佐藤優のレビュー一覧
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管理職のラインに乗った人とそうでない人の違いはその人の能力ではなく年次などの運や適性の違いに過ぎない
能力と適性を混同して、いたずらに自分を責めたり自信を失ったりする必要はない
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シングルを貫く人は不自由なった場合、自分を助けてくれるのは親、金、友人の3つだけ
この3つが現在どうなっているか、そして将来どうなるか、しっかり確認しておく必要がある
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前向きな姿勢が仇になってしまうこともある
大事なのはバランス感覚。組織の慣習や風土、会社の人事や上司部下との人間関係などそれぞれの状況を見極めた上で最適解を見つけ出さなければならない
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初動が大事
最初の3ヶ月が勝負で、そこでどれだけ相手の印象に残り、食い込むことができるか。
関係を深めたい時に私がよく使ったのは、本でも何でもその人物から物を借りること。借りたら返さなければいけないのでまた会うきっかけを作りやすい
今何をすることが、一番効率よく収益を上げられるか常にその視点で考える姿勢が大事
長期的な視点がないと目先の利益に追われてしまう
休息時間も大切である。一見すると何もしていないような時間によってエネルギーを補充し、仕事の生産性を高める
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仕事ができる人ほど簡潔に必要最小限のことだけをメールに書いてくる
自分も忙しいから時間を取られることがいかに苦痛かを分かっている
SNSやメールなどを使う時は自分が相手の時間を奪っているという感覚を持つことが大事
多くのサービスがあなたの時間をいかに占有するかにしのぎを削っており、自分の時間を確保することが難しい
119
忙しいからこそ最初に自分時間を確保するというのはスケジュール管理の鉄則
時間の天引きをしないと自分の時間は作れない
144
人から何かを教わるといかにも知っていたかのように振る舞う人がいます
自分を大きく見せたいということでしょうが効果はありません
可愛がられるのは自分が知っていることでも知らなかったように反応できる人です
「そうなんですか。勉強になります」と教えてくれた人を持ち上げるのはずるいのではなく、優しさや礼儀の一つです
148
組織に属している限り、絶対に上司と喧嘩してはいけません
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同じ内容でも言葉一つで相手の受け取り方が違ってくる
自分の考えや意思を通したいのであればやり方がいくらでもある
私なども失礼な原稿依頼に腹立つ時がある
でもそこで怒ったりしたら、余計な反感を買う
そんな時は納期や内容などで相手が飲めない条件をやんわり提示する
条件が合わないということであれば、今度条件があった時に是非ということで、お互い遺恨を残さずその場をクリアすることができる
賢者は争わないという言葉があるが、正面からぶつからず、自分の考えと目的をどう達するか時には演技やパフォーマンスを織り込みながら冷静で戦略的な駆け引きができるかどうかが大切である
怒った瞬間、あなたの負け -
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コロナが全面に出過ぎてて、なんとなく思っていた(期待していた)内容と違う…となった。でも、〈会うのは暴力〉は真意だと思った。
p.80 約束の時間が近づくと、妙に緊張したり、不安になったりもします。ところが、不思議なことに、実際にあった話をすると、途端に心が楽になる。毎回、この繰り返しで、あえば楽になるのがわかっているのに、会うまでは苦痛を感じたりするわけです。
人に会うと言うのは、どんなに相手が優しい人であっても、お互いが気を使い合っていたとしても、それぞれのもつれを生きよう侵犯し合う行為なのです。相手の境界を越えなければ、会話自体が成り立ちませんから。
私は、コロナによる外出、自粛、リモートの導入で、そうした暴力が一旦消滅した結果、逆に、社会生活の中で、いかにそれが絶大な影響力を行使していたのかが、浮かび上がったように感じるのです。考えてみれば、自分が日常的に行っていた会議も、授業も診察も、みんな多かれ少なかれ暴力性をはらんでいたわけです。だから、そこに向かうまでは、とても気が重かったりもする。
では、どうして人間は、わざわざ辛い思いをしてまで、人と会おうとするのでしょうか?
身も蓋もない言い方に聞こえるかもしれませんが、「あった方が、話が早い」からだというのが、現時点での私の結論です。
p.234 暴力からは、逃れて身を守り、頑張るところは頑張る。心理学用語の「レジリエンス」ですね。「精神的回復力」とか「ストレス耐性」とか訳されるのですが、「黙って頑張れ」ではなく、自分を柔軟に変貌させ、サバイバルしていく考え方です。
許容レベルを超えた暴力からは、堂々と逃げる。必要だと思ったら、「会うことの暴力性」を自覚した上で、他人と関わっていく。そういう発想こそ、これからますます重要になる生きる術だと思います。
〈生きるヒント〉
・密な家族が仲良くなるか、険悪になるかのどちらかに触れやすい。
・女性は、男性よりも会わないことから受けるダメージが大きい
・家族、友人との関係を大切にする
・家庭内にも、心のソーシャルディスタンスを!
・他人のトラウマに寄り添い過ぎない。自分が壊れてしまう
・Stay Homeは依存症に陥りやすいので注意しよう
・追い込まれないために、悩みや苦痛は口外するし。ぜひ、役所等にも頼ろう。
・精神科と心療内科の違いを理解して、適切な治療を受けよう。医者は選ぶべし。
・ペットや趣味など、内向きの不要不急を大切に。
・①人に積極的に会いたい人、②ひとりでいたい人、③その中間位。自分はどれか、あの人はどれか、考えてみる。
・人に会うのに、苦痛を感じるのは、そこに暴力性があるからだと理解する。しかし、その暴力には意味がある。
・人は、人に会うことで欲望を維持できる。多くの人は、一人ぼっちで欲望は維持できない。欲望の減退は元気を失わせる原因にもなることを知っておこう。
・人と会うことで不確実性は高まる。偶然の事故から新しい発見があったり、新たな展開を乱されたりする。だから、対面にはリモートにはない意義がある。
・なんとなく、やる気が出ないのは、コロナ鬱の前兆かも、と言う認識を持っておく
・人間には、心があることを再認識する
・脳科学を過信しない
・AI時代を生き抜くカギは、読解力にあると心得よ
・物事の真意を見分けるには、常にその話にエビデンスはあるのかと言う発想を持つことが重要
・人間の生に良いも悪いもない。多様性に対する正しい理解は、これからの時代を生き抜く自分のためでもある。
・合理主義の行き過ぎで、日本は優生思想が蔓延しやすくなっている。自分の首までしか出ない。危険な優生思想に加担するな。
・郵政思想の危険性をよく知っておく
・女性に対しては、きちんと権利を主張する。財源などの忖度は必要なし。
・生きるための権利は遠慮せずに行使する。
・スペイン風邪は記憶されなかった。パンデミックを適切に記憶する努力が必要。記憶するには、収束記念日のような祭祀化が重要
・政府が絆をうたいはじめたら要注意
・生活保護は利用抑制から方針転換。追い詰められる前の選択しとして考えよう。
・テレビなどのメディア報道の裏にあるものを考えて流されない訓練を。
・苦しい体験は物語を作ることで逃げなくてはならない場合もある
・新型コロナ対策にワクチンは極めて効果的
・コロナ禍をめぐるマスコミの炎上商法を冷ややかに見ること
・自分の居場所が学校だけ、会社だけ店になると息苦しくなる。クラブ、協会、学習塾。意識的に別の場所を作っておくと、心はだいぶ楽になる。
・子供も、大人もリアルな出席とリモート出席のハイブリットが理想
・この機会に引きこもりの人の気持ちを理解しよう。外に出られなくて、苦しんでいる人がいることを理解し、寛容になれれば、外に出られている。あなた自身も楽になる。
・人生の目標は、人それぞれ。すっぱいぶどうと思うならそれでいい。みんなが同じぶどうを目指す必要は無い。
・知らず知らず「成果主義」で身動きが取れなくなってはいないか、自らをチェックしよう。
・実は地方には可能性がある。パンデミックを機に本気で移住を検討すると言うのは充分あり
・「逃げるときには逃げる」と言うのは、生き延びるための立派な知恵。心の中に、その自由を確保しておこう
・ポストコロナには、人と会い、会話して、意図的にメンタルの修復に努めよ -
Posted by ブクログ
本書が出版されたのが2022年10月、あれから間も無く9ヶ月が経とうとしている。22年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻からは既に17ヶ月になる(2023年6月末時点)。一時期はニュース報道やインターネットも日々ウクライナの戦況を解説する様な番組で目白押しとなっていたが、自分の関心が薄れたのか、現実取り扱う番組も減ったのか、中々毎日は見なくなってしまった。
未だ終わる気配は無いが、それでもこの1ヶ月は大きな進展があった可能性もある。ドネツク、ルハンシク、ザポリージャ、南部ヘルソンと昨年のロシア侵攻以来同国に占領されている地域に対する、大規模な反転攻勢が開始されている。数ヶ月の膠着状態を経て、恐らくウクライナ側は西側からの追加供給された兵器等の使用訓練を終え、ロシア側の雇い兵であるワグネル撤退を待っていたのだと思う。西側の強力な武器と共に今もなお、占領地奪還を目指して、二国間で激しい戦闘が行われているはずだ。またここ数日騒ぎになった、ワグネルによるモスクワ進撃もあった。結局25,000の兵と共に進撃中にあったが、ベラルーシのルカシェンコ大統領とワグネルトップのプリゴジンとの電話会談後、急遽進撃を中止した様だ。中東から集まった雇い兵からなる集団だから、確かにプリゴジンが言う様にロシアの体制に関心があるもの等少ないと感じる。何らか金銭的な解決があったと推測するが、実際のところはわからない。ただ重要なのはプーチンの求心力低下につながる出来事で、西側の士気に好影響を与えた事は間違いない。
未だ混迷を極める状況だが、本書はこの終わらせ方について言及する。我々西側陣営が考える単純な背景ではなく、ロシアにはロシアの、ウクライナにはウクライナの、そしてアメリカにも戦う理由が存在する。ロシアやウクライナは旧ソ連崩壊後にそれぞれが持つ歴史観を作り上げて、国民がそれを当たり前の様に考えてきたから、いずれも正当性を主張するだろう。ロシアにすればウクライナに虐げられる東部住民の救出とナチズムの破壊、ウクライナは当然2014年に奪われたクリミア含むロシアによる占領地の奪還だ。勿論戦争の長期化によるロシアの弱体化を狙うアメリカも、武器供与や金銭供与の形で戦争(アメリカ得意の代理戦争)を継続させている。
更に範囲を広げれば、当方拡大を狙うNATO、ロシアのエネルギー依存を復活させたいドイツ、原発資源となるウランの安全な確保を狙うフランス、そして北方領土問題やサハリン1、2の利権を確保したい日本と、様々な国の思惑が交差し、終決点が見えづらいのも間違いないだろう。
本書頭の記載によれば「価値の体系」「利益の体系」「力の体系」があり、そのバランスが崩れる、どれか一つ突出すると国を誤るとのこと。かつての日本が大東亜共栄圏の構想のもとアジア開放を掲げる様な「価値の体系」が突出した様な状態は容易に国民を戦争に導いた。世論も新聞も知識人も「その様な風潮」を後押ししてしまった。結果、日本はボロボロの敗戦を迎えるわけだが、今回のロシアが「価値」のみならず、「利益」「力」の何も有した形で侵攻している事を考えると、そう簡単には屈しないはずだ。西側の経済制裁は効果ありとの報道ばかりがされるが、現実的に資源や生産力に溢れるロシアに本当に効き目があるのだろうか。元KGBのプーチンが短絡的に準備もろくにしないまま始めた事ではない。
ソ連崩壊からアメリカは戦略的思考を止めてしまった。だから場当たり的な対応ばかりが目立つが、プーチンはソ連崩壊のあの日から考えているのだ。現時点でもプーチンの描いたウクライナ侵攻シナリオの上で各国は踊らされている様にも思える。
果たしてアメリカ国民始め西側諸国の支援疲れが先か、ロシアの周到な占領作戦の成就及びクリミアの維持が勝つか、はたまた自国の経済や利益を優先する西側諸国からロシアに寄りそう国が飛び出すのが先か。傍観を続ける中国が動き出すのか。兎に角西側諸国は力による現状変更はその後の中国による台湾、尖閣、沖縄侵攻に繋がる恐れがあるから何としてでも防止したい。この我慢比べの下でも確実に兵士や民間人の死者が日々発生していることだけは忘れてはならない。 -
Posted by ブクログ
タイトルにある「読書術」は本書の内容とほとんど関係なく、正直なところ誤解を招くものだった。
まえがきに「『週刊SPA!』での連載並びに本書の刊行に当たっては(後略)」とあるので、連載されていたQ&Aをまとめたものと考えられる。
全80回分の、匿名の読者からの質問に対して著者の佐藤優氏が回答していくスタイル。
質問内容は多岐にわたっていて、政治、国際情勢、人間関係など幅広い。また質問文が攻撃的であったり、悲観的であったり、思わず「ん?この人の認識はよろしくないな」って部分が多々あるが、佐藤氏は時に質問者の気持ちに寄り添い、時には、例えば齟齬や危うい思想があった場合には丁寧に指摘し、間違いがあれば正す。
人それぞれ、みんな色々思い悩んだり、課題意識を持って調べたり考えたりしている。
いかんせん、「自分の課題に対するソリューションを見つけ出す」という立ち位置から離れられない以上、自分なりに出す回答も視野は狭くなってしまいがち。
ではなぜ佐藤氏は情報を(比較的)正しく捉え、あらゆる質問へ回答が出来るのか。
それは読書と、新聞等からの最新ニュース、それに信頼できる専門家筋からの情報を幅広く大量にインプットし、大局的な視点から見て考えているからなのだと思う。
哲学、政治、経済、心理、人間関係、宗教、科学など、分野を横断する視点。
抽象と具体の往復、
マクロとミクロの往復、
こういった思考の立体性がまずあって、その精度・密度が非常に高い。
一部、質問に対して正面から回答していないものや論点からややズレたエピソードを深堀して回答しているものが散見される。
これらは、佐藤氏ならではの視点で、その課題に対して思考された際にこのようなアウトプットになるのだと考えられる。
一般的に、知的な思考・認識領域が広く抽象度が高い人との会話ほど、背景やベースとなる情報は暗黙化され、会話が飛躍しているように感じられてしまうものだ。落合陽一氏などは特にそうだ。情報密度が高すぎるために難解になりがちで、読者・聴者が置いてきぼりを食らう。
一方で、伝える、理解してもらう、ということに重きを置いている池上彰氏などは、その背景を順に丁寧に語ってくれるため、事前知識がなくても理解しやすく、非常に分かりやすい。(ネガティブに言えば、噛み応えが薄い。)
佐藤氏の文章はその点バランスがよく、頭が活発化する。見聞きしていてとても心地がいい。
自分だったらこの質問にどう答えるだろうか。
自分だったらどのような質問をしたいだろうか。
自分が質問されるような人に成るにはどうすべきか。
本書は質問とその解答という詳細以上に、そういった視点から読んで興味深い本だった。 -
Posted by ブクログ
①怒らない、②びびらない、③飾らない、④侮らない、⑤断らない、⑥お金に振り回されない、⑦あきらめない、⑧先送りしない、以上8つをテーマに、著者が過酷な競争社会をいかにして生き抜くべきかを説いた実用書。
今回本書を読んで、第1章の上手に怒れる人の心理状態、第3章の人間関係の距離の取り方が今後、人と関わるうえで役立つと思った。怒られることは誰もが嫌がるだろうが、どのような理由で怒られたかを分析すると、実は怒った側が心配して、そのような行為に走ったという場合がある。逆に、自分が誰かを怒る際、単なる八つ当たりにしてはならず、簡単な作業ほど注意しなくてはならない。
また、第3章で本音をいうことを良しとする風潮に対して著者は懐疑的な立場であり、相手に全てをさらけ出すのではなく、自然な距離感を形成することが人間関係において重要だという。 -
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本書は2016年末に出版された本で、大きくは3部構成になっています。第1部がエマニュエル・トッド氏へのインタビュー記事。第2部はトランプの共和党候補指名受諾演説、第3部は佐藤優氏による論考です。出版から3ヶ月以上経ち、トランプ政権の動向が少しずつわかってきている中で本書を読んだ感想ですが、エマニュエル・トッド氏の分析は非常に面白い。新自由主義的資本主義に対する民主主義の反撃であって、何も恐れることはない。今回最も明らかになったのが、エリート層およびそれを擁護するアカデミクス(経済学者を念頭に置いている)がいかに現状分析を間違ったか、という点である。トッド氏の最大の特徴は、世界の多様性を重視する姿勢ですが、これまでのグローバル化はそういった多様性を無視して、起伏をブルドーザーで無理矢理たいらにするような行為だったが、ようやくトランプ政権になって、そういった行為にストップがかかった、つまり世界はむしろ正常な方向に向かい始めた、という分析です。個人的には非常に説得力があると感じました。いま重要なことは、「多くの経済学者」が主張しているような「グローバル化は経済にとってプラスであって、格差の主犯はグローバル化ではない」という説明が正しいかどうかではなく、「多くの低所得者層」が「グローバル化こそが失業や格差の主犯である」と信じていることです。はたしてその信念が正しいのかどうかは、まさにトランプがグローバル化の波を逆流させたあとに自ずと結果が分かるでしょう。とても参考になりました。
第3部の佐藤氏の論考ですが、正直トッド氏の論考と一緒の本に掲載されているとレベルの低さを実感してしまいます。そのためボリュームは多かったですが物足りなさを感じました。トランプ後の米国について、孤立主義への回帰という点についても記述されていましたが、このあたりの分析はForeign Affairsの2017年3・4月号に掲載されている”The Jacksonian Revolt”という論文の方がよほど面白いと思いました。 -
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池上彰氏・佐藤優氏著『僕らが毎日やっている最強の読み方』の中で紹介されている本。
政治に疎いワタクシ。
小学校社会科の教科書で一気に身につけられるなんて神〜!と、手に取った次第。
まずは三権分立からスタート。
小学校の教科書、優しい文章ながら要点を押さえていてわかりやすい。
小学生のときはそもそも興味がなくて右から左に受け流してしまったのかも。
大人になってから読むと、フムフムな感じ。
ただ、そこからの深掘り度合いが生ぬるくなかった。
本書は外交官の経歴がある佐藤優氏と、民主党衆議院議員の経歴がある井戸まさえ氏による対談スタイル。
テンポよくて読みやすい···と思いきや、まあまあディープな展開に。
教科書には載らない裏の歴史や、
ニュースをみてるだけではわからない世界。
最高裁判所の判事で、法曹資格のない無免許な人がいたとは。(私が無知なだけかもしれんが)
当たり前の世界だと思っていたものが、
実はねじれていたり、おかしくなっていたり。
今後ニュースをみるときの視点として、
これはなんで?ってまずは疑問をもてるようになることが私のプチ目標。
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伝染病、戦争、元首相暗殺という危機が起こっている時代に時代を読み解くためのビブリオ本 久しぶりに佐藤優の本を読んだが、またもやビブリオ本である。新型コロナウイルス、ウクライナ戦争、安倍元首相暗殺など、危機が起こっている現在を様々な著作を紹介しながら読み解いていくという仕掛けだ。
アーネスト・ゲルナーの「民族とナショナリズム」、手嶋龍一の「鳴かずのカッコウ」内村鑑三の「代表的日本人」は読んでみたいと思った。
いつもながらの論理立った内容だ。とても説得力がある。しかし、あくまで佐藤優氏の味方だ。
ところどころ違和感があったのだが、ここではそれが何かは私が浅学のため述べられない。勉強、勉強。 -
Posted by ブクログ
著者の自伝的作品で、同志社大学神学部時代の著者の思想と行動を記した本です。
学生運動の残り火がくすぶっていた同志社大学神学部に学ぶ若き日の著者は、キリスト教とマルクス主義のはざまで真摯な思索をかさねつつ、おなじくキリスト教を学ぶ仲間たちや、信仰を精神の核としながら大学という制度のなかに身を置く教員たちとかかわります。やがて著者は、チェコの神学者フロマートカの研究を志し、みずからも共産圏の内からフロマートカの思想と行動を把握したいと考えるようになり、そのために大学にのこって研究者としての道をあゆむのではなく、外交官の道に進むことをえらびます。
本書の「まえがきにかえて」で著者は、「今の日本の教育に不安を感じている人に、この本を是非読んでほしい。それは、同志社大学神学部が時流に逆行している教育機関だからだ」と述べています。神学という学問は、現実の世界で活用することのむずかしいと思われますが、著者はその神学を学ぶことによって、現実に対してかかわっていくさいの根本的な態度を涵養していったことが、本書のなかでえがかれています。さらに著者だけではなく、韓国の「民衆の神学」にコミットすることを志す著者の友人や、大学の置かれている困難な状況のなかでキリスト教の精神をどのようにして生かすことができるのかという問いに向きあう教員たちも、それぞれが著者とは異なる立場からではあるものの、やはり神学によって根本的な精神の強靭さを獲得していることがえがかれています。