佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレトランプ政権が終わった後に、過去の本と比べてどうだったかを照らし合わせるために読みました。
トランプさんの演説内容があり、とても良い発言をしています。
多くの日本人はトランプさんを誤解していると言いたいです。メディアは偏った報道をしていると改めて思います。
まずひとつ思ったのは、ヒラリーは戦争をやりたがっていたので当選しなくて本当に良かったです。
この本でとても気になったのが、多くの大統領に影響を与えた哲学者のニーバーという人物の話でした。
なぜアメリカは、世界の警察と言って様々な国に軍事介入をしたのか、軍事介入を始めた多くの大統領はニーバーの光の子(正義)が闇の子(悪)を倒すという単純 -
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Posted by ブクログ
前半は佐藤優氏の著作の繰り返しのような箇所もあるが、後半の青山学院横浜英和中学校の生徒への講義録は佐藤氏の教えも良いのだろうが、生徒たちはとても優れていて、大人からみたらむしろ考え方など学ぶことが多い。
以下は後半部分の読書メモを抜粋。
・感覚的なものの説明について、特にアナロジーの力が必要。アナロジーも相手が既知である必要があるが。
・本を読みにも1人で読むより感化された人と接したり、その場所に行ったりする方が得られる効能がはるかに高い。
・共感も大事だが違和感が大事。違和感を深く掘り下げていく。
・西洋社会は大きな出来事、たとえばイエスの誕生や第二次世界大戦の終わりとかなどターニ -
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池上彰氏の本も佐藤優氏の本も何冊か読んでいるが、両氏ともここ10年くらいの言動には「長いものには巻かれろ」という態度が感じられたので、両氏を敬遠する気持ちが出てきていた
それでも、興味のあるテーマだったので読んでみる
佐藤氏の共産党嫌いが言葉の端々に滲み出ているというより溢れ出ているが、客観的な事実と主観的な評価・意見とを区別して説明しているので読める 嫌悪感の発露をもう少し抑えてくれたらもっと読みやすくなるのに
他の戦後史の本では分からなかった経緯が分かりやすく説明されていて、勉強にはなった
同じ二人で自民党の(政策の)歴史を議論してくれたらぜひ読みたい -
Posted by ブクログ
「坂の上の雲」解説本の体。「坂の上の雲」も司馬作品も読んだことがない方が、読んでみたくなるかはよくわかりません。私は高校の時に読みましたが「坂の上の雲」も「竜馬がゆく」も司馬代表作とはとても思えず、国民小説かと言われれば・・・という感じ。確かに日露戦争開戦までは面白いんだけど、新聞連載らしい全くまとまっていない小説。なのでもう一度読んでみようとは全く思わなかったが、この対談で書かれている内容は作品関係なく、なかなか面白い。「司馬史観」とまで言われるように、如何に司馬作品が良い意味でも悪い意味でも歴史解釈に影響を与えているかがよくわかる、という意味では優れた解説本。
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本における左翼と言われる政党・組織の歴史と思想を元社青同に所属していた佐藤優と社会党シンパ?だった池上氏が対談形式で解説。
まずは敗戦直後の共産党の躍進から1960年までの社会党の労働運動との関係性や新左翼の分派等その興隆を描く。
本作は、コロナ禍後により先鋭化するであろう格差社会に向けて資本主義の対抗する思想としての社会主義や共産主義の復活を予見している。
その上で過去にこのイデオロギーが、結果が手段を正当化する理屈の上で大きな過誤や多くの市民の離反を生じたことの反省を教訓とすること願って書かれたものであることを宣言している。
前提としての未来予測やかかる予見がどこまであたるかは不透明だが -
Posted by ブクログ
1.タイトルに惹かれただけです。
2.世界にはさまざまな思想の持ち主がいます。本書では、世間では変わった人扱いされる人を取り上げ、出版している本の紹介をしています。というのは、本書の目的は、世間で広まっているニュースでは触れていない情報を紹介し、その人の思考について考えることを目的としています。本書を読むことで、「集団的同質化」から脱却し、真の意味で個性的な考えを見出すきっかけになります。たんなる犯罪者という見方ではなく、犯罪者として祭り上げられた人もいるため、そのような集団の犠牲になった人の心情や国民感情による圧力と向き合った結果も書かれております。
3.個性的な人を尊重するといいつつも