佐藤優のレビュー一覧

  • グリム、イソップ、日本昔話 人生に効く寓話

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    知の巨人・佐藤氏による寓話の解釈論(池上氏はアテンドの役割に近い)。題材全部面白いが、特に「かちかち山」「山ねこおことわり」「浦島太郎」「藪の中」の解釈には蒙を啓かされた。ストーリが時代背景をもとに改版されていくことからもわかるように、昔話・童話の類は一貫した教え・戒めにはなっていないからこそ、語り継がれることも認識を新たにした。読み易いが中身は濃い一冊。。

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    2024年02月02日
  • プーチンの10年戦争

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    ロシアに関することは佐藤優さんに聞くのが一番信用できると思っている。
    ウクライナ戦争については、いろんな人が様々な意見を述べているが、佐藤優さんの意見はメディアでは聞かない。
    最近ではマスコミがイスラエル戦争の報道に一斉にシフトしてしまい、ウクライナ情勢は報じられなくなっている。

    なぜウクライナ戦争が起こっているのか一度理解を深めようと思っていた。
    ロシアとの関係については、日本では北方領土問題が永続的に未解決のままで進展はない。
    中国と香港の関係はご存じのとおりだし、中国と台湾の関係はロシアとクリミア半島の関係に似ていると感じていた。
    だが、本書を読んで、日本とロシアの北方領土問題、中国と

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    2024年01月06日
  • この社会の歪みと希望

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    雨宮さんの姿勢に力をもらえる一冊だと思う。
    権力者におもねることなく、必要な時に必要なことを引き出す事が大事というスタンスは、力をもらえると思う。
    立場の違いが対立を生み出すのではなく、より良い状態をつくる方向を生むという対談の姿勢は読み応えがある。

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    2023年12月23日
  • 人生、何を成したかよりどう生きるか

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    富や名声にとらわれる必要はない。ひたすらに自分と向き合い、生きることで、「生き方」が遺産となる。「なぜ生きるのか」より「どう生きるのか」に思いを巡らせよ。

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    2023年12月20日
  • 危機の読書(小学館新書)

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    佐藤優
    元外交官で文筆家。ロシア情報収集・解析のエキスパート。魚住昭/ジャーナリスト。ノンフィクションに著作多数。青木理/ジャーナリスト。元共同通信記者。『日本の公安警察』『絞首刑』など著作多数。植草一秀/経済学者。日本経済、金融論が専門。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 誰が日本を支配するのか!?政治とメディアの巻

    こういうときに重要なのは、歴史に学ぶことだ。日本は過去に何度か存亡の危機に直面した。このときわれわれの先人が危機から脱することを試み、それに成功した。この事実から学ぶのだ。

    世界との交通が比較的開けていたインドは、やすやすとヨーロッパの欲望の 餌食 に

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    2023年12月05日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

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    ウクライナ戦争を侵略者ロシアから民主主義を守るウクライナという単純な時点で見る事への警鐘が具体的に書かれた対談本。
    ウクライナとロシアとの歴史を遡って今を見れば、今の西側メディアの視野の狭さ、思慮の浅さが絶望的に見える。

    この戦争はアメリカがウクライナを使ってロシアを弱体化させるというアメリカによって管理された戦争と言う。
    この本の出版当時はその通りであったはずだが、イスラエルでも戦争が起こって、アメリカが今後の明確な戦略を持っているのか疑わしい。
    19世紀くらいから続いた西洋普遍主義、戦後のアメリカ一極体制が今まさに変わろうとしていると感じる。
    その意味でプーチンの見立ては正しい。

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    2023年11月26日
  • プーチンの10年戦争

    購入済み

    目からウロコ

    新・知の巨人のお二方。このコンビに敵う人いるのか?
    プーチンの演説から真実を理解する。インテリジェンスの妙である。

    #タメになる

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    2023年11月04日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    知力を尽くした情報戦、そして、獄中での検察官との対峙、人間にとって、大切なのは、自分を保ちながら、筋を通すこと、そして相手を理解することで信頼関係を得ること
    臨場感、細かい粒度、緻密な論理、意を尽くして事に当たれば、なんらかの道が開いていく、そんな思いを感じた書でした。

    人間はまず内側から崩れる 決して自暴自棄になってはいけない 常に冷静さを失わないことだ

    ■外交

    鈴木氏は類まれなる「地アタマ」をもった政治家であった
    鈴木宗男氏はひとつの特徴があった。恐らく政治家としては欠陥なのだと思う。しかし、その欠陥が私には魅力だった。それは、鈴木氏が他人に対する恨みつらみの話をほとんどしないことだ

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    2023年11月01日
  • 読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

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    ビジネス書評
    読書レベル 初級
    ボリューム 270頁
    読みやすさ ★★★★
    知識・教養 ★★★★★
    理解度   ★★★★
    実現度   ★★★★★★!
    影響度   ★★★★
    一言感想:月300冊から500冊のビジネス本を読む人の技法を学びたい方、仕事で大量の資料を読まないといけない方、学生の方で国語数学社会が将来の何に役立つんだ!と疑問に感じてる方にオススメです。

    ビジネス書の読み方、向き合い方が変わりました!そして、知識が頭や体に残せます!ビジネス本を読まれる方はとにかく早めに知っておくべき内容だと感じました。

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    2023年10月23日
  • 知の教室 教養は最強の武器である

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    知とは方法だ。良くも悪くも、知は人を動かし、世界を動かす
    知―教養は、最強の武器だ。インテリジェンスの最前線にいた著書が、世界を伍していくための、知の方法論を展開してくれる。
    血のにおいがする情報、ぎりぎりの知的な戦いを行うための武器を手にするためのガイダンスです

    すぐに役に立つような情報は、寿命が短い 何の役にも立たないように見える教養こそが、中長期的な視点からは、役に立つ
    量をこなすには、時間を有効に使わなければならないし、ものすごく集中しなければならない
    記憶の定着率を上げるには物事を連関させて憶えるのが効果的です
    話の要点に際して1つ2つと折って数えておく。すると、聴取のあとでもテー

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    2023年10月20日
  • 教養としての「病」(インターナショナル新書)

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    名医とは片岡さんのような人をいうかもです。閉ざされた世界にJR経験者が飛び込む。
    佐藤さんの個人の費用を使う話も勉強になります。

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    2023年10月02日
  • 世界史の分岐点 激変する新世界秩序の読み方

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    橋爪大三郎氏が、佐藤優の脱線しがちな対話の流れを何度も引き戻す。解説もそれぞれに得意分野があり、佐藤優を上回る知識や見解を披露できる橋爪大三郎は流石だ。分かりやすいし、面白い。技術論も踏まえた世界情勢について。

    今の中国は大東亜共栄圏とよく似ている。グローバル経済は主権国家がたくさんあって、しかし経済は各国の法律のもとで活動するのがルール。法律は国ごとに違う。各国の法律を国際フォーマットに合わせなければならない。会計法、訴訟法、特許権とか知的財産権とか。現状これにそぐわない国はイスラム圏と中国。国際秩序のゲームチェンジャーになろうとしている中国を牽制すべく、こぞってウィグル問題で中国を非難し

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    2023年09月20日
  • 教養としての「病」(インターナショナル新書)

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    佐藤優さんとその主治医で腎臓内科医の片岡先生との対談本で、内容も濃かった。JR西日本時代の経験を医師になってからも生かしているのはすごいことだし、片岡先生は、医師としてだけでなく、人間としてもとても立派な方だと思った。対談は多岐にわたるが、医師の現状の厳しさ、新自由主義について、平等の思想が結果責任につながりやすいことなど勉強になることが多かった。

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    2023年09月15日
  • ロシアを知る。(東京堂出版)

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    佐藤優は本当にすごい人だと思う。
    ただ、2019年発行のこの本では
    「ウクライナ侵攻はないだろう」としている。
    確かに国境を「面」で考えるロシア人にとって、侵攻は「合理的」ではない。
    ウクライナ反攻が功を奏しても、ウクライナとロシア双方の不幸はかなり続くだろうなあ。
    それにしても、ロシアについて、我々は本当に何も知らないんだなあと痛感した。

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    2023年09月10日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

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    結局は、核兵器か。

    珍宝島事件/ダマンスキー島事件から世界は、動いた、と。

    その流れでキッシンジャーが訪中し、今に至ると。
    中東戦争でも、核使用一歩手前までいったっけ。
    余談、彼の師匠が、ドラッカーのライバルだったよな。

    ケネディ暗殺もレベル的には、一段下の国内の利権絡み。やはり、大国の本命は、核の使用及び、恫喝力による先進国の統治。それが、揺らいでいるか。

    ブリックス及びグローバルサウスの台頭。北朝鮮もこれに絡むと。たぶん、汚染水騒動もスピンの一種になる。
    木原っちって、使えるやつなのかね、やはり。
    それにしても、核兵器、安くなったもんだ。

    世界のどこかで核兵器が使用されたら、色々

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    2023年09月08日
  • 人生に必要な教養は中学校教科書ですべて身につく 12社54冊 読み比べ

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    教科書も進化している。
    過去の歴史が変わるたけでなく、国語や道徳も時代に合わせている。
    英語で筆記体を習わないのには、驚き!
    確かに全く使わない!
    とりあえず、中学英語をマスターして、旅行でも行けるといいな。

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    2023年09月07日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    2回読みました。自分史上、間を空けずに2回も読むのは珍事です。タイトルは内容とかけ離れているので要注意。ポストコロナ総括の本ですね。
    「マイルドな優生思想」は大事なキーワードのように感じます。自己肯定感が低い人向けの処方箋的な本は山のように出ているけれど、この本は「役に立たない人間は生きているな」という思考がマイルドな優先思想だと言っており、目から鱗です。
    不登校のリモート活用は政策が実現しかけています。日本の薬物対処の政策が国際潮流とかけ離れていることなど、参考になることがたくさんありました。著者お二人は本当の専門家だと思いました。

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    2023年09月02日
  • それからの帝国

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    「自壊する帝国」続編。知の巨人・佐藤氏の時局解説やキリスト教の著作も面白く、勉強になるものばかりだが、自身の歩みを描いた作品群も負けず劣らず面白く読み応え十分。サーシャとの友情に胸が熱くなる。

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    2023年09月02日
  • 日本国家の神髄

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    本書は、昭和12年に発行された、文部省編「国体の本義」の解説書である。

    佐藤優氏は、国体の出発を日本神話に求めているが、それは、歴史の共有という点であり、今ある日本の国体からみて、日本神話から離れてもよいと、読んでいるうちに感じました。

    ここで言う「国体」とは、天皇でも、天皇制でもなく、日本人が、古来から、共通にもっていて、受け続けている、思想、習慣といった、ソフトウエアの面でのインフラとしての共通観念のことをいっている。

    結論は、日本古来の文化・根源である、国体に、西洋の優れた技術や、考えを取り込んで、土着化させることで、日本民族を発展させよう。である。

    氏が、「国体の本義」を取り上

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    2023年08月24日
  • 教養としての「病」(インターナショナル新書)

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    駅員さんも医者も大変だと思うけど、想像よりすごかった。
    片岡さんに共感も多ければ学ぶものも多かった。
    必要だったり価値の高いことの報酬が低かったりボランティアだったりすると感じてるけど、医者もそうなんだな
    Diosのたなかくんも制約のある自由について話していたが、何事も極論は上手くいかないものだな
    古くたっていいものはいい、昔の全部が悪いわけじゃないし、今も全部が悪いわけじゃない、何事もバランス
    勉強して国家試験通って実際に患者を見てきたお医者さんの方が自分より知ってるのはわかるんだけど、いろんな方がいる中で、お医者さんの力量やどういう考えで判断してるのかがわからないし、変な治療は受けたくない

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    2023年08月24日