佐藤優のレビュー一覧
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作家で元外交官の佐藤優氏が記す、イスラエル及びユダヤ人に関する考察をまとめたものです。佐藤氏のインテリジェンスオフィサーとしての人生がいかに彼らから影響を受けたかがよく分かりました。必読書であります。
本書は作家でもと外交官の佐藤優氏が隔月誌『みるとす』に連載した2007年10月号から2014年6月号分までの「ノート」再編集した上で書籍化したものです。
「全世界に同情されながら滅亡するよりも、たとえ全世界を敵に回しても生き残る。」
一見過激とも取れるイスラエルのこの国是が本書を読むと改めてその辿ってきた経緯や、四方を「敵」に囲まれた状態であるという地政学的な条件。さらにはイスラエル -
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作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏。本書は佐藤氏が26歳当時外交官に任官されて2年目の出来事を描いた小説です。佐藤氏と「複合アイデンティティーを持った境界線上を生きる人々」との交流が描かれております。
本書は異能の外交官であり、現在は作家として活躍する佐藤優氏が外交官となって2年目となる26歳当時のことを描いております。ただ…。僕は佐藤氏の作品をよく読んでいるので楽しく読めましたが、本書について深い世界に入っていくには佐藤氏の『宗教改革の物語 近代、民族、国家の起源 (角川ソフィア文庫)』(KADOKAWA)と、『紳士協定: 私のイギリス物語 (新潮文庫)』(新潮社)をお読みになる事を -
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ネタバレグローバルサウスの現状を知りたく、この本を手に取った。
グローバルサウスは、G7などのグローバルノースへの反抗心はありつつも、自国の利益を優先して、一枚岩になれない(本書にも書いてあるが、グローバルサウスというより、インターナショナルサウスといったところ)と感じた。第三勢力の動きや心理が手にとるように書いてあり、参考になった。
イスラム教について詳しく知らなかったが、戦争のためなら女子供の犠牲は厭わないという教えを知り、怖い宗教だなと感じた。
グローバルサウスのことを頭の片隅に入れず、ずっとアメリカに追従していたら、そのうち台頭するグローバルサウスに国力を突き放されて、国際社会で遅れをとってし -
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世間を騒がせていたあの小泉政権、外務大臣の田中真紀子氏や鈴木宗男氏の動きが良く分からなかった。この本を読んで田中真紀子さんはとんでもく外交をぶち壊していたことを知った。ムネオハウスがどうしてあんなに貧素なんだろうと思った理由もロシアとの返還駆け引きでわざとそうしていた理由を知った。この本で全く鈴木宗男氏の見方が変わった。彼と作者は生粋の国士だな。
西村検事とのやりとりで政治調書を正しく残すこと。外交官としての最後の仕事として、
p329のところ。佐藤優さんは政治的、歴史的事項に関心がある。28年後に事件の関連の資料として公開される。供述調書には僕が言っていたことが事実に合致していたように検証 -
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(2015/4/8)
博識の二人による海外最新最深情報対談、という感じ。
北朝鮮が中国の影響で少しだけ持ち直しているとか。
日本は歴史上、中国朝鮮連合軍と戦っているが単独はないとか。
しかし、、結局現状に対する不満、富の偏りが戦争につながる、という思いは強くなった。
今や国対国の戦争ではなく、宗教、民族間の紛争ばかり。
その一方、ロシアは旧ソ連領土だったクリミアを欲しがったり、過去の領土を取り戻す動きがあちこち。
”イスラム国”もその流れだという。
誰も現状に満足しない。そこに戦いが起こる。
「戦争はいけない」は「現状に満足せよ」につながるわけだ。
その際持てるものは富を分配しなくてはいけな -
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(2013/4/18)
ロシア通で鈴木宗雄さんと組んでソ連に近づきすぎて、ソ連ロシアと距離を置きたい国内勢力にさされた佐藤優さん。
頭がいい方なのだろう。
話がどんどん進む。
正直ついていけない。
かろうじて2つほどおさえることが出来た。
一つは、帝国主義から資本主義にかわるなど国の体制がかわるのは、
別に反省してそうなったわけではなく、そうしないと具合が悪いから変わるのだということ。
国に善意などない、というところかと。
もう一つは、今の日本のエリートは単に20歳前後の記憶力がいいだけで、
アカデミックさを持っていない。本来のインテリではない。
その程度のレベルで官僚になるから間違いを -
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『アサヒ芸能』に連載中の佐藤優氏の時事エッセイ『ニッポン有事!』を書籍化第3弾です。国境問題。沖縄。外務省及び外務官僚。永田町。霞ヶ関。政治や外交をテーマに下世話な話も交えつつ鋭く切り込んでいきます。
週刊『アサヒ芸能』にて絶賛連載中の佐藤優氏の時事エッセイ、「ニッポン有事!」著作化第3弾です。相変わらず佐藤先生の筆は冴え渡っているなと再認識しました。
実を言うと僕はこの時事評論と西村賢太氏のエッセイのおかげでいまやアサヒ芸能の熱心な読者になってしまいました。こうなると日々『オッサン街道』を驀進していることにいやおうなく気づかされます。
やはり、掲載している雑誌の性質上、同じ時事を語 -
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新・戦争論
僕らのインテリジェンスの磨き方
著:池上 彰
著:佐藤 優
文春新書 1000
力は、軍事、政治、金融、産業、科学技術、情報というように分散して存在している
日本の政治家が、誤解している、集団的自衛権と個別自衛権の違い
同じ条文についての、公明党と、自民党、共産党らの解釈の相違
池上彰は、現代において、集団的自衛権と、個別的自衛権は、不可分になっていること
日米安保下にて、米軍は、尖閣諸島について、日本実効支配しているからこそ、防衛発動するが、実際には、そのような紛争は起こりにくく、また、米国務省の主流は、中国重視であることを語っています。
本書は、日本国内の安全保障の認識と -
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この本は以前から読みたいと思っていた本。
政治の裏で本当のことは何だったのかがこの本で見えてくる。あの時の出来事を正しく知るために次に『国家の罠』を読んでみよう。
佐藤優さんは哲学神学を専攻していたので強い精神で拘置所を過ごせたのだろう。
泣き言が聞こえてこない。そのようにコントロールできるのは、外交官として渡り歩いてきた何事も粘り強い精神と学問や情報収集を鍛えてきたからだろう。
外務省の組織としての立場や自分に置かれた現状を受入れ以前の仲間を恨まない。
前向きな姿勢と強さと、決めたことは必ず成し遂げるぶれない姿勢は、今の政治家さん全員に読んでもらいたい。
日本の外交官佐藤優さんのよ -
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上智大学神学部でキリスト教を学び、外務省専門職員としてロシア大使館で勤務し、国家への背信罪で逮捕された佐藤優氏が著した、イスラエルとユダヤ人に関する外交論書。現在のガザ地区を巡る国際的な反イスラエルの動きが起こる前の2015年、日本の国益のために偏った反ユダヤ思想やシオニズムへの誤解を捨て、イスラエルと国交を強化することを主張するその論争は、生のイスラエルの人々と肉声で語り合って来た佐藤氏だからこそ提示できるものでであると感じる。今の世界を形作るユダヤのイデオロギーは、作られた仮装敵民族であるユダヤ人というものを意図的に生み出して来た。それは果たして、知的に誠実な姿勢を持って大衆が理解できてい
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日本の歴史は外圧から影響を受けて社会が変化して、古い政権から変化に適応したものが政権を取る繰り返し。
そして適応とは結局のところお金、経済を握る事。
室町後期から戦国時代にかけて、世界は大航海時代。ポルトガルが種子島に鉄砲を伝えたところから南蛮貿易が活発化。この流れに乗ったのが島津氏、毛利氏、そして信長だった。
当時の鉄砲の鉛の70-80%は輸入、火薬の硝石はすべて輸入。外交能力がないと生き残れなかった。
その中で信長は旧来の領土拡大ではなく、通商権を抑えた。つまり港。
信長は律令制の中央集権国家を構想。そして重商主義の志向。武士から土地を引き剥がす事で戦国時代を終わらせて国を安定さ -
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甦るロシア帝国
著:佐藤 優
文春文庫 さ 52 3
大書、いろいろなものがつまっていて、道を見失いそうになる
民族、宗教、習慣、さまざまな観点から、ソ連を分析し、考察している
佐藤氏がモスクワでみたソ連崩壊に関する考察である
皮肉にも、ソ連は、アメリカなどの西側からの攻撃ではなく、内なる原因において自壊をしたのである
ソ連崩壊について
1 経済政策の失敗
2 民族政策の失敗
でもそれだけではない
モスクワ大学のエリート学生たちは、自らの能力を、自己の栄達のためだけではなく、世のため、人のために使いたいという意欲を強くもっていた
ソ連帝国は自壊したが、ロシアがいずれ甦り、怪物のよ -
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913
165P
日本共産党と創価学会ってマーケティング的には同じらしい。ルーツは同じなんだってほぼ
佐藤 優
一九六〇年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。一九八五年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務などを経て、本省国際情報局分析第一課に配属。主任分析官として対ロシア外交の分野で活躍した。二〇〇五年に著した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で鮮烈なデビューを飾り、翌二〇〇六年の『自壊する帝国』で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞。二〇二〇年、菊池寛賞を受賞。『牙を研げ―会社を生き抜くための教養』『佐藤優の挑戦状』(と