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高級官僚の異様なまでの忖度力。超エリートとして高い実務能力を持ちながら、なぜ倫理意識の欠如は起こるのか。淵源には「城山三郎の“官僚史観”がある」と指摘。小泉・新自由主義後に現れた「第二官僚」とは何か。「民主主義の迂回路」を形成する政官の実態と思想的背景に迫る。
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Posted by ブクログ
【迂回路の先に】用語としては多用されるものの、実際に社会でどのような位置を占めているかについては把握が難しい「官僚」。近年になって現れた「第二官僚」という概念を用いながら、その実態を明らかにすることを試みた作品です。著者は、作家として活躍する元外交官の佐藤優。 日本人があまり語りたがらない「権力」...続きを読むというものが、現代日本の那辺にあるかについてとことん考え抜かれた一冊。官僚の思考法をなぞりながら、今日の日本政治がどのように変遷を遂げているかを知ることができます。 〜この本のいちばん初めに「官僚にとって、今の日本くらい統治しやすい国はない」と述べました。それは「第二官僚にとって」というのが私の見立てです。「第二官僚」に魅力を感じている次代の政治家や官僚が、いずれは「模倣」しようと考えていても不思議ではありません。〜 薄いですが読み応えは十分☆5つ
官僚は社会のどの階級にも属さず、税金の徴収と再分配という本来国がやるべきことを、今の社会はできていないというのが印象的だった。官邸の意向を見て動かないといけなくなったことはやりがいの減少につながり、社会の弱体化にとつながると思った。自分の頭で考えられる人になることが皆大事だと思う。
元外務官僚の佐藤優が、官僚の実態について書いた一冊。 元官僚だけあって、その言説には説得力があった。
・なぜ安倍内閣がこれほど強力なのについても説明がある。 その大きな理由の一つとして、2014年内閣人事局設置より、首相官邸が官僚の人事権を握ったとがある。 ・外務省については 参考図書:清武英利「石つぶて」 ・「第二官僚」の出現
官僚の思考ロジック・最近の社会事象・著者の考察の3つがほどよいかたちでブレンドされている良書。 内容としてはある程度旬のあるものなので、興味のあるかたはお早めに目を通しておくと良さそう。
官僚になる人はスーパーエリートに違いないのだが、近年??と思うことも目立つ。 安倍政権の時に、森友・加計案件が問題視された。 このように後で問題が発覚した時に、事実確認と問題の原因を検証するために記録がある。 正直に文書を開示すればいいだけなのに、なぜかそうしない。 これが日本の政治か?官僚のモラ...続きを読むルはどうなっているのか?と悲しくなった。 ・森友公文書改ざん問題での佐川宣寿(当時財務省理財局長)の黙秘 ・加計学園問題での文科省「総理のご意向」文書の存在隠しや公開拒否 と、官僚がなぜ真実を隠す行動に出るのか、何に怯えているのか、理由が分からなかった。 安倍政権が設置した内閣人事局。これで首相官邸が官僚の人事権を完全に握った。 その結果、官邸の意に沿わない高級官僚を排除する人事が次々となされた。 逆に官邸の意向に沿う官僚はとことん優遇された。 この、総理大臣に近しい人を異常なまでに優遇し、そうでない人は排除するという権力の乱用が組織のモラル低下原因だった。 民間企業は新自由主義の社会にいて、成果主義・能力主義で無駄をそぎ落とした生産性の高さで他社と競争している。 対して官僚組織は外部にライバル組織がない競争なき世界である。 見方を変えると、外部に同等の働き場所がないので、今いる組織の中で生き延びるしかないのだ。 官僚は法令に違反しない限りクビにはならない。 人材の潰し合いになるから年功序列で(同期以外とは)競争はない。 そして、政治家なしには仕事ができない。 政治家のご機嫌取りの仕事をしないと自分が潰されてしまう圧力の中で働く職場になってしまった。 何年もこんな状態が続いたので、今や官僚の仕事は魅力的でやりがいのあるものではなくなった。 政権がこんな官僚の使い方をしてはダメだと意見する議員はいないのか?とも思っていた。 安倍政権では閣僚に対しても、反論する大臣に「総理大臣を支持しないなら辞職せよ」と「恫喝」した。 これでは、全員一致の閣議決定で反対者が出ないのも当然だ。 自民党議員も黙認または支持する人ばかりなのが異常に見えたが、仕打ちが怖かったのだろう。 佐藤優さんは、政権発足からしばらく、安倍晋三は「反知性主義」の人間だと批判していた。 これは知らなかったし、「反知性主義」って言葉も初めて聞いた。 反知性主義の人は、「自分が理解したい形で世界を理解する」のだそうだ。 自分のことが好きで好きでしょうがないので、周囲を見ない。 自分を攻撃する人には、すぐに感情的になって、非論理的な言葉をまくしたてる。 知識が足りないだけでなく、知識や知性を憎んでいる。 都合の悪い要素は、いくら正論であっても雑音にしか聞こえない。 だから、啓蒙による説得は不可能。 ゆえに、権力を持つと手強い。 そういうことなら、新たな疑問が湧く。 なぜ、安倍晋三が総理大臣にまでなれたのか? その理由がわからない。 政治家も国民も「反知性主義」がメジャーになっているから? そうだとすると嫌だな。
●佐藤さんの著者の中ではちょっと精彩を欠くというか、切れ味が少ない。 ●なんだか尻切れ蜻蛉みたいな終わり方だし、全体的にくどいし、何を言いたいのかイマイチね… ●前にも階級論で本を出していたけど、それよりは全然平易で読みやすい。
国家は社会に対して支配力を行使する、その実務を担うのが官僚。 社会の側にいる人たちが働いて得たお金を強制的に税として収奪して見せかけの再配分をしてくっている人々。
官僚論 良くあるジャンルだが最近の霞ヶ関の劣化は注目 特段の目新しい発見はない 佐藤優氏の著作に多い 多作で、教養深いが、これはという切り口は少ない 安倍政権について 積極的評価より安定志向の評価 民主党政権の学習効果 「反知性主義」(p50) 客観性や実証性を無視もしくは軽視して、自分が理解した...続きを読むい形で世界を理解する態度
難関試験を突破したひとにぎりの超エリートが、政策を作り、政治を動かし、実質、国家を「統治」している。どんなに不祥事を起こそうと変わることのない「全体の奉仕者」の実態とは何か?官僚の裏も表も知り尽くした著者の実体験にもとづく究極の官僚論。 佐藤さんの文章はとても読みやすくて、なかなか普段新書を読まない...続きを読む私でもすらすら読めました。普段官僚とは程遠い仕事をしているので、いまいちキャリアとノンキャリアの違いすら分かっていませんでしたが、住み分けができているから争いは基本的に起こらないという話は興味深かった。自分の仕事でも同じような感じなので、なるほどなと。本来は国のために奉仕するはずが一部の誰かのために頭を下げて働く人になっているという指摘に、このままでいいのか、この国の未来はどうなるんだろうかという不安が強く残る。
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官僚の掟 競争なき「特権階級」の実態
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