佐藤優のレビュー一覧
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メディア出身の手嶋さんと、外務官僚出身の佐藤優さんの、実務派インテリジェンスの両巨頭による対談形式での、時事の安全保障問題に対する論評集です。
両氏の対談書はこれで3冊目ですが、どの書を読んでも両氏の深い洞察による本質的な議論には、圧倒されます。最もインテリジェンスという性質上、まだまだ真因の部分は秘匿されているかもしれませんが。
今回も、東京オリンピック招致成功による東アジアの安全保障情勢に対する考察や、スノーデン事件の問題の本質とアメリカやロシアの考え・行動に対する考察、安部政権に対する各国の評価など、かなり参考になりました。
国家インテリジェンスに関する職業に就くことは、国家への忠誠心は -
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野中広務氏の政治家引退までを描いたノンフィクション。
この本を読んで、野中広務氏の見方が180°変わりました。
究極の叩き上げ人生ですね。
逆に究極の実践力がないと、ここまでのし上がることは出来ない。
鈴木宗男氏が、頭に浮かびました。
もちろん、全く出自が正反対の麻生太郎氏とは所詮水と油。
著者の綿密な取材力には舌を巻きましたが、巻末の佐高信氏の解説を読んで、ジャーナリズムの道徳観というものについて、考えられさせられました。
本人や血縁者の意向に関わらず、結果として暴かれてしまうということの意味を。
そういう意味で、今回は野中広務氏の肩を持ちたいと思います。
でも著者をけして全否定している訳で -
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ネタバレ最新刊なのに「あー、こんなこともあったなー(もう何も音沙汰なしだけど)」ということも多くて、時流の速さみたいなものに少しクラクラきました。
「ゆう活」なんてホントにどこ行ったんだろ?
そのうち来週に第2回目がやってくるプレミアムフライデーもうやむやに葬りさられるんだろうなぁ。
一番笑ったのは「戦艦武蔵発見」の項の西原さんの「じいさんが大きなカブを抜き始めたらおわりのはじまり」の一言。確かにあの人もあの人もそうだわ!と膝を打ちたくなるような着眼点。
読んでいて一番驚いたのが「ドナルド・トランプ」の項の佐藤さんの考察。2015年秋の記事だから候補時代に書かれたものだけど、大統領に選ばれたと仮定 -
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知の巨人・佐藤優とフェミニズムの開拓者・北原みのりの対談集。
佐藤はこの対談を通して「自分自身の思考がいかに暴力性を帯びているかについて反省」したと語る。
一方、北原は佐藤のことを「差別と暴力を、握り拳のなかで感じられる人」と。
共鳴し合う二人の共通項は「獄中闘争」。
凄まじい経験した二人が共通して語る。
「拘束される恐怖と屈辱感」こそが差別の正体なのだと。執行猶予が終わった後、自由になった後こそが、恐怖で当時のことが書けないのだと。
二人の対談を通して、気付かずに差別する側になってしまうことに愕然とする。
でも、知ることが第一歩なのだ。
自分自身の胸に刺さる、抜き難き一本の矢。差異 -
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自己愛が強い人は嫉妬はしないが。
35歳以上の世代の自己愛は、俺の仕事がいかにすごいか
それ以下の世代は、いかにスマートか
そして、スマートさは求め下には行きたくないが、トップに行けるとも思えていない。
欲求段階 4承認欲求→5自己実現 だが、自己実現しまいと思わない、
自己愛が強い人間は〜というが、誰しもあるのでは?そこを否定しないコミュニケーションがとれるよう気をつけたい。特に、自分の自己愛を傷つけられるようなことを言われると、その何倍も相手の自己愛を傷付ける反撃をしてしまう気がするから。
今は、みんなの前で褒めるのにも注意。嫉妬を招くかも。
自己愛が強いかは、自己でなく他者を通して -
購入済み
とても面白い
情報を新聞や雑誌、書籍からどう得たらいいのか対談形式でまとめてあり読みやすい。
2人が実践しているやり方を身につければ誰でもこの世の中で生き残っていけると思うが、全てをすぐには実践するのは難しいなあと思う。
2人もいきなり全てを完璧に実践しようとすると挫折して嫌になってしまうので無理せず出来る所からやってみてくださいと言っている。今後は必要な際に読み返して自分のペースで実行出来たらと思う。
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ネタバレ[変と不変の狭間で]目まぐるしく国際情勢が移り変わった2016年。変転する世界を前に,いかにしてそれを読み解くかを,歴史と地理という2大要素を用いて実演して見せた作品です。著者は,現代日本を代表する論客と言っても過言ではない佐藤優。
地政学的な見方を提示しながらも,決定論的な話に持っていかないところが魅力の1つ。あまりに多くの変化が世界で起きている中で,本作は1つの重要な指針を読者に提供してくれているように感じます。変転の激しかった2016年を振り返る意味でもオススメの作品です。
〜地政学を単純な地理的決定論で捉えるべきではありません。地政学では,地理的制約条件のうえに,宗教,文化,国家 -
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「直感力」つまり「違和感に気づく力」がないと理屈だけではズルく生きていくことはできません。
「違和感に気づく力」は「観察力」が必要です。
「観察力」は切羽詰まると身につくのかもしれません。
著書ではロシアやイスラエルといった史上大きな危機を経験した国の人は「直感力」に優れているとのことです。
この本では僕の好きな飲食店経営の方に批判的な書き方になってました。
根性論というか努力すれば全て上手くいくという論調が著者は好きではないのかもしれません。
僕はどちらの著者も好きでよく読みます。
要は休みとかバッファを入れないと息がつまるということですよね。
バランスです。
「受けた恩は石に刻みかけた -
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■アナロジー(類比)とは似ている事物を結び付けて考えること。アナロジー的思考はなぜ重要なのか。道の出来事に遭遇した時でも,この思考法が身についていれば「この状況は過去に経験したあの状況とそっくりだ」と対象を冷静に分析できるから。
■アナロジー(類比)とメタファー(隠喩)の違い。(「キリスト教神学入門」アリスター・E・マクグラス)
①神には知恵がある。
・神の本性と人間の「知恵」の概念との間に類比の関係があることが主張されている。人間の知恵は神の知恵の類比として働く。
②神は獅子である。
・ある程度の驚きを引き起こし得る。
■アナロジーもメタファーも二つの事柄の間に類似性の要素と再生の要素がある