佐藤優のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「努力をしているとも思わず努力している」
努力自体に喜びを求める姿勢
僕に大きく欠けているものかもしれません。
努力で元を取ろうとすると小さく収まってしまうとのことです。
第53話の僕のヒーローアカデミアの発目明に同じことを感じました。
努力してると感じずに楽しむことなんですよね。
総合知をつくる
自分の能力を他者のために使う
つまり全員が断片的な知識を相互に関連させて体系的な論やストーリーに組み上げる
まさにリーダーに求められる知識やと思います。
AI時代を生き抜く極意とのことです。
今の日本をなんとかしないといけない
そのためには教育やと著者はおっしゃいます
まさに我が意を得たり
日本 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仕事以外の「場」を作るためには、仕事とは異なる学びの「場」に身を置くとよい。市民講座や大学の公開講座がお薦め。
数学は論理性を学ぶ最適な学問であり、最低でも中学数学まで、出来れば数ⅠAまで身に付けたい。
ボードゲームには頭を柔らかくし、発想力を鍛えるものが多い。
仕事の完成形をイメージできず、アウトラインを描けない人物は、リーダーとしての資格がない。
毎日1時間でもいいから、自分と向き合い、自分の内側の声を聴く時間を作ること。
読書にはビジネス系の古典に加えて、小説も必要。
生涯学習のカリキュラムを立てる。まずは興味のあるテーマを書き出し、どのように学ぶのか調べてみる。著者の学習領域は「歴史」 -
Posted by ブクログ
ネタバレアメリカトランプ政権の白人至上主義的な「アメリカファースト」政策。
イギリスのEUからの離脱。
フランス、ドイツ、オーストリアをはじめとする欧州諸国での極右勢力の台頭。
筆者はそこに、「ファシズムが入り込んでくる可能性は十分に考えられる」と語る。
日本とて例外ではないのだと。
では、「ファシズム」とは何か?
多くの違った現象をひとくくりにしてレッテル貼りするような粗雑な理解では、20世紀ファシズムの持つ「魅力と危うさ、そしてその犯した過ち」を正確に評価することはできないのだと。
一般的にあまり知られることのない文献をもとに、ファシズムの本質を解き明かしていく。
そして、現代日 -
Posted by ブクログ
大和王権の時代から、徳川幕府の始まりの辺りまでを、通史として一気に勉強するという目的で編纂されています。個々の時代については、出来事と背景について学ぶことで、それが次の時代にどのようにつながっていったのかを理解することができます。こういった歴史の学び方は今までになく、一通りの日本史の流れについて、すっきりと整理できた満足感を持つことが出来ました。ただ骨太のため、読むのにほぼ1年かかりました。今なら、日本史で大きな革命が、大化の改新と明治維新であったことが納得できます。
この本で、日本史を通して学び、その知識の背景のもと、各時代の中身を勉強すると非常に強いと思います。昨年流行した応仁の乱について -
Posted by ブクログ
長い間、この世界を支配してきた考え方が、少しずつ崩れてきていることは多く感じているのではないでしょうか。そんな時代に、その根幹を今一度見つめ直し、今まで過小評価されてきた「見えない存在」というものを考え直すことが、お二人の対談のテーマとなっています。こういった本質を考え直さなければいけない時代が近づいてきていることを感じました。国家、資本、宗教と3つのテーマを起点としつつ、そこから私たちの存在をどのように考えるのか。そのために忘れられている何について思い出さなければならないのか。そこからしか「なぜ私たちは生きているのか」の答えが見出せないという気がします。それに気づかせてくれる貴重な示唆を与え
-
Posted by ブクログ
前から気になっていた一冊。
「キリスト教」をはじめとした、宗教って日本人にとってはちょっととっつきにくい世界。でも、帯に書いてあるように「もう、知らないでは許さされない!」の通り、教養して知っておかなければいけないことの一つ。
新潮講座「一からわかる宗教」を文字お越ししたもので、とても簡潔かつ分かりやすいので読んでいてスイスイと読み進められると共に、スッと頭の中に入ってきて良著!
本編とは関係ないけど、本の読み方で「抜き書きのすすめ(P.150〜)のところがツボだった。佐藤優さんといえば、次々にいろんなジャンルの本を出版しているけど、その内容を垣間見ることのできる一か所。
難しい本も、 -
Posted by ブクログ
著者が、母校である浦和高校で行った講演記録と、校長先生との対談録。
浦和高校といえば、埼玉県下では最もレベルの高い県立の男子校で、公立高校トップクラスの東大合格者数を誇る進学校だが、本書で言う「受験刑務所」というわけではない。周囲の浦高出身者を見ても、学校行事や級友との交友を全力で楽しみ、場合によっては1浪してきっちり有力校に進学するという感じだし、向上心をちゃんと持った人が多い。
受験だけ考えれば特定科目だけ一生懸命やるのが「効率的」なんだろうけど、教養の幅が広い人ほど大学以降の伸びしろがあるように思う。高校生やその保護者向けという感じもあるが、自分がどうやって教養を深めるか、という視点 -
ネタバレ 購入済み
漫画版もおもしろい
私は佐藤優氏のファンで、彼の著作はかなり購読しています。その彼の出世作となった『国家の罠』の漫画化が本作ですが、普段萌マンガ中心の私には伊藤潤二は食指が伸びませんでした。
しかし、最近にわかな伊藤潤二ブームを感じることと、相次ぐ官僚の不祥事のニュースから、本作に興味を持ち、購読を始めました。
読んでみると、やはり凄く面白い。一気に全巻読んでしまいました。
感想としては、原作のドキュメントの時とあまり大きな違いは無い気がしますが、一つ一つのエピソードや人物の印象が、漫画だとより印象に残りやすいかもと思いました。これが伊藤潤二の力なのかも知れませんが。
漫画版の方だけで浮かんだ感想 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書の対談の目的は、2020年度から実施される高校の学習指導要領に入る新必履修科目「歴史総合」の発展に貢献したかったと山内昌之は言う。
山内昌之は中東の歴史が専門で、佐藤勝はご存知の通り元外務省分析官。
日本の近現代史で、これまで何となく気になっていた明治以降の歴史の背景や裏側の事情などを、この二人がつまびらかに語ってくれる。
二人の情報量の多さ(博識)と鮮やかな切り口に感動さえ覚える。
例えば、
〇黒船来航時の混乱については、「江戸幕府はオランダからの国際情勢報告と、中国との通商ネットワークから、(アヘン戦争について)かなり正確な情報を得ていた。(黒船来航は)まったく未知の危機への驚きでは