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4.0異常な犯罪が起きるたびに話題になるのが精神鑑定。しかし、精神鑑定は期待されるように、出来事の真相を明らかにできるのだろうか。本書は、レーガン元米大統領暗殺未遂事件、多重人格者の連続殺人、哲学者の妻殺し等々、社会を揺るがせ、鑑定人を悩ませた有名な事件を取り上げる。貴重な資料や証言をもとに犯行と裁判の経過をふり返り、精神鑑定のむずかしさを浮き彫りにしながら、異常な事件を生んだ心の世界を探る試みである。
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3.5附属池田小事件、新宿・渋谷セレブ妻夫バラバラ殺人事件、池袋通り魔殺人事件、連続射殺魔・永山則夫事件、帝銀事件――ベストセラー『発達障害』の著者が、昭和・平成の凶悪犯罪の精神鑑定をもとに明らかにする精神医学の限界と忖度。
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3.0精神鑑定は他人事だと思っている精神科医に、ある日、依頼の電話がかかってくるかもしれない。 精神鑑定が行われる件数は、毎年増加し続けているため、これまで精神鑑定に携わってこなかった医師たちにも精神鑑定の依頼が来る時代になってきた。 本書には、精神鑑定の依頼の受け方から鑑定面接の仕方、鑑定書の書き方まで、精神鑑定を行うための必要十分な知識が分かりやすく解説されている。また、内容も面白く、やさしい記述で、精神鑑定がどのようなものであるかを小説を読むかのように楽しく理解することが出来る。精神鑑定をこれから行う医師にとっても、心理士やPSWなど精神鑑定に携わる方にとっても極めて役立つ心強いガイドブックである。一般の方にとっても、裁判員に選ばれる可能性のある現在、精神鑑定を易しく理解できる最適の書である。
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4.0「海のパリダカ」をはじめ、外国人のなかで激しいレースを果敢にたたかい、「単独無寄港世界一周」を3度実現している著者。 その「海洋冒険家」から贈られる、元気がでるメッセージ。 「迷ったらやめる選択肢もある。チャンスは必ず来る」 「肉体と精神を鍛えて常に準備を怠らないこと」「やらないほうがいい場合もある」 海洋冒険家として幾多の困難を乗り越えてきた著者が、海のうえだけでなく、世間の荒波のなかでどうしたら生き残れるかの判断力、己に打ち勝つ精神筋力の鍛え方を平易に語る。 羽生善治氏(棋士)はじめ、中嶋朋子氏(女優)、安部修仁氏(吉野家ホールディングス社長)、田中真弓氏(声優)ほか、男女を問わず幅広い世代の人たちから支持される著者の生き方、考え方が本書によって明らかになる。
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-盲目の医師がショックという精神外傷を「心」というメスで治す 視力を冒かされた内科医師・唐沢善之は、一度は死を思ったが、友人医師の強い励ましで医業を続行する。「精神外科医」として新たにスタートを切った唐沢は、身体の不調を訴えながらも何も異常のない患者に対して優しく接し、カウンセリングを施す。そして、背後に潜む精神的な傷を見つけ出し、懸命に「心のメス」を振るうのだった…。 医師と患者の心の触れ合いを描く、ヒューマニティー溢れる医学小説。 ●山崎光夫(やまざき・みつお) 1947年福井市生まれ。作家。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。医学を題材にした作品が多い。
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-発達障害、うつ病、統合失調症――人はなぜ「こころの病」に陥るのか。疾患にはどんな種類があり、医療現場はいかなる課題に直面しているのか。客観的診断の難しさ、治癒可能な疾患までを「障害」と呼ぶ弊害、科学的根拠のない投薬への批判、精神鑑定の危うさなどを、数々の症例とともに紹介。冷静な学問的見地から、精神医学の「未熟さ」に警鐘を鳴らしつつ、多くの無知や誤解がつきまとう世界を基礎から解説する入門書。 第一章 精神医学と精神症状 精神医学の特色/客観的評価の難しさ/臓器としての脳 ほか 第二章 精神疾患の分類 精神医学の悪用/障害年金と不正受給/障害という誤解 ほか 第三章 精神科における診断基準 精神疾患の国際分類/ICD-10の特徴/DSM-5のカテゴリー ほか 第四章 精神医学の歴史 精神医療と収容/魔女裁判/フロイトの帝国/向精神薬とDSM ほか 第五章 統合失調症 幻覚と妄想/精神科に入院/統合失調症の類型 ほか 第六章 躁うつ病とうつ病 躁うつ病とは何か躁うつ病の分類/うつ病と薬物療法 ほか 第七章 発達障害 自閉症/言葉が遅い子/アスペルガー障害 ほか 第八章 精神疾患と犯罪 責任能力/殺人事件/恐怖か殺意か/「措置入院」の弊害 ほか 第九章 精神科とクスリ 向精神薬/薬の副作用/抗精神病薬/幻覚妄想状態 ほか 第十章 精神科と医療費 医療費の問題/医療崩壊/保険診療 ほか ※本書は、二〇一〇年八月に小社より刊行した『やさしい精神医学入門』(角川選書)を加筆修正のうえ改題し、文庫化したものが底本です。本書は2018年5月18日まで『やさしい精神医学入門』(角川選書)と併売しております。
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-さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の30ページ程度) 【書籍説明】 さまざまな原因で精神障害を抱えてしまった人たちにとって、就労は大きな壁ではないだろうか。 同じく精神障害を持つ私にとっても就労はハードルが高く、実際に学校を卒業してから就労に至るまで一年という時間を要した。 本書では、私が福祉就労をするに至った経験をもとに、精神障害を持った人が細く長く就労できるよう、いくつかのポイントを伝えていく。 このポイントを押さえていくことによって、就労への第一歩を踏み出せるはずである。就労は自立への貴重な一歩だ。その一歩を踏み出すために本書を参考にしてほしい。 【目次】 私が働くまで 働く暮らし 就労の種類 まず福祉就労をおすすめする理由 就労に必要なポイント まとめ 【著者紹介】 牧野ひつじ(マキノヒツジ) 10代で統合失調症を発症、やっとのことで大学を卒業後、福祉就労にて治療しながらぼちぼち働く。
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5.0・出向・転勤・降格・嫌な上司も失恋・離婚・死別・失業もすべては「あなたのために」送られてくる! ・まるで「スピリチュアル版 半沢直樹」のごとく! ・銀行員が護るべきはお客様ではなくヒエラルキー ・反発ばかりしていたのに、なぜかトップ昇進 ・新しい仕組みを拒む内部からの激しい攻撃 ・メガバンク合併で昇格と降格が交互に来た ・心の声をブロックする「思考の癖」 ・結婚には「カルマの結婚」と「神聖な結婚」がある ・魂はカルマ解消のために生まれ変わる ・他人との比較は悪いエネルギーを呼び起こすだけ ・愛に飢えるのは「男性性」と「女性性」が分離しているため ・生涯賃金三億円はきれいさっぱり消えた ・多次元世界は併存している ・親子関係が改善されるとカルマも手放せる ・ヒーラーやチャネラーに依存しない ・自分を認めてあげると不思議なほど「いいこと」が起きる ・意識を向上させるためにサイキックな能力は必要ない ・宇宙から祝福されて成功する秘密のルール ・覚醒が始まると様々な現象が起き始める ・古代の叡智はフラワー・オブ・ライフを知っていた ・因果律、つまり原因と結果の法則がわかれば、自分が発するエネルギーを良いことが起きるようにするためだけに使うことができます。 ・あなた自身が自分は不幸だと考え、その不幸の原因は家族や恋人、友人など周りの人にあると考えているとすれば、あなたは周りの人たちが考え方を変えるまで決して幸せにはなれないことになります。 ・人間関係に限りません。政治、経済、教育、医療など、その環境に原因があるから自分はうまくいかないのだと考える限り、悪いことはどんどん引き寄せられますが、良いことを引き寄せることはできません。 ・宇宙から祝福され、成功や幸せを手に入れるカギ、それは「私が変われば周りが変わる」という秘密のルールに気づくことなのです。
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4.3※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 精神世界とは? から霊的な力が発揮されるしくみ、トレーニングの仕方などまでを解説。精神世界年表&精神世界キーワード解説付き!
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4.0瞑想すれば何でもできる 精神世界という宇宙へつながる扉が開く 「精神世界」といったところで漠然としすぎている。 本質的には「自分の精神性を高める世界」であるはずだ。 ファッション的な精神世界から一歩踏み込むためには瞑想法が必要だ。 ところが「瞑想法」というのも漠然としすぎている。 瞑想にも上達度合いがあるはずだ。 はっきりとした判断基準のある、クリヤーな瞑想法が必要だ。 そう述べる成瀬師が修行の末に到達したのは、系観瞑想法というオリジナル技法だった。 日本ヨーガ界の第一人者・成瀬雅春が、その瞑想テクニックを存分に語る。 奇才・角川春樹氏との特別対談も収録! CONTENTS 瞑◎捜◎編 第一章 ◎ 瞑想とは何か 瞑想は「存在の源」へ至る/人生の中での瞑想/ 瞑想は解脱への道標/瞑想の効用/ 瞑想の起源を探る/なぜ瞑想をおこなうのか/ 瞑想は純粋状態へと向かう 第二章 ◎ サマーディへの階梯 瞑想は身体を使う/瞑想と坐法/ ヨーガの八階梯/プラティヤーハーラ(制感)/ ダーラナー(集中)/瞑想のための集中/ デイヤーナ(瞑想)/サマーディ(三昧) 第三章 ◎ 瞑捜の実践法 瞑目して捜す/チベット密教の倍音声明とは/ 成瀬流倍音声明/国内での倍音声明/ 1 大谷石採掘場跡/2 芝・増上寺/3 田谷の洞窟 第四章 ◎ 制感の実践法 目を閉じる/音を聴く/閉眼法/ スーリヤ・ディヤーナの予備練習/ 閉眼で目の前を変化させる/ 実践上のアドヴァイス 瞑◎想◎編 第一章 ◎ 集中の実践法 瞑想へのステップ/呼気数息法/ 眉間集中法/移動集中法/ 集中チャクラ移動法/移動集中観察法/ 集中状態の再確認/立体集中法 第二章 ◎ 意識の拡大法 意識拡大へのステップ/呼吸伸展法/ 呼吸伸展法の実践テクニック/プラーナ摂取法/ 意識拡大法/意識拡大法の実践テクニック/ 第三章 ◎ 観想の実践法 観想とは/ラーマクリシュナの生い立ち/ 会話観想法/室内観想法/夢見観想法 第四章 ◎ 瞑想の実践法 雑念利用法/想念観察法/ 観察についての考察/想念の観察から瞑想へ/ 呼吸のコントロールから瞑想へ/ 音と融和する瞑想法 究◎極◎編 第一章 ◎ 聖地への道程 「果て」に向けて/聖地の輝きと瞑想体験/ 幽体離脱とは/意識体の観察/視覚分離体験/ 意識体分離のいろいろ/意識体を探る/ ガンゴーットリーへ 第二章 ◎ 聖地ゴームクと聖者 トレッキングを開始/聖地ゴームクに到着/ ゴームクでの瞑想/ゴームクでの沐浴/ ゴームクの修行者/オーム石を見つける/ サードゥーとは/ガンゴーットリーの隠れた聖者/ インドの聖者について/偉大な聖者と過ごす 第三章 ◎ 瞑想法の極意 教祖には裏切られる/瞑想を深めるには/ スーリヤ・ディヤーナに向けての練習/ 光環移動法/光環注視法/開眼での光環注視法/ 開眼と閉眼の境界を探る/透明模様確認法 第四章 ◎ 究極の瞑想 「知識」を捨てる/太陽瞑想法(スーリヤ・ディヤーナ)/ 太陽凝視基本行法/有想三昧成功法/ 悟りの第一段階と第二段階/ 悟りの第三段階と第四段階/ 悟りの最終段階/サマーディを超える 系◎観◎瞑◎想◎編 第一章 ◎ 数々の瞑想技法 瞑想のステップ/臨済禅/曹洞禅/ 真言宗の阿字観/チベット仏教/バクティ・ヨーガ/ 神道/スーフィー/問題点を探る 第二章 ◎ 系観瞑想とは 我識瞑想/系識瞑想/系越瞑想/系観瞑想 第三章 ◎ 系観瞑想の内容 4つの瞑想法(瞑想の対象を定める)/ 第一系観瞑想/第二系観瞑想/第三系観瞑想/ 第四系観瞑想/直線テクニック/視野テクニック/ 全方向テクニック 第四章 ◎ 系観瞑想行法 我識瞑想行法/系観瞑想行法/ 何をやるのか明確にする/ジーヴァン・ムクタ/ 解脱への最後のカギ 特別対談 成瀬雅春×角川春樹
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-さっと読めるミニ書籍です(文章量8,000文字以上 9,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の16ページ程度) 【書籍説明】 うつ病は現代の日本人にとって身近で誰にでも起こりうる病気であるにも関わらず、今もなお「うつ病など根性が足りない証拠」などと言う馬鹿がまだ存在する。 うつ病をはじめとする気分障害は、根性では決して解決することができない深刻な病気なのだ。 では、もし自分の大切な家族がうつ病になってしまったら? うつ病やその他の気分障害は、昨日まで元気に笑っていた人が次の日にいきなりうつ病になってしまっているというわけではない。 必ず進行する過程があり、早く手を打てばうつ病にまで発展させずに済む。 予防ができるのだ。 今回は深刻なうつ病になる前に、家族ができる予防について執筆する。 【目次】 どういった病気なのか 主にみられる症状・サイン 病院へ行くという選択 気づいたことからメモしておく 普段からのコミュニケーション 素人判断はNG 普段の生活の中で大切なこと 【著者紹介】 ぴかぴかりん(ぴかぴかりん) 大学卒業後、一般企業で事務員を経験。 現在は専業主婦。 自分の経験をもとに人の役に立てる本を目指して執筆に奮闘中。 いつか自分の小説を執筆することを目標に経験を重ねている。
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4.0私たちこの世の生き物すべてを,片やアメーバへ,片や統合失調症患者へ結びつけるパターンとは? 日常の思考の前提を問い直し,二重記述,論理階型,散乱選択といった道具立てによって,発生も進化も学習も病理も包み込むマインドの科学を探究したベイトソン(1904-80).そのエコロジカルな認識論の到達点を自ら語った入門書.
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-知の巨人が感銘、興奮! 半藤一利氏に「あの人は教養人だった」と言わせた山本七平。半藤評は、「鷹の目」で日本を捉えなおす一方で、「蟻の目」で自分の中の日本に鋭く切り込んだ人。その質・量ともに備えた、圧倒的な「知」はどのように構築されたのか、その一端がこの本からうかがえる。戦場へ持って行った一冊、生涯の友とする書、「さすが」の書、およそどの読書ガイドにも入っていない稀書、古典的名著、問題の書など圧巻の山本七平セレクション。 原著に立ち戻らなくても、本書だけで、日本人の政治倫理や精神史から、北朝鮮・中国・西欧・イスラムとの向きあい方まで、知的探究心に応える。 初の単行本化。
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-精神面の偏見を一刀両断 精神面の偏見を一刀両断、医者や専門家の本よりも患者目線なので誰でも詳しく分かる実話です。 【目次】 はじめに 幼少期 ・初発 遊子小学校 ・遅れてきた先生 ・再発 宇和海中学校1 ・薬物療法 ・宇和海中学校2 進学 ・宇和高等学校 ・別府大学 ・悲恋 社会 ・駅伝&マラソン ・免許剥奪 ・外科療法 二度の脳梗塞 ・一回目 ・二回目 社会復帰 あとがき 【著者】 鳥井 友和 愛媛県宇和島市に生まれ5才よりてんかんを患う、 剣道部だったが19歳時遊子走友会で駅伝を走ったのがきっかけで走り始め北は北海道から南は沖縄まで数々のフルマラソン大会を走破。 二度の脳梗塞にもめげず現在は社会復帰し独身生活をエンジョイしている。
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-この痛みを何と呼んだらいいのか? 「流産」というテーマを克明かつ赤裸々に描いた傑作小説。 このままならない身体とのつきあい方を、誰も教えてくれない。トイレの個室で不安をひとり抱きしめているひとがいる。そこで何が起こっているか、あなたは本当に知っているだろうか。────────永井玲衣(哲学研究者/『水中の哲学者たち』) この痛みを何と呼んだらいいのか? 「流産」というテーマを克明かつ赤裸々に描いた傑作小説。 不安定な地位にある大学非常勤講師のドロシーは、図書館のトイレで出血を確認する。流産したことを親友にも母親にも打ち明けることはできない。大学で講義し、セラピーに通い、産婦人科を訪れるが、どこにいても何をしていても世界から認めてもらえない気がしてしまう。3月の終わりからの1ヶ月半、予測不能なキャリアのなかで、自分の身体に起きた「流産」という不可解な出来事と知性によってなんとか折り合いをつけていく。 「TIME」年間トップテン・フィクション(2021年)選出! 【目次】 三月の終わり その翌日 五日後 数週間後 翌週の土曜の夜 十日後 日本の読者への手紙 訳者解説 【著者】 クリスティン・スモールウッド 2014年にコロンビア大学で英文学の博士号を取得し、これまで5本の短編小説をThe Paris Review、n+1、Vice などの文芸誌で発表している。また数多くの書評やエッセイをThe New Yorker、Bookforum、The New York Times Magazine、Harper’s Magazine 等に寄稿する批評家でもある。現在、ブルックリンに夫と二人の息子と住んでいる。 佐藤直子 東京都内の大学で非常勤講師として英語を教えている。現代アメリカ小説における「偶然性」のテーマに関心がある。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書は、今日もっとも優れた古典文献学者であるスネルの主著であり、自由な精神の記念碑である。かれは、ギリシアにおける思考の形成過程を人間による精神それ自体の発見過程として捉え、ホメーロスに始まる文学と哲学の歴史に表われるギリシア的人間観・自然観・思考形式が、どのような発展過程のもとでヨーロッパ精神の基盤となりえたかを鮮やかに解明する。膨大な文献、豊富な史料を駆使して豊穣なイメージで描いたギリシア精神史の名著。 【目次より】 凡例 序論 第一章 ホメーロスにおける人間把握 第二章 オリュムポスの神々への信仰 第三章 ヘーシオドスにおける神々の世界 第四章 初期ギリシア抒情詩における個人の覚醒 第五章 ピンダロスのゼウス讃歌 第六章 ギリシア悲劇における神話と現実 第七章 アリストパネースと美学 第八章 人間の知識と神の知識 第九章 歴史意識の発生 第十章 徳の勧め ギリシア倫理思想よりの短章 第十一章 譬喩、比較、隠喩、類推 神話的思考から論理的思考へ 第十二章 ギリシア語における自然科学的概念の形成 第十三章 象徴としての道 第十四章 人間性の発見とギリシア人に対するわれわれの立場 第十五章 カッリマコスにおける遊びについて 第十六章 アルカディアー ある精神的風土の発見 第十七章 理論と実践 第十八章 科学と教義学 第十九章 科学としての精神史 訳者あとがき 第二刷あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 スネル,B 1896~1986年。ドイツの哲学者。 ハンブルク大学教授。専門は、古典文献学。
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-9人のジャーナリストたちの様々な眼が、日本の精神科医療・認知症の闇や構造に挑んだ1冊。 1部では、6人のジャーナリストそれぞれが取材してきた精神科病院・認知症の闇について、入院患者の人権や病院の闇の構造に深く切り込む。2部では、40年間入院し、現在地域で生活をする当事者の伊藤時男さんを交えた鼎談、精神病院から地域移行への実態、課題を伝えます。ジャーナリストたちの様々な眼が、日本の精神科医療に挑みます。 【目次】 はじめに 虫の目・鳥の目、歴史の目、そして…… 第1部 精神病院・認知症の「闇」に斬り込む 1章 「本人以外は幸せ」というシステム 1 日本に残ったブラックボックス 2 患者たちを見くびるな ・クロストークA 2章 経営が一番、患者の人生は二番 3 八期十六年「ドン」が描く入院者の幸せ 4 経済記者は黙らない 5 ゲリラ取材でしか見えない世界 ・クロストークB 第2部 精神病院のある国、ない国 3章 【鼎談】原発事故があって助かった 〜時男さん六十歳の青春〜 4章 トリエステ精神保健改革から学ぶこと あとがき 想像力と度胸に裏打ちされてこそ 【著者】 大熊由紀子 東京大学教養学科で、科学史・科学哲学を専攻。朝日新聞社会部記者、科学部記者・科学部次長・論説委員をへて、大阪大学大学院人間科学研究科ボランティア人間科学講座教授。仏教大学、日本福祉大学客員教授,東京大学医学部、東京医科歯科大学非常勤講師などを歴任。
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-目次 第一章 私宅監置制度の登場と発展 1 江戸から明治へ 2 瘋癲人に関する規則 3 精神病者監護法下の私宅監置 4 各地の精神病者監護法の施行規則 5 私宅監置室の構造 6 私宅監置制度の普及 第二章 患者監置の実際――大分県公文書館所蔵『昭和十五年監置精神病者に関する綴』から 1 大分県の精神医療史と『昭和十五年監置精神病者に関する綴』 2 監置患者の統計的観察 3 監置の許可 4 監置患者の死亡 5 監置の廃止 6 患者の逃走 第三章 公費に関わる監置精神病者 1 行旅病人としての精神病者 2 精神病者収容所と公立監置室 第四章 戦前の私宅監置をめぐる評価と解釈 1 「精神病者私宅監置ノ実況及ビ其統計的観察」を読み解く 2 私宅監置と精神病院法 3 私宅監置とナショナリズム 第五章 私宅監置の戦後 1 戦前から戦後へ 2 精神衛生法と私宅監置制度の廃止 3 離島の私宅監置 資料――第二章に関わる行政文書について
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-幽閉・排除すべき狂気から治療・ケアすべき精神疾患へ――近代の精神医学はここからはじまった。 近代精神医学の祖とされるフィリップ・ピネル(1745-1826年)。自由・平等・博愛といった啓蒙精神と人類愛が高まる革命期のフランスで、精神疾患に罹患した友人の治療に関わったことを機に精神医学に関心を覚えたピネルは、ビセートル病院とサルペトリエール病院の医長を歴任し、監護人ピュサンとともに「狂人」と呼ばれ鎖に繋がれていた精神病者を解放し、人道的な治療を始めた人物として知られる。その狂気の分類・治療実践と狂人の解放神話はヘーゲルやミシェル・フーコーにも取り上げられ、医学のみならず哲学分野にも大きな影響を与えた。 ピネルの思索と実践を記録した本書は、精神医療の改革と近代化をうたった最初期の重要文献のひとつである。同じタイトルながら内容がかなり異なる第二版が存在することが知られている本書。さまざまな「精神病」の疾病分類を体系的に行おうとする第二版とは異なり、初版である本書では、マニー(躁病、気分障害、統合失調症、妄想、パーソナリティ障害などを含む概念)の疾病分類がなされ、それまでの瀉血や薬物、水療法など身体を対象とした療法ではなく、「心」にアプローチする「心的療法(モラル・トリートメント)」が提唱される。この療法は食事や労働などの生活習慣、社交、そして感情への配慮をもとにしたもので、「ケア実践」の源泉といえる。ピネルが臨床経験を重視し実践家に学びながら、新しい治療法を確立しようとした苦難の軌跡である。 巻末には、ピネルの略伝、著書刊行年の謎、鎖からの解放神話の真相、ピネル研究史などを丁寧に論じた訳者による「あとがきに代えて」「講談社学術文庫版あとがき」、さらにフーコーを軸に本書の意義を明らかにする精神医学研究の気鋭・上尾真道による詳細な「解説」を付した。 ピネル没後200年にあたる2026年、近代精神医学の誕生を告げる記念碑的著作を文庫として刊行する。 *本書の原本は、1990年に中央洋書出版部から刊行されました。 (主な内容・目次) マニー論 本書の全体的構成 第一章 周期性もしくは間歇性マニー 第二章 精神病者の心的療法 第三章 精神病者の頭蓋の形態的欠陥についての解剖学的研究 第四章 精神病の明確な種類の分類 第五章 精神病者の救済院で確立されるべき院内規律と監護 第六章 精神病者の医学的療法の諸原則 あとがきに代えて 講談社学術文庫版あとがき 解説 精神医療とモラル フーコーと読むピネル『精神病に関する医学=哲学論』(上尾真道) (上尾真道)
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-臓器と違って目には見えない精神の疾患を、はじめて分類・体系化し、〈精神病〉を発明したエミール・クレペリン(1856-1926年)。無意識を発見したフロイトと偶然にも同じ年に生まれ、フロイトと並んで現代精神医学の基礎を築きながら、その名は忘却され、彼が築いた分類と体系だけが、所与であるかのように、世界中で広く使用される診断マニュアルの土台となっている。 冷酷非情である一方、純粋で情熱的な面もあわせ持つ複雑な人物の半生を辿り、葛藤と煩悶を繰り返して生み出された体系の功罪を描き出す。精神医学誕生秘史! 「汝が名は忘却の淵に沈めども その業績は永遠なり」――。クレペリンが眠るハイデルベルクの墓碑にはそう刻まれている。 心臓や肝臓などの内臓の疾患は、その器官の病変や症状から、病を特定し治療にあたることができる。しかし、どこでどのような異常が生じているのか目で見ることのできない精神の疾患は、何をもって同じ病、あるいは違う病であると診断し、治療にあたるのだろうか。 同じ症状を呈しているからと言って、同じ病とは限らず、まったく違う症状でも同じ病ということもありうる。そもそも分類自体が可能かどうかさえ疑問だった時代に、悩みながらもそれらを分類し、体系化した人物こそエミール・クレペリンにほかならない。その成果は今、日本はもちろん世界でも広く使用されているDSM‐5やICD‐10と呼ばれる精神疾患診断マニュアルの土台となった。目に見えない精神の病を分類・体系化することで、言わば「精神病」を発明したともいえる。 奇しくも無意識を発見したフロイト同年に生まれ、フロイトに匹敵する影響を残しながら、フロイトとは対照的に、皮肉にも墓碑銘のとおりその名が忘却されたクレペリン。その「発明」は葛藤と煩悶のうちになされ、晩年には、それまでとまったく違う方向を模索しさえしていた。 またドイツ留学中の斎藤茂吉を冷たくあしらい傷つけたクレペリンは、ユーモアを介さない陰鬱な人物として語られてきた一方、その自伝をひもとけば、少年のような純粋さと情熱も秘めている。 今や自明のもののように扱われている診断基準は、一体どのような人間がいかにして創り上げたものなのか。クレペリンの半生をたどりつつ描かれる、知られざる精神医学誕生の歴史。 【本書の内容】 はじめに――なぜ、いま、クレペリンを問うのか 序 第1章 誕生と助走(一八五六―九一年) 第2章 創造と危機(一八九一―一九一五年) 第3章 静かなる浸透(一九一五―二六年) 第4章 〈精神医学〉制作あるいは〈精神病〉発明の途上にて(一九二六―八〇年) おわりに
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4.8精神分析を起源として独自の発展を遂げる,しかしこれまで決して名づけられることのなかった「ありふれた臨床」――――精神分析的サポーティブセラピー(Psychoanalysis Originated Supportive Therapy : POST)。「POST」とはどのような理論的基盤をもち,臨床フィールドにおいていかに実践されているのか,2つの事例とその逐次的解説を通じて「POST」の魅力と実践可能性を紹介する。 第1の事例では,「初期――混乱した出会いとPOSTのアセスメント」「中期――主治医との連携,環境のマネジメント,心理教育的アプローチ」「後期――頻度の変更,そして終結へ」を,第2の事例では,初期――精神分析的セラピー? POST?」「中期――転移の理解とPOSTの使用法」「後期――POSTから精神分析的セラピーへの移行」を,クライエントとセラピストのスクリプト,セラピストの自己内対話,セラピーの概要を記述したレポートからなる立体的な構成で紹介する。 続く「解説編」では2つの事例を踏まえて数々の実践上の問いを探究する――――アセスメント面接において何を考えるべきか? POSTはどのようなケースに向いているのか? POSTの中期はどう展開するのか? 介入において何を工夫すべきか? POSTの終盤をいかにガイドすべきか POST終結と精神分析的セラピーへの移行をどう判断すべきか? POSTという実践の鳥観図となる「POSTの精霊――――「東京」で出会った心理士たち」(東畑開人)を付した,精神分析的サポーティブセラピー(POST)を今ある臨床実践に接ぎ木して根づかせていくための「はじめてのPOST実践ガイド」。
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-「ジェンダーをまとった文化的影響の層の下には,本質的なジェンダーではなく,あいまいで,多重に構築された,自分の性との非常に葛藤に満ちた関係がある」(ディーメン,本書より) 本書は、精神分析がいわゆるジェンダーをどう捉えてきたのかを、大まかに概観してみようとする試みである。ジェンダーや性差は,意識されているか否かにかかわらず,人間の生き方に深く関わっている。 精神分析はともすれば男性中心主義的な思想をもち、古典的なジェンダーロールを規範として押しつけるものという印象を与えているかもしれない。しかし現実には精神分析理論は、フロイト以降もそのジェンダー観を発展させながら現代に至っている。著者は,フロイトから現代へ,今改めて,ジェンダーについての課題を問い直す。
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-精神分析はトラウマ問題をどのように理解し,どのような臨床アプローチをしていけばいいのだろうか。本書では,個人の主観性の理解を通した援助をしてきた精神分析が,より広く社会と個人との関係を扱い,クライエントとともにトラウマ経験の意味を問い,主体性の確立を目指す立場が貫かれる。 精神分析がトラウマの問題にどのように貢献し,またしうるのかという問いをめぐる論考による第I部,被虐待経験や発達障害を持つ人への精神分析的心理療法の実践を収めた第II部から,いじめ・犯罪被害・災害という現代の社会問題にみられるトラウマに対する精神分析的アプローチを示した第III部までを通して読むことによって,従来の精神分析の知見をブラッシュアップし,トラウマ臨床の新たな視点を得られるであろう。 巻末には関連用語の解説を付し,精神分析に馴染みのない読者や初学者にも読み進めやすい一書となっている。
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-ロバート・エムディは,世界乳幼児精神保健学会(WAIMH)の創設者で,現在WAIMH理事,乳幼児精神保健研究の第一人者として名高い児童精神科医,精神分析家であり,愛着理論で有名なボウルビーと同時代に活躍し,「3カ月微笑」「1歳半のNo!」の現象を発見したスピッツの正統な直弟子でもある。 本書は,本邦初訳となるエムディの代表的論集である。主要な研究業績である,生物行動学的観察と精神分析理論を用いて,乳児が母親の「情緒応答性」を得ながら,人間存在の中心となる「情動的中核自己」を形成していくプロセスについての論考,また子どもの心の発達には,R=Reciprocity(互恵性)E=Empathy(共感性)V=Value(価値)が大きな影響を及ぼすことを説いた「REV理論」について,詳しく解説されている。 エムディの理論は,日本のいじめ,自殺,無気力,不登校,引きこもり等,現代の日本の子どもたちが持つ多様化し複雑化する問題の本質を考える上で,有効な知見といえよう。 乳幼児精神保健や精神科医,心理士はもとより,広く子育て支援に関わる医療,保育,教育,福祉,司法,行政に携わる専門職必読の書。
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-~フロイト・ラカン/ドゥルーズ・ガタリ~ 現代思想家の中からフロイト・ラカン、ドゥルーズ・ガタリについて、「精神分析」VS 反「精神分析」という視点から問う。本書では四人の基本思想をあえてくどくどしい書き方で行う。そのうえでそれぞれに「問題提起」を行う。そうした「問題提起」について、各篇ではそれぞれの思想家の基本思想の紹介を繰り返し述べる。その背景の一つとして、講義において学生への「基本が大事」という思いを込めた教材として著した。もう一つの背景は、「思想」を担う者にありがちな「うわ滑り」を避けることを意図した。こうしたことに基づき、四人の思想家について一定の在り方で、「際立った」主張を中心に、次のことを願いながら検討した。幾分なりとも「現実」との格闘を生み、「現実」を変える。そして本書におけるフロイト・ラカン、ドゥルーズ・ガタリの主題化は次の問いに基づく。拙著『現象学の再生』(2018 年) において述べた、最後期のフッサールにおけるフロイトからの影響、そしてフロイトの思想を限定した在り方で展開することに基づく独特な「生」の立場、さらには独特な「普遍主義」についての主張を踏まえ、「現代思想」をめぐってどのようなことが言えるのか、 そしてどのようなことが展望できるのかを「問題提起」する。 【目次】 はじめに 第一篇・フロイト 序 フロイトを、どのようにとらえるか? 第一章 フロイトの基本的「思想」 その1 第二章 フロイトの基本的「思想」 その2 第三章 フロイトの最終的「思想」をめぐって 第二篇・ラカン 序 ラカンを、どのようにとらえるか? 第一章 ラカンの基本的「思想」 その1 第二章 ラカンの基本的「思想」 その2 第三章 ラカンをめぐる問い 第三篇・ドゥルーズ 序 ドゥルーズを、どのようにとらえるか? 第一章 ドゥルーズへの問い 第二章 『アンチ・オイディプス』への問い 第三章 その後のドゥルーズを、どのようにとらえるか? 第四篇・ガタリ 序 ガタリを、どのようにとらえるか? 第一章 ドゥルーズ、そして、ガタリ 第二章 「制度的精神療法」からの出発 :「社会」をつくり出すことに向けて 第三章 「エコゾフィー(生態哲学)」の展望 総論に向けて 後記 初出について 参考文献表 索引
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-本書は,2023年11月2日に京都でおこなわれた国際シンポジウムの記録を元にしたものである。ビオン研究の第一人者として知られるベルギーの精神分析家ルディ・ヴェルモート氏と日本の精神分析家松木邦裕氏,そして哲学者西平 直氏という三者の貴重な鼎談に,西 見奈子氏,清野百合氏の論考が加わり,さらに充実した内容となった。 そこでは「無」から見た精神分析諸概念の再解釈と実際の治療への応用,そして,独創的な認識論的精神分析から存在論,あるいは超越論と帰納法的アプローチへと転換したビオンの臨床の心髄が明解に論じられる。そして,そこから分析患者のこころの真実を見出す実践的な技法とその哲学的背景についての論考が展開されている。 難解さで知られる「後期ビオンの理論」と宗教・哲学を架橋し,精神分析治療の実践に役立てるための試みといえよう。
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4.3「つくづく、いままでになかったタイプの本。この国で精神分析への道を歩いている人が、歩こうとしている人に向けて書いた愛と連帯の書。これが最初の本だということに山崎さんの人柄を感じます」(藤山直樹) 「本当は根源的批判の書だ。自由を得るか、苛立つか。それがあなたの立っている場所を教えてくれる」(東畑開人) 「難しそう」「敷居が高い」「めんどくさそう」――。とかく近づきがたい印象を与えがちな精神分析。その印象を払拭するため、「観光客」に向けて懇切丁寧に書かれた精神分析ワールドツアーガイド。 日本精神分析の100年にわたる歴史の中で、かつてこれほどにやさしく、そしてこれほどに危険な精神分析の書があっただろうか? 精神分析をこれから学ぶ「観光客」に向けて懇切丁寧に書かれたガイドブックでありながら、精神分析を相対化するような痛烈な批判が織り込まれている。 さらには現代メンタルヘルスの大きな潮流である当事者概念・エビデンス概念と渡り合いながら、新世代の精神分析的思考を展開。他ならぬ「いま」における精神分析の存在意義を問うた一冊。
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-精神分析家同士が技法について語るとき,そこには曖昧さや逸脱が紛れ込んでしまう可能性が常にある。 この歴史的名著では,オーソドックスな精神分析実践の方法について解説が試みられており,著者は理論のみならず,分析家が日々どのように実践しているのかを徹底的に明らかにすることに心を砕いている。 構成は,入門的な概説と理論(第I部),技法の基盤となる抵抗(第II部)と転移(第III部)についての極めて実践的かつ詳細な記述,患者と分析家の複雑な関係性への解説(第IV部)に分けられ,各章は,技法の予備的定義と簡潔な事例に始まり,続いて先行研究と理論についての概観,実践と技法の考察へと移る。 理論と実践,あるいは分析家としての匿名性と人間的関係性――臨床家が両立することに苦心する重層的な営みを理解し,精神分析の基礎から極意まで学び直すことを可能とする必読のテキスト。
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-グリーンは,欧米ではかなりよく知られた精神分析の理論家であるにもかかわらず,文章の難解さや特定の学派に属していないがゆえに,その理論についてわが国では知られる機会が少なかった。 本書は,2015年にグリーンの精神分析を顕彰する目的で英国精神分析協会の主催で開かれたシンポジウムをもとに,グリーンと直接交流を持った分析家たちによる論考をもとに構成された論文集である。ペレルバーグによるグリーン理論の包括的な解説から始まり,精神分析的な臨床実践の論文,文化芸術に関わる論文,グリーンの理論についての討論やグリーンのインタビューなどによってバランスよく構成されている。 それゆえ直接グリーンに取り組むのとは異なる,さまざまな視点を得る機会となり,彼の思考をたどるのに最適な手引きといえる。 アンドレ・グリーンの精神分析を紹介することを通して,彼が開いた新しいパラダイムに読者を導く。
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-実践の力点を精神分析的セラピーから精神分析に移し、大学から精神分析家への生き直し、日本精神分析学会から日本精神分析協会に活動拠点を転じ、「精神分析家になりつづけてきた10年」の軌跡。 現象の背後にある人間的意味や歴史を思いめぐらす構え、患者と自分とのあいだのできごとに関心を注ぎつづける姿勢は、領域を超えて臨床的援助に奥行きを与える。 人間的はからいを超えた非主体的な「できごと」、精神分析的交流=生業など、「営み」の多義性を思索する序章から、精神分析的実践のなかで起きるできごとと患者のこころの変化の考察(第一章・第二章)、「夢見ること」の援助として精神分析(第三章)、「精神分析家になること」のダイナミズム(第四章)、高頻度精神分析における空間概念の再考(第五章)、患者の実人生を巻き込む「生活療法」としての精神分析(第六章)、精神分析知の精神分析的セラピーへの応用可能性(第七章)、週一回のセラピーと転移解釈の特権性(第八章)、そして精神分析の未来を展望する終章へ。 言葉にしえないものを言葉にしようと試みる精神分析のダイナミズムを跡付けた、ひとりの精神分析家の到達地点。『精神分析という営み』『続・精神分析という営み』『精神分析という語らい』に次ぐ渾身の第四主著。
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-精神分析はどこに向かうのか? フロイトによる「素人分析」の問い、ルソーと倒錯論、精神病体験と欲動論の未来、イタリア現代思想、情動のデモクラシー、そして移行対象とポリリズムへ――人文学との討議より生まれ、ふたたび人文学へ帰還する、精神分析のダイナミズム。 「臨床なくして精神分析はない――これは揺らぎようのない大前提である。しかし、精神分析を臨床のみに純化させてしまうなら(治療行為としての精神分析)、その本質は歪められてしまうだろう。フロイトが明言するように、「精神分析を神経症者の治療に用いるのは、その応用例の一つに過ぎない」(「素人分析の問題」)のである。[…]精神分析と人文学との関係は、このようなパラドクサルな問いを私たちに強いてくるのである」(十川幸司「はじめに」より)
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-本書は,精神分析を知性化させたり形骸化させたりすることなく,患者にとって意味のある体験とするために,どのように実践できるかについて書かれたものである。 精神分析の治療成果である自己分析は,これまで分析家との同一化を通して獲得されると考えられてきた。しかし本書では,(分析家との同一化に依らずとも)自己分析の力を患者が獲得できるように支援できる方法が細かく丁寧に紹介されている。 関係性偏重にある現代の精神分析治療を再考し,ブッシュは私たちに日常的に行っている治療行為の意味を問うてくる。「なぜ質問をするのか?」「なぜ抵抗を克服させようとするのか?」「なぜ無意識を解釈しようとするのか?」 これまで精神分析を実践してきた治療者にとっても,力動的心理療法に関心のある人にとっても,治療における患者の自我の重要性を再発見できる一冊となっている。
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-皆さんが今手にされている本書は「失敗から学ぶ」ことを主テーマとして,精神分析的アプローチを実践している経験豊かな臨床家から中堅,初心の臨床家が参加し,さまざまな臨床の場でのそれぞれの実践から得た学びが論考されています。……(本書「まえがき」より) セラピストとクライエントの関係において多くの臨床家は,一度ならず失敗に陥った経験があるだろう。予期せぬ治療の中断により終結を迎えられないこと,治療者の感情反応による行動化の誘発,転移・逆転移(反応)がもたらす治療の行き詰まり,等,本書はさまざまな面接の失敗について,原因とプロセス,その解明を真摯に考察した貴重な論考である。
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5.0精神障害者と呼ばれる人々をどう支援するか――。道なき道をこけつまろびつ走り続け、地域の精神保健福祉活動の先進地・十勝/帯広のその道幅を広げてきたソーシャルワーカー〈へぐりさん〉の繊細にして型破りなPSW人生。
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-2,200~3,300円 (税込)日常臨床に直結した特集と症例研究,文献紹介などで構成される豊富な誌面は,初学者からベテランまで幅広い支持を得ている。 巻頭言 特集 論説 ケースの見方・考え方 連載 書評 映画評 患者から学ぶ Review of Books Abroad 海外文献抄録 学会の印象 かたるしす
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-3,300円 (税込)日常臨床に直結した特集と症例研究,文献紹介などで構成される豊富な誌面は,初学者からベテランまで幅広い支持を得ている。 目次 Ⅰ アディクションに対する心理社会的支援 総論 Ⅱ 物質使用症 Ⅲ 嗜癖行動症 Ⅳ 座談会
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4.5著者は,精神療法の最も重要な因子をロジャーズの中核三条件「受容-無条件の積極的関心,共感的理解,一致」と解し,日常臨床において,認知行動療法(CBT)を適宜活用した効果的心理療法を実施している。本書はその臨床経験に裏打ちされた,このうえもなく実践的な臨床指導書である。 理論編においては,神田橋條治,宮内勝,土居健郎,成田善弘,村瀬嘉代子ら先達の技法論を引用しながら自説を展開し,臨床応用編では,初回面接,見立て,治療のゆきづまりなど具体的場面での対処,さまざまな精神疾患への臨床応用までを詳述している。読者は,これら理論的記述と症例検討をたどることで,自らの心理面接技術を着実に向上させることが出来るであろう。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●「日本改造」に向けて最終決戦 3度目の政権交代は「次期衆院選」で 小沢一郎 ●野党共闘の再構築に挑戦する 志位和夫 ●痛感した総理の重責、再び非自民で担う覚悟あり 野田佳彦 ●〔対談〕政治への不信は制度改革では克服できない 宇野重規×坂井豊貴 ●「選挙のプロ」が見てきた政治の現場 政党より人を選ぶ風土は不変 久米 晃
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4.0平成になって四半世紀が過ぎ、昭和が歴史になっていくなかで、田中角栄から続く政治改革の熱狂と崩壊の中心地に居続けた藤井裕久。田中角栄その人に引き揚げられた著者が、その独自の視点で振り返り、警鐘を鳴らす。
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3.0戦前日本を代表する自由主義者、言論人だった石橋は、戦後、活動の場を政界に移す。大蔵大臣、通産大臣などを歴任し、1956年には自民党総裁に当選、首相になるも、病気のため、65日で辞任した。石橋は、自らの政治理念を現実政治の中で実現できたのか。没後50年、その真価を問う。 目次より 第一章 政治家・石橋湛山の誕生 第二章 運命の七票――一九五六年の自民党総裁選 第三章 明暗を分けた閣僚人事 第四章 「私の政治的良心に従います」――65日間の内閣 第五章 日中国交正常化への努力 第六章 理想主義者から現実主義者への転回 終 章 晩年の石橋湛山
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-放送局の法的な根拠である放送法は、戦前・戦中の戦意高揚の手段として機能したという過ちを繰り返さないという痛切な反省をもとに、政府の放送番組への介入を防ぐために制定されている。 しかし、「やらせ」や「捏造」という番組の問題に対して政府からの「行政指導」が強まり、放送局の経営陣は外圧への抵抗もしないまま、介入がますます日常化し、情報を統制する姿勢を見せている。 NHKで取材に活躍してBPO(放送倫理・番組向上機構)で放送の自由のために貢献してきた著者が、「番組の問題性と政府の介入は別だ」と、30年間の放送局と行政とのせめぎ合いをわかりやすく解説しながら、憲法と同じように国や政府に「放送の自由を守る」ことを義務付けている放送法を基礎にした「放送の自由」を訴える。
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5.0国民にウソを言わない政治を。 その死から15年―――はじめて消費税を導入した昭和最後の総理は、消費税10%に踏み切ろうとする いまの政治に何を伝えたいのか。 消費税導入後、財政赤字は10倍増! 反省や国民に説明もないまま増税するのは間違い マイナンバー制に潜む危険性とは 民主主義政治の危機と軍事大国化への懸念 なぜマスコミも消費増税を煽るのか? すでに国家権力の一部に!? 軽減税率の密約とは!? いまやDAIGOの祖父として有名な昭和の最後の総理・竹下登。1989年、100兆円の財政赤字を解消するため、初めて消費税を導入したことで知られる。その後、再三の増税にもかかわらず、財政赤字が1000兆円に膨らんだ日本を、どう評価するのか。「気配りの人」だった現職時代とは違い、本書では、安倍政権の危うさを鋭く指摘。増税はもちろん、国家権力の一部となったマスコミ、マイナンバー制の弊害を訴える。国を案じる元総理の本心に、一人でも多くの人に耳を傾けてほしい。 ■■ 竹下登の人物紹介 ■■ 1924~2000年。政治家。島根県出身。早稲田大学商学部卒。郷里の中学校で英語の代用教員をしながら青年団活動に打ち込み、1951年に政界進出。島根県議会議員を二期務め、58年、衆議院議員選挙で初当選。自民党代議士として、内閣官房長官、建設大臣、大蔵大臣等を歴任。党内では主に田中派に所属、後に「経世会」(竹下派)を旗揚げし、最大派閥を形成。87年、第74代内閣総理大臣に就任。ふるさと創生事業や消費税導入等を行うも、リクルート事件で引責辞任した。
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-変える、超える、創る。 勝つまでやれば、負けない。 東証一部上場企業の創業に参画し、 元首相秘書を務めた異色政治家の これまでとこれから 【目次】 第1章 貧困ヤンキー、政治家を志す ●両親が離婚。貧しい母子家庭で育った ●中卒で社会に出るも、挫折の日々 ●22歳でダイニングバーをオープン。23歳でITベンチャー役員に ●722人の国会議員に片っ端から電話をかける ●菅直人さんの運転手、そして秘書に ほか 第2章 県政史上最年少の神奈川県議会議員 ●県議会議員選挙に必要な費用は約1000万円 ●毎朝6時半から街頭活動。新米議員の1日 ●居眠りしている議員が悪いのか、選んだ国民が悪いのか!? ●議員になって学んだ政治家に必要な能力 ●マニフェスト大賞で最優秀政策提言賞を受賞 ほか 第3章 国政を目指す ●県議会の1年生議員が衆議院議員選挙を目指す ●希望の党には行かないという決断 ●立憲民主党の結党 ●2017年衆議院議員選挙に出馬 ●野党1年生議員の活動と懐事情 ほか 第4章 衆議院議員として日本を立て直す ●内閣総理大臣に国会で初論戦を挑むという経験 ●インターネット投票はなぜ必要か!? ●消費税を廃止したマレーシアを視察 ●産休・育休をあたりまえに取得できる社会づくり ●政界デジタル化計画 国会・行政をアップデートせよ ●ウィズコロナ・アフターコロナ時代に必要な政策 ●野党は“賛成ばかり”して対案を出し続けている ●現政権を超える新たな選択肢となる政党への変革 ほか
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-そうだ、世の中のせいにしよう。 「本書の構えは極めて実践的だが、しかし同時に、知識や教養や理論の大切さもおろそかにしていない。まさに「入門」の名に相応しい好著である。私も一から学び直そうと思う」(佐々木敦) 【目次】 1章 政治活動入門/2章 学生運動入門/3章 〝戦後史〟非入門/4章 学生運動史入門/5章 ファシズム入門/付記 【著者】 外山恒一 1970年生まれ。福岡を拠点とする革命家。80年代後半に「反管理教育」の活動家となるも、いわゆるポリコレの風潮に反発し、孤立無援の〝異端的極左活動家〟として90年代を過ごす。思想的にはマルクス主義、アナキズムを経て、03年に獄中でファシズム転向。07年の東京都知事選に出馬し、過激な政見放送で一躍注目を浴びる。近年は〝右でも左でもないただの過激派〟として独自の活動を続けるかたわら、後進の育成や革命運動史の研究にも力を入れている。著書に『良いテロリストのための教科書』『全共闘以後』など。
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-橋下徹公式メールマガジン「学者やコンサルでは伝えられない橋下徹の「問題解決の授業」」を号毎に電子書籍化。 <今号の内容> ■「人治」から「法治」。スポーツ競技団体の幹部は過半数を外部人材に ■木村草太氏との対話で見えてきた「権力者と憲法学者」の関係性 ■「憲法・法律との対話」を徹底した僕の政治家時代 ■自治体トップの判断を縛る「住民訴訟」の巨大なプレッシャー ■「負ければ個人で100億円」。でも大阪にとっての利益はどっちか? <橋下徹メッセージ> 『独裁者』『民主主義の破壊者』と散々な言われ方をされてきた僕ですが、私人に戻った今だからこそ、皆さんにお話したいことがたくさんあります。府知事、市長在任中に、メディアで報じられたことは全体の中のほんの一部。しかも、いちいち訂正するのが間に合わないほどに好き勝手に報じられました。僕が何を考え、大阪府、大阪市の改革、そして大阪都構想を目指したのか。小さな弁護士事務所の代表から38歳で政治家に転身した僕が、いかにして数万人規模の役所組織をマネジメントしたのか。資金も組織もない中でいかにして政党を作り上げ、マネジメントしたのか。それまでの役所の常識・行動様式とぶつかり合い、いかにして前例のない大胆な改革を実行したのか。そういった本当に価値のある話は、メディアは報じてくれないんです。だから自慢話を織り交ぜながら(笑)、皆さんのビジネスに少しでもお役に立ててもらえればという気持ちで全てを話すためにメールマガジンを始めます。僕を散々に批判してくれた人たちとも、今まで以上に議論を戦わせていきたいと思っていますので、どうぞよろしく。
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