あらすじ
11月の大統領選は、超激戦になるといわれています。共和党のトランプが大統領になる可能性もかなり高くなっています。トランプは2020年の選挙で敗北し、議会襲撃の扇動者として提訴をされているにもかかわらず、大統領候補になるのです。なぜトランプはアメリカでそこまで人気があるのか? もしトランプが大統領になったら、アメリカは、世界は、どう変わるのか? 池上彰氏、佐藤優氏、デーブ・スペクター氏、前嶋和弘氏(上智大学教授)、中林美恵子氏(早稲田大学教授)、高畑昭男氏(外交ジャーナリスト)が分析します。
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Posted by ブクログ
6人6様のトランプに関する本。
トランプはやめた方が良いという論調が多かったが、トランプが当選したことを知っている現在の我々にとっては、心配でならない。前半の5人は自分の専門から、より具体的なインタビューや証拠から自論を固めていて、説得力があった。しかし、一番、面白かったのは、最後のデーブ!日本人ではわからない、現地アメリカ人の環境から批評を展開。特にカマラハリスに関しては、結果を知っているので、さすがと頷いてしまった。
Posted by ブクログ
本書は2024年7月の刊行で、トランプvsバイデンの大統領選を前提に書かれたもの。
バイデンの撤退も多少考慮されているが、カマラ・ハリスでは支持が得られないという雰囲気が感じ取れる。
実際に、トランプvsハリスとなり、トランプの圧勝という結果が出た。
トランプ人気はトランプ本人の政治家としての資質に期待するものではなく、反バイデンや反民主党によるところが大きいようだ。
トランプ・共和党vsバイデン・民主党は、かつての安倍・自民党vs野田・民主党の構図に似ているようにも思う。
政権党は何かと叩かれるのは、どこの国も同じだ。
そうさせないためには、ロシアや中国のように独裁政治にするしかない。
今週から第二次トランプ政権が始まったが、(私の価値観では悪夢の)第二次安倍政権と似た体制となるように感じる。
これはすぐに人事に現れるだろう、基本的にイエスマンで固め、権力の集中を強めるにちがいない。
いずれにせよ、トランプやイーロン・マスクのような人がアメリカの国政のかじ取りをするということだ。
韓国も超不安定国家になってしまったが、中国も政府に不満を持つ市民が増えているし、ヨーロッパも多くの問題を抱えている。
日本は政治もビジネス(スポーツ・芸能含む)もモラルの低下が著しいし、経済的にもゆとりのない国民が増えている。
こんなご時世でトランプが今後の4年間、世界中をかき回し続けることを覚悟しなくてはならない。
自分さえよければ他人がどうなろうと関係ないというのがトランプなので、アメリカ国内のみならず国外のいろんな人が苦労するだろう。
人種や宗教の問題を含めて、トランプの基本的思想が多少アップデートされた。
しかし、なぜ、トランプは大統領になろうと思ったのだろうか?その動機はわからないままだ。