佐藤優のレビュー一覧

  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    佐藤優、読めば読むほど興味をそそられる。それにしても、鈴木宗男事件、そして外務省の内部事情が垣間見られて興味深い。国家捜査にひっかかって運が悪いといって済まされる問題ではないと思うが、それを受け入れる佐藤優。本当に強く、頭がいい人だと思う。そんな人が書く文章だから、惹き込まれるしおもしろい。ここに出てくる人たちのその後がとても気になる。事件の真相は、2030年に関連文書が公開されることに明らかになるとのことで、それはとても楽しみだし、それに対して佐藤優に改めて書物に纏めるなどし、改めて総括してもらいたい。

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    2021年05月04日
  • 12歳からはじめよう 学びのカタチ 優くん式「成績アップ」5つの秘密

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    佐藤優氏が中学生に向けて初めて書いた本
    です。

    高校生までは何度か講義や講演を行ってい
    ますが、中学生となるとさすがに易しい語
    り口で、いかに学ぶことが大切であるかと
    いうことを伝えています。

    特に教科そのものの前に、勉強に取り組む
    姿勢に多くの時間を割いているのが印象的
    です。

    スマホなどで今どきの中学生は集中力が弱
    っているのだからだと思います。

    大人が読んでも背筋を伸ばして、「俺も勉
    強しなくちゃ」と思わせる一冊です。

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    2021年05月03日
  • 十五の夏  下

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    15歳という若さでまだ旅行の環境が整ってはいなかったであろう、共産圏の国々を訪れていく行動力に脱帽する。まだ私はロシアに行ったことはないが、本書の上下巻を読み終えてみて次に海外出張に行けるようになったらロシアを選びたい。

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    2021年05月02日
  • 16歳のデモクラシー

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    2019年の春休み期間中に埼玉県立川口北
    高校2年生に対して行われた特別講義が、
    収められています。

    その中身は凄いです。超ハイレベルな授業
    です。

    デモクラシー論の古典と言われる、ライン
    ホールド・ニーバーの「光の子と闇の子」
    を教材に、デモクラシーとはなんであり、
    日本人と欧州、そして米国にとってデモク
    ラシーはそれぞれどう受け止められている
    のかを学びます。

    何より、ドイツのナチズムという化け物が
    なぜ生まれてしまったのかを学ぶ下りは、
    佐藤氏の解釈に反応する生徒の姿は素晴ら
    しいです。

    こういう授業を受けることができる生徒は
    幸せです。

    きっと日本の未来は明るい、と確信する

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    2021年04月19日
  • 伝え方の作法 どんな相手からも一目置かれる63の心得

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    佐藤さんと池上さんの対談集はこれまでも何度も読んできたが、こちらは議論、交渉、人付き合いなど「コミュニケーション」に的を絞ったものになっている。

    実践や経験から紹介されている様々な具体的なテクニックは、具体的で納得感も高い。これからも時間を見つけて何度も読み返したい本。

    初めて会う人とのコミュニケーションにおいては、本書のほか、カーネギーの「人を動かす」、オライリー社の「デザインの伝え方」。

    重要な交渉の前には、本書のほか、橋下徹さんの「交渉力」やひろゆきさんの「論破力」、加えて勝間和代さんの「断る力」。

    それぞれ前もって読んでおきたい。

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    2021年04月12日
  • 友情について 僕と豊島昭彦君の44年

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    十五の夏、先生と私に続いて読んだ。十五の夏にも登場する高校時代の親友 豊島さんは本当に人格的に素晴らしい人だということがわかる。がんに罹患し余命宣告を受けた豊島さんの生きた証を残すために作成された作品。豊島さんの人生を、佐藤優の人生とも重ねながら、生誕から幼少・学生・社会人としての時代を家族、会社の同僚・上司などとの関係などをこと細かく描かれている。激動の日本を生き抜いた同年代の人なら共感を持つ内容ばかりだ。自分の身に置き換えながら感情移入しながら読み進めた。いろいろと考えさせられる素晴らしい作品だった。

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    2021年03月29日
  • 先生と私

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    十五の夏に続いて読んだ。本当に面白い。知的好奇心が強い人の話は面白い。それにしても、素晴らしい人・師に出会う。意識が高いので、それだけの人物と出会い、濃く交わることに繋がるのだろう。生まれてから高校入学までだが、これ以上ないほど濃い経験をしていると思う。両親の接し方も子供のことをすごく考えており、素晴らしいと思う。私も今さらながらここで紹介されている本をいろいろと読んでみたいと思った。またユースホステルの旅、懐かしく思ったりもした。著者のその後、高校・大学生活についての作品はないのだろうか。ぜひ知りたい。

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    2021年03月22日
  • 十五の夏  下

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    作家で元外交官の佐藤優氏は15歳の夏、高校合格のご褒美にソ連・東欧を一人旅した記録。
    知的好奇心が旺盛で、15歳とは思えない行動力、意志の強さに驚かされる。旅先での出会いやペンフレンドとの交流は心温まり、国や文化・言語は違えど、人間は同じなんだと感じる。若い世代の人に是非とも読んでほしい。
    可愛い子には旅をさせろと言うけれど、自分は、佐藤氏のご両親のような決断が出来るほどの器が備わっていないと痛感した。

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    2021年03月20日
  • 十五の夏  下

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    凄い作品だった。かなりの衝撃。今この時期に、この作品を知り、読めたことは本当によかったと思う。佐藤優という人にすごく興味を持った。どうしたらこんな考え方・行動力の塊のような人間が生まれるのだろうか。自分の子どもがちょうど同じ年代だが、かすりもしない。私より10歳ぐらい上だが、いろいろな意味で尊敬もするし羨ましくも思う。私の旅はここまで立派ではないが、自分の旅や学生時代を思い出したりした。私も自分の旅を文章にしてみようとさえ思ったりした。早速、佐藤優のルーツを知るべき「先生と私」を読み始めた。

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    2021年03月19日
  • 十五の夏  上

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    高校1年生で東欧に個人一人旅。それも1975年の話。すごすぎる。佐藤優についてはコワモテの外観から少し敬遠していた。初めて読んだが、不思議なぐらい感情移入できている。私は大学時代だが海外一人旅をしており、同じような境遇を体感しているので共感できる部分は多い。旅した年齢があまりにも若いので、沢木耕太郎の深夜特急以上のインパクトがあり、深夜特急と双璧、もしかしたらそれ以上の作品かもしれない。旅する年代というのは間違いなくあるので、すごく羨ましい。東欧やロシアに旅したくなった。これからの下巻もとても楽しみ。

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    2021年03月09日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    遅まきながら国策捜査というものの真髄を知った。当時の政治的社会的背景から見ることにより、あの事件はなんだったのかということも、遅まきながら理解した。

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    2021年02月27日
  • 新・リーダーのための教養講義 インプットとアウトプットの技法

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    署名や副題から、佐藤氏によるビジネスや勉強に
    対するテクニックの伝授のようなに感じますが、
    全く違います。

    同志社大学で実施された実践的特別講義の内容が
    そのまま書き起こされただけですが、これが非常
    にハイレベルです。

    インプットとアウトプットの技法などという、あ
    りきたりなビジネス書で取り上げられているよう
    な内容とは全く異なります。

    本当にエリートを育てるための講義なのです。

    主に佐藤氏のライフワークでもあった北方領土
    問題を中心に、学生たちがもし自分が外交官であ
    ったらどのように振る舞うか、というような対話
    型の授業が続きます。

    その他にも、歴史、AI、ゲノムまで多岐にわたり

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    2021年02月25日
  • 知的再武装 60のヒント

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    佐藤さんを、秘かに、自分の師匠と思っている。これだけの知性と理性と忍耐力を持てる人は、そうそう、いないのではないか。その佐藤さんが、今、公文式に通っていると知って、また驚かされたし、その、学びを追求する姿勢には感銘を受けた。佐藤さんの語学をどう学ぶかについても、知ることが出来て為になった。

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    2021年02月22日
  • 未来のエリートのための最強の学び方

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    勉強する楽しさを感じさせられる。これから受験戦争を迎える子供にどのような教育方針を伝えていくべきか、たいへん参考になりました。特に英語や数学などの学び直しの為の具体的な書物を紹介されている点も実用的な内容となっています。

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    2021年02月21日
  • 知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術

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    この御二人の対談には毎回、度肝を抜かれる。普段メディアを通して見えていること、感じていることがほんの一部にしか過ぎないということを痛感せざるを得ない。タイトルとは相反するが、知らなきゃ良かったでは済まされず、知らなきゃならないことが沢山あると言えます。

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    2021年02月20日
  • 交渉術

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    私達が気軽に使える交渉術を披露する、という本では決してない。ただ、人間というのは、特にインテリ層はどういう生き物で何を考えているのか、ということを知るには最適な書籍。いつもながらではあるが、著作の、読む人をグイグイ引き寄せる文章力はさすが。
    人間を知るには、司馬遼太郎か佐藤優か、というのは確実に言い過ぎだろうが、そのように感じてしまった。

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    2021年02月15日
  • 本は3冊同時に読みなさい

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    「本は3冊同時に読みなさい」
    →ひとつの分野について奇数冊読むことで、満場一致なら確立した分野、そうでなければ、まだ議論を含む分野であることが分かるから。

    あとは佐藤さんの本棚です。速読を実践してみようと思います。



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    2021年02月15日
  • 菅政権と米中危機 「大中華圏」と「日米豪印同盟」のはざまで

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    FOIPを主導した安倍外交を肯定的に評価しつつ、米ソ冷戦を振り返り、現在の米中対立とどのような文脈で異なっているのかについて議論。米国政治に詳しい手嶋氏とロシア外交に精通した佐藤氏の対談の形をとる。

    朝鮮半島を除き、台湾を含む新アチソンラインと台湾が今後の焦点となるという話、中ロは一枚岩ではないという指摘など、今の安全保障環境を理解し、読み解くために非常に参考になる一冊。

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    2021年02月13日
  • いま、公明党が考えていること

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    立党精神「大衆とともに」の捉え方
    自民党は「国民」と呼ぶが、日本国籍を持たない在日外国人や無国籍者への排除が思想の根底にある。

    現実に今ともに暮らす「大衆」という言葉を使っていることで、グローバル化を見越している鋭き洞察力と、誰も置き去りにしない思想性が感じられる立党精神だと気付かされる。

    公明党は、自民党が掲げる「憲法改正」のような最終ゴールを設けていない。現代の価値観に合わせ、困っている声を政治に反映させる。流動する政策立案こそ公明党らしさ。「大衆とともに」と動き続けることが究極のゴール。

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    2021年02月09日
  • 調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意

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    いま自分のインプットが仕事に直結するかどうかと改めて考えてみた。半分くらいが、ただただインプットしている状態になっていると気づいた。無駄ではないとは思うが、生産性は落ちる。新鮮なままアウトプットにつなげて、正しい理解をしていきたい。
    「SNSを使うか、使わないかで、生涯所得と出世が左右される」
    ネットニュースでわかった気になったり、作業中にメッセージアプリを見てしまったり、自分にとってマイナスになっていることが明らかになった。完全に依存してしまっている。まずは、正しく情報を得ること。そして、SNSとの付き合い方を考えることが今の自分に必要だと分かった。

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    2021年01月31日