佐藤優のレビュー一覧
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人をつくる読書術という題目ではあるが、内容にあっては佐藤優自身の人生が、ある意味凝縮して紹介されており、その型となった多数の本の一部を紹介もしている。
いかに本を幅広く、かつ深く読んでいるのかと脱帽せざるを得ないが、その人生において元外交官であり、東京地検特捜部に逮捕され512日間も勾留され、神学者でありながらも相対するマルクス主義の日本社会主義青年同盟であったこともあり、なんとも捉えどころのない怪物というところにも表出していよう。
本の読む順番や、触れるべき知性の順番と言ったことまで言及しており、また漫画なども否定的に捉えず、理解できない本を読むことも勧めていることはまさに真に至る言葉であろう。
その理解が至らぬも、自身の中で取り込み咀嚼していく、熟成化がより人を形成していくのであろう。 -
Posted by ブクログ
40台後半となる自分にとっては、面白い内容が多く含まれており、中高年の今後の学習に対しての指針となりうるものであった。
主に心に刺さったところ
・勉強することが意欲につながる
。何をあきらめて何を伸ばすかを見切る。大人の勉強は好きなことだけ。
・必要な知識を得るためにどのくらいの時間が必要か見極めること。時間は有限資源。
・語学(英語)学習は終点がないからゴール設定を決めておく。英検準一級ぐらいが一つの踊り場。
・アウトプットは重要。誰かに話すことを前提に本を読んだり、学習することをお勧め。おのずと理解力も高まる。(プレッシャーも高まるが)
・短いネットニュースや、平易に噛み砕いて説明してくれるワイドショーが流行っていることに警鐘を鳴らしている。(自分で考えるためにはそれなりに学習を積んだ教養が必要)
・配偶者との対話術を60代でもう一度訓練しなおす必要がある。
バックグラウンドは異なる2人の対話の書籍だが、今後の生き方に大いに参考になるもんだった。 -
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ネタバレ
久々の佐藤優
2018年には、自筆サインも頂いちゃったんで
その直後に出版されたとあれば
読むよねぇー 笑
本書は
①こんなに統治しやすい国はない
②死んだふりを続ける外務省
③官僚たちのローカルルール
④第二官僚の誕生
⑤無意識の中のケガレ祓い
⑥官僚とは何か?
以上の6章にわたって熱弁されとります
佐藤氏の書籍に関しては
結構な数読んでいるので
言ってることは大体一緒かな (^-^;
ここ数年に関していえば
外交関連よりも、教育に関心があるようです
目まぐるしい変化をしていく国際社会の中で
日本国家が生き残っていくためには
教育によって、若い世代を鍛えていくという方向に
シフトせざるを得ないと
母校の埼玉県立浦和高校で
総合科目を担当しているようで
いずれは、官僚となる人材が出てくるのではないかと
ある意味、野心を燃やしております
2018年も
数々の不祥事がありましたが…
役人の不祥事は
何も今に始まった事ではないと
netの普及によって、瞬時に情報が拡散するだけで
本質的には、同じような不祥事を繰り返していると
何故この様なコトが起こるかというと
キャリア官僚の多くは
子供の頃から勉強して、進学校から
東大法学部へ進むのが王道
国家公務員採用総合試験に合格し
府省の採用面接を経て振り分けられる
キャリア、ノンキャリア共に
一旦採用されると、重大な刑事事件でも起こさない限り
安泰な役人生活を送るコトができるという
役所内の流動性が低くなることによって
共通の価値観が生まれ
ローカルルールが誕生すると
昔からよく言われている
自殺の大蔵(財務省)
汚職の通産(経産省)
不倫の外務
三省がそれぞれ
どこに神経を尖らせているかというコト
逆に、それ以外だったら
大目に見てもらえるというのである
官僚は年次が全てである理由にも触れられていて
「エリート集団の中で、激しい競争をされると
人材の潰し合いになって、組織とし機能しなくなる」と
何とも釈然としない世界である
直近の話題では
モリカケ問題や、財務事務次官セクハラ問題
文科省の学術政策局長による、不正入試見返り事件から
防衛省の、自衛隊日報問題など
古くは、大阪地検特捜部の
フロッピー改ざん事件まで
確かに、優秀な頭腦を持った大人が
何ともお粗末なコトをしてるんだと…
日本中の国民が呆れ返るのも無理はないね
ましてや
外務省のラスプーチンといわれ
知の巨人とも言われている
佐藤氏からしたら
残された人生を、国際政治に捧げるより
未来を作る、若者たちの教育にシフトするというのは
苦肉の策だね
#佐藤優
#官僚の掟
#外務省のラスプーチン
#知の巨人
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長期政権そのものを論じるというよりも、戦後の日本の政治をなぞるような内容だった。対談というよりも往復書簡のような様相で、これまでの佐藤氏の対談本で、ほんとにこんなふうにしゃべったんだろうか?会話のやり取りにしては、ちょっと内容が文語じゃないか、と不自然さを感じていた身には、とてもしっくり来たと思う。
安倍政権は長く続いてきただけに、個人的なものというよりも日本の政治そのものの姿を映しているという。なるほどなぁ、と思った。そして誰がそのあとを継ぐとしても、経済に全力投球せざるを得ないだろうし、ひょっとすると短期政権がぽつぽつと続く中で傷が広げられていくのかもしれない。
処方箋は提示されていたけれど、道は険しそうだ。俺は本書で語られていた高負担、高福祉社会が痛みを伴いつつ、処方になるというのはなるほどと思うけれど、現実に移すにはいくつものハードルがあるんだろうなぁ。
いろいろ考えさせられて、とても楽しかった。 -
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この事件は、「よくある」結婚詐欺事件を超えている。
木嶋被告は相手からお金を引き出すだけでなく、次々と殺人を犯していく。
それも、愛ある手料理を振る舞い、まめにメッセージを送り、相手の心を魅了しながら…
連続殺人事件という点ではなく、「なぜこの女が?」という、被告の容姿や言動に注目して集まった。
だいぶ前の事件であり記憶が薄れていたが、本書を手に取り、事件を知った際に受けた衝撃が蘇った。
事件の詳細だけでなく、裁判における被告の言動や、開設していたブログの内容、子どもの頃の作文の内容や後から公開された手記についてなど、被告の人間性に迫る記録となっていて、大変興味深かった。 -
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安全保障を学ぼうとする人におすすめ。
安全保障を生業とする人は読んだ方がよい。
【概要】
●今の国際情勢、知らずにいれば幸せだったということ
特に、北朝鮮、中国、米国、ロシア
●劣化する日本人と日本社会
【感想】
●国際社会の現状とそれを読み解くための考え方を知ることができる。
今の国際社会がどのような経緯で成り立っているのか参考になった。
●今の国際情勢、知らずにいれば幸せだったということであるが、知っておいて損はないと思う。むしろ、知らないと海外とのやり取りでは話にならない。
●佐藤優氏の著書を読む都度感じること、それは、日本が国際社会で繁栄するための工夫を凝らさないと平和ボケで他国に飲み込まれて終わってしまうことである。 -
Posted by ブクログ
カール・マルクスの『資本論』を資本主義社会の内在的論理を解明した書として理解することを目指した、著者による6回にわたるセミナーを活字化したもの。
『資本論』は、名前しか知らなかったが、本書では全三巻のポイントを何回も漆塗りを重ねるように説明するので、労働力の商品化、商品の使用価値と価値、賃金の成り立ち、搾取と収奪といったことの説明は何となく頭に入った。
マルクス経済学にも派閥があることさえ知らなかったし、プロレタリア革命とセットという認識の修正にもなった。
古書の値段、ソ連事情、マルクス経済学の派閥による見解の違いなど、関連しつつも脱線したお話をする著者の人となりに興味を惹かれた。
とはいえ、資本主義社会の論理として、資本家は利潤の最大化をどこまでも追及するだけなのか、賃金が労働者の生活維持を保障するものなのかなど、どこか納得できないところ、さらには分からないところも結構あった。
20-42 -
Posted by ブクログ
イタリア・ファシズムの歴史と構造を基に、現代社会への警鐘を鳴らす作品 「自民族中心主義」「全体主義」「ナチズム」「独裁主義」などと「ファシズム」は同義語だと思っていた。(全く違った!)
イタリア・ファシズムの歴史と構造を紹介しながら、ファシズムの思想と論理を理解し、国内外の情勢分析ができるような力を身につけることが本書の目的らしい。
ファシズムとは本来「国家の介入によって国民を統合し、自由主義的な資本主義が生み出す問題を克服していこうとするもの」なのだそうだ。その意味では福祉国家のイメージと極めて近いと筆者は言う。だから、ファシズムは国家至上主義である。なぜなら、格差などによる国民の分断を是正するには、絶大な国家権力が必要であるからだ。
「日本も他人事ではありません。3・11以降に『絆』という言葉が氾濫したことは、ファシズムへの傾斜が強まっていることを示しています。」(p.126)
と、はっきり言い切った筆者の言葉にどきっとした。