佐藤優のレビュー一覧
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反知性主義に対してどうすればいいのか?
自らが反知性主義に陥っていないか?
反知性主義は自分が理解したいように世界を理解する態度をいう。合理的ではあるが実証性と客観性を欠落しているという。
はっきりいって僕が今まで生きてきて自分と関わった人間の内で反知性主義でない人間を探す方が難しい。それならお前は反知性主義ではないのかと問われるだろう。そうなのです。自らが反知性主義でないということは自らの理解・認識が誤っているなら素直に反省する姿勢を持ってしかありえないと思う。そして自らの誤りを省み、知性と学問による実証性と客観性・・・それは他者性とも言えますがそれを見出しながら自己を省察してい -
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現時点でドローンの定義は明確ではないが、本書ではプレデターとして知られる軍事作戦に用いる無人偵察機、無人攻撃機の発案から開発、採用、実用に至るまでを記したノンフィクションである。よく、ここまで実名を出したと思えるほど、多くの個人名が出てくる。
有人パイロットの集団である空軍には嫌われ、予算や軍官僚組織に阻まれ、開発には苦労してきたことが良く分かる。
まずは長時間飛行、偵察、遠距離リアルタイム操作、照準、ミサイル搭載と技術的に1歩1歩進んできたが、飛翔体としての進歩よりも、それを使いこなすための技術の進歩の方が大きいのが特徴である。そのなかでもソフトウェアの役割がかなり大きそうだ。
本書 -
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ジャンルと言われると自伝かと思われます。著者が外務省に入って、イギリスとソ連で研修を行っている期間だけの話ですので、小説といったほうが近いのかもしれません。
外交官としての研修で語学を主として学ぶためにイギリスに14ヶ月滞在、その期間の話をホームステイ先の息子グレンとの出来事を主体に書かれています。まだ研修中の話ですので、外交官の世界については触り程度のことが書かれているにすぎません。そのため著者の純粋な人間観ややりたいことについて、とても人間的に書かれてあり、読んでいる自分と照らして読むことができました。
自身の生き方に対して、少しだけ高度な視点で考える。著者の生き方を読み、そのように考えさ -
購入済み
学習と学問
個人的な好みもあろうが、この本ほど、一文一文、一語一読まで読ませる本に出会ったのは初めて。 一文一文の意味を噛みしめるごとに、次の一文へ胸の高鳴りを覚えた。
著者のロシア語習得のためのイギリス留学の必要性の行は、成程そういう事があったのかと腑に落ち、余韻を愉しみました。
また、ホームステイ先ファミリーのグレン少年と筆者とのやり取りは、爽快感さえ覚えるほど愉しかった。
人種は別で、使用言語も別で、だが普遍的な人間、人生観に、グレン少年との英語での会話を通して一致をみていく二人に、妙なる共感を覚えました。 -
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米軍がアフガニスタンやイラクで運用している無人機「プレデター」がどのような経緯で開発されていったのかを辿るノンフィクションです。1980年代、敵情偵察は人工衛星と有人偵察機が主な手段でした。人工衛星は情報を得たい場所を連続して監視する事ができず、有人偵察機は常に撃墜されるリスクがありました。それを補う手段として無人偵察機が開発され、1990年代のボスニア紛争で大きな効果を挙げます。2000年代に入り、9.11テロを受けてアフガニスタンでの対テロ作戦でビンラディンを発見しながらも、攻撃する事ができなかった教訓から、無人機の武装化が進みます。テクノロジーの発達と国際情勢からの要請がタイミングよく合
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著者の母の故郷である沖縄の久米島の歴史を探求することが、本書の主題となっています。そしてそのことを通じて、琉球の人びとの精神に深く錨を下ろすとともに、日本国家の取るべき道についての構想へと思索をつないでいく試みをおこなっています。
国民国家が近代の発明品だということは、いまや左派論壇のみならず右派論壇においても常識とされています。しかしながら、藤岡信勝に代表される自由主義史観の論者たちは、国民の物語を構築することの必要性を叫ぶのみで、それがシニシズムに取り込まれてしまう危険性を持っていることに気づいていませんでした(この問題をいち早く見抜いていたのは福田和也でした)。それに比べると、本書で著 -
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[世を生きるには]外交から芸能に至るまで幅広く執筆活動を手がけている元外務省主任分析官の佐藤優が、一般の読者を想定して書き記した今日的日本論であり、今日的文明論。急速にその姿を変えつつある世界の中で国家や個人が生き残る術を説いた作品です。題名の厳かさにひるんでしまいそうですが、記述はわかりやすさに重きを置いているように感じられました。
新書とは思えない程の情報の濃密さ(量というのとはちょっと異なるものです)にまたまた驚かされました。近年の動きを基にしながら、その深部で進む世界規模での構造の転換を救いとっていくあたりは非常に読み応えがあります。その見解に賛否はあると思いますが、一流のインテリ -
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『国家は悪である。この国家を以って資本の悪を制すると。労働者は怠けることがあるので、雇用は確保するけれどもストライキは禁止する。国家が間に立つことによって全体の調整をして国を束ねる。
この束ねるというのがイタリア語の「ファシオ」なんです。ファシオは日本語に訳すと「きずな」という意味です。「きずな」というのはファシズムです。
「日本人のきずなをつくっていく」ということは、「日本人を束ねていく」ということで、それが知らず知らずのうちにファシズムの罠にはまっていくことになるのです。
国家の上からの「きずな」、ばらばらの人間をあるときにまとめるという「きずな」は、内側にいる人にとってはいいのです -
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再読。
グローバル化の果てに覇権国家の行き詰まりが起き、各国のナショナリズムが強化され帝国主義の時代がくる。著者はこの本でそう指摘している。現在のウクライナ戦争に突き進んだロシア、覇権をめぐる中国の動き、アメリカの自国第一主義はまさにそれではないか。
世界史を表面だけなぞるのではなく、その背後にある民族、宗教、経済の動きを理解し、アナロジーとして現代を読み解く。深く広い知識がなければできないことだが、この方が仰っていることが、ようやく少しだけ理解できた気がする。
(2015/03/11)
これまで読んだ著者の本の中では最も読みやすく、勉強になりました。
なぜ著者は何でもかんでも神学の話に -
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アメリカのテロとの戦いには無人機が多用されているのは皆様ご存知の通り。
本書はその無人機の開発史をテーマにしており、第四次中東戦争で苦戦したイスラエル空軍のニーズを満たす為、イスラエル人天才技術者エイブラハム・カレルが開発を始めたレーダー欺瞞用の囮が、やがて無人機プレデターの誕生とその実戦投入へ結び付いていった過程が解説されています。
色々と興味深い内容が多かったのですが、最も印象的だったのが、
・静止画像を高く評価していた軍偵察部門から受けた過小評価や空軍パイロットからの軽視、新技術の実用化に伴う法的課題の浮上等の文化的・法的な抵抗
・地球の裏側から人工衛星経由でコントロール可能になる -
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ネタバレ「インテリジェンス」をテーマに、外交ジャーナリスト手嶋龍一氏と元外務省主任分析官の佐藤優氏が、対談形式で進めて行く著書。正直、この手の知識には疎い私にとっては、深すぎてついていけない部分もあったが、とにかく内容が知的で面白い。ソチ五輪について、北朝鮮への飯島氏の訪問について、東京五輪招致の裏側、TPPについてなど、ニュースで何となく聞いたことのあるニュースを、様々な情報を基に知的に読み解いていく作業はとても興味深いもので、我々素人に、ニュースに対する多角的な視点を与えてくれる。日本人はとかく、外交ニュースには疎い傾向があるが、こういった著書で知識を深めていきたいと思える本である。
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心に残ったコメントをいくつか記載しておきたい。
・オフィスに社員が集まるというのは、競争心をあおるという点だけでも意味がある。本来善なる人間が社会や組織に属すると、競争心や功名心があおられ、他人より優越したいという欲望や支配欲・権力欲が生じる。
・若いうちは他人と比較してもっとがんばろう、ライバルに負けないように勉強しようなどと切磋琢磨することは必要。
・人間というのは、現実を目にしながら、どこか自分で自分なりのストーリーをつくるもの。そして、そのストーリーの方を現実だと認識する動物。
・小さな火花も荒野を焼き尽くす
・人間は大きな問題、重大な問題に直面するほど楽観主義に陥る。
・直観を頼るべ -
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ネタバレ佐藤優と池上彰の「新・戦争論」の発売が2014.11で、その1ケ月後の2014.12にこの本が発売されている。
当然テーマとしては重複しているものが多いが、内容は前者もなかなか面白かったが、本書の方がさらに面白い。
これは池上彰と手嶋龍一という対談相手の違いから来るのは当然だが、佐藤優は相手の議論の深さに合わせて、発言内容の深さを変えている。
つまり池上彰よりは、手嶋龍一の方が掘り下げ方が深く、それに相応して佐藤優がより切り込んだ意見を出している。
幾つかのポイントを見ると、
【ウクライナ】
・G7がロシアとの着地点を見出すことは、安易な妥協だとして批判があるだろうが、モスクワを北京・テヘラ