【感想・ネタバレ】世界観(小学館新書)のレビュー

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Posted by ブクログ

「21世紀に入ってから16年になるが、国際情勢は年を追うごとに複雑になっている。その最大の理由は1991年12月のソ連崩壊だ」との書き出しで始まる、元外務省主任分析官・佐藤優氏の評論集。

ここ数年の雑誌SAPIOの連載をまとめた。

外務省時代、英国とロシア(ソ連)に赴任していた筆者はソ連崩壊を現場で体験してきた。

あの鈴木宗男事件にからみ2002年に逮捕されて、獄中闘争を潜り抜けて作家となった。

自分の努力と知恵と人脈とで練り上げられたネットワークから得られた情報をもとに、多様化し複雑化する世界情勢を分析していく。

筆者は一貫して、相手の立場を理解しようとした上で、複眼的に物事の本質を捉えていく。

物事に対する視点が深くて広い。そして奇をてらっていない。

「外交は人である」--6000人の命のビザで世界的に知られる杉原千畝への見方も、筆者ならでは。
外交ジャーナリストの手嶋龍一氏との対談で、「単なるヒューマニズムでけでなく、インテリジェンス(重要な事項に属する知識・情報)の面でも重要だ」と語る。

知の巨人がわかりやすく語りかける、新聞、ニュース、そして世界の見方が広く深くなる一書。

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2017年08月02日

Posted by ブクログ

元外交官の佐藤優による、雑誌に連載している外交についての論述をまとめたもの。

2015-2016年と若干古いものの、著者の外交についての意見と見分が知れて勉強になった。

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2019年11月16日

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