佐藤優のレビュー一覧
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【上下の感想】古書店で購入したのは1年ほど前で、ぼちぼち読んでいたら、ロシアとウクライナの戦争が始まった。
まだ読み終わってないけど武田百合子の『犬が星見た』もロシアの話で、でも、多分20年くらい差があるので、だいぶ環境が異なっている。ただ同じなのはロシア人が中国をとても嫌っていること。今はどうなんだろうか。
モスクワで、エスカレーターの上を人が歩いているのを見て驚く場面があり「日本人はそんなことはしない」と書かれている。1970年代は日本ではエスカレーターの上を歩く人はいなかったのか。『モモ』みたいに時間泥棒に席巻されてしまったということか。
作者は関わる大人から多くの助言をもらっている -
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本好きなのだが、分厚い本を読みには気合いが必要だ。白状すると、そうした書物を容量たっぷりで幸せ、とは思えないのが正直な所。しかし、覚悟をもって読み終えると、確実に達成感があり、人生観が多少なりと変わる。分かっているのだ。分かっているが、簡単ではない。岡田斗司夫や茂木健一郎が、読書はネット閲覧に対して、ジムトレーニングに近いと表現していたが、まさにそれだ。分厚く、内容が詰まった読書は、フルマラソンへの挑戦である。
佐藤優が今回解説する20冊は、そのような本だ。自分の価値観とは異なり、普段ならば手に取らない、生理的にも受け容れ難い本。ざらざら感のある本。読むのに勇気がいる本だ。紹介されるのが、『 -
購入済み
まだ読んで無い
佐藤優さんのファンなので積読(電子書籍なので、電子積読)してます。佐藤さん、透析してるようですが、大丈夫なんでしょうか。心配です。長生きしてください。巨匠の訃報が多いので。
共産主義はやはり、ダメなんでしょうか。ユダヤ関係の金融資本家が実験的に作ったのがソ連と聞いています。
神学という観点からというのが佐藤さんらしく興味あります。 -
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感想
戦後の日本を語る上で左翼の変遷を避けることはできない。左翼史を学ぶことは日本を学び直すことにつながる。
学生運動は過去の記憶として、戦後日本の黒歴史のように扱われるが、今こそしっかりと見つめ直し、なぜ学生運動が残酷な内ゲバやテロリズムに発展したのか考えておく必要がある。
本書を読めば時代的背景も相まって当時の知識人が左翼思想に辿り着くことは自然のことであったし、その活動が過熱することも運命だったのだと分かる。
この本を読むと、一つ一つの派閥の変遷や傾向も生々しく分かる。
最初は主に政党への失望から派生した学年運動も、少しずつ本来の思想を失い、最後は内ゲバやテロリズムに発展して崩壊し -
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情報のプロ2人が実践するメディア別の情報収集術、読み方のテクニック等が、具体的に解説されています。
個人的に凄く有益だと思ったのが、ネット情報の扱い方です。メディアリテラシーが求められる今の時代において、著者2人がどのようにしてネットを活用し情報を収集してるのかを知れたのは大変勉強になりました。
本の最後で、著者2人が活用するメディア、そして本書の重要ポイントが一覧で掲載されてるので、そこだけチェックするだけでも有益な情報は得られると思います。本書で紹介されていること全て実践するのは大変なので、できるところから始めていくがよいと思います。 -
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日米や中国、ロシアなど国際関係について佐藤さんの見方はいつも面白い。
地政学はからっきしの私にとって、佐藤さんの本を読みまくって最近ようやく、うっすらと輪郭がわかってにた感覚になってにた。
地球温暖化は全ての国が賛成しているわけではないとはなんとなく思っていたけれど、ロシアは凍土が溶けるからむしろ温暖化を歓迎していると、聞いて目から鱗だった。
よく考えたら当たり前なのだけれど、そんなことにも気づかないくらい、SDGsが正しいと無批判に受け入れてしまっていたことにも気付かされた。
そういう意味で、さまざまな立場に立って物事を見る癖が真に大切なのだと改めて勉強になった。 -
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近所のコミュニティセンターで借りました。2016年に出版されているので情報が古いかなと思いきや、今の自身の各種媒体の使い方、コンテンツの見直しに役立ちました。
新聞、雑誌、ネット、書籍の情報媒体の使い方および国内と海外リソースにも言及し、網羅性があり、かつそれぞれに具体的なコンテンツ名称も紹介しているので大変参考になる。しかもビジネスマンの生活スタイルを理解した最低限のライン(まずはここから、まずはこのひとつでいいんじゃない)を提案しているので、各章で自分に適した+αを考えられる。
池上氏も佐藤氏もインプット時間を日常生活の中で仕組化している。アウトプットを意識した効率的なインプットの仕組 -
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身も蓋もないが、究極的にはこの一文に尽きる。
“補助線がないと古典はなかなかピンと来ないし、無自覚に補助線を使っていることもあるし、そのへんが厄介なところです。結局、こんな補助線もあるんだ、といろいろな読み筋を知っておいたほうがいいんですね。”
本書も間違いなく日本人のドストエフスキー論としてはトップクラスに質の高い『補助線』だと思うが、とにかくドストエフスキーを味わい切ろうとすればまだまだ色々なアングルからの読み方を知る必要があることを痛烈に感じた。
それにつけても、当時のロシア社会の論点やドストエフスキーの生涯といった最低限の土台を押さえなさいという注釈も無く、一足飛びに『カラマーゾ -
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「左翼」のことが大嫌いな人がいる理由や、「左翼」とレッテルを貼ることが相手に対する悪口だと考えている人がいる理由が分かるかと思って前巻から読み始める
60〜70年代の過激な学生運動や過激派の活動が共産党とは無関係であることは前巻から説明されていたので分かっていたが、逆に共産党がストライキに反対していたことは知らなかった 総評→連合が労働組合が共産党から距離を置くのはそういうことだったのね
かといって、報道されている芳野友子の言動からは、芳野友子が共産党を嫌う理由がそこにあるようにも思えず。。。
新左翼が過激化した原因を全然共産党のせいにするのは論理が飛躍してないか
組織を過激化させない -
Posted by ブクログ
週刊プレイボーイに2008年10月〜2010年3月まで連載され、2011年に単行本化された際、加筆訂正した…連載中の“政権交代”前後に、閉塞状況を打破する政治方針転換を期待した記述はそのまま残っている、本書2014年の文庫化では前後に「特別講義」が入って〈読書ガイド〉としてさらに有益になった。
前編では信頼できる「本読み」として、松岡正剛、斎藤美奈子、鹿島茂、立花隆、佐高信が挙げられている/「本は買って汚しながら読まないと身につかない」
後編では「ネットばかり見ているとバカになる」 「(経験則で)1日の読書時間が60分未満だと意味がない」
56テーマに、“教養とは何より多視点から理解すること