【感想・ネタバレ】ゼロからわかる「世界の読み方」―プーチン・トランプ・金正恩―のレビュー

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Posted by ブクログ

プーチン・トランプ・金正恩と、最近のニュースを賑わす各国首脳について書かれているが、本書の半数以上のページを割いて解説している北方領土問題の分析が秀逸。
2001年3月の森首相、プーチン大統領のイルクーツク声明で段階的な返還の道筋まで見えたところで、その直後に発足した小泉政権、田中眞紀子外相で外務省の政策は大混乱に陥ったとか。本書を読んでいると、よく状況を分かっていない政治家に仕える有能な官僚たちに同情を禁じ得ない。

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2018年02月10日

Posted by ブクログ

面白い。とても深い洞察だ。あまりにも表面的にしか知らなすぎた。
佐藤さんみたいに高度なインテリジェンスを身に付けたい。

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2017年11月02日

Posted by ブクログ

日露関係・北方領土問題良く判る。必須のテキスト。
特に北方領土問題は政府・マスコミがタブー化して国民を欺いているのは、国益を毀損している。
1.北方領土問題
1855 安政元年日露通好条約
1875 明治8 樺太・千島交換条約
1950朝鮮戦争
1951サンフランシスコ講和条約peace treaty
国後・択捉を放棄
1956日ソ共同宣言歯舞・色丹は返還 国後・択捉は不可
   「北方領土」用語の誕生
1960日米安全保障条約
1961グロムイコ覚書 外国軍隊駐留の排除
2001プーチン「イルクーツク秘密提案」森喜朗
   1956宣言の確認 両国批准済み
2.3.4.5.

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2022年12月18日

Posted by ブクログ

・一方的な論かもしれないが、北方領土問題の理解にはすごく良い。つまり、日本政府はサンフランシスコ平和条約で国後・択捉は一度放棄しており、この二島は復活折衝であること、冷戦時は北方領土問題が解決しないことが国益であったことを認識し、当面は二島返還と、国後・択捉における特別な地位を獲得し段階的な出口論で交渉を進める。
・冷戦下は、北方領土問題は解決しないことが国益。なぜならば小笠原も沖縄も返還されていなかった。そんな中、歯舞群島と色丹島が返還されたたらソ連は米国よりもいい国になってしまう。
・歯舞群島と色丹島は返還交渉、国後島と択捉島は復活折衝。前者はバカでもできる。
・1951の政府見解は「南千島は千島列島に含む」。つまりサンフランシスコ平和条約にて放棄。1956には「千島列島には国後と択捉は含まない」。二重見解。
・1960のグロムイコ覚書「歯舞群島と色丹島の返還には米軍撤退が条件」により、二島返還すら不可能になったので、安心して四島一括返還キャンペーンができるようになった。いま、プーチンは米軍撤退を条件としていない。
・色丹島に資金を投入すれば数千人用のインフラは劇的に改善。それを国後の人に見せる。択捉の人に見せる。
・なのに宗男事件のといにインフラ整備を止めた。モスクワが援助したときに整備状況を察知し、クリル開発計画を進めて日本化を防いだ。
・二島を取り返して、将来の四島につなげる。最大の問題は、米軍の展開をいかに回避するのか。
・ロシアとはクリミアと尖閣諸島のバーターをうまく進められるか。アメリカの態度をどう抑えることができるのか。

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2018年10月21日

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