・エーコのファ

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    2022年10月07日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

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     まあ、二人の対談なので分かり易いのはもちろんなのですが、共産党批判でもある。政治的な立場はリベラルからの左翼批判かな。

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    2022年10月04日
  • 働く君に伝えたい「本物の教養」 佐藤優の地政学入門

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    地政学の本当の基礎の基礎。高校の世界史の授業で学んだ内容はほとんど地政学だったと言っても良いと思う。歴史と現在を地続きで捉え直すきっかけには良い。地政学を身につけて世界を捉えるにはもう一歩高度な段階の内容の書籍に手を出す必要があるかと。

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    2022年10月03日
  • 漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022

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    1.この本を一言で表すと?
    現代の左翼がどうなってしまったのかを論じた本。

    2.よかった点を3~5つ
    ・冷戦後も生き残った事実唯一の左翼政党である日本共産党が、ウクライナ戦争に対して「あらゆる戦争に反対する」と言う声明を出すことができず、逆にこのような祖国防衛戦争の論理を打ち出し始めたと言う事は、日本の左翼がもはや戦争の論理に完全に搦め捕られたと言うことを意味しています。(p177)
    →これは今いる共産党の議員に聞いてみたい。志位委員長の発言はあなたの考えと矛盾していないのか?

    ・国労や動労の場合は自分たちの運動がひとつのきっかけになって流通革命を招き、それが組織力低下につながっていったと

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    2022年09月28日
  • 新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方

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    2014年11月に出版された当時の世界情勢についての池上彰氏と佐藤優氏の対談内容をまとめた新書です。

    2022年9月現在、ロシアによるウクライナへの侵攻が続く中、ロシアによるクリミア半島併合があった2014年当時のことを復習したくて読みました。

    「ウクライナ問題が解決しない理由は、まだ殺し足りないから。これ以上犠牲が出ることは嫌だとお互いが思わなければ、和解は成立しない。」という佐藤氏の発言が印象に残りました。

    先の見えない現在のウクライナ情勢。「犠牲(家族等の死)」が「領土(ナショナリズム)」に勝つには、もう少し時間がかかりそうな気がします。

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    2022年09月26日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

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    左翼、ってなんだ?
    マルクス、スターリン、日本赤軍、ブント…聞いたことはあるけれど、「なんかやべー奴ら」としか思っていなかった。
    左翼といえば革命。
    革命を担うは労働者、労働者の権利といえば労働組合。

    誤解なきようはじめに言うと、労働組合そのものは労働者の権利であって全く悪いものではない。
    だが、「九条、沖縄、団結せよ!」しか言わない(しかも組合費の使途は不透明でやたら高い上に私の給料も待遇も上がらないし)会社の労働組合はとっくに抜けた。
    せいせいした〜

    だが、その程度の認識でいいのか?よく知らないままでいいのか?
    「なんかやべー奴ら」の歴史を知りたい。
    学校や資格試験の勉強、普段の仕事で

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    2022年09月24日
  • 生き抜くためのドストエフスキー入門―「五大長編」集中講義―(新潮文庫)

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    この数年ドストエフスキーを読み、Eテレの亀山先生の100分de名著を視聴している。おさらいのつもりで購読。

    「罪と罰」小学生のころ、読んだきり。
    主人王はシベリア送りの後も反省や後悔はしていないとの指摘。へ~。読まないといかんなあ。

    「白痴」高校時代に読み、40年後に読み直す。
    ムイシュキンを無垢で純粋なだけの人間とする見方に佐藤さんは疑問を投げ掛ける。攻撃的で、自分の偏狭な価値観に固執し、周囲を破壊していく存在と。
    ロゴージンの暗い情熱とナスターシャの破滅志向がこの恐ろしい物語の原因だと思っていたが、佐藤さんはムイシュキンが触媒になっているという。
    ロシアのキリスト教の話は面白った。しっ

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    2022年09月23日
  • 官僚の掟 競争なき「特権階級」の実態

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    ●佐藤さんの著者の中ではちょっと精彩を欠くというか、切れ味が少ない。
    ●なんだか尻切れ蜻蛉みたいな終わり方だし、全体的にくどいし、何を言いたいのかイマイチね…
    ●前にも階級論で本を出していたけど、それよりは全然平易で読みやすい。

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    2022年09月20日
  • 世界の〝巨匠〟の失敗に学べ! 組織で生き延びる45の秘策

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    こじつけがヒドい

    QAにこじつけて、
    歴史上(?)の人物の話をするんだが、
    話が飛びすぎて、
    最後の方は、Qが何だったのか覚えてない…

    最後のアドバイスの
    ドストエフスキーを読め!
    は、

    北方謙三大先生の試みの地平線の
    ”ソープに行け”
    を思い出して笑てもうた

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    2022年09月17日
  • 調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意

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    こんなに簡明なビジネス書を書くこともあるんだ!とびっくり。
    挙げられていた課題図書、読みます…。新聞か…
    ジャパンナレッジが出てきてうれしかった。
    SNS(LINE含む)は時間の浪費、とのこと。まあね。
    猫好きということがわかりホッコリした。コーヒーカップとかスリッパも動物柄らしい。カワイイ

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    2022年09月13日
  • 新・リーダーのための教養講義 インプットとアウトプットの技法

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    同志社大学での集中講義を収録したもの。
    ゲノムのとこも数学のとこも完全にお手上げなので、勉強せねば…と思いました…
    北方領土の問題はさすがに結構頭に入ったかもしれない。逮捕時のこともっと詳しく読んでみたい。

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    2022年09月13日
  • 真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960

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    一言で言うと、難しい。
    政治に対する予備知識が全く無い中で読むとほとんどが理解できない。
    今の共産党や社民党の姿だけを見ていると気づかない、戦後における両党の歴史について学ぶことができたものの、なかなか頭に入ってこない。。
    ただ、同様の左翼右翼についての本でも記されていたが、今はこう言った考え方を知らなくても良い程、日本は平和なのだろうと改めて感じた。
    左翼の考え方、やってきたことはどうあれ、国の行末を案じて本気で行動を起こしてきたことに嘘はないのだろう。
    このシリーズは他にも2冊あるようなので、とりあえずは読んでみようと思う。

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    2022年09月11日
  • 教育激変 2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ

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    これまた”身になる読書術”から。同書からは、かれこれ結構読んだな。この二人の対談、特に最近は多く触れていることもあり、だいぶすんなりと主張が入ってくるようになってきた。それにしてもセンター試験、そんなにバランスが取れた良いものだったんですね。確かに言われてみれば、受験人数からして桁が違う訳だし、携わる人間もその分多いはずだしってことになると、質が上がるのも必然とは思えてくるけど。そして、センター試験が良い入門編になるってのも納得。ここで取り上げられたセンター試験哲学の新書を、ちょっと読んでみようかな、と。

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    2022年09月09日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

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    ネタバレ

     なるほど、共産党や社会党に加え、第3の左翼勢力である「新左翼」は1960年の安保闘争から急激に存在感を現し、全共闘に進展してから1968年の安田講堂事件や日大闘争などでピークを迎えたという。その後の運動は内ゲバやテロなどの活動は過激さを増し、世間とは遠い存在となってしまったと。1970年代になると労働運動も「ごろつき化」してしまったとのこと。
     同志社大学元理事長野本真也氏の「大人の政治」と「子供の政治」という視点は大変興味深く、体制側と新左翼の姿を端的に言い表していると思う。

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    2022年09月04日
  • 40代でシフトする働き方の極意

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    さらっと読めちゃう一冊。特に目新しいことは書いてないけど、ふむふむと納得、再認識ができる。この本の中で紹介されてる本も気になったので読んでみようと思った。

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    2022年09月03日
  • 働く君に伝えたい「本物の教養」 佐藤優の地政学入門

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    Audible 向きではない本だった。図が多く、たぶん箇条書きなどで簡潔にまとめられた部分が音読だと完全に裏目に出ている。
    地政学、ランドパワー国家とシーパワー国家の対立構造とかよく理解できたと思うけど、世界各国の近現代史をざっと復習して終わりな印象。終わり方も唐突だった。
    これを把握していれば、海外ニュースの理解度はより深まりそうではある。

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    2022年09月02日
  • 調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意

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    「書く技術」に興味があって読んでみた。

    書く技術パートの半分はスケジュール管理のこと。
    著者ほど忙しくないので笑、実践するほどのものはなかった。(多忙な人には有効なものもあると思う)

    残りの半分が、書くことについての技術。
    一冊のノートに手書きするというのが佐藤流。
    読書後に「本の抜き書き」と「自分のコメント」を書く。
    抜き書きのため、たくさんは書けない。それゆえに大事なところのみを抜き出すことになり、手を動かすことが記憶に残るのに寄与する、とのこと。
    参照不可で書くことが、頭の定着度を測るには良い。

    複眼思考、というのは今読んでいる苅谷さんの本と類似。

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    2022年08月28日
  • 働く君に伝えたい「本物の教養」 佐藤優の地政学入門

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    地政学に興味があり何冊も本を読んでいる。
    とは言え地政学ってやっぱり大きく地理的な条件が変わらないためどの書籍も内容がほとんど同じである。

    本書の中で自分が知らず、かつ地理が変わってきたことによる地政学の観点で1点参考になった部分を記載をする。

    その内容が地球温暖化により北極の氷山が溶けていることにより北極海の航路が確立されていること。
    そのため北海道が地理的に優位となりその部分がまた地政学の観点で日本や他国の思惑によって様々な争いが起こるのであろうと予測されることである。

    結局様々な国同士の争いは地政学から大方読み取れる。
    それを2020年代になっても続けていること自体にアホらしさを感

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    2022年08月28日
  • 僕らが毎日やっている最強の読み方 ―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

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    2人が呼んでる新聞、雑誌、ニュースサイトなどを理由を含めながら紹介している本。
    全てを真似するのは技術的にも金銭的にもムリなので、やれそうなところから真似していきたい。
    新聞は定期購読しても読める気がしないので、週一回の購読と新聞社のサイトをみる。
    雑誌は週刊東洋経済、サイトは東洋経済オンライン、海外のファイナンシャルタイムズを時間を決めて読んでいく。

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    2022年08月27日