佐藤優のレビュー一覧
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日露関係・北方領土問題良く判る。必須のテキスト。
特に北方領土問題は政府・マスコミがタブー化して国民を欺いているのは、国益を毀損している。
1.北方領土問題
1855 安政元年日露通好条約
1875 明治8 樺太・千島交換条約
1950朝鮮戦争
1951サンフランシスコ講和条約peace treaty
国後・択捉を放棄
1956日ソ共同宣言歯舞・色丹は返還 国後・択捉は不可
「北方領土」用語の誕生
1960日米安全保障条約
1961グロムイコ覚書 外国軍隊駐留の排除
2001プーチン「イルクーツク秘密提案」森喜朗
1956宣言の確認 両国批准済み
2.3 -
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佐藤優・池上彰の両氏は現代日本の知の巨人と同時に貴重な時代の批判者。特に後者について学ぶこと多い。
佐藤優氏の知識・知見は圧倒的。Globalの力を見せつける
1.ソ連は資本主義を善導していた→修正資本主義
社会福祉・教育・格差など アンチ新自由主義
ソ連崩壊の後、西側体制も放任・劣化した
2.需給調整 長期的に生産的なのは?
「価格」
「行列」=「時間」のコストor配給・割り当て
→必然的に国家独占体制へ
停滞・非効率温存・競争力低下
3.安倍政権の迷走 新自由主義と国家独占主義
アクセルとブレーキを同時に押す愚かな国家運営
安倍政権は積極的にウソをつく
縁故主義 近親者以 -
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ネタバレ司馬遼太郎の「坂の上の雲」は、私の一番好きな本の一つです。(もっとも読んだのは大昔ですが・・・)
その本を月刊文藝春秋で、佐藤優と片山杜秀の対談で取り上げていたものが出版されたので、どんな対談か楽しみにして手にした次第です。
この「坂の上・・・」は筆者(司馬遼太郎)が、第4巻のあとがきで「この作品は、小説であるかどうか、じつに疑わしい」述べているように、通常の小説ではない。
通常の長編小説の延長線上で見れば、構成上の破綻があるし、その点では失敗作といえるかもしれないが、司馬の作品の中では「竜馬がゆく」に次いで人気が高く、累計で2000万部近く売れています。
何故かと言えば、読んだ人なら分かり -
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人的には苦手なのだが、本の内容は心に響く内容が多く、ついつい本を手に取りたくなる著者のひとり。50になる前、40代でしておくことチェックの一環として読む。
■学
・よきメンターに巡り合うために「素直さ」が大切
相手を尊敬し、真剣に学びたいという姿勢、ひたむきな気持ちがあるか?
かわいがられるのは自分が知っていることでも、知らなかったように反応できる人「そうなのですね!勉強になります」
・上手に喧嘩ができることも必要(私には足りない部分)
上手に相手にぶつかることができるか?
大人のケンカができない人が増えている
ケンカに強い人は攻めより守りを固める
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社会主義と言うと、どうしても共産主義と混同しがちである。
最近は社会主義を見直そうと言う思想も出てきているが、とかくイメージが悪く、なんだかちょっと怖い気もしていた。
しかし、「左翼」を私はよく知らない。
そこで前回からこのシリーズを読み始めている。
まず驚いたのはリベラルと左翼は本来は対立的概念であると言うこと。
平和イコール左翼ではないなんて、目から鱗だ。
人間の理性は不完全であり、だからこそ漸進的に社会を変えようとするのが右翼。
国民の心情、精神に改造を施すというのは右翼は本来大嫌いで…となると、今までの私の感じていた右派左派が完全に逆転する。
なんてこった。
革マル派最高指導者、黒 -
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2015年におこなわれた著者の講座の内容をまとめた本です。
1939年に京都大学でおこなわれた田辺元の講演『歴史的現実』のテクスト全文を読み、著者が解説をおこなっています。ほかに、国策映画『敵機来襲』を鑑賞し、また柄谷行人の『帝国の構造』の一部を読むこともおこなわれています。また、講座参加者との質疑応答のやりとりも収録されていて、臨場感をあじわうことができるように思いました。
哲学のテクストをていねいに読み解く講座を書籍化するという試みは、仲正昌樹がおこなっており、本書もそうした内容を期待していたのですが、仲正の本とはかなり異なる印象を受けます。
著者は、田辺が『歴史的現実』の講義によっ -
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サブタイトルはヒトラー我が闘争を読む。 元外交官の佐藤優氏が、ヒトラーの「我が闘争」を解説する。
「我が闘争」は、ヒトラーが第2次大戦以前、ナチスの総統になる前に書かれた本で、彼自身の思想や理論をまとめたもの。 ただし、内容は論理立っておらず、自分の考え方に都合のよい思想を拝借して、ツギハギだらけの著作になっている。 当時ドイツは第一次大戦から立ち直り、経済も良くなりつつある時代で、ドイツ人が自信を持ち始めた頃だった。 現在と同様に、格差が拡大し、ヘイトが蔓延し、社会的弱者への差別、そして人種的な偏見や他人に厳しい風潮があり、そこでナチスヒトラーが支持を集め拡大した。 ウンベルト・エーコのファ -
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1.この本を一言で表すと?
現代の左翼がどうなってしまったのかを論じた本。
2.よかった点を3~5つ
・冷戦後も生き残った事実唯一の左翼政党である日本共産党が、ウクライナ戦争に対して「あらゆる戦争に反対する」と言う声明を出すことができず、逆にこのような祖国防衛戦争の論理を打ち出し始めたと言う事は、日本の左翼がもはや戦争の論理に完全に搦め捕られたと言うことを意味しています。(p177)
→これは今いる共産党の議員に聞いてみたい。志位委員長の発言はあなたの考えと矛盾していないのか?
・国労や動労の場合は自分たちの運動がひとつのきっかけになって流通革命を招き、それが組織力低下につながっていったと -
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2014年11月に出版された当時の世界情勢についての池上彰氏と佐藤優氏の対談内容をまとめた新書です。
2022年9月現在、ロシアによるウクライナへの侵攻が続く中、ロシアによるクリミア半島併合があった2014年当時のことを復習したくて読みました。
「ウクライナ問題が解決しない理由は、まだ殺し足りないから。これ以上犠牲が出ることは嫌だとお互いが思わなければ、和解は成立しない。」という佐藤氏の発言が印象に残りました。
先の見えない現在のウクライナ情勢。「犠牲(家族等の死)」が「領土(ナショナリズム)」に勝つには、もう少し時間がかかりそうな気がします。
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左翼、ってなんだ?
マルクス、スターリン、日本赤軍、ブント…聞いたことはあるけれど、「なんかやべー奴ら」としか思っていなかった。
左翼といえば革命。
革命を担うは労働者、労働者の権利といえば労働組合。
誤解なきようはじめに言うと、労働組合そのものは労働者の権利であって全く悪いものではない。
だが、「九条、沖縄、団結せよ!」しか言わない(しかも組合費の使途は不透明でやたら高い上に私の給料も待遇も上がらないし)会社の労働組合はとっくに抜けた。
せいせいした〜
だが、その程度の認識でいいのか?よく知らないままでいいのか?
「なんかやべー奴ら」の歴史を知りたい。
学校や資格試験の勉強、普段の仕事で