佐藤優のレビュー一覧

  • トランプの世界戦略

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    佐藤さんの分析や考察が凄く参考になる。表に見える言動や短期的な試みに翻弄されずに理性的、客観的に物事を評価することで判断の指標としたい。

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    2025年07月22日
  • トランプの世界戦略

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    著者の独自の視点から、トランプ大統領の行動や考え方の考察された本です。

    トランプ大統領は何を目的にしているのか?なぜ最初に無茶を吹っ掛けるような交渉を行うのか?関心のある個所とない個所はどこなのか?彼の優れているところはどこにあるのか?といった、興味深い内容について持論が展開されていきます。

    その説明は非常に論理建てられており、すっと腹に入ってくる感覚を得られました。

    キリスト教的視点やロシアとの関係からの記述も多いですが、こちらは著者が長けている分野でもあり、逆にあまり知識がない私からしたら非常に興味深いものでした。

    このあたりを知っておくと、日々流れてくる世界のニュースがさらに面白

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    2025年07月13日
  • グローバルサウスの逆襲

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    ネタバレ

    大変知識が豊富なのでついて言っていないところが多々ありましたが、

    実際そこに関わる生身の人間たちからしても、どのようにカテゴリー化されていようが争いを掻き立てる感情を持っている、というのが実体的な事実だから、

    どんな構図もやはり、答えのないものだよなーと思いました。

    それぞれの個々人が、自分の世界観だけではなく、自分と意見を異にする人の論理や文脈の理解にも必死で取り組まない限り、知的な方々がいくら知的な理解を深めたところで争いは収まらない… 

    それでも、新しい構図や見方を提示することには何か意味があるのかなーと考えると、

    それが、より複雑で文脈的なものに視点を向けること、とかかなー。

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    2025年07月07日
  • 子どもの教養の育て方

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    読んでいる最中はなるほどそうなのか〜とメモをとりたくなること多数。
    読み終わって一旦冷静になってパラパラと全体を見返すと、また別の感覚が現れる不思議な一冊だった。

    初っ端から心に突き刺さる

    ◯国民が不安を感じ、政治的解決に関与しなくてはならないと思うような日本の現状は極めて危険だ。(政治に国民の関心が集中すると、経済活動、文化活動が衰退し、社会が閉塞する。)しかし、現状において、これらの問題を専門家=エリートに委ねられない。なぜなら、エリートの能力、国民に対する誠実性の両面で、深刻な疑念が生じているからだ。

    あー、今がまさにそうなのだな、この本が書かれた時よりもまだ酷くなってるな。


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    2025年06月14日
  • 教養としてのダンテ「神曲」<地獄篇>

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    神曲に関する本を読んだのは初めてだけど、原文の解説、それを現代風に捉え直すのに適した本の紹介していてその本が2万円以上する古書やコミックに至るまで、まさに多岐すぎて佐藤氏の深くて広い知識に圧倒されっぱなしだった。
    2万円の古書は無理として紹介されてたコミックは読んでみたい。

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    2025年06月09日
  • 日本人の7割が知らない世界のミカタ

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    世の中の出来事で気になることが起きた時、この人の意見を聞きたいと思う人が何人かいる。
    立花隆、池上彰、佐藤優、がそんな人なのだが、その次が思い浮かばない。

    古谷経衡さんは、佐藤優さんが後継者にしたいと感じた人物らしい。
    古谷経衡さんという人物を知りたくて読んでみたが、古谷さんが佐藤さんの考えを聞き出すような内容だった。
    分かったのは、古谷さんが成人するまでに親から受け続けた学歴プレッシャーで精神を病んでいたということ。

    4年間に渡る対談を纏めたものらしいが、話題が発散しすぎていて「こんな話をしていたの」という感じ。
    「日本人の7割が知らない世界のミカタ」というタイトルにした訳もわからない。

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    2025年06月08日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    佐藤優さんの選書は難しいなぁ。
    気になった本は次のとおり。
    「影を裁く日」高柳芳夫(講談社文庫)
    「人間の條件」五味川純平(岩波現代文庫)
    「たのしい・わるくち」酒井順子(文春文庫)

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    2025年06月08日
  • イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ

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    本書で言及される「嘘」とは、イスラエルとパレスチナの紛争に関する国際社会やメディアの表層的な理解に対する誤解のことで、「嘘」は言い過ぎだという気もするし、「さすが佐藤ラスプーチン」「情報ソースは言えませんけどね」みたいな身内ノリが目立つ。割に既知の内容も多く、両氏のファンとしては、居酒屋トークな感じが少し残念。

    例えば、パレスチナの国家承認問題だが、いわゆるイギリスの三枚舌外交は有名な話。また、ハマスの攻撃の背景には、住民の不満をイスラエルに向けさせる意図があったともされる。対してイスラエルの報復行動が過剰であるとの批判があるが、佐藤優は、イスラエルがハマスを完全に中立化する目的に対し戦闘を

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    2025年05月31日
  • 激変する世界を先読みする

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    副島隆彦と佐藤優の対談本。

    2019年出版と今となっては若干古いものの、双方それぞれに洞察が深いので、その内容は嚙み合わない部分も含めて楽しめた。

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    2025年05月31日
  • トッド人類史入門 西洋の没落

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    『西洋の敗北』がとても面白かったので、理解を深めるために本書をAudibleで聴いた。『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』などからの引用が多く、そのたびに出典の書名も音読されるのが非常に苦痛だった。

    本の分量は少なく、さらっと聴くことができたし、内容自体も理解を定着させるという意味では良かったと思うが、それ以上ではない。

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    2025年05月29日
  • 50代からの人生戦略

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    ネタバレ

    佐藤優(さとう・まさる、1960年生まれ)は、元外務省主任分析官で作家。同志社大学大学院神学研究科修了後、1985年に外務省に入省し、在ロシア日本大使館や国際情報局で勤務。2002年に逮捕され、2009年に有罪が確定。その後、作家として活動し、『国家の罠』『自壊する帝国』などの著書で注目を集めた。

    ・・・
    私の印象ですとインテリジェンス経験に基づく体験談のような書籍が多い印象でしたが、こういう本も出しているのですね。

    で、通読してみて一番の感想は、「結構ふつう」です(ごめんなさい)。

    まあ、これまで類書を相応に読んできたこともあります。だからもう既に目新しいものもなく、応じて心に響いてく

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    2025年05月24日
  • 武器を磨け 弱者の戦略教科書『キングダム』

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    キングダムの原泰久と佐藤優の共著。

    『キングダム』を題材に弱者の兵法を説く一冊だが、元の漫画が歴史を題材にしたフィクションと思われるので、その点で説得力が半減した感が。

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    2025年05月24日
  • いまと未来を読み解く! 新 地政学入門

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    「入門」とあったが、佐藤氏なので拝読。題名に偽りなくホントに入門書だった。個人的に読む必要のない本ではあったが、国際情勢に疎く、歴史的背景含め手っ取り早く地政学を学びたい方にはオススメ。

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    2025年05月16日
  • ロシアを知る。(東京堂出版)

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    ウクライナ侵攻で世界を震撼させているロシアの事が知りたくて手にした本書。

    2019年に書かれたものだが、その時点ではウクライナ侵攻は無いだろうとされ、予想を外している。

    池上彰(ジャーナリスト)と佐藤優(作家)在ロシア日本国大使館に勤務し、ロシア大学に在学したこともある、二人の対談を纏めたもの。

    旧ソ連のシステムや一般市民の生活がどんなだったか、コーラの瓶の底にネズミの糞があったとか、北方領土問題はアメリカの基地を置かないか心配してとか、物理学が軍需産業と結びつけられ権威があって、医学や弁護士は不人気学問だったとか、中々刺激あり、でも大方ロシアを好意的に捉える内容だった。

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    2025年05月14日
  • 野中広務 差別と権力

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    政治家野中広務で覚えているのはいつも口をへの字にした顰めっ面のおじさん。政界の裏でいろいろ工作しているフィクサーのような印象。

    ただこの本を読んで彼の置かれた環境、出自を初めて知り見方が変わる。自身に降りかかる苦難に常に戦い続けた政治家。非常にナーバスな問題を取り扱ったノンフィクション。

    個人的には巻末の佐藤優氏との対談が面白かった。佐藤優氏の言葉がまあ辛辣。著者が返す言葉がなく絶句していた。ちょっと他ではみない対談でした。
    あとがきでは著者の苦悩も赤裸々に告白しており、上梓に相当苦労した様子。よくぞここまで切り込んだと著者の気概に敬服する。

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    2025年05月10日
  • 働く君に伝えたい「本物の教養」 佐藤優の地政学入門

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     いつの時代も世界、国家はその思惑に揺れている。地政学の視点は単なる知識ではなく実社会で役立つ「本物の教養」を養う。
     著者は外交官時代の経験をもとに国際情勢を読み解く力の重要性を説く。地理的条件、歴史、宗教、経済が絡み合う現実を知れば単純な正義や善悪では世界を理解できないことに気づかされる。
     例えばウクライナ戦争をどう見るか。地政学的視点を持てば西側の論理だけでなくロシアの戦略的思惑や歴史的背景も見えてくる。
     激動の時代を生き抜くには情報を鵜呑みにせず自ら考える力が必要だ。実社会でこそ生きる知性がここにある。

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    2025年05月05日
  • 調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意

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    新書のなかでもあっさりとしている。182ページで、余白も多い。書いてあること自体はいいのだが、深掘りされていない。そこが惜しまれる。佐藤優氏の知的生産の概略をつかむのが目的なら良い。

    知的生産能力を上げるには以下の2点が重要。

    1. 高校の教科書レベルの基礎学力をつけること。
    2. 自分の仕事に関する知識をアップデートすること。

    インプットに関しては、佐藤氏の『読書の技法』、『僕らが毎日やっている最強の読み方』を読んでいるが、そちらの方が詳しい。

    アウトプットの要点は、インプットした内容に自分なりの付加価値を加えること。アウトプットには、あまり紙幅を割いていない。

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    2025年04月30日
  • 「知的野蛮人」になるための本棚

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    遠回りの読書術。
    今の自分にはハマらなかった。それは直近で環境が変わり、結果を求められているので、時短で効果を求めすぎているためなのかもしれない。

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    2025年04月29日
  • イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ

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    「イスラエル戦争の嘘」。このタイトルと著者の佐藤優氏の名前を見れば、本書の内容はイスラエルによるパレスチナ侵攻をイスラエル側立場で正当化する様な内容ではないかと若干構え気味にページをめくっていった。確かに現在発生しているイスラエルのやり方、病院施設への攻撃や民間人を巻き込んだ爆撃などは、国際法の観点からも決して許されるものではない。然し乍らそうしたニュース映像で流れる表面的な事象ばかりを見て、全体を悪か善かで判断し悪として非難することも危険だ。物事の本質を見なければ、今目の前で繰り広げられる、やりすぎとも思えるイスラエルの姿を理解することはできないだろう。そうした意味で、イスラエルの諜報機関に

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    2025年04月25日
  • 僕らが毎日やっている最強の読み方 ―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

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    池上彰・佐藤優の両氏が、新聞、雑誌、ネット、書籍などの読み方について対談したもの。

    対談のため、とても読みやすいのが特徴。

    強調部分には、ゴシック太字+ラインマーカーを使用している。強調箇所は、1ページ当たり2~3か所もある。太字+マーカーは目立つ上に、箇所が多いので、多少くどいと感じた。
    強調箇所のほかに、ページ下部には要約があり、見出しごとにまとめ「僕らの極意」がある。巻末には「僕らの極意」の一覧もあり、親切な作りであるといえる。

    内容は、著者2人のように、情報をインプットして、アウトプットする仕事でない限り、参考になる部分は多くはない。
    たとえば、池上氏は毎日、11紙の新聞を読む。

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    2025年04月15日