【感想・ネタバレ】新・学問のすすめ 脳を鍛える神学1000本ノックのレビュー

あらすじ

これが世界基準の教養だ!
偏差値トラウマを克服し、学べ! もっと学べ!

「知の怪物」佐藤優氏が母校同志社神学部の学生だけに明かした最強の勉強法!
神学を知ると現代が見える。文庫オリジナルでお届け。

なぜ現代日本で得をしない、キリスト教神学を学ぶのか?
世の中を複眼的に見る「思考力」の最強トレーニングになるからだ。
国際情勢分析はもちろん、勉強法、恋愛、パワハラやストーカー問題まで、キリスト教二〇〇〇年の議論を生き方にどう応用するかを伝授する。
学問は必ずあなたの役に立つのだ!

第1講 神学とは何か――得をしない学問が強い
第2講 聖書を持って社会へ――プロテスタンティズム
第3講 不合理ゆえに我信ず――三位一体論
第4講 絶対に解けないから挑む――キリスト論
第5講 無駄死にしないために――終末論1
第6講 過去を振り切って前を見る――終末論2

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Posted by ブクログ

同志社大学神学部での神学講義をまとめた本。

神学の講義録なので宗教、キリスト教の知識がないと内容を理解するのに時間がかかります。学びを続けて思考力を鍛えれば複眼的に社会を見るクセがつくことを本書は教えてくれます。

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

講義形式で綴られこの本を読むと、自分もまた、新たな学問を学び直せるのだろうか、という気分になる。永遠の時を得ても、自らの枠を越えるべく動かねば、今と変わらない。ある学問分野など、自分には到底理解できないと放棄したものをそのままやり過ごすのであれば、そこには死生観が介入した所で、自らの能力を決めつけた無限ループで、何も変わらないのだろう。信仰とは希望。しかし、希望は、そのループからの解脱にあるのだろうか。大学の講義とキリスト教。妙な読み方をしてしまった。

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2021年11月05日

Posted by ブクログ

2018年に、著者が同志社大学の神学部でおこなった特別講義の内容にもとづいている本で、キリスト教の考えかたについて議論しつつ、キリスト教をバックボーンにすることで現代社会のさまざまな問題がどのように見えてくるのかということを考察しています。

著者には『悪魔の勉強術―年収一千万稼ぐ大人になるために』(2017年、文春文庫)という本があり、本書同様に同志社大学での講義にもとづいていますが、本書のほうがよりキリスト教神学の内容に立ち入った説明が多くなっています。

キリスト教神学の優れた入門書であるアリスター・E・マクグラスの『キリスト教神学入門』や、著者が大学院時代に研究していたチェコの神学者であるフロマートカの著作などをじっさいに学生とともに読みながら、講義が進められていきます。また、池上彰の核兵器にかんする解説本や、哲学者の田辺元が戦争協力をおこなったことで知られる『歴史的現実』などのテクストもとりあげつつ、キリスト教神学の観点から現代の日本が直面している問題をどのように考えることができるのかという問題提起がなされており、キリスト教というバックボーンを共有しない読者にとってもいろいろなことを考えさせられる本だといえるように思います。

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2019年10月09日

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