佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルは「見抜く力」だが、著者の他の著作のようにテーマを深く掘り下げている訳ではなく、どちらかというと広く浅い内容となっている。
ただ、記述されているのは基本的なことだが重要なことでもある。エッセイのように気楽に読める文体でもあるので、時間は無いが著者の考えに触れてみたい、という人にお勧めできる。
自分としては「威圧的な人に対するとき…「うるせーな、頭悪そうだな」と思うだけで、感情的になることもありません。」「真偽を確かめるときには、その情報の周辺について探りを入れる」「自分で責任を負える範囲で適宜独断専行するのは、どの国や組織においても成功の秘訣」「損か得かではなく、善か悪かで考えよう -
Posted by ブクログ
2006-7年の雑誌記事を後年まとめ直したもので俎上に乗っている話自体は少し前のもの。但し、古賀茂明さんの官僚本と平行読みしていて気付いたのは、年数は15年ほど経っているし、経産省と外務省という違いはあるが、指摘は似通っているなと。
佐藤さんの官僚の能力低下から保身や謀略に走り、真にこなすべき国務をやってないというのは古賀さんの官僚性弱論と同じことではないかと。
メディアを絡めとるのも、お金のある(今は無いかもしれないが)外務省は飲み食いで、そうではない経産省は情報によってというのも、同じ。
また西山記者事件について当時の吉野北米局長や西山記者本人にインタビューして、事実関係や認識を炙り -
Posted by ブクログ
45歳からの生き方を考える人におすすめ。
【概要】
●45歳を人生の折り返しとして、その年齢から何をすべきか。
5つの章に計60個のヒント。会話形式
第1章 何を学ぶべきか
第2章 いかに学ぶべきか
第3章 いかに学び続けるか
第4章 今の時代をいかに学ぶべきか
第5章 いかに対話するか
【感想】
●いつも思うが池上氏と佐藤氏の対談は読んでいてためになる。
●これからの人生において限られた時間を有効に使うため、選択と集中が重要であると認識した。これを意識しつつ、引き続き趣味である本や映画を通じて知識を身につけたい。
●また、佐藤氏の「波長の合う友人と会話を楽しむ」ことに共感できた -
Posted by ブクログ
ネタバレ同志社大学から選抜された「新島塾」の学生に対して、理系文系を超えた「統合知」としての教養の意義を伝える講義。
まず、外交官として不足している基礎学力は、「数学」「論理学」「哲学史」だと佐藤優氏はいう。つまり外交官に必須のディベートには、膨大な知識量と論理的な思考力と思考の鋳型形成、つまり個別の問題を束ねて総合的に見て考え、適切な判断が下せる力―「統合知」―が必要だという。
ドイツ語で広い意味での「科学」(Science)を「ヴィッセンシャフト(Wissenschaft)」と言う。ヴィッセン」は「知識」、「シャフト」は「体系を持っている全体性」。中世では、「博識」と対立する「体系知」を意味した -
Posted by ブクログ
学校で教える表面的な歴史ではなく、当時の歴史の本質的な部分を学ぶことができる一冊です。
織田信長がその時代にいち早く鉄砲を取り入れ、それによって天下を取ったことは学校で習いますが、鉄砲に必要な火薬や鉛の弾をどうやって手に入れたかということは学校では教えてくれませんでした。
信長が単純にいち早く他の大名よりも優れた武器を手に入れたから天下をとれたということではなく、それらの武器を使うために資金調達、物流、貿易といった基盤を掌握できたからこそ大事を為し得たのだと改めて考えさせられました。
現代のビジネスに通じる視点も学ぶことができる良書でした。