佐藤優のレビュー一覧
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政治家人生の後期(晩年?)しか知らなかったし、テレビを通しての印象としては権力を笠に着たたぬきジジイという印象だったのが、少し変わった。
出自への同情ではなく、上り詰めるというあくなき執着は一般の社会人に置き換えれば「向上心」とも言えると思う。ただし、その手段が何でもあり、ポリシーも一貫してない、というところにやはりずるさ、汚さを感じてしまう。
政治家としては基盤をもたない中フィクサー的役割を演じられたすごさと最終的にはよりどころがない故に足元ををすくわれて賞味期限が来てしまったというわかりやすい話だった。
手法、目的の是非はあれば野中とか亀井とか古賀とかが暗躍しながら「推進力」と「実現 -
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3.11以降に書かれた本が、チラホラと出始めてきている。目立つところでいうと、本書と大前研一・著の『日本復興計画』である。いずれもネット上で話題になった記事や映像をベースにしており、本としての書き下ろしではない。まだ、序章といったところだろうか。
しかし、本書の切れ味は鋭い。あの状況下で、自分の身の回りのことをケアしながら、よくぞここまで国家的な視点に立って、冷静な提言ができるものだなと思う。本書は3.11以降の激動の三週間、時々刻々と状況の変化する中で、佐藤 優氏がネット記事、新聞・雑誌へ寄せた論考の数々を取り纏めた一冊である。
数ページめくると「翼賛」、「大和魂」、「ファシズム」、「超 -
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このルポの凄いところは、「抵抗勢力」「闇将軍」「影の首相」と呼ばれた野中広務を丸裸にしている点だ。あんな強面の政治家がまさか部落出身者であるとは。田中角栄をミニ版にした感じの、政治の舵取りがとてもよく理解できた。両者に共通するのは、金作りのうまさ・多数派工作の巧みさ、そして意外ことに、と言うよりも、両者の出自から当然のことだが、弱者に対する優しさがある。この作品の中でハンセン病患者たちの厚い信頼が紹介されているが、小泉政権がやったかのように思えた政府の方向転換も、野中氏の仕事を小泉が美味しい処取りしただけだった。よく考えたら、小泉や安倍のように出自の良い二世・三世首相はもともと権力側なので,何
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戦略論はビジネス書でよく扱われるテーマで、かつ戦前の資料の読み解きという主題で、なんとなく佐藤優さんぽくないなと思いながら手に取ったが、的を射た現代日本の社会批評で、めちゃくちゃ読み応えがあった。
なんとなく戦前の社会や空気を理解した気になって軍国主義とレッテルを貼る論調がマスコミを中心に多く見られる。でも本来それは先人が日本を西洋列強から守り生き抜くための行動の結果であって、その読み解きは、軍部の暴走や行き過ぎた拡張主義のようにひと言で終わらせず、丁寧に行うべきだ。
権威と権力を分離してきたこと、現場の判断力を重視してきたこと、空気を読み関係性や共感で意思決定をしてきたこと、これらは日本 -
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人生の「時間泥棒」を排除し、カイロスを生きるための戦略書
本書は、単なる時間管理術の本ではない。人生の残り時間を意識し、いかにして他者に奪われる時間(クロノス)から、自分自身の創造的な時間(カイロス/トゥルース)を取り戻すかを説いた「人生戦略書」である。
自身のキャリアの転換期において、以下の視点が極めて重要だと感じた。
・時間泥棒との戦い: 他者のための時間は、自分の時間を奪われているという強い認識を持つこと。
・カイロスの記録: 毎日の単なる事実の羅列ではなく、そこに思考を書き添えることで、客観的な時間を主観的な意味ある時間へと変換する。
・引き算の戦略: 45歳を過ぎたら、何を