佐藤優のレビュー一覧
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上智大学神学部でキリスト教を学び、外務省専門職員としてロシア大使館で勤務し、国家への背信罪で逮捕された佐藤優氏が著した、イスラエルとユダヤ人に関する外交論書。現在のガザ地区を巡る国際的な反イスラエルの動きが起こる前の2015年、日本の国益のために偏った反ユダヤ思想やシオニズムへの誤解を捨て、イスラエルと国交を強化することを主張するその論争は、生のイスラエルの人々と肉声で語り合って来た佐藤氏だからこそ提示できるものでであると感じる。今の世界を形作るユダヤのイデオロギーは、作られた仮装敵民族であるユダヤ人というものを意図的に生み出して来た。それは果たして、知的に誠実な姿勢を持って大衆が理解できてい
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日本の歴史は外圧から影響を受けて社会が変化して、古い政権から変化に適応したものが政権を取る繰り返し。
そして適応とは結局のところお金、経済を握る事。
室町後期から戦国時代にかけて、世界は大航海時代。ポルトガルが種子島に鉄砲を伝えたところから南蛮貿易が活発化。この流れに乗ったのが島津氏、毛利氏、そして信長だった。
当時の鉄砲の鉛の70-80%は輸入、火薬の硝石はすべて輸入。外交能力がないと生き残れなかった。
その中で信長は旧来の領土拡大ではなく、通商権を抑えた。つまり港。
信長は律令制の中央集権国家を構想。そして重商主義の志向。武士から土地を引き剥がす事で戦国時代を終わらせて国を安定さ -
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甦るロシア帝国
著:佐藤 優
文春文庫 さ 52 3
大書、いろいろなものがつまっていて、道を見失いそうになる
民族、宗教、習慣、さまざまな観点から、ソ連を分析し、考察している
佐藤氏がモスクワでみたソ連崩壊に関する考察である
皮肉にも、ソ連は、アメリカなどの西側からの攻撃ではなく、内なる原因において自壊をしたのである
ソ連崩壊について
1 経済政策の失敗
2 民族政策の失敗
でもそれだけではない
モスクワ大学のエリート学生たちは、自らの能力を、自己の栄達のためだけではなく、世のため、人のために使いたいという意欲を強くもっていた
ソ連帝国は自壊したが、ロシアがいずれ甦り、怪物のよ -
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913
165P
日本共産党と創価学会ってマーケティング的には同じらしい。ルーツは同じなんだってほぼ
佐藤 優
一九六〇年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。一九八五年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務などを経て、本省国際情報局分析第一課に配属。主任分析官として対ロシア外交の分野で活躍した。二〇〇五年に著した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で鮮烈なデビューを飾り、翌二〇〇六年の『自壊する帝国』で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞。二〇二〇年、菊池寛賞を受賞。『牙を研げ―会社を生き抜くための教養』『佐藤優の挑戦状』(と -
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世界史の大転換
常識が通じない時代の読み方
著:佐藤 優
著:宮家 邦彦
PHP新書 1050
おもしろかった。外交官の対話です。
■包括
・現代は、ポスト冷戦が終わり、世界が再びナショナリズムへ回帰している時代ととらえる
・近代国民国家たる西側諸国に対して、ロシアや中国を前近代的な帝国とみる
・米ソ超大国が対峙する冷戦時代は、各国のナショナリズムを抑えていただけではなく、資本主義の暴走をも抑えていたと説く。それは、資本家階級の利潤を減らしてでも福祉政策や失業対策などに目を向けて、労働者階級に資本を再分配していた時代であったからだ
・冷戦を戦うためには、どうしても、大きな政府、大きな軍 -
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人をつくる読書術
著:佐藤 優
青春新書インテリジェンス
良書 おもしろかった 本を読むための地図を与えてくれる本
何を読むか、で人生は決まるとある
知の領域をいくつかの方向に発散・分散するためのガイドブックを兼ねています。
世界標準の教養を身につけるためには、何を読めばいいかを解説する本です
教養とは、想定外の出来事に対処する力である
拘置所で役に立つのは学歴でも肩書でもない。頼りになるのは自分自身のそれまでの経験と読書などによって蓄積した知識だけで、そこから新たな解と行動を導き出す必要があった。
本書で伝えたいのは、2つある。
よい本を読み、よい友人を持つことだ
気になった -
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四読目、かな?
やはり今回もサーシャさんの印象が強い。
神通力とでも言うべきか、深い知識と広い視野が基礎としてあれば、ここまで精度の高い未来予測が可能となるのか?
なるほど、確かに「天才」だったのだろう。
あとアルクスニスさん、ポローシンさん、シュベードさん辺りも印象に残ったかな。
まあとはいえ、今作の「視点人物」である佐藤さんだからこそ、この「物語」は描けたのだろう。
ソ連(ロシア)の大使館を拠点に現場で活動する外交官として、まずはモスクワ大学で、自らの専門知識と好奇心だけを携えて舞台を拡大していく。
そういえば、「外交官には好奇心が必要だ」と、いくつかの外交本で読んだ気がする。
そのこと -
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修羅場の極意
著:佐藤 優
中公新書ラクレ 500
敵を作り、嵐に巻き込まれた時の対処方法、「うろたえるな!時を待て」
修羅場とは、継続的に闘争が起きている場所のことをいう
耐えず闘争が続いている状況では、普段は見えるはずのものが見えなくなってしまう
逆に普段、見えないものが見えるようになることもある
気になったのは、以下です
・チームリーダーや部長が無能だと、全体に悪影響が及ぶ、これは国家においてもおなじだ
・マキアベリ 性格がよい人よりも、疑い深く、国民から恐れられるような国王の方が、結果として国民に幸せをもたらすと考えた
・愛されるよりも恐れられるほうが、はるかに安全である
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「13歳からの地政学」と並行して読んだが、重複する内容が多くて驚いた。著者は元外務省のロシア関係外交官、佐藤優氏である。彼の洞察力、文章力はすごいと思う。
本書は、近現代の独裁者11人の政治手法、信条、人柄、失敗などを簡潔に説明した本であるが、とても明確に書かれている。
特に興味深かったのは、プーチン大統領、金日成総書記、ヒットラー総督、カダフィ大佐である。本書で初めて知ったこともたくさんあり、面白かった。
独裁政権というと、国民は自由が無くて窮屈な生活を強いられるイメージだったが、その方が政治が落ち着いて良いとする考え方も、特にイスラム教の国ではあると知って、目からウロコだった。自分たちの正 -
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ネタバレ佐藤優氏が逮捕勾留される事になった事件の回顧録。この本に初めて興味を持ったのは週刊新潮に連載されていた「頂上対決第182回」の対談相手が取り調べを行った元検事、西村尚芳氏だったからである。
事件当時、鈴木宗男議員と田中真紀子議員と佐藤優氏がTVニュースに映りまくり、良くは分からずとも何やら大変な事件が起こっており「外務省は悪い人たちのいるところだ」みたいな印象を子供ながらに抱いていた。ので、長らくきっと事件の弁明みたいな事が書いてあるのだろうくらいにしか思ってなかったのだが「悪い人」であるはずの佐藤氏の名前をアチラコチラで頻繁に目にすると、流石にこの認識は大分違うらしいと気にはなっていた。文章