佐藤優のレビュー一覧
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悩みがある人とは
自分の中に脱出口を探し出せず、だだっ広い迷宮の中をただ闇雲に彷徨い続ける事への不安に怯える人の事を言うのだろうか?
本当にそうだろうか?
いや、もしかすると名案はすでに用意されていて、
自分はただそれを認める決意をするだけで、『悩み』には終止符が打てる事を知っている。
そして望んでいるのは
それを後押ししてくれる『一言』
その一言を相談相手に求めているのではないだろうか?
深刻な悩みから、我儘だなー、自己中だなー、と思える悩みに至るまで、
その相談内容を読んでいると、フッとそんな風にも思えてしまったが。
しかし、それに対しての著者の解答は決して『後押し』では無かった。 -
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ソ連の結末は日本の結末か-。ソ連崩壊を内側から見たラスプーチン・佐藤優に、突破者・宮崎学が聞く、という全8回の講義録を一冊にまとめたものです。圧倒的な情報量と文句なしの面白さが凝縮されています。
『突破者』でおなじみの宮崎学さんが主催する研究会が『外務省のラスプーチン』こと佐藤優さんをゲストに呼んで8回にわたって語った内容を書籍化したものです。出版された時期が小泉純一郎が政権を握っていたことで、日本に関することはここに書かれているよりは若干、変わっていますけれど、主題である『ソ連崩壊に見る国家の崩壊』というのは実際にその舞台の中にいた人間の生々しい話がてんこ盛りで、これは正直、面白いことは -
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ソ連邦の消滅という歴史の大きな渦に身を投じた若き外交官は、そこで何を目撃したのか?。筆者が今の日本はこの時期に非常によく似ているという意味が読み終えてなんとなくわかりました。『文庫版あとがき』もいい。
この記事を書くために再読しました。非常に面白かったのですが、やっぱり難しいです。この本は『外務省のラスプーチン』こと佐藤優さんが在ソ連日本大使館の外交官として赴任したときに 見聞きしたソ連崩壊までの一部始終を振り返る回顧録です。
筆者は『蘇る怪物』を詳しくは参照してほしいんですが、モスクワ大学で教鞭をとっていた時期があり、そこで知り合ったミーシャという学生を介して、多くの重要人物を仲介しても -
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インテリジェンスの視点から切り込んだ異色の人物論集です。濃ゆい筆者が本当に鋭いまなざしで濃ゆい人たちの意外な姿を映し出してくれています。特に橋本、小渕元総理の話は面白かったです。
佐藤優さんによるディープな人間観察による人物評論です。書いている人間も濃ければ、取り上げられている人間たちも非常に濃ゆい方ばっかりで読んでいてげっぷが出るほどです。しかし、面白い。国際的な外交の駆け引きで培われた筆者の人間に対する冷徹なまなざしがその筆致によって如何なく炙り出されてくるようです。
取り上げられている人たちを上げていくと、 福田康夫 安倍晋三 小泉純一郎 森喜朗 小渕恵三橋本龍太郎 鈴木宗男 田中眞 -
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「個人名以外はほぼ実話」といわれる外務省を舞台にした官能小説です。彼らのすさまじい生態に大笑いしつつも、「国民の税金を使っていったい何をやっているんだ」という怒りも読み終えてからこみ上げてきました。
この本は「外務省のラスプーチン」として一躍有名になった元外交官の佐藤優さんによる初めての小説です。しかし、あまりにあまりの内容で、実際に内容をここで書くと、場合によっては掲載を拒否されるようなシロモノで、個人的には大変面白く、そして怒りをこみ上げながら最後まで一気に読み終えてしまいました。
「全篇、個人名を除いてほぼ実話」
と銘打たれてある3編の小説は、いずれもある国会議員の恐るべき夜の「海 -
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ソ連の崩壊を見届けた外交官
難しかったけどすばらしい作品
作品の紹介
ロシア外交のプロとして鳴らし、「外務省のラスプーチン」などの異名を取った著者の回想録。在ソ連日本大使館の外交官として見聞きしたソ連崩壊までの一部始終を振り返る。
「もともと、人見知りが激しい」という著者だが、モスクワ大学留学中に知り合った学生を仲介に、多くの重要人物と交流を深め、インテリジェンス(機密情報)を得る。ウオツカをがぶ飲みしながら、神学の教養を中心に幅広いテーマで議論を交わし、信頼と友情を勝ち取る。その豊富な人脈と情報収集力を1991年のクーデター未遂事件でも発揮、ゴルバチョフ大統領の生存情報をいち早く入手した。 -
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イマドキ、野中さんですか?という感じだけれど
これがどうして、とても面白い。野中さん自体は過去の人でもあるが、
今、議会で跳梁跋扈している人の名前も多数。
(特に小沢一郎の動きは中盤の見どころですね)
(あと、小渕が想像以上にかわゆい)
今読んでも、日本議会の流れ、についていくらかの視野を与えてくれる。
時局上の問題だけでなく、
この本はあるタイプの政治家についての示唆も行っており、
野中のような媒介タイプの政治家の威力と限界を検証しているものとなっている。
(とはいえ、そのような道筋でしか、彼は出自の問題故に政治家たりえなかっただろう)
総じて、ネタとして面白く、かつ時期を過ぎても
政 -
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この本は著者が下獄していたときのノートや手紙を元に編みなおした記録です。今回この本を読むのは三度目になりますが、その圧倒的な思索の量と質に驚きをかくせません。
どうも最近、こういう本ばっか読んでます。僕がこの本を読むのは今回を含めてちょうど三回目のことになりますが、読むたびに作者の強靭さと知識の深さ、量と。思索の緻密さに改めて舌を巻いたしだいでございます。この本は著者が当時、外務省のアフガン支援NGO問題に端を発したもろもろの政治事件に絡んで東京拘置所に下獄していた514日間の記録です。その間に自分のすべてを記録したノートを五分の一に圧縮したそうですが、それでもものすごい量で、これだけのこ -
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政治家人生の後期(晩年?)しか知らなかったし、テレビを通しての印象としては権力を笠に着たたぬきジジイという印象だったのが、少し変わった。
出自への同情ではなく、上り詰めるというあくなき執着は一般の社会人に置き換えれば「向上心」とも言えると思う。ただし、その手段が何でもあり、ポリシーも一貫してない、というところにやはりずるさ、汚さを感じてしまう。
政治家としては基盤をもたない中フィクサー的役割を演じられたすごさと最終的にはよりどころがない故に足元ををすくわれて賞味期限が来てしまったというわかりやすい話だった。
手法、目的の是非はあれば野中とか亀井とか古賀とかが暗躍しながら「推進力」と「実現