佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者曰わく、「教養とは、想定外の出来事に適切に対処する力である」。無いなぁ、教養。
海外の要人と接するなら、歴史的古典、明治や戦後の文豪、村上春樹などは最低限読んでいなければならないらしい。私は読みたいときに読みたい本しか読めないのでエリートにはなれないな。
教科書や学習参考書を読むことで、基礎教養をつけることができるので読んでみたい。
著者はキリスト教とマルクス主義の狭間で悩んだらしいが、なぜ他の選択肢を探さなかったのか疑問に思う。私はどちらも嫌い。
自分の受けた教育が「適切な教育」だと確信できるのも不思議。
今の教育現場の問題点に関しては同意。若いうちに文系理系を問わず知識をたくさん詰め -
Posted by ブクログ
ネタバレタイムリーな本なので読んでみたが、後半は宗教論であった。キリスト者として教会史やキリスト教思想史は興味があり面白かったが、普通の人には退屈と思われる。しかしながら聖書をすべて神の言葉と考える福音主義ペンテコステ系の、私のようなキリスト命の者には、正直に言ってどうでもいい人間の思想史でもある。なので星三つ。
でもアメリカがユニテリアン(キリストの神性を否定する異端で、フリーメーソンとも関係が深い思想)によってつくられた事、そしてこのユニテリアンが日本のキリスト教にもかなり浸透しているのは、まったく知らなかった事であり背教を思わせる驚愕の内容であった。
以下付箋を貼った個所を要約:
27:イ -
Posted by ブクログ
《熟読の技法》
☆読むきっかけ
自分の読書というものをより鍛えるためにはどうすれば良いか考えた結果、他人の読書術と比較して、自分に足りないところがあれば、それを吸収すれば、良くなるだろうと判断した。
☆内容の自分なりの要約
著者は月に300冊以上の読書をすると言うが、全ての書籍をじっくりと読んでいるわけではないという。
時間は限られており、生涯で読める書籍は意外と少ないため、読むに値しない本を排除するために「速読の技法」を使い、じっくりと読むに値する本を「熟読の技法」で読み込む。
速読をするためにはある程度知識が必要だという。知識がないまま速く読もうとすると、ただ字面を追うだけになり、その -
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アフターコロナは全編を通した主題ではなかったと思う。むしろ前半の初めの方だけ。
二人の見方が分かれるところは、どちがら正しいかではなく、二人の背景や考え方、信条からくるものだと感じた。その辺が面白い。
とくに副島氏の意見はずばっと言い切っていることが多い。いろいろな筋から情報を得たり判断したりしているのだろう。しかし、本書ではそれが伝聞なのか自身の考えなのか、伝聞ならどういったところからの情報なのかが言及されておらず、もやもやが溜まる。
新型コロナウイルスそのものの出どころについては、DNA情報が公開されて研究者の目に触れているので、副島氏の指摘は違うのではないかと考える。
後半の宗教は -
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佐藤優(1960年~)氏は、同志社大学大学院神学研究科修了、外務省入省後、対ロシア外交の最前線で活躍した、元外務省主任分析官。2002年5月、鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕され、512日間勾留された後、作家に転じ、2006年『自壊する帝国』 で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。現在は執筆活動を中心に行い、一般向け著書多数。
本書は、自ら還暦を迎えた著者が、以下の構成で「還暦からの人生戦略」を語ったもの。
第1章:還暦からの「孤独」と「不安」
第2章:還暦からの人間関係とメンタル
第3章:還暦からの働くことの意味
第4章:還暦からのお金とのつき合い方
第5章:還暦からの学びと教養
第6章:死との -
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還暦を迎えた元外務省主任分析官 佐藤優 が語る、還暦の風景であります。曰く、陸軍要務令によれば撤退戦では、戦線は拡大しない、と。ゆえに還暦を過ぎて戦線を広げるのは危険です。また50歳の頃、自分には、やりたいことが多々あり、これから100を超える仕事が出来るのでは、と感じていたが、いざ還暦を迎えてみると、残りの時間では、10ぐらいの仕事が精いっぱいではないか、と感じている。還暦をというのは、例えていえば、長い航海を終えて(サラリーマンが長かった社会人生活を終えて)港に戻った客船にような立ち位置ではないでしょうか。船が大きくて、それなりに装備や燃料等が充実していれば、改めて長い航海に船出することも
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