佐藤優のレビュー一覧

  • 真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960

    Posted by ブクログ

    社会主義と共産主義、社会党と共産党、その違いすら知らずにいたということがわかりました。日本の近代史、まともに学んでないからな。けれど自分だけでなく知らない人も多いと思うなあ。
    堅い話ですがこの2人の著者だからこそ読ませてくれる、流石です。
    予告されている60年以降記載の続編が楽しみです。

    0
    2021年09月26日
  • 異形の政権――菅義偉の正体

    Posted by ブクログ

    この手の本は眉唾物だが、愛読している佐藤優が書いたものだったので読んでみた。発売が菅氏が総裁選への出馬断念した直後で、書かれたのがその直前ということだったが、情報の新しさは十分に感じられた。菅政権について、佐藤優がどう感じているのか興味深かった。一番よかったと思ったのは、3、4章の過去の自民党政権の変遷について。これはとても参考になった。山口二郎の考え方は相当に偏っているのかと思っていたが、本の流れが佐藤優とのリレー方式だったので、それほど違和感はなかった。前著『長期政権のあと』も読んでみたいと思った。

    0
    2021年09月25日
  • 真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960

    Posted by ブクログ

    格差の拡大や貧困という問題が無視できず、今後も改善する見込みも感じられない昨今の状況の中で左翼の思想が広まっていくだろうという予想は間違いないものと思う。

    現在「親ガチャ」という言葉が注目されているが、この状況に格差の問題が与えている影響は小さくないと思う。

    格差とは普通経済格差のことを指すが「親ガチャ」という言葉が指摘する問題点はもはや経済格差だけではない。親の知識・教養、子育て方針、世の中に関する考え方の差が子供にとって覆いし得ない甚大な影響を与えるのであって、それは最終的には子の人間性の問題として顕在化する。

    すなわち、経済格差がもはや人間性格差にまで進行しつつあるということを端的

    0
    2021年09月22日
  • 16歳のデモクラシー

    Posted by ブクログ

    いい本だった。高校生を相手に、佐藤優自身が特別講義を行った実録集。ニーバーの『光の子と闇の子』を題材に、デモクラシー論を中心に特に高校生にとって重要なことを、自分の言葉で等身大で授業を行っている。以前、灘高生との対話集を読み、それにも共感したが、あまりにレベルの高い議論でおもしろいのだが自分とはかけ離れていると思った。しかし、今回は格段に自分に近いところで議論している感じを受け、より共鳴できた。ニーバーの本は難しいが、それを解説しながら進めているので、わかりやすくためになった。何度か再読したいと思った。

    0
    2021年09月20日
  • 人生、何を成したかよりどう生きるか

    Posted by ブクログ

    なかなかに読みやすい本でした。
    内村鑑三に興味があるというよりは、解説の佐藤優さんてどんな人かな?という思いで読みました。
    わかりやすい解説でした。
    佐藤さんは頭のいい人なんだとわかりました。

    0
    2021年09月15日
  • 読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

    Posted by ブクログ

    読書の技法というよりも、大人の勉強のやり直し方法を記載してる感じた。引用が多分に含まれてて著者の主張がものすごい圧を感じるがそれはそれで、はぁ賢い人はすごいなぁと思いながら読み終わった。

    0
    2021年09月09日
  • 読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

    Posted by ブクログ

    「人生の時間制限を考えるとで時間をかけて読める本は意外と少ない」という危機感が根底にあるがゆえにとても現実的な読書術になっていた。

    月に〇〇冊みたいなものは胡散臭いものが多いが、この著者は
    ・熟読できる本は多くても月に親書で10冊程度
    ・速読で熟読するかどうかを見極める
    等、実践的で地に足の着いた読書量を提案している点がとても好印象。

    また、読書後のアウトプットの方法として読書ノートの作成法を提案してくれている点も実践につながってよかった。

    「知識は効率的に手に入れて、実生活で使えてなんぼ」という実践性に主眼が置かれた読書法でまさに求めていたものだった。

    0
    2021年09月09日
  • 人生に必要な教養は中学校教科書ですべて身につく 12社54冊 読み比べ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    池上さんと佐藤さんの、中学校教科書12社54冊を読み比べた後の対談集。

    自分自身では、絶対に読まないようなものを、読んで重要店だけ解説してくれるなんて、なんて面白くてありがたい。企画として、とても親切で良い。

    特に社会科の個所が興味深かった。昔と今で、中身もだいぶ変わっているようで、今の中学生はこんなことも勉強しているのか!と感心した。
    ジェネレーションギャップがあったのは英語。筆記体、今、学校では教えないのね。現役中学生の息子に聞いてみたら、ホントに教えられないみたいで、ビックリだわ。
    道徳については、出版社ごとの特徴を解説してくれていて良かった。「リアルな現実」を問う学校図書、「愛国心

    0
    2021年09月09日
  • ニッポン 未完の民主主義 世界が驚く、日本の知られざる無意識と弱点

    Posted by ブクログ

    民主主義主義と自由は相反するもの。
    一つの問題で決定を迫るポピュリズム、51対49でも多数決となり決定される。
    そんな危うさも民主主義である。
    分断が進み、知識の共有と参加が失われた社会になった場合、民主主義の未来は個人の力で守ることはできるのだろうか。

    0
    2021年09月03日
  • 聖書を語る

    Posted by ブクログ

    佐藤優の一連の自叙伝のファンだが、この本もおもしろかった。中村うさぎ、名前だけは知っていたが、教養の高い人なんだなあ。あの知の巨人、佐藤優と対等に対談しているのだから。対談の時期から、東日本大震災についての考えを語っているし、見方は参考になる。しかし、何よりおもしろかったのは、村上春樹とサリンジャーについての考え方。深く洞察するとそうなるのか、と改めて興味を持った。1Q84は読んでないのでぜひ読んでみようと思った。フラニーとズーイは、10年ほど前に途中まで読んだが完読できなかったんだよな。再読しよう。

    0
    2021年08月29日
  • 交渉術

    Posted by ブクログ

    読み応えあった。通勤往復の車内のみで読んでいたが、丸々1か月間かかってしまった。交渉術というタイトルだが、ハウツー本というよりは、著者の外務省在勤中のエピソードが中心になっており、一連の佐藤優の自叙伝の一つ。改めて、すごい仕事をしてきたことに圧倒された。

    0
    2021年08月29日
  • 死を笑う うさぎとまさると生と死と

    Posted by ブクログ

    クセ強めなお二人による対談形式の一冊。
    理知的かつ俗っぽい、いろんな意味で濃い人生を歩んでいるお二人の、思いがけないほどの読みやすさにビックリ!!


    0
    2021年08月25日
  • 50代からの人生戦略

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読みやすかった。波乱万丈の官僚人生を歩んだ方の助言。
    大手企業の50代サラリーマンを対象にしてる感じで、転職・起業という冒険より定年まで粛々と過ごすことを提案。
    老後の生活をリアルに考えたら仰る通りかも。
    最後はキリスト教のお話。わかりやすいようだけど日常でそうだよなあと思えるかどうか。

    ・イヤな上司、仕事がつまらない、会社から評価されていない、そのくらいの理由なら決して自分から辞めない
    ・「休まず、遅れず、働きすぎず」上手に体をかわし「逃げる」こと
    ・個人は組織の力には絶対にかなわない

    0
    2021年08月24日
  • 佐藤優の裏読み! 国際関係論

    Posted by ブクログ

    足元の国際情勢に関する見解を手際よくまとめている。インテリジェンスのプロとして見解は国際情勢を理解する上で役に立つ。読者の著者への期待を平均的に満たしている。

    0
    2021年08月21日
  • 人生の役に立つ聖書の名言

    Posted by ブクログ

    佐藤優氏解説の聖書名言。
    新約聖書からの言葉。解説で特に素晴らしいと思ったのが分からない部分については素直に分からないと述べているところ。

    0
    2021年08月19日
  • 偉くない「私」が一番自由

    Posted by ブクログ

    米原万里の作品群から佐藤優が編んだ選集。
    米原万里は少女時代をチェコのソ連学校で過ごし、ロシア語通訳者として活躍、のちに物書きとなった人。

    親は共産党員で地下活動が長かったという。通訳として国際舞台での実体験も豊富であり、読書量は一晩に7,8冊は軽いという知見の持ち主。

    ゆえにエッセイもそんへんの文人が雑感を書くものとは一線を画す面白さだった。
    (選集だからそう思うのかもしれないが)
    政治や文化に対し批判精神を持ち、自身の考えが基盤にしっかりあることが感じられ、心地よい。
    他の著作にも興味を惹かれた。

    0
    2021年08月15日
  • 死を笑う うさぎとまさると生と死と

    Posted by ブクログ

    読みやすさ★★★★★
    学べる★★★
    紹介したい★★★
    一気読み★★★★★
    読み返したい★

    2人の宗教対談も以前面白く読ませていただいた。
    知性があり、思想、思考、経験値が自分からかなりかけ離れている人の対話は単純に面白い。テーマが死という普遍的なものであるため、私のような庶民でも読みながら考察できる。

    0
    2021年08月13日
  • 分断社会ニッポン

    Posted by ブクログ

    前原、井手の両氏に対し、佐藤優さんの組み合わせが意外に思えて、読むことにした。結局佐藤さんの立ち位置がはっきりしなかった。佐藤さんの知識があるだけに話が色々なところに飛び、井手さんがいらいらしているように感じた。

    0
    2021年08月13日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大学の教養課程でも、暗黒社会論、悪の現象学的なコースを設けるべき。悪徳政治家、悪徳企業のウソを見破る技法、メディアに騙されない情報を教えることが現代の教養には欠かせません
    ガンにも個性があって、どれ1つ同じガンはないということが次第にわかってきました
    日本共産党と言う組織は、マルクス主義の特約にやられた、宗教団体なんですよ
    人間の認識と言うのは、すべてが経験・感覚入力の基盤の上に成立するものであって、もし、感覚入力を全て取り去ったら、認識能力そのものが崩壊してしまうと言うことを、たくさんの感覚遮断実験が証明しています
    現代語訳般若心経 玄侑宗久

    0
    2021年07月26日
  • ニッポン 未完の民主主義 世界が驚く、日本の知られざる無意識と弱点

    Posted by ブクログ

    コロナで分断がより進んでいる。
    少数の意見は排除される。それではいけない。
    謙虚に相手の話を聞き、とことん議論を尽くして物事を決める。時間はかかるがそれが民主主義だと思う。

    0
    2021年07月25日