佐藤優のレビュー一覧

  • ロシアを知る。(東京堂出版)

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    ロシアの情報に明るい佐藤氏と多方面の情報に明るい池上氏との対談本。やはりというか会話量としてはそれぞれ7対3くらいの割合になっています。相槌を入れながら会話する池上氏に対して、どんどん話を展開する佐藤氏とのコントラストもなんだかおもしろいです。
    印象に残ったのは2か所。ソ連の功績(2章)と諜報関連(6章)の部分です。社会主義と言われると何だか怖く悪い物のように思いがちですが、2章ではその功の部分にも焦点を当てています。たとえば教育の無償化などはソ連があったからこそというような書き方をされています。最終的には崩壊してしまいましたが、国家での壮大な実験と考えれば、そこから現代の人間たちは学んでいか

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    2019年09月18日
  • サバイバル組織術

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    自己啓発的な「組織論」かな?と思いながら、何だか気になってしまったので、読んだら全然違った!(いい意味で)

    得てして「組織論」とは抽象的になりがちなところを組織を語る小説を題材に具体的に展開されているところが面白い。そして、説得力がある。

    大好きな「不毛地帯」も題材に。久しぶりに読みたいけど、読み始めたら没入してしまうので危ない。。。笑

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    2019年09月09日
  • 悪魔の勉強術 年収一千万稼ぐ大人になるために

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    内容は2016年6月〜8月に、同志社大学神学部での
    特別講義を記録したものです。
    ゆえに勉強術について語られているのは、
    その一部分であって本旨ではないです。

    その一部である勉強術についてだけでも読む価値は
    ありますが他の内容は、題名と合致しておらずちょっと
    肩透かしを食う感じを持つかもしれないです。

    それでも佐藤優に私淑している人にはたまらない一冊です。

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    2019年09月03日
  • サバイバル組織術

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    ネトウヨはじめ保守を気取る連中は口を揃えて「戦後は個人主義が蔓延した」と嘆くが、なんのことはない。日本は未だ、全体主義どころか封建制なのだ。これを読むとよく分かるぞ。そして、そんな現代的封建制を生き抜くアドバイスもしっかり用意されているぞ。みんなも負けるなよ。

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    2019年08月26日
  • 友情について 僕と豊島昭彦君の44年

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    冒頭、豊島氏が「自分の人生の本など誰も興味を持たない」と発しそれを佐藤氏が制する場面があったけど、自分も豊島氏と同じ考えで読み物として成立するの?と思ってた。
    けど蓋を開けてみるとかなり良質なノンフィクションだった。
    佐藤氏の文章の巧みさもあると思うけど豊島氏の生き様も、人生ひとそれぞれなんだなと考えさせられるところがあった。
    エリートコースを歩んでも、誰しも順風満帆というわけでは無いんだね。

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    2019年08月23日
  • いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編

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    近代編と同様、一気通貫のわかりやすさで縄文時代~江戸時代までを辿る。

    律令制や荘園ってなに、っていうのが初めてワカタヨ(←コラコラ)。

    しかし、天皇家、貴族や武士などの支配階級が骨肉相食む権力争いを繰り広げ、一方オレらみたいな市井の者は上でなにをやっているかわかりもせず、ただひたすらに搾取されて来た歴史・・・と思うとかなり寝覚めが悪いのである。落ち着いて眠れる生活、幸せな人生って、歴史の上にあったのかな・・・。

    腹の立つこと、胸くその悪いことは今の時代にも多いけれど、一応平和だし、比較的落ち着いていることを思えば、しっかり維持する努力をしなきゃね、と思った。

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    2019年08月19日
  • 君たちが知っておくべきこと―未来のエリートとの対話―(新潮文庫)

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    2019/8/17 ジュンク堂書店アクタ西宮店にて購入。
    2022/7/09〜7/13

    灘高生の恒例行事である先輩訪問を、OBではない佐藤優氏に依頼して実現した企画の書籍化。流石、灘高生たち、氏の書物を読み込んで鋭い質問をしている。意識の高い子供に教えるのはやりがいがあるだろうな。

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    2022年07月14日
  • 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

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    p.229「宗教やイデオロギーという集団的な価値観がなくなると、エリート層は、個人の利益増大だけに関心を集中させる」
    現代で哲学を学ぶ大切さを熱く説いているところがよい(私も教えられるようにならなくては!)。
    実学重視の大学改革の危うさ(「近代的に見えるが、中世の職人教育と親和的」)がしみじみ感じられる本。

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    2019年08月08日
  • 学生を戦地へ送るには―田辺元「悪魔の京大講義」を読む―

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    一人前の泥棒になるために、という話から佐藤氏が自分自身の経験を当てはめて生き残るということを語った部分が印象に残っている。こうあるべき、なにをやりたい、ではなく、瞬間瞬間でできることをすべてやり、使えるものをすべて使わなければ生き残れない局面がある。そのあたり、面白かったし、引き込まれたな。

    悪魔の京大講義を読む、というけれど、果たして田辺元という人物が本当に悪魔だったのかどうか。いや、田辺元を弁護しているわけではない。頭のよい個人の口車で悲劇が招き寄せられたのではなく、あの当時はみんなそういう気分だった。ただ頭のよい人がそれを上手に言葉にして、乗りやすくしただけだ。そんなふうに思えたんだよ

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    2019年07月25日
  • 未来のエリートのための最強の学び方

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    【感想】
    前半が大学生に対する授業の議事録チックな内容で、後半は同志社大学の野口氏との対談形式の本。
    論文ではなく、話し言葉で掲載されており、なんとなく読み辛いな~と思ってしまった(笑)

    佐藤優の本は、個人的には教養を高めるというより知的好奇心を満たすために拝読することが多いかな。
    「この人なんでも知っているな」とか、「知識が幅広く、そして深いんだな」と、いつも読んでいて畏怖の念が生まれてくる。
    自分の仕事に活きるかどうかは別として、単純に読んでいて博識の深さに舌を巻く思いでいっぱいになる。

    SNSについて、断固否定される佐藤優氏の意見には大賛成だ。
    僕自身、こんなにも時間の無駄になるツー

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    2019年07月23日
  • 調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意

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    情報を収集・分析し、それらをアウトプットする、これらを繰り返すことにより、ホンモノの教養が身につく、という内容。以下に、感じたことを徒然に。

    ・基礎的な知識を身につけるものとしての、高校の教科書
    当初、佐藤優氏が高校の教科書を薦めるのかと意外な感があったが、確かに地理歴史公民、政治経済、倫理、数学、理科それぞれ理解しておくことは、文理融合的な課題などを理解する一助にもなりそう。様々な問題に関心を持つきっかけにもなりそう。そもそも、関心のなかった教科・科目は何の記憶も残っていない。的確な指摘と思われる。

    ・「仕事に関するインプットだけ行うと」決める
    仕事に多忙な人はそのように決めざるを得ない

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    2019年07月21日
  • 君たちが知っておくべきこと―未来のエリートとの対話―(新潮文庫)

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    著者の本はやや読みにくい本が多いが、本書は偏差値上位0.1%のエリート高校生への講義と対話ということでわかりやすい。
    「知と教養」の造詣が深い人間が語る本音話は実に興味深い。小生も高校生時代にこんな講師に出会えたら少しは人生が変わっただろうと思えた。もっとも小生は著者より7歳も年上なのだが。
    とりわけ政治家との裏話は迫力に満ち満ちている。聴いていた高校生たちは息もつかずに話に引き込まれただろうと思えた。
    著者がエリート高校生に語った「知性を放棄するな」との言葉には実に感銘を覚える。本書は、知性と教養と現実社会の関係を教えてくれる本だと思った。

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    2019年07月15日
  • 君たちが忘れてはいけないこと―未来のエリートとの対話―

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    ★4.2(3.25)2019年5月発行。さすが灘高生というか、知の巨匠である佐藤優氏だからこのような会話が成り立つんだなぁと。浦和高校出身の佐藤優氏に先輩訪問行事を2013年から実施する灘高も懐が深いですね。通常高校生が考えないような質問に、さらにその上をいく回答に数多の本の推薦。資本主義から共産主義、さらにはファシズムの話から、世界情勢特に米国、ロシア、中国の首脳が何を考えているか、さらにはAIの話に、教育論から大学のリベラルアーツに至るまで。未来のエリートはこれをどう受け止め、どう大人になっていくのだろうか。

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    2019年07月14日
  • 友情について 僕と豊島昭彦君の44年

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    高学歴の会社員の世界観が興味深い。豊島さんはテストで満点を取ることに必死になっていた延長で、仕事も満点になるように必死にがんばってきたのかな。

    でも、仕事は一人では成果は出せないからね。上司や部下や取引先などなど色々絡んだ結果だから、いつもすごい成果をだせるわけではない。むしろ、こんなに努力してるのになんで結果?みたいな理不尽なこともたくさんある。

    彼に家族との幸せな時間がもっとあれば、そんな日々ももっと楽しく過ごせたのかもしれない。私たちが学ぶべきところは、そんなところ。

    いい人生とは何か、いい仕事とは何か、一言で語れるとかっこいいけれど、一言では語れない人生の複雑さを表現している。

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    2019年07月05日
  • 人をつくる読書術

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    教養を身につけることが、画一的な答えのない時代を生き抜くために重要で、読書がそれを可能にしてくれる、というのが本書のメインメッセージだったと思う。

    本著でいう教養とは想定外の出来事に適切に対処するために求められる力、情報力、洞察力、想像力、分析力、判断力などの総合的な能力であり、それらを世の良著と優れた人との結びつきで高めて行こうと本著は説く。

    基本的にはそういった教養の重要性をメインメッセージに据えて、著者自身の経験をベースに具体的な本の読み方や良著が紹介、解説されている。作家・外交官としての著者の独自視点で章立てされており、特に後半は読書が著者自身の人格形成や考え方の醸成にあたりどう影

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    2019年07月01日
  • 君たちが忘れてはいけないこと―未来のエリートとの対話―

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    佐藤氏は、講義形式の本が読みやすくて楽しい。本書のように高校生相手、というとさらに楽しさは増すような気がする。こういう講義が受けられたなら、俺も高校自体、もっと勉強したのに、なんて思わないでもないけど、ものすごい勉強をした子たちだから、こういう魅力的な講義に参加し、かつ議論することができたのだろうなぁ。

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    2019年06月30日
  • 激変する世界を先読みする

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    このお二人の対談の割には、分かりやすい表現および内容でした。

    ふだん日経新聞などを読んでいるだけでは触れられない、
    (というより報道されない)記述が盛りだくさんです。

    私は、時事ニュースのバランスをとるため、この手の書籍を読むようにしています。こういう見方もあるのだと、視点の違いに驚かされます。

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    2019年06月25日
  • 世界史の極意

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    中東欧史を基礎に、国民国家が成立した過程を神学哲学の基本を概説しながら、国民国家のあるべき姿を提示する良作。インテリゲンチャにしか理解出来ない物語なのは物語の限界としか言いようが無い。

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    2019年06月25日
  • 人間の叡智

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    元外交官の佐藤優のによる一冊。
    2012年初版発行。

    内容は現代日本においてどのように生きていくかというもの。
    わかりにくい個所もあったが、勉強になった。

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    2019年06月19日
  • 悪魔の勉強術 年収一千万稼ぐ大人になるために

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    著者の母校、神学科での講義内容とそれに付随する勉強術や宗教学に関する内容。
    勉強術の話というより、人生への向き合い方としての要素が強いと感じた。
    同じカトリック系として捉えていた、上智と同志社でこんなにも違いがあったことに気づいた一冊になりました

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    2019年06月12日