佐藤優のレビュー一覧

  • 新・リーダーのための教養講義 インプットとアウトプットの技法

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    同志社大学での集中講義の議事録本。各学部から選ばれた20名の学生への4日間の集中講義。
    元外交官の佐藤優氏、東郷和彦氏による対ロシアとの北方領土返還交渉をテーマとした授業が特に興味深かった。

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    2024年04月21日
  • 天才たちのインテリジェンス

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    佐藤優氏と村田沙耶香さんの対談とか想像できないわというワクワク感から購入。本書自体が新書としても薄目で1人1人の対談はかなり短めだったが、興味深い対談もあった。ただ、タイトルのインテリジェンスという言い方はどうなんでしょ・・・。

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    2024年04月19日
  • 国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義

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    国語力(特に読解力)の養い方を説いた本。

    レベルは高いが、本書を通して国語力を磨くことで、思考の幅が拡がるのは間違いありません。国語力を磨くために何をすればいいのかを段階的に教えてくれます。

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    2024年04月14日
  • 悪の処世術

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    「13歳からの地政学」と並行して読んだが、重複する内容が多くて驚いた。著者は元外務省のロシア関係外交官、佐藤優氏である。彼の洞察力、文章力はすごいと思う。
    本書は、近現代の独裁者11人の政治手法、信条、人柄、失敗などを簡潔に説明した本であるが、とても明確に書かれている。
    特に興味深かったのは、プーチン大統領、金日成総書記、ヒットラー総督、カダフィ大佐である。本書で初めて知ったこともたくさんあり、面白かった。
    独裁政権というと、国民は自由が無くて窮屈な生活を強いられるイメージだったが、その方が政治が落ち着いて良いとする考え方も、特にイスラム教の国ではあると知って、目からウロコだった。自分たちの正

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    2024年04月10日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    ネタバレ

    佐藤優氏が逮捕勾留される事になった事件の回顧録。この本に初めて興味を持ったのは週刊新潮に連載されていた「頂上対決第182回」の対談相手が取り調べを行った元検事、西村尚芳氏だったからである。
    事件当時、鈴木宗男議員と田中真紀子議員と佐藤優氏がTVニュースに映りまくり、良くは分からずとも何やら大変な事件が起こっており「外務省は悪い人たちのいるところだ」みたいな印象を子供ながらに抱いていた。ので、長らくきっと事件の弁明みたいな事が書いてあるのだろうくらいにしか思ってなかったのだが「悪い人」であるはずの佐藤氏の名前をアチラコチラで頻繁に目にすると、流石にこの認識は大分違うらしいと気にはなっていた。文章

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    2024年04月10日
  • 還暦からの人生戦略

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    還暦を過ぎると最後の直線。人生をどう締めくくるか考えさせられました。新宿御苑のベンチで満開の桜を見ながら、あと何回桜を見る事が出来るのかと思いながら最終章を読み終えました。

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    2024年04月07日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

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    ウクライナ戦争の分析をするのにこれほどの適任者はいないですよね、という2人の対談ならば読まない手はないと、書店で目にして即購入でした。
    期待を裏切らない内容です。

    ロシア語・ウクライナ語・ベラルーシ語に堪能な佐藤優氏は、ヴァルダイ会議でのプーチン発言を丸々翻訳したなかから貴重な知見を提示してくれますし、
    英米の諜報活動に詳しい手島龍一氏は、侵攻を予告したバイデンの失策を手厳しく批判します。

    ゼレンスキーの国内での立場や大統領になった経緯等にも詳しく触れられていますし、
    ウクライナを利用してロシアの弱体化を目論むアメリカの戦略も生々しいです。

    最後、歴史・宗教が異なるウクライナの3つの地区

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    2024年04月06日
  • ゴルゴ13×佐藤優 Gのインテリジェンス

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    ゴルゴを読んでたら「きじこれも読んでみたら?好きだと思う」と渡された1冊。確かによくわかってらっしゃる、とても面白く読めた1冊でした。洞察力をどう養うか、人と同じ場面を見て、そこからその出来事の意味をどう読み取るかというところはとても必要な能力だと思っていて、そういう視点でゴルゴを語っている著者の佐藤さんの視点が勉強になった。あと、「まずいイタリア料理」の話も参考になりました。確かに、相手が得意としているところと苦手にしているところ、それがわかっていないとこっちが左右されてしまうので自分の頭で考えて整理しておくのが大切だと思いました。

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    2024年04月03日
  • グリム、イソップ、日本昔話 人生に効く寓話

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    目から鱗がポロポロ落ちる本。20の寓話を分析、深掘りし、現代社会に即応。勧善懲悪も教訓話も、池上氏と佐藤氏に懸れば、今までの認識が一気に覆る。児童書を前に真剣に語り合う二人が微笑ましかった。

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    2024年04月01日
  • 紳士協定―私のイギリス物語―

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    ネタバレ

    イギリスでの生活やロシアのテーブルーマナーが具体的に描写されており面白かった。特に、ホームステイでの生活において、少年と心を通わせる様子や英国の階級社会の現実。自分の子供がもう少し大きくなった頃に留学生を受け入れることができたらいい刺激になるろうと感じた。紀行文としても面白かった

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    2024年03月28日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

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    本書内で佐藤さんと手嶋さんのどちらかが、世界は「今の日本にはなにも期待をしていないのかもしれませんが」という意味のことを話されていました。
    ロシア情勢は大惨事になった3月22日の劇場テロが起こされてしまい、現在緊迫してさらに悪化していきそうな状況です。

    まえがき
    手嶋龍一
    第1章
    アメリカはウクライナ戦争の”管理人”
    「在庫一掃セール」で潤うアメリカ軍産複合体
    第2章
    ロシアが侵攻に踏み切った真の理由
    クリミア半島はなぜウクライナ領なのか
    第3章
    ウクライナという国 ゼレンスキーという人物
    第4章
    プーチン大統領はご乱心なのか
    第5章
    ロシアが核を使うとき
    第6章
    ウクライナ戦争と連動する台

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    2024年03月26日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

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    ロシアによるウクライナ軍事侵攻の背景、米国や中国などの思惑などがとてもわかりやすく書かれていて勉強になった。
    戦争というとどうしても感情論で語りがちになるけれど、和平実現のためにはリアリティに基づいた冷静な分析と判断が必要というのはもっともだと思う。
    ウクライナについて書かれたものは多くあるが、この2人の著者の言うことはとても説得力がある。

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    2024年03月25日
  • 仕事に悩む君へ はたらく哲学

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    この本から私が受け取ったメッセージは、「富と豊かさはイコールではない」ということ。
    いくら富を手にしても、豊かになれるとは限らない。
    何が自分を豊かにするのかを知ることが必要。
    これまでの社会では、仕事を分業して生産性を高めることが求められてきたが、これからはむしろ難儀してでも自分の手でできることを増やすことが、心の豊かさにつながるのではないかと感じる。

    ”「働くこと」は人間にとって本質的なものである”

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    2024年03月15日
  • プーチンの10年戦争

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    ロシアによるウクライナへの侵攻は、国際法上はもちろん、許される事ではない。
    しかしこの侵攻についてロシアからの視点で見た場合についての解説は、納得できる部分はある。
    そして経済制裁を科されてても、ロシアが戦争を継続できる理由や、ウクライナの実態、そしてこの戦争の本質について、本書を通して理解できたと同時に、この戦争に対しては暗い結果しか想像できない。
    プーチンは凄い。
    そして恐ろしい。

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    2024年03月14日
  • 天才たちのインテリジェンス

    匿名

    12の対話で知識が深まる

    『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』で知られる佐藤優さんがこれまでにやった対談がまとめられている1冊。よくある自己啓発本と違って対談形式なので頭に入って来やすい。ある意味読書が苦手だけど知識を深めたいっていう図々しい人にオススメかも?笑

    #深い

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    2024年03月07日
  • 宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか

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    宗教に対する固定観念を再構築させてくれる一冊。対談形式でわかりやすく、深くはないが考えさせられる内容で、もっと宗教を学びたいと思わせてくれる。本書も佐藤氏の知の巨人ぶりが遺憾なく発揮されている。

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    2024年02月26日
  • 組織を生き抜く極意

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    著者は今までも組織内での立ち回り方に関する本をいくつか出版していますが、内容としてはそこまで大きくは変わりません。

    ただ、本書は組織内の人をまとめるポジションについたとき、どのように振る舞うべきという点にフォーカスを当てています。

    リーダーシップを発揮しなければならないのはどのような時か? リーダーとしてやっていけないこととは? など、実践的な観点から示唆に富む多くのサジェスチョンが記載されています。部下を率いる人や組織を中間管理職としてマネジメントしていく人は、一度読んでおくと良いでしょう。

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    2024年02月12日
  • 宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか

    古代の価値観から俯瞰する現代

    恥ずかしながら本村さんを存じ上げなかったのですが、とても面白い方でした。
    著作を見てみると、数々の古代ローマ本の他に、競馬の世界史なんて本もあったりして、とても興味が惹かれます。


    今回の対談でも、そんな本村氏と佐藤優氏の対談で、日頃メディアで聴くような現代的価値観から来る言説とは違った方向から切り込む言葉の数々がとても楽しかったです。
    個人的には、またこのお二人の対談は見てみたいです。

    以下、私が気になった(気に入った)点です。

    ー「第1次世界大戦で明らかになった問題(近代的価値観の限界)が解決されずに現代にまた蘇ってきている」という話。最近は、落合陽一さんなんかもよく約100年前にあ

    #カッコいい #共感する #タメになる

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    2024年02月11日
  • 日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く

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    大川周明が思想家であることは知っていたが、こんなに論理的かつ説得力ある論法で発信していた人だったとは知らなかった。また佐藤優の著書もこれまでに何冊か読んできたが、この本が最も面白いと思った。「米英東亜侵略史」へのフォーカスのしかたも鋭いし、大川周明の考え方への理解、説明もとても解りやすい。それでいて100%賛成という訳でもなく、現時点での日本の取るべき策について語るところは素晴らしい。できることならこういう人に国のリーダーになって欲しいと思う。
    3冊続けて同じ系統の本を読んだが、戦勝国史観、東京裁判史観はやはり改訂されるべきだと思う。学校教育がこの論調で行われている限り、日本は善意の人のままだ

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    2024年02月11日
  • 国難のインテリジェンス(新潮新書)

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    基本週刊誌は日経ビジネス以外あまり読まないので知らなかったが、週刊新潮での連載「佐藤優の頂上対決」の新書化。失礼だが、週刊新潮に連載するのが勿体ないほどの中身の濃い論客揃いの対談。しかも誌面の都合だろう、各人これの3~5倍程度のお話が聞きたかったところ。それぐらい面白い。特に新井紀子、中谷巌、柳沢幸雄、菊澤研宗、國頭英夫、五木寛之の各氏との対話は滅茶苦茶面白い。新書本で傑作と思える本は稀有だが、その中でも屈指の傑作本。

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    2024年02月03日