あらすじ
「豊かさとは何か」
「良好な職場環境とは何か」
「天職とは何か」
「働くため自分を変ることはできるのか」
「一人でいることは悲しいことか」
仕事をする中、人々はさまざまな悩み、疑問に直面します。
しかし一度立ち止まり、視野、そして時間、空間を超えて思考することで、私たちは生き方の選択肢の多さに気づくことができるはずです。
本書は“知の巨人”である佐藤優氏が分かりやすく賢人たちの思想を解説し、理解を導いてくれる哲学の実用書。
働くことを考える上で大切な思想、幸せに働くための思考の軸を作るため、現代人必須の一冊です。
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中小企業に勤めるシマオ君は悩み多きミレニアル世代。
周りの友達と給料の差は広がり、転職活動はうまくいかない。
仕事のやりがいもわからなくなったシマオは、学生時代にキャットシッターをしていた作家・佐藤優さんの家へ訪れ、働く上で直面する悩みを吐露する。
そんなシマオに、佐藤優さんは哲学、経済、歴史、古典などあらゆる方面から、シマオの悩みの本質、それを解決すべき思索を提案。
マルクス、ケインズ、アリストテレス、ニーチェなど歴史的賢人とととに、佐藤氏自身の経験を混えた教訓は、悩める全ての社会人に向けた「働くための思考の筋トレ」「知的教養の実践書」とも言えます。
「何のために仕事をしているか分からない」という人
メディアに溢れる「好きを仕事に」「やりたいことで生きる」「何者かになりたい」というキラキラ思考に疲れた人
「人間関係に疲れ、会社に行きたくない」という人
「仕事が評価に繋がらない」という人
「自分の限界が見えて先が見えない」という人
全ての働く社会人へ
佐藤優氏からの応援の書が「はたらく哲学」です。
<本書に登場する賢人たち>
・アダム・スミス
・カール・マルクス
・ジョン・メイナード・ケインズ
・大川周明
・エピクテトス
・ヴィルフレド・パレート
・エトムント・フッサール
・アリストテレス
・チャールズ・サンダース・パース
・ルネ・デカルト
・マックス・ウェーバー
・新島襄
・三木清
・夏目漱石
・パール・フ・デ・スピノザ
・フリードリヒ・ニーチェ
・トマーシュ・ガリッグ・マサリク
・ゲオルク・ヴィムヘルム・フリードリヒ・ヘ
ーゲル
・ハンナ・アーレント
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本から私が受け取ったメッセージは、「富と豊かさはイコールではない」ということ。
いくら富を手にしても、豊かになれるとは限らない。
何が自分を豊かにするのかを知ることが必要。
これまでの社会では、仕事を分業して生産性を高めることが求められてきたが、これからはむしろ難儀してでも自分の手でできることを増やすことが、心の豊かさにつながるのではないかと感じる。
”「働くこと」は人間にとって本質的なものである”
Posted by ブクログ
哲学と聞くと難しいが、どう考えるかというのは、生き方をフォローするもんなのだなぁとあらためて。
嫉妬の怖さや、資本主義の宿命や、仕事と人間関係など、なんとなく感じてることを言語化してあるから、自分のあり方を多少なりとも客観的に見られたかなぁ。気分は軽くなります。
まっ、客観も幻想と書いてあるのだけど。。
ありとあらゆる、哲学者、社会学者の研究が、文脈の中で紹介されているのも良かったです。
社会学専攻してた身には懐かしいもの多々。
Posted by ブクログ
何事も自分の受け取り方、解釈で変わることが多い。
起こっている現状は変わらずとも、それをどう受け止めるのか、そのためにも、物事の本質を理解するということは大事。
正解はなくとも多くの人が、似たようなことを考えた参考になるものは多くある。
頑張りすぎてはいけないが、努力は必要だ。
人生に運、不運があっても前向きに生きていれば道は必ず開ける
Posted by ブクログ
若い方に読んでもらいたい。嫉妬、孤独、友人。色々な悩みがあるが、解決できなくても前向きに考えることができるようになる本。
マガジンハウスがこういった本を出してくれるのが嬉しい。
Posted by ブクログ
非常に秀逸な本だ。筆者が如何に人を救おうか、考え抜いた本だと思う。膨大な知識の裏づけがある中で、読書に馴染みのない人さえも救おうと考えて、限りなく簡単に、分かりやすく書いてある。本書はこれまでの先人達の知恵のエッセンスが非常に濃く描かれている。
悩める社会人を救う為には「小手先のビジネススキルや自己啓発ではなく物事の「本質」を知ることだった」と、本書を読んだ読者が思えるならば良いと思う。近年の本屋ではビジネス本が溢れているがそれで救われる人がどれだけいるだろうか。
本を読まない人も、読書家を自認する方も本書は有用と思う。
Posted by ブクログ
哲学者たちの言葉や考え方をうまく組み合わせながら、「不安」の要素や原因についてわかりやすく解説してくれる。とても読みやすく、本質的で、実践的でもあった。
その時々の状態で受け止め方も変わると思うので、またモヤモヤし始めた時に再読したいと思った一冊。
Posted by ブクログ
自分が生きている時代を第三者の視点で分析するのは難しい。何となく違和感は感じていたけど、これまで至極当然と思っていたことが悉く覆され、将来を見る目が変わった
Posted by ブクログ
世界で最も貧しい人はお金しか持っていない人、はいきんきょうと
幸福よりも安楽をえらべ。
周りと比べて自分がどの位置にいるのかではなくどうすれば自分が安楽に暮らせるか考えろ。
労働者でも資本家でも一長一短
コントロールできないものを追うと人生は辛い
金そのものに本質的な価値はない。
豊かさを手に入れるためには見極めと見切りが大事。
Posted by ブクログ
悩みを解決するにはまず本質を知るところから。
本書にでてくる相談者とちょうど自分の悩みが合致しておりまさに仕事に悩む自分に向けられた本のようだった。
悩みの原因と本質を端的に説明している。
社会人となり仕事と人生に悩む人への処方箋としておすすめしたい一冊。
Posted by ブクログ
会話形式なのでオーディオブックでさらっとインプットできた。資本主義とは何か、豊かさとは何か、という難解な問いにやさしく答えてくれる。若手社会人向け。(ベテランでも楽しめる)
Posted by ブクログ
会話形式でさらっと読めた。
哲学をどう利用できるか。お金は物でしかない。ギャップによる悩み。やってみて良かったらそれは善。つぎは実用主義を読んでみようと思った。
Posted by ブクログ
仕事で出会う人とは学生時代に会った人と友人になるのとは違って、仕事の結びつきがなくなると友人関係もなくなるのいうのは印象に残った。必ずしも全員がそうなるわけではないと思うけど、そういうものなのかなと思った。努力して、うまくいかないこともあるけど前向きに考えることが大切だと改めて思った。
Posted by ブクログ
佐藤優さん、末期腎不全と前立腺がんを公表。人生の残り時間をどう生きるか。本著は、この報道と程近い時期の出版。そうした心理が著作に影響するか、私には知る由も無い。著作にルサンチマンを吐き出す初期の佐藤優からスタイルを変えて久しいが、本著は圧倒的に優しい。対話形式で、悩みを抱える社会人の疑問に答える。温かい。勝手に著者の状況と著作を重ねてしまう。
アダムスミスによる分業の重要性から、マルクス、ケインズ。時に大川周明なども引きながら、労働の本質や対価としてのお金の意味を説く。続けて人間関係について。パレートの法則より、2割の人に嫌われるのは仕方ないよ、と。働く事の哲学、果ては、負の感情との付き合い方まで。
テレワークで心理的にまいっている人。あるいはコロナ禍で不安を抱える人。こういう人達の処方箋になるのではないか。
Posted by ブクログ
劣等感より怖いのは、悪い嫉妬心。
良い嫉妬心は熱意ややる気に変えられるが、悪い嫉妬心は人を羨んで蹴落とそうとする。
過度の自己嫌悪は、歪んだ自己愛と表裏一体。
そうした自己愛は悪い嫉妬へと繋がる。
健全に自分を愛し、自分の能力を客観視する。
そうすることで、あらゆる負の感情から身を守って、前向きな気持ちを確保する。
最近すごく気持ちが荒んでた気がするが、
これを読んで少し気が楽になったかも。
Posted by ブクログ
こういう会話形式の実用書って往々にして教えを請う側があまりにも無知だったりしてイライラすることがあるんだけど、これは許せる範囲内だった。社会で働きだしてからやっと悩み始めたお悩み初心者向けのプレ哲学超入門みたいな感じ。
Posted by ブクログ
自己啓発8 教養2くらいの本。
序盤をチョロチョロ読んだくらい。
食事や酒の欲望は限りがあるのに、お金には無い。故にいつまでも満足しない。お金が欲しいからお金を求めるようになる。
お金稼ぎには限りがないから見切りをつける。労働者でも幸福感を感じるための土壌は今の日本にもある。
自分が労働者である自由、と考えればいい。
Posted by ブクログ
まあまあ
嫌われる勇気を読んでいたせいか、あまり目新しい発見は無かった
お金そのものに本質的な価値は無い だからこそ求めたらきりがない
仕事の人間関係は利益の追求のみで繋がっている 友達とは違う 仕事の内容だけを追い、他は無関心でいる