佐藤優のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
格差の拡大や貧困という問題が無視できず、今後も改善する見込みも感じられない昨今の状況の中で左翼の思想が広まっていくだろうという予想は間違いないものと思う。
現在「親ガチャ」という言葉が注目されているが、この状況に格差の問題が与えている影響は小さくないと思う。
格差とは普通経済格差のことを指すが「親ガチャ」という言葉が指摘する問題点はもはや経済格差だけではない。親の知識・教養、子育て方針、世の中に関する考え方の差が子供にとって覆いし得ない甚大な影響を与えるのであって、それは最終的には子の人間性の問題として顕在化する。
すなわち、経済格差がもはや人間性格差にまで進行しつつあるということを端的 -
Posted by ブクログ
「人生の時間制限を考えるとで時間をかけて読める本は意外と少ない」という危機感が根底にあるがゆえにとても現実的な読書術になっていた。
月に〇〇冊みたいなものは胡散臭いものが多いが、この著者は
・熟読できる本は多くても月に親書で10冊程度
・速読で熟読するかどうかを見極める
等、実践的で地に足の着いた読書量を提案している点がとても好印象。
また、読書後のアウトプットの方法として読書ノートの作成法を提案してくれている点も実践につながってよかった。
「知識は効率的に手に入れて、実生活で使えてなんぼ」という実践性に主眼が置かれた読書法でまさに求めていたものだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ池上さんと佐藤さんの、中学校教科書12社54冊を読み比べた後の対談集。
自分自身では、絶対に読まないようなものを、読んで重要店だけ解説してくれるなんて、なんて面白くてありがたい。企画として、とても親切で良い。
特に社会科の個所が興味深かった。昔と今で、中身もだいぶ変わっているようで、今の中学生はこんなことも勉強しているのか!と感心した。
ジェネレーションギャップがあったのは英語。筆記体、今、学校では教えないのね。現役中学生の息子に聞いてみたら、ホントに教えられないみたいで、ビックリだわ。
道徳については、出版社ごとの特徴を解説してくれていて良かった。「リアルな現実」を問う学校図書、「愛国心 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ大学の教養課程でも、暗黒社会論、悪の現象学的なコースを設けるべき。悪徳政治家、悪徳企業のウソを見破る技法、メディアに騙されない情報を教えることが現代の教養には欠かせません
ガンにも個性があって、どれ1つ同じガンはないということが次第にわかってきました
日本共産党と言う組織は、マルクス主義の特約にやられた、宗教団体なんですよ
人間の認識と言うのは、すべてが経験・感覚入力の基盤の上に成立するものであって、もし、感覚入力を全て取り去ったら、認識能力そのものが崩壊してしまうと言うことを、たくさんの感覚遮断実験が証明しています
現代語訳般若心経 玄侑宗久