佐藤優のレビュー一覧

  • 美術は宗教を超えるか

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    数年の積読。
    発売当時は難しくて読めなかったが、今読むととても面白い。
    こんな学識厚く、かつ熱心なキリスト教信者二人が揃い、宗教と美術の歴史について語る企画、と言うのは二度とはないだろう。
    さらにカラヴァッジョをはじめカラーページも多く、充実した内容だ。

    全編にわたって、カトリック・プロテスタント・東方正教の比較が随所に出てくるの
    で、個人的には、
    少なくともマックス・ヴェーバー著『プロ倫(プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神)』は読み終えて、
    カトリックとプロテスタントの違いが頭に入った状態で読んだ方が、理解が早いと思う。

    後半になるにつれて、佐藤優氏からプロテスタントに批判的とと

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    2026年05月17日
  • 見えない戦争の正体――米中露が仕掛ける「認知戦」

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    共著になっているが、本書は苫米地英人氏の仕事・言説が中心で、珍しく佐藤優氏はその言説を歴史的・宗教的観点で、示唆・補足している感じの構成。なので、2・3・4章は佐藤氏上梓本をほぼ読んでいる人にはかなり既知で予想通りの範囲。本書の神髄は1章の認知とは何かの根源的な解説と、その認知に必要不可欠な生成AI、将来のASIについて解説した5章になる。1章の認知戦の学術的説明と5章のAIの予測不可能性と不完全性定理は、まさに啓蒙の内容で、今を生きる人間全員が知っておくべき教科書的内容で非常に勉強になり、面白かった。

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    2026年05月08日
  • 残された時間の使い方

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    著者は仕事のできる人
    本の内容が全体的に分かりやすい何より目次が分かりやすい
    1章〜3章にかけてはビジネス本でよく見ることが書いてあります、4章からは面白い

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    2026年05月08日
  • 一寸先は闇

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    佐藤優氏の数ある対談本の中でも出色の面白さ。常に大衆・庶民視点の「虫の目」五木寛之氏と、歴史的大局視点の「鳥の目」知の巨人・佐藤優氏の縦横無尽の話題と切り口・語り口にページを捲る手が止まらない。特に『「歌」がもたらした一体感』からの数編で、「歌」視点での草の根レベルの一体感醸成を、歴史を俯瞰して分析するあたりは目から鱗。以前に「異端の人間学」をお二人で上梓しておられるのを知り、未読なので読みたい。

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    2026年05月06日
  • 学生を戦地へ送るには―田辺元「悪魔の京大講義」を読む―

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    「わからない」と言える勇気が、自分を戦地に送らないための最後の砦になる

    ■読み始めた動機
    朝井リョウさんが「一冊だけ挙げるなら」と紹介していたことがきっかけ。
    また、ウクライナ侵攻のニュースに触れた際、平和主義を標榜していたはずの自分の中に仮にウクライナ人だったら「義憤に駆られて志願したくなる自分」がいることに驚き、その感情の正体を知りたいと思った。

    ■「正しさ」に流されないための読書体験
    本書で扱われる田辺元の「悪魔の講義(学生を死地へ送るための論理)」は、正直に言って難解だ。しかし、著者の佐藤優氏がゼミ形式で解釈の道筋を立ててくれるため、「どこがわからないのか」を明確にしながら読み進め

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    2026年05月03日
  • 残された時間の使い方

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    自分時間を取り戻す

    「円環的な時間感覚を持つ日本人は目的論的思考が弱くなりがち」に全てが詰まっている。目的意識がないから時間泥棒に時間を盗まれる。自分の人生にとって「どうでもいいこと」で時間を消費してしまう。自分の人生を、自分時間を取り戻すためにやるべきことは何か?残された時間を何に使うか?終わりの時に、いい人生だったと思える生き方をしたい人におすすめ。なんのために生きるのか?人生を見つめ直すいい機会だった。

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    2026年04月29日
  • 危ない読書 教養の幅を広げる「悪書」のすすめ

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    魔界への入り口はかくも簡単に開かれてるものか。佐藤氏の解説を読んだだけでもマインドコントロールされそうな著書ばかり。でも知らずにいたら人間力が停滞しそう。正義と悪を相対的に見る別の自分を作り上げる訓練と思えばいいのか。

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    2026年04月25日
  • 猫だけが見える人間法則 (Hanada新書 003)

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    地政学だけでもなし歴史だけでもなし現状分析だけでもなし。当たってそうだし、面白かった。猫じゃなくてもいいのではなかろうかとは思ったが。

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    2026年04月09日
  • 明日への扉 君たちだから伝えたいこと

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    学園生の純粋さに触れられる本。
    自然と池田先生、信心への向き合い方を見つめ合うことができる。創価学会員は創価学会を過小評価している。
    私は学会員だと堂々と語ることができる生き方をしたい。

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    2026年04月09日
  • 明日への扉 君たちだから伝えたいこと

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    現役の高校生のリアルでどこか青臭い声を聞くなかで、昔の自分自身に出会えたような懐かしさを感じた。
    理想に燃えて今この時を必死に生きる若者の意見や質問は、大人が失いかけている鋭さを持つ。
    若者らしい遠慮のない質問に、思わず笑ってしまう場面もあった。
    そんな質問一つひとつに、抽象的な指導ではなく、参考となる書籍や事例、「青春対話」の引用などを提示しながら真剣に向き合っていく佐藤氏。
    この魂と魂での対話は、現代社会に疲れきっている大人としてはやや耳が痛いところもあったが、もはや痛みすら心地よいのでぜひ続編を期待したいところ

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    2026年04月03日
  • サクッとわかる ビジネス教養 世界の紛争

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    ネタバレ

    曖昧になっていた世界の紛争や日中関係への知識を分かりやすい図と文章で理解することが出来た。

    そうだったのかと初めて知る内容も沢山あり、非常に勉強になった。最近のニュースの内容も掲載されており、今読んでいて良かったと思った。

    新帝国主義という、覇権国家の多極化。
    これからはアメリカ、ロシア、中国の三国が世界を経済的・軍事的に支配していくことだろう。

    イラン・イスラエルの紛争も改めてどうしてここは仲が悪いのか、誰が援助しているのかなどを分かりやすく理解できた。アメリカの援助の背景にはイランに高度な核を保有して欲しくないという意見がイスラエルと一致していることが主要な理由であったこと。宗教やテ

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    2026年03月29日
  • 現代に生きるファシズム(小学館新書)

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    インフォーマティヴな対談であり、大いに参考になる。
    まだよく理解していないが、ファシズムとナチズムは違うものらしい。
    このことは、山口 定(著)『ファシズム』(有斐閣選書71、1980)にも書いてあったと思う(カン違いかもしれない)。
    正直言って、ご先祖様に申し訳ないが、日本のことは、何だか悲惨過ぎてあまり読む気がしない。
    次のような箇所が目にとまった(引用文は編集した)。

    ~~~~~~~~~~

    佐藤(S):経済が良いときは隠されてきたヨーロッパの地が見え始めてきた。日本ではアメリカとヨーロッパが同じイメージで語られがちだが、文化や習慣はまったく違う。第二次世界大戦後、物流の発達でアメリカ

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    2026年03月05日
  • 第三次世界大戦を阻止するのはトランプしかいない

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    佐藤氏の高度な国際政治解説本。教科書的な記載も上手だが、今回は真骨頂である国際外交をそれなりの知識がないと読めない本になっている。とはいえ、他の上梓本で語られているものが殆どで、最新ニュースも25年10月末までの情報なので新味はない。米国・イスラエルとイランとの戦争が長期化しそうな雲行きの昨今で、混迷を深める国際情勢の羅針盤となる佐藤氏の言説が益々必要になっている。

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    2026年03月04日
  • 現代の地政学

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    現代の地政学という題目で著者が講演したものを書籍にしたものです。中東の覇権争いの背景の理解を深めたくて読みました。アメリカとイスラエルがイランを空爆し、37年間にわたり最高指導者であったアヤトラ・アリ・ハメネイ師が死亡したニュースに触れ、今後の報道についていけるように。たまたま積読していた書籍の中で、すぐに見つかって読むことができました。本書は2016年に発刊されたものなので、約10年前の情勢を前提に書かれています。

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    2026年03月02日
  • 佐藤優対談収録完全版 木嶋佳苗100日裁判傍聴記

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    「平成の毒婦」と呼ばれた木嶋佳苗。100日間に及ぶ裁判で世間が注視したのは、決して容姿端麗とは言えない彼女が、なぜこれほど多くの男性を翻弄し、命まで奪えたのかという点。一方、著者の北原みのり氏は、木嶋佳苗という特異な個人を追うのみならず、彼女を報道するメディアの姿勢や、この裁判の在り方そのものに鋭い疑問を投げかけており、その点も必要な視点だと思った。本書を参考文献の一つとして書かれた柚木麻子『BUTTER』や、作中で言及される佐野真一氏のルポ、「東電OL事件」についても拝読したい。

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    2026年02月23日
  • 公安調査庁 情報コミュニティーの新たな地殻変動

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    両者の対談形式で公安調査庁の歴史やエピソード、底力について書かれていました。
    他書で情報を得ていた内容も噛み砕いて紹介されており、個人的に知識の厚みが増したような気がしました。

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    2026年02月15日
  • 記者と官僚 特ダネの極意、情報操作の流儀

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    命をかけて仕事をしているその筋のプロの人たち。一般人も知っておきたい内容や、へぇ〜という裏話も。日常的にはさほど緊張感なく生きている自分から見ると全くの別世界だが大変興味深かった。

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    2026年02月09日
  • 残された時間の使い方

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    佐藤氏も腎臓病に伴う透析・腎移植や前立腺がん摘出等の病で、棺桶に半分足を突っ込んだ経験を活かして、人生の残り時間に関する言説や考察本を上梓されているが、本作はその中でも平易でわかりやすい表現を使うことで、その深淵さが更に浮き彫りになる傑作。特に3章の「休養」の重要さ(「休養せず、無目的に仕事に没入してしまうことの弊害は怠惰と同義」の示唆は非常に深い)と「教養」の重要さ(タイパ・コスパの弊害を深く示唆)は心に沁みる。40・50代のサラリーマンを念頭に書かれている内容ではあるが、若年層の今後の生き方にも大きな示唆を与えてくれる一冊。

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    2026年02月03日
  • 読解力の強化書

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    クリティカル(批判的)に読むことの大切さが書かれていました。

    クリティカルとは、対象と距離を置いて客観的になることですが、ときには対象の懐に入り、共感することも含まれるとありました。

    相手の立場や気持ちになって本を読む、そのために音読することが勧められていました。
    実際には大きな声は出さず、エア音読になりそうですが、声を出しているつもりで読んでみたいと思います。

    要約と敷衍
    本を理解するためには、要約と敷衍が必要であることが書かれていました。
    要約は内容を短くまとめること、敷衍はその要約を自分の言葉で改めて詳しく表現することだと解釈しました。

    中学生への集中講義
    中学生への集中講義では

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    2026年02月01日
  • トッド人類史入門 西洋の没落

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    三宅夏帆さんおすすめ。『西洋の敗北』を読む前に、トッドの思想をざっくり理解したく手に取った本。
    インタビュー形式なのでとても読みやすかったです。

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    2026年01月21日