佐藤優のレビュー一覧

  • 知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術

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    『新・戦争論』『大世界史』『新・リーダー論』につづくシリーズ第4弾。トランプ現象、モリカケ問題、南北融和ムードの朝鮮半島、ともに独裁強化がすすむ中国とロシア、泥沼からの出口が見えないシリア情勢など、ニュースを騒がす諸問題について語り倒している。

    手に取るとき「いやいや、そうは言っても知りたいと思って読むんだからさぁ」とナメテかかったら、読後の印象はやはり「知らなきゃよかった……」なのであった(日本は閣僚も官僚も阿呆ばっかりかよ!)

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    2018年09月17日
  • 「暴走する」世界の正体 最強論客が読み解く戦争・暴力・革命

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    さすが洞察が深いです
    革命は日本では起きないんだろうなあと思います。
    やっぱり沖縄のところは合わないんですよねσ^_^;

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    2018年08月05日
  • 国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義

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    「努力をしているとも思わず努力している」
    努力自体に喜びを求める姿勢
    僕に大きく欠けているものかもしれません。
    努力で元を取ろうとすると小さく収まってしまうとのことです。
    第53話の僕のヒーローアカデミアの発目明に同じことを感じました。
    努力してると感じずに楽しむことなんですよね。

    総合知をつくる
    自分の能力を他者のために使う
    つまり全員が断片的な知識を相互に関連させて体系的な論やストーリーに組み上げる
    まさにリーダーに求められる知識やと思います。
    AI時代を生き抜く極意とのことです。

    今の日本をなんとかしないといけない
    そのためには教育やと著者はおっしゃいます
    まさに我が意を得たり
    日本

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    2018年07月15日
  • 40代でシフトする働き方の極意

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    ネタバレ

    仕事以外の「場」を作るためには、仕事とは異なる学びの「場」に身を置くとよい。市民講座や大学の公開講座がお薦め。
    数学は論理性を学ぶ最適な学問であり、最低でも中学数学まで、出来れば数ⅠAまで身に付けたい。
    ボードゲームには頭を柔らかくし、発想力を鍛えるものが多い。
    仕事の完成形をイメージできず、アウトラインを描けない人物は、リーダーとしての資格がない。
    毎日1時間でもいいから、自分と向き合い、自分の内側の声を聴く時間を作ること。
    読書にはビジネス系の古典に加えて、小説も必要。
    生涯学習のカリキュラムを立てる。まずは興味のあるテーマを書き出し、どのように学ぶのか調べてみる。著者の学習領域は「歴史」

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    2018年07月08日
  • ファシズムの正体(インターナショナル新書)

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    ネタバレ

    アメリカトランプ政権の白人至上主義的な「アメリカファースト」政策。

    イギリスのEUからの離脱。

    フランス、ドイツ、オーストリアをはじめとする欧州諸国での極右勢力の台頭。

    筆者はそこに、「ファシズムが入り込んでくる可能性は十分に考えられる」と語る。

    日本とて例外ではないのだと。


    では、「ファシズム」とは何か?

    多くの違った現象をひとくくりにしてレッテル貼りするような粗雑な理解では、20世紀ファシズムの持つ「魅力と危うさ、そしてその犯した過ち」を正確に評価することはできないのだと。

    一般的にあまり知られることのない文献をもとに、ファシズムの本質を解き明かしていく。

    そして、現代日

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    2018年06月28日
  • 読む力 現代の羅針盤となる150冊

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    知の巨人。博覧強記。

    人間というのは「読む」という知の蓄積行為によって、ここまで果てと底が見えない人間たるのか。
    と、人間の可能性を感じさせられる一冊。

    自分にはまだまだ知らないことが、山のようにあるのだとワクワクさせてもらえる。

    勉強すればするほど、謙虚になる。
    未知が見えることが楽しい。

    読書の醍醐味は、未知との遭遇であり、人生もまた然り。

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    2018年06月28日
  • 聖書を語る

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    もうすごくすごく面白かった。
    中村うさぎってとても頭の切れる人だって初めて知った。
    フラニーとゾーイーやエヴァンゲリオンの考察、うんうんと頷きたくなる!
    佐藤氏は中村うさぎの言う通り、乾いていて本当に客観的な物事の見方をすると思うんだけど、そんな人がカルヴァン派の予定説を心底信じているってのは、なんというかちぐはぐな不思議な印象を受けた。

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    2018年06月21日
  • 武器を磨け 弱者の戦略教科書『キングダム』

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    著者自身の経験とキングダムとの類似点の挙げ方が、かなり無理め。
    だけどキングダムちゃんと読みたくなる。
    これ読んでからキングダム最初から読み直すとメチャクチャ面白い。
    キングダム最高。キングダムが最高。

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    2018年06月05日
  • 40代でシフトする働き方の極意

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    今の自分の方向性を整理するのにとても役立った。
    内容はとてもバランスよく、仕事、人生、趣味、家庭、友人なども含めて、人生半ばに差し掛かった40代に対して、様々なアドバイスが散りばめられており、どれも示唆に富む。
    自分の考えや行動にも共通する部分も多く、僕の「計画」を後押しする内容でもある。
    特に、サラリーマン人生に対するスタンス、やりがい、そこからの脱却もしくは出世に対する考え方など、人それぞれへの示唆があり、気持ちが楽になる面もある。家族の位置付けも再認識できる。

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    2018年05月23日
  • いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編

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    大和王権の時代から、徳川幕府の始まりの辺りまでを、通史として一気に勉強するという目的で編纂されています。個々の時代については、出来事と背景について学ぶことで、それが次の時代にどのようにつながっていったのかを理解することができます。こういった歴史の学び方は今までになく、一通りの日本史の流れについて、すっきりと整理できた満足感を持つことが出来ました。ただ骨太のため、読むのにほぼ1年かかりました。今なら、日本史で大きな革命が、大化の改新と明治維新であったことが納得できます。
    この本で、日本史を通して学び、その知識の背景のもと、各時代の中身を勉強すると非常に強いと思います。昨年流行した応仁の乱について

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    2018年05月21日
  • 先生と私

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    また順番を間違えました。「十五の夏」の前に読むべきでした。「十五の夏」同様、現在日本の叡智のトップと思われる著者の性格・思考・勉強法がよくわかります。著者の素晴らしいところは、右でも左でも答えのない対立意見を偏見なくよく聞き(上手く聞き出し)、自分で勉強して自己の考え方をしっかりと確立していくところにあると感じました。両親との関係性や両親の歩んできた歴史とその思考法、また佐藤少年が過ごしたその時代の息吹を含めて、大人になるまでの著者の成立過程がよくわかる3冊でした。

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    2018年05月19日
  • 新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方

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    池上彰と佐藤優が現代の紛争の火種となる領土問題や宗教について対談形式で書かれております。一見わかりづらいイスラム問題や尖閣諸島の領有権問題についてもわかりやすく解説されており、すっきり内容が落ちました。

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    2018年05月16日
  • 勉強法 教養講座「情報分析とは何か」

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    前半は収集した情報を知識でどのように結びつけて、正確かつ深く理解するかを諜報機関の実例を挙げて論述。後半ではその知識と思考力をどのようにして得るかを教材まで挙げて具体的に説明してます。これぞまさしく「リベラルアーツ」、とても勉強になりました。

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    2018年05月13日
  • なぜ私たちは生きているのか

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    長い間、この世界を支配してきた考え方が、少しずつ崩れてきていることは多く感じているのではないでしょうか。そんな時代に、その根幹を今一度見つめ直し、今まで過小評価されてきた「見えない存在」というものを考え直すことが、お二人の対談のテーマとなっています。こういった本質を考え直さなければいけない時代が近づいてきていることを感じました。国家、資本、宗教と3つのテーマを起点としつつ、そこから私たちの存在をどのように考えるのか。そのために忘れられている何について思い出さなければならないのか。そこからしか「なぜ私たちは生きているのか」の答えが見出せないという気がします。それに気づかせてくれる貴重な示唆を与え

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    2018年04月05日
  • ゼロからわかるキリスト教

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    前から気になっていた一冊。

    「キリスト教」をはじめとした、宗教って日本人にとってはちょっととっつきにくい世界。でも、帯に書いてあるように「もう、知らないでは許さされない!」の通り、教養して知っておかなければいけないことの一つ。

    新潮講座「一からわかる宗教」を文字お越ししたもので、とても簡潔かつ分かりやすいので読んでいてスイスイと読み進められると共に、スッと頭の中に入ってきて良著!

    本編とは関係ないけど、本の読み方で「抜き書きのすすめ(P.150〜)のところがツボだった。佐藤優さんといえば、次々にいろんなジャンルの本を出版しているけど、その内容を垣間見ることのできる一か所。

    難しい本も、

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    2018年04月04日
  • 埼玉県立浦和高校 人生力を伸ばす浦高の極意

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    著者が、母校である浦和高校で行った講演記録と、校長先生との対談録。

    浦和高校といえば、埼玉県下では最もレベルの高い県立の男子校で、公立高校トップクラスの東大合格者数を誇る進学校だが、本書で言う「受験刑務所」というわけではない。周囲の浦高出身者を見ても、学校行事や級友との交友を全力で楽しみ、場合によっては1浪してきっちり有力校に進学するという感じだし、向上心をちゃんと持った人が多い。

    受験だけ考えれば特定科目だけ一生懸命やるのが「効率的」なんだろうけど、教養の幅が広い人ほど大学以降の伸びしろがあるように思う。高校生やその保護者向けという感じもあるが、自分がどうやって教養を深めるか、という視点

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    2018年03月28日
  • 憂国のラスプーチン 1

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    漫画版もおもしろい

    私は佐藤優氏のファンで、彼の著作はかなり購読しています。その彼の出世作となった『国家の罠』の漫画化が本作ですが、普段萌マンガ中心の私には伊藤潤二は食指が伸びませんでした。

    しかし、最近にわかな伊藤潤二ブームを感じることと、相次ぐ官僚の不祥事のニュースから、本作に興味を持ち、購読を始めました。
    読んでみると、やはり凄く面白い。一気に全巻読んでしまいました。
    感想としては、原作のドキュメントの時とあまり大きな違いは無い気がしますが、一つ一つのエピソードや人物の印象が、漫画だとより印象に残りやすいかもと思いました。これが伊藤潤二の力なのかも知れませんが。

    漫画版の方だけで浮かんだ感想

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    2018年03月28日
  • 埼玉県立浦和高校 人生力を伸ばす浦高の極意

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    全編非常に納得できる教育論でした。県立浦和の足元にも及びませんが、文武両道をモットーとする地方の(一応)進学校出身である身としては共感も持ちつつ拝読しました。お父さん・お母さんは読んで損はないと思います。

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    2018年03月26日
  • ファシズムの正体(インターナショナル新書)

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    ファシズムとは「極右の国家主義的政治形態」ではない。
    ムッソリーニのファシズムとは、「イタリアのたてに一生懸命働くのがイタリア人」。従って福祉制度とも親和性が高い。

    日本人はファシズムには向いてない。文化的に。
    大平洋戦争のときに明らか。


    という大まかな内容。
    難しい本だったが、トランプや安倍晋三を理解するに良い本。

    何事もアレルギー的に拒否してもね。

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    2018年03月19日
  • 大日本史

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    ネタバレ

    本書の対談の目的は、2020年度から実施される高校の学習指導要領に入る新必履修科目「歴史総合」の発展に貢献したかったと山内昌之は言う。
    山内昌之は中東の歴史が専門で、佐藤勝はご存知の通り元外務省分析官。
    日本の近現代史で、これまで何となく気になっていた明治以降の歴史の背景や裏側の事情などを、この二人がつまびらかに語ってくれる。
    二人の情報量の多さ(博識)と鮮やかな切り口に感動さえ覚える。

    例えば、
    〇黒船来航時の混乱については、「江戸幕府はオランダからの国際情勢報告と、中国との通商ネットワークから、(アヘン戦争について)かなり正確な情報を得ていた。(黒船来航は)まったく未知の危機への驚きでは

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    2018年03月17日