佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
200頁強の新書サイズ、しかも字が大きい。
このスペースに12人の論客とのインタビューを載せるのは無理。中途半端。
物足りない。
これでは12人も活きないし、佐藤優さんが何考えてるかもちょっとしかわからない。
不完全燃焼
はじめに 佐藤優
1 奴隷根性こじらせていませんか? 白井聡(政治学者)
2 カネとリスクを考える 真鍋昌平(漫画家)
3 常識をグラッとずらしてみると 村田沙耶香(小説家)
4 ポスト・コロナの「脱成長」社会を生きる 斎藤幸平(哲学者・経済思想家)
5 「こころ」をなくしかけた時代に必要なもの 東畑開人(臨床心理士)
6 偶然性を味方につけよう 磯野真穂(人類 -
Posted by ブクログ
内容は全く知らないが、勧められて読む本がたまにある。そんな本の一冊だが、佐藤優氏による米原万里氏の追悼本だったとは。
「ロシアは今日も荒れ模様」は昔何度か読んだ本。ロシアにはあまり興味はなかったが、良い文章だった事を覚えている。
佐藤優氏、嫌いでもないけど、書く本は良いものだと思うけど、それ以外の印象がどうも良くい印象。
佐藤優氏がチョイチョイ出てくるところが、必要か?と思ったり、私はあまり対談とか興味無いんだよなと思いながらペラペラ頁をめくる。
ロシアで体調を悪くした日本人に、梅干しのおにぎりを食べさせたら元気になった話等を読み、そうだよなこの方は骨があるよなと文章を読みながら思い出 -
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この本の中で、いくつも知らないことや、ハッとさせられることがあった
イスラエル政府はハマスの襲撃について「属性排除」の論理に基づいたものだと見ている。この「属性排除」とは人種や民族否定、つまりホロコーストと結びついてしまう。
イスラエルを建国する際の国是「たとえ全世界を敵に回してでも、自国が生き延びる道を選ぶ」という覚悟をイスラエルは持っている
これらを考えた上で、イスラエルの成り立ち、周辺国や世界の勢力図、国際機関の限界を合わせて考えるととても難しい問題なんだなと思う
しかし一方でユダヤ教の教えには「わたしが報復し、報いをする」と主が言われる・・・というのがあるそうです
自ら報復する -
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ほんの読み方について改めさせられる良い本だと思う。超速読など一見早く読む為の本に思われそうだが、本質的に読者自身の学力や読む力をまず鍛える必要性があると著者は繰り返し伝えている。つまりどれだけ早く読めても内容を理解できる頭脳がなければただペラペラ本をめくるだけで意味がないのだそう。コレには世の中の速読本を完全に一掃した発言で私はすごく納得した。私自身勉強も必要だと学ばされたし、読む力不足だと痛感したが、この本の内容自体は30%くらいしか理解出来なかったように思う。熟読も必要だが、この本を理解する為にこの本に紹介されている本を先ずはよんでいこうと思う。
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第2巻には、使徒言行録、書簡集、ヨハネの黙示録が収められています。
「キリスト教」というあたらしい宗教を立ちあげたパウロの行跡が語られ、信徒たちにあたえられた彼のことばが示されています。
「あとがき」にあたる「もっとキリスト教を知りたい人のために」という文章のなかで佐藤は、「通勤や通学の途上、電車、地下鉄、バスの中で手軽に読むことができる聖書がない」といい、新書版の聖書を刊行することを思いついたと述べています。ハンディ・サイズの聖書は以前からありましたが、電車のなかで読むのは周囲の視線が気になるし、また文字が小さい、ページが繰りにくいなどの問題もあります。「文春新書」という一般の新書レーベ -
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新共同訳の聖書を新書に収録し、佐藤優による解説を付している本です。第1巻には、四福音書が収められています。
巻末に収録されている「非キリスト教徒にとっての聖書」で佐藤は、「私は功利主義者だ。役に立たない読書は基本的にしない」とみずからの立場を明言したうえで、現代の世界が直面しているさまざまな問題をより深く理解するために聖書が役に立つということを、「非キリスト教徒」の読者に向けて語っています。
ここで佐藤は、佐藤は、菅直人が掲げた「最小不幸社会」という国家像に対して、「政治に夢や理想、あるいはユートピアを託すことを初めから諦めている」という問題点を指摘し、いっさいの政治的判断が情勢論にもとづ -
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近年、詰め込み式の教育スタイルや、学歴主義的な面が批判されていて、勉強一辺倒ではなくコミュニケーションであったり身体性であったり自然や社会との繋がりの方が注目されている印象である。また同時に、学校教育は洗脳であったり即効性のない不要な学問まで押し付けられるという批判から、ホリエモンなど多くのインフルエンサーが学校教育を否定的に論じている。
そんな昨今なので、しっかり机に向かって勉強することを推奨する点に面食らった。
しかし「教養」という視点でも、また思考力を身につけて人生を豊かにするという視点でも、よく精査された「基盤」となる知識を体系的に学べる学校教育は確かに非常に有効だと私も実感している。 -
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『文藝春秋』で連載。交渉方法の解説ではなく、かつて日露間で北方領土交渉(「二島返還、残りは保留で交渉成立寸前)が行われていたときの政府や外務省の裏話を中心に、実際の外交官や官僚がどんな方法で情報を集め、政治的な駆け引きをするのかが赤裸々に書かれている。ハニトラや酒は穏健な方で盗聴器は知ってても摘発しないのが作法‥流石に暴力的な手段はちょっとグレーなゾーンのことを「合法的な疑い」ということで警察が踏み込んで、「不問にした」を恩を売ってというようなことがよくあるらしい。
それにしても、嘘か真か「(あるアピールのために赤の広場で焼身自殺しろと言われれば/『一晩考えさせてください』と言って、たぶん -
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ネタバレ野中広務 差別と権力
著者:魚住昭
発行:2006年5月15日
講談社文庫
初出:月刊現代2003-2004年
単行本:2004年6月、講談社
2001年、KSD事件や「えひめ丸」沈没を聞きながらゴルフを続けたことなどから、森喜朗総理が退陣表明。後継首相に野中を推す声が高まり、総裁選に出れば圧倒的有利と見られていたが、「たとえ推薦されても、受けることは200%ない」と出馬を固辞。これに対し、総裁選に立候補した元経企庁長官の麻生太郎は、党大会の前日に開かれた大勇会(河野グループ)の会合で野中の名前を挙げながら、「あんな部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」と言い放った。
2003年9月 -
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雑誌の企画で行われた、佐藤さんとの対談集です。
1つの対談自体は10ページもなく、さわり程度といったところです。そのため、深い知見などを得るのは難しいとは思います。
ただ、時々出てくる言葉は実によく刺さりました。
・心の健康は「受け取ってもらえた感じ」「わかってもらえた感じ」に支えられている。
・食文化の違いで相手を排除することがファシズムの原型である。
・現代社会は、問題を解決する際に、1対1で問題と解を結びつける社会になっている。
・人は2~3m以内に近づくと、深い話をしやすくなる。
・1つのリスクに注目すると、全体のリスクが見えにくくなる。
・一人では意思決定できないシステムをつく