佐藤優のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ2022年2月のロシアのウクライナ侵攻は、日本において政治的な発言をする人々に対する自分の幻想を打ち破るリトマス試験紙になった。
自分の中では、あれだけ正論的な言論を述べていた橋下徹は地に落ちた。そして小泉、田中真紀子全盛時には悪の権化だった鈴木宗男は、その後の一連のできごと 自分の中で特に大きのは、佐藤優の一連の著作を通して、完全に復権し、自分の信念を通す一流の見識と実行力をもつ政治家との認識していた、が、ウクライナ侵攻時のロシアべったりの言動でこりゃだめだ、と認識を再度改めた。
そして本書の佐藤優、国家の罠からの一連の著作には驚愕し、日本国は、類まれなる外交官を失ったが、それ以上にわかりや -
Posted by ブクログ
ソ連が起こり、世界にマルクス主義が滲出しつつあった時代、日本では第二次の戦前にあたる時代に、国家社会主義者の道を選んだ高畠素之という思想家について書かれています。マルクス主義に向き合い、「資本論」を独自に翻訳し学び、その基礎のうえにファシズムに親和性も持つような考え方、しかしながら独自のものを築き上げられていきます。人間を性悪説的に考え、悪に対する悪として国家政治に関わろうという現実路線。単純に批判だけ行うものよりも実現性が高かった行動力。本人が長生きをしていれば大きな影響を与えていた可能性が見出されます。しかしながら著者はその思想を研究するなかで別の視座を持たれています。人間は性悪であり、そ
-