佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
善人悪人と分ければ著者は悪人であろう。しかし悪人の居ない社会は成り立つのか?かりに日本が善人だけとしても、国際人は悪人ばかりではないか。悪人は相手の信条が自分と異質でも排除しない、利用するだけでは信用されないのを知っている。信じていたもの、人生の目標に裏切られても著者には友人が居た。落ちるところまで落ちれば人生の目的は自ら作るしかない、そんな迫力がある。「定期的に入浴し日光の当たるところで干した衣類を身につけていない者は臭いがあるから就職面接でかならずはねられる」など、知っといた方がいい社会の常識を端的に示し、参考になる書籍を一冊挙げる。
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Posted by ブクログ
ドストエフスキー作品は、「罪と罰」にせよ、「カラマーゾフの兄弟」にせよ、ちゃんと読んではいない。粗筋は知ってる程度。が、今回、解説書を読みたいと思ったきっかけは、聖書を勉強している知人が「聖書が分からないと西洋文学は分からない。特に“罪と罰”とかね!」と言うのを聞いたこと。「えっ、“罪と罰”ってキリスト教的か?」となぜかひどく疑問に思い、ドストエフスキーの世界観を確かめたくなった。
当初、江川卓さんの解説書を手に取ったが、専門的(細かい)過ぎるため、ひとまずパスして、本書に変更。
著者の講演録でドストエフスキーの5大小説を語る方式となっている。各作品の全てを網羅する訳ではなく、核となる部分に絞って解説されている。くだんの「罪と罰」については、“ラザロの復活”と、“大地に口づけしなさい“というソーニャの言葉について。
ハイ、私の疑問を払拭してくださる、素晴らしい解説でした!
著者はジャーナリストの方と思っていたが、大学の神学の先生だった。なるほどね。
ドストエフスキー作品は、難解でいろいろな読み方ができる。心理、哲学はもちろん政治、宗教がない交ぜとなっているので、著者がおっしゃるところの「読み筋」を持つことが大事だと思う。
(しかしながらキリスト教も、ロシアは“ロシア正教”だから、解釈が一筋縄ではいかない 泣)
が、それだけに探訪の価値がある。世相を強く反映しているにも関わらず普遍的、現代の生きづらい世の中で、また注目を集める理由がわかったような気がする。とはいえ、佐藤先生の解説も、何回も読まないと理解できないので、本書は鞄に入れて持ち歩き、読み直すつもり。 -
Posted by ブクログ
小学館文庫 佐藤優 「 大川周明 米英東亜侵略史 を読む 」
米英の侵略史から日米戦争の大義や必然性を論じた本。
正論もあるが、正当性を感じないのは 戦争により 正当性を証明しようとしたから?
米英と日本のアジア侵略の違いを説いているが、三国同盟と日中戦争の時点で アジア解放の大義は崩れ、米英も日本も 帝国主義の本質(自己の利益極大化のための戦争)は 同じかなと思う
大川周明の大東亜共栄圏や世界最終戦の構想は、世界制覇を意図しておらず「世界最終戦のあと、東洋と西洋を棲み分け、それぞれの小世界が発展した上で 交流する」というものらしい。世界最終戦の元ネタとなった ロシア思想家ウラジミール ソロヴィヨフ 「三つの会話」は 読んでみたい -
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新左翼の時代について振り返る対談。
「新左翼の離合集散に関する細かい経緯を理解する必要は全くありません。」
と佐藤氏がいきなり述べているので、私としては拍子抜けであった。全体の流れを把握すれば十分、ということであれば本書に新たな知見を期待する必要が(個人的には)なくなってしまう。
「閉ざされた空間、人間関係の中で同じ理論集団が議論していれば、より過激なことを言うやつが勝つに決まっている。」
という池上氏の総括が新左翼の過激化を一言で言い表していて(ただし、ナショナリズムも同様であると述べている)、ほぼそれで済んでしまう。
そもそも新左翼自体が左翼活動の先鋭化の表れであるわけなのだし。
そういう意味では、前巻「真説」で述べられた戦後から50年代の左翼運動からの連続性でとらえるべきだ。序章でまとめられた「前巻のまとめ」がとても整っていて、理解しやすい。
佐藤氏が述べている「左翼というのは始まりの時点では非常に知的でありながらも、ある地点まで行ってしまうと思考が止まる仕組みがどこかに内包されていると思います。そしてその仕組みは、リベラルではなく左翼の思想の中のどこかにあるはず」というのは、その通りだと思う。
ただし、左翼というよりは「革新」(保守との相対的な位置づけ)の性質ではないかと思う。
現実社会のドロドロした因縁を捨象して、理論的な正しさを追求しようとする以上、理論面で先頭を走る人間が現れるのは当然だろう。そして、全員が先端理論を理解できるわけでもないし意見を異にする者も現れるから、立ち止まって理論を整理したり理解を放棄する者が現れるのだろう(本書の語彙でいうならば「外部注入論」が生まれる背景はこれだろう)。 -
Posted by ブクログ
相変わらず佐藤優さんの書籍は読みやすく、内容がすんなり頭に入る。
表現が簡潔で、言葉のチョイスもよい。
印象に残った部分としては、
・管理職の選別は早く終わっている。
・数学などの学習を通じての論理力を高める。
・40代からの学習は、単なる趣味でなく、「仕事」に役立つものをする。
・付き合いをことわる、SNSを断つなどの時間管理の重要性
・会社関係の人脈は「砂上の楼閣」だが、悪いわけではない。
・50歳を過ぎたら人間関係などを絞り込む
・豊かな50代を生きるために、予防医学、健康管理に投資する。
・ストレス耐性を見極める
など。
また、小説を読むことの重要さを感じた。
もっともっと読書、映画芸術鑑賞などをインプットをしたいと思った。