【感想・ネタバレ】悪の正体 修羅場からのサバイバル護身論のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年06月27日

自らが正真正銘の善人だと胸を張れる人はいない。
私も6対4の割合で悪人だ。

現代は悪への感度が鈍くなっているらしい。
犯罪などのわかりやすい悪だけが悪ではもちろんなく、
どの人間にも内在している悪、その本質を
プロテスタントの立場から聖書の言葉を引用し論じる。

「悪は人間によって行われる」という...続きを読む一点が、この書の力点。シンプル。

たしかに、善人・悪人という区別なく、皆が悪を行うものだとすると、人を無闇に断罪し、人に期待し絶望することもない。

私も自分が悪い行いをしがちなのだと念頭においておこう。
そして偽善から善に限りなく近づこう。

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Posted by ブクログ 2018年11月25日

"悪は人間により行われ、だれの中にも悪がありえる。
旧約聖書、新約聖書、ロシア正教会、などのキリスト教、ユダヤ教等の経典を読み込むと、それぞれに悪のとらえ方が異なっていることが解説される。"

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Posted by ブクログ 2018年06月28日

世界のいたるところに潜んでいる「悪」について、聖書を手がかりに、極めてロジカルな視点でアプローチしている。新書とは思えないほど濃い情報量で、一読しただけでは理解が追いつかない。巻末に記された読書法を駆使して、繰り返しのアプローチをこころみてみよう。

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Posted by ブクログ 2021年01月24日

神学研究科出身の佐藤優が、『悪』とは何かについて、主にキリスト教的見地から綴った一冊。

今まで読んだ本と違い、キリスト教の知識がベースとなっているので、キリスト教にそこまで興味ない自分にとっては、正直面白みには欠ける感じだった。

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Posted by ブクログ 2020年09月29日

「悪」というテーマについて、キリスト教神学での考え方や小説・映画などに表現された洞察を掘り起こしながら論じている本です。

著者の発想の根幹にあるのは、やはりキリスト教における「悪」の考え方ですが、とくに現代においては「悪」に対する感度が鈍くなっているという状況判断にもとづいて、「悪」の具体的なかた...続きを読むちを例を引きつつ考察しています。そのうえで、「サバイバル護身論」というサブタイトルが示しているように、読者一人ひとりの日常のなかにもひそんでいる「悪」を見抜き、それに対処するための方法についても論じられています。

キリスト教徒ではない読者としては独断的にも思えるような「悪」についての議論を、現代の社会状況における具体的な「悪」のありかたにまで落とし込んでいく振れ幅の大きさが著者の議論の魅力のひとつなのかもしれません。

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