小説・文芸 - 光文社 - 光文社文庫作品一覧

  • 小説 議員秘書
    -
    大島哲夫は、農協の支持で衆議院議員に当選した沼尾良介の第一秘書に抜擢され、上京した。地元民と議員のパイプ役は忙しい。展望のない減反政策、米価の管理、そこへアメリカ産米の上陸旋風。大島は農政に疑念を抱いた。煩悶の日、良き理解者尾形紀子と熱烈な恋に陥る。――政界の荒野を裏面から衝いた問題提起の話題作!。

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  • 小説 社長秘書
    -
    「会社とは? 会社員(ビジネスマン)とは?」を内側から活写する。国際通信株式会社は社員6000人、うち社長室スタッフは僅か90人。しかし、この少数派が逓信議員や関係官僚に絵画を届け、パーティ券を求め、商品券をバラまき、会社の保全を図る。が、結果は……(第一話・社長室の犯罪)。代議士秘書だった著者が、政界と財界の癒着ぶりを続々公開! 誰もがアッと驚く、鋭い情報小説。

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  • 小説に書かなかった話~武田信玄ほか~
    -
    「私の家には、武具がたくさんあり、遠い先祖が武田信玄に従って遠征したという話が残っていた。そんな環境の中に育った私だから、信玄に対してはことのほか親近感を持ち、信玄の人柄や業績に牽(ひ)かれていた。……」(本文より)武田信玄について語る「ペンの章」を始め、小説に書かなかったとっておきの話が満載!(『続白い花が好きだ』改題)
  • 小説 日銀管理
    4.8
    【佐藤浩市 主演ドラマ「LEADERS リーダーズ」原案】 戦後まもなく、アイチ自動車が突然の経営危機に――。「乏しきを分かつ」を信条にしてきた温情社長・愛知佐一郎は、苛酷な人員整理を前に苦悩する。メインバンクたる都銀の冷酷なあしらい。労使の激しい対立。そんな絶望的な状況下に、意外にも日銀による援助の手が。そして運命を握る一人の女……。企業の怨念と十五年目の復讐をドラマチックに描いた渾身の経済小説!
  • 正雪の埋蔵金~日暮左近事件帖~
    3.5
    深手を負って公事宿巴屋の主に助けられた一人の男。過去の記憶を失ったその男は日暮左近と名付けられ、助けられた巴屋で出入物吟味人となった。その巴屋に、店を騙し取られたと公事の訴えが持ち込まれた。裏には、幕府転覆を企てた謀叛人・由井正雪が隠した数万両の軍資金の噂が。はたして埋蔵金の在り処は――。藤井邦夫の代表シリーズ、五カ月連続刊行第一弾。(『陽炎斬刃剣 日暮左近事件帖』改題)
  • 小説 ビール戦争
    -
    「乾杯!」景気よくビールの栓が抜かれる。どの社のどの製品と特に望む人は少ない。それなのに、シェアの差が歴然と表れるのだ。さらに個性的な地ビールも登場する。本書は大手四社でいちばん苦戦していたアサヒビールをコクとキレを謳い文句に立て直し、ユニークな経営手腕で後継者を守り立てた樋口廣太郎に肉薄、業界の真相を抉る。ビール通必読の爽快小説!
  • 小説 暴落企業
    -
    女を世話してもらうなどの裏工作を受け、次第に巨額の不良債務を引き受けざるをえなくなる建設会社のワンマン経営者。信託銀行から送り込まれた常務は、ついに極限まで追い詰められた(「泡の飛沫」)。……バブル崩壊後露出した、企業のさまざまな暗部。企業犯罪、社内抗争に翻弄される男たち。厳しい日本経済の現実を、色濃く鮮やかに映し出した傑作企業小説集。
  • 小説四十九歳大全集
    -
    男四十九歳――はや「知命」の域に達しようとするが、地位は課長待遇。出世コースからはずれているからといってひがみもせず、けっこうオフィスラブも楽しむ……。 戦争のさなかに青春を過ごしてしまった中年男の、ちょっぴりセンチメンタルな心情を、著者得意のユーモアで綴ってみせる、傑作哀愁小説集!
  • 衝突針路
    -
    貨物船多聞丸は、海霧(ガス)のたちこめる三陸沖を航行中、突如右舷に他船を発見した。懸命の操舵も虚しく、ついに衝突、そして二等機関士(セコンド・エンジニア)久保が謎の溺死。海難審判で被告の立場となった二等航海士(セコンドフサー)小野寺は、法廷で息づまる攻防戦を展開しつつ、久保の死の真相を追う。久保の美しい妹に秘密が? スリリングな海洋ミステリー。
  • 湘南殺人事件
    -
    鎌倉に住む二階堂日美子のもとに、タロット占いを習いに来ていた高校生・北条亜矢の母親が失踪した。同じころ、亜矢の父が事務長をしている鎌倉緑が丘学園で一千万円盗難事件が起こり、さらに、校内の茶室で、父母の会会長夫人の間礼子が殺された! 学園を舞台に次々と起こる謎の事件。ハワイ在住の日美子の兄・柏木陽一と二階堂警部が活躍する長編推理力作!
  • 湘南夫人
    -
    葉山に住む本庄玲子は、自分の財産を狙う夫の行動、姑のいびり、友人登美枝と夫との不倫に苦しむ。救いは彼女を慕う義弟真也との密かな愛。二人は親友三田村が撮影した幽霊船の記録映画を観に行くが、フィルムが盗まれていた! さらに幽霊船に絡む夫の保険金詐欺容疑も浮かぶ。酒島警視の出動だ。湘南の海を背景に描く会心作。
  • 少年と拳銃
    -
    今津少年は、本気で撃った! 友人の安田少年は鞠のように飛んだ。静かな渓谷である。今津は、実業家で弁護士の安田の家に駆けつけ、「彼がお宅から持ち出した拳銃で重傷を…」と告げた。父親と角刈りの男が現場へ急いだ。今津少年は再び至近距離から二人を撃殺!! 少年をここまで激昂させた動機とは? 直木賞作家が社会の盲点を撃つ表題作ほか四編の秀作。
  • にんにん忍ふう~少年忍者の捕物帖~
    3.0
    風魔(ふうま)一族の頭目(とうもく)の跡取り・風太郎(ふうたろう)に、父からの命(めい)が下る。近ごろ江戸を騒がせる不思議な事件が抜け忍の仕業(しわざ)ならば、見つけ出して始末せよというのだ。風太郎は妹のふう子を伴い江戸にやって来るが、それは一年前に姿を消した母をさがすためでもあった。岡っ引き・伝兵衛の下で働くことになった風太郎は、次々起こる怪事件の解決に奔走する! 痛快新シリーズ開幕!
  • 娼婦の部屋
    -
    安息を求め、一人の娼婦の許へ通う男が、やがて彼女の存在自体に彼の平衡を狂わせられていく「娼婦の部屋」、スーツケースいっぱいに奇妙な品物を遺して死んでいった娼婦を描く「軽い骨」、男娼の部屋に通う女学校教師を描いた「寝台の舟」、小学生が性の秘密のにおいを嗅ぐ「悪い夏」など秀作8編。性を通して、人間存在の本質や意味を探る吉行文学の真骨頂!
  • 勝負鷹 強奪二千両
    -
    天保十四年。鹿島神宮を目指す長身痩躯の男が一人。その名は、鷹。一匹狼の凄腕の仕事人だ。今回の仕事は、境内で盛大に開かれる花会のテラ銭二千両を奪うこと。集められた面々は、鷹を入れ五人。だが、顔合わせの前に、一人が殺されてしまう! さらに、残された者たちにも魔の手が……。この仕事には裏がある!? 実力派覆面作家が放つ、本格時代活劇の快作!
  • 昭和御前試合
    3.0
    ――何はともあれ、ここに私の原点があることは確かである。この短編集の中に、今の私につながるいくつもの要素、パロディ精神であり、ものを奇妙な角度から見る視点の取り方であり、文体模写などであるのだが、それがちゃんと入っている。清水義範はここから始まった(文庫版へのあとがきより)。 人気急上昇著者のデビュー作!
  • 初期ノート
    -
    昭和20年、敗戦。その衝撃は早熟な文学青年の精神を粉々にした。混乱のなか訪れたのは死よりも辛い虚無であった。しかし、立ち上がらなければならない。二度と過(あや)またないために。「世界」を捉える方法の獲取(かくしゅ)に向けて、思考は零(ゼロ)から自力で開始される。純粋に痛切に綴られる詩人の初源の魂の叫び。壮大な思想の出発点を為す極寒に燃える言葉たち。歴史的著作!

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  • 処刑教師
    -
    東京・荒川区の中学で、生徒がいじめの果てに自殺。担任の笠原道夫は、同僚の小川詩子の力を借りながら、原因の究明をつづけた……。「卒業式の日に処刑する」クラス有志による教師処刑宣告。やがて笠原は行方不明となり、それと前後して、いじめの四人組が一人ずつ殺されていく。――教育の荒廃と少年非行の現状を、鮮やかに浮き彫りにした、社会性豊かな問題作。
  • 処刑軍団
    -
    荒削りで動物的な性的魅力(セックス・アッピール)を持つ津場登をリーダーに、本城、岩下、浜野がチームを組む〃処刑軍団〃。闇の検事を名乗る四人に、日韓利権を漁る新世界汽船の田代が接触してきた……癒着の腐肉に群がる政治家や仕掛人(フィクサー)に向け、特殊チューンのエンジンが唸り、怒りの銃口が火を噴く。――著者得意の痛快長編アクション小説!
  • 処刑最前線
    4.0
    恋人を暴走族に殺られた白バイ乗りの北条は、奴らに復讐する気はないかとある男に誘われ、S機関なる組織に入った。そこは司法手続き抜きで極悪犯罪の容疑者を断罪処刑する、闇の捜査官を養成していた。ところが、〃掃除人(スイーパー)〃として仕上がった彼は、入会の経緯が機関の仕組んだ罠であることを知り、一匹狼として組織をも敵に回すことになった。好評「処刑捜査官」シリーズ!
  • 処刑捜査官
    -
    北条貴(ほうじょうたかし)は、警視庁の白バイ乗りだ。非番の日、彼は、恋人で婦人警官の有紀とのドライブの最中、暴走族に襲われた。病院で意識を取り戻した北条は、有紀の死を知らされる。心身ともに憔悴しきっている彼に、身内の者だと言う奇妙な訪問者があった。その男は、暴走族に復讐する気はないか、と尋ねる……!? 法手続き抜きで極悪人を制裁する、新シリーズ書下ろし力作!
  • 処刑大陸
    4.0
    処刑捜査官(スイーパー)北条貴は、かつての恋人雪女(ゆきめ)をついに倒した。この悲劇を演出した雪女の養父・叶頼三郎も、彼の裏切りを知った雪女に殺されていた。だが、叶が抱えていた私兵集団が、北条への報復を叫びだした。一時この難を逃れるために身を隠していた北条に、「スイーパー交換計画」の名のもとに渡米の命が下った……!? ――処刑の本場に舞台を移す好評シリーズ第五弾!
  • 処刑の火山島
    4.0
    元処刑捜査官――北条貴。米国を代表する財閥も関与する秘密結社「ECCO」は、地球外知的生命体とも接触を図り、人類を今の10パーセントに減少させることを謀議していた。5億人という、17世紀半ばの人類の数にして、地球環境を正常に戻すという。だが、45億人もの人間が死ぬことになる……。全地球的な規模の敵との決着は? 人気シリーズ、堂々の完結編!
  • 処刑の荒野
    -
    恋人を暴走族に殺(や)られた元白バイ乗りの北条貴は、極悪人を司法手続き抜きで断罪処刑する闇の組織で修行を積んだ。復讐を果たした後、彼は組織を離れた。一匹狼となった彼は、ある大きな仕事で、共に地獄の訓練を受けたかつての同僚と組んだ。旧交を温め、勇んで敵地に乗り込んだが、思わぬ陥穽に……。そして、彼を襲う美女の正体は!? 絶好調人気シリーズ第四弾!
  • 処刑の死線
    4.0
    一匹狼の処刑人・北条貴は、国際警察刑事機構(UNPOD)に協力して、ある秘密結社の主宰者を狙っていた。その組織には、貴にとっての怨念の宿敵であり、天性の殺し屋・氷見子が荷担している。ついにそのアジトを突き止め、潜入、組織の全貌が明らかになった。彼らの恐るべき「地球清掃計画」とは。そして、そのための巨大なエネルギー兵器とは!? 絶好調人気シリーズ第十二弾。
  • 処刑の邪神
    -
    一匹狼の処刑人・北条貴は、国際刑事警察機構(UNPOD)に協力させられることになった。天性の殺し屋であり、S機関のナンバーワン・スイーパー氷見子が、機関の幹部を殺してアメリカに逃亡したのだ。彼女は、アメリカである秘密結社に荷担し、想像を絶する悪夢の計画を進めていた。かつて貴を養成したS機関は、UNPODと手を結んだ! 人気シリーズ飛躍の第十弾。
  • 処刑の人狼(じんろう)
    -
    元処刑捜査官の北条貴は、国際警察刑事機構(NPOD)の助っ人として、秘密結社の壊滅に協力していた。ニューヨーク市警の特殊犯罪対応チームに加わった彼は、ほかのメンバーが普通の人間ではないことを知る。一方、敵が擁する「ソルジャー」も、特殊な生物であった。先進国をも網羅する地球規模の陰謀に立ち向かうべく、想像を絶する戦いが始まった。好評シリーズ、緊迫の第13弾。
  • 処刑の追跡
    -
    一匹狼の処刑人・北条貴は、恩人である玄山に、「現在の日本にとって最も危険な人物」の〃制裁〃を依頼された。だが、その男・無常の不思議な魅力に引き込まれ、北条は無常とともに逆に追われる身となった。特殊な能力を持つ無常、そしてかつては玄山らが鍛え上げた処刑人・北条、その二人に向けられた刺客は……!?――急迫る追跡で展開する好評シリーズ第七弾!
  • 処刑の天空
    4.0
    元処刑捜査官――北条貴。NASAの衛生レーダー・ネットワークが、非線形の動きをしながら大気圏に突入する物体を捉えた。北条らは、豪州の現場へ向かう。だが、米国を代表する財閥も、なぜか「物体」の回収を目指していた。その財閥には、人類の再編成を狙う秘密結社の幹部がいるという。そして、ついに巨大なクレーターを発見!
  • 処刑の天使
    -
    元処刑捜査官の北条貴は、国際警察刑事機構(UNPOD)の助っ人として、ニューヨーク市警の特殊犯罪対応チームに加わっていた。「人狼」によるチームは、ついに、敵の秘密結社が擁する特殊生物との凄まじい戦闘に勝利を収めた。だが、再び街には、殺され方を特定できない惨殺体が出現する。北条は、ある疑惑を抱いて、夜の街へ出ていく……!? 好評シリーズ、危機迫る第14弾。
  • 処刑の南十字星
    3.0
    元処刑捜査官の北条貴は、国際警察刑事機構〔UNPOD〕の助っ人としてバンコクへ飛んだ。そこのチャイナタウンで、かつては権力者の圧政から中国の民衆を守る互助組織であった三合会が、犯罪組織へと変貌し世界に進出していた。北条に組織から、彼の仲間の耳が送られてきた。明らかな宣戦布告に、貴はすべてを覚悟して、単身、今もっとも不気味な中国マフィアの本部へ乗り込んだ!
  • 処刑の復讐(リベンジ)
    -
    一匹狼の処刑人・北条貴は、S機関が差し向けた氷見子と名乗る不気味な女と死闘を繰り広げ、精根を使い果たした。九州山地のある村で、彼は、「気」の充電を図っていた。共に暮らす嵐との間に子供も宿り、彼自らは元処刑人の気分に浸っていた。そこへ、今は仇敵となってしまった古巣のS機関から、辞を低くしての思いもかけぬ依頼が……!? 人気シリーズ緊迫の第九弾。
  • 処刑の惑星
    -
    元処刑捜査官――北条貴。NASAの衛生レーダー・ネットワークが捉えた「物体」が、ついにオーストラリア北部で発見された。謎の宇宙船から保護された乗員は、人間とほとんど変わらぬ容姿をしていたが……。人類の強制的淘汰を目論む反社会的組織「ECCO」。その秘密結社は、以前から地球外知的生命体との接触を持ち、テクノロジーの供給も受けていたのか!?
  • 処刑までの十章
    3.3
    平凡なサラリーマンであった西村靖彦が突然消息を絶った。弟の直行は、真相を探るうちに兄が殺されたという疑念をもつ。義姉の純子を疑いながらも翻弄されるなか、高知の放火殺人事件の知らせが入る。高知と東京を結ぶ事件の迷路を彷徨いながら辿りついた衝撃の真相とは――。これぞ、まさに連城マジックの極み! 耽美ミステリーの名手が遺した渾身の傑作。
  • 処刑の地平線
    -
    一匹狼の処刑人・北条貴は、自分が育てられたS機関なる謎の組織をも敵に回し、追われる身になっていた。そして、いわば戦友であり、恋人でもあった梓の壮絶な死。さしものタフな北条も心身ともに限界に達していた。一方、その闇の組織の驚くべき全貌が明らかになり、貴に向けられる刺客にも特別な工夫が凝らされていた……!? 好評書下ろしシリーズ第八弾。
  • ショコラティエ
    4.1
    母子家庭で育つ聖太郎は、誕生日会に呼ばれ、製菓会社の御曹司、光博と親しくなる。お菓子作りを通して友情を深めるが、光博の幼馴染、凜々花のピアノコンクールに誘われ、住む世界の違いに直面した。別の中学に進んだこともあり、あるきっかけで距離を置くことに……。それぞれの環境の中、二人は大人になっていく。少年達の成長が胸を打つ極上青春ストーリー。
  • 処女山行
    -
    夫が行方不明に!?――輸入家具の販売店を経営する唐津善治と結婚して、まだ三カ月。登山未経験の彼を誘って蝶ヶ岳に向かった美咲に、思わぬ事態が発生した。山径で少し離れた隙に、まさか夫が消えてしまうとは!? はたして、彼は他殺死体となって発見された!(表題作) 険しく聳える山々に、人間の愛憎が谺する。敏腕刑事・道原伝吉が難事件に挑む珠玉推理集!

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  • ショートショートBAR
    3.6
    行きつけのバーで勧められたお酒のラベルには、アルコール度数マイナス14%の表示が。その奇妙なお酒の秘密とは?(「マイナ酒」)。ちりん ちりん 亡くなった人がお盆に帰ってくると鳴る不思議な風鈴。大好きだった祖母もやって来たようなのだが――(「霊鈴」)。あなたを5分間の小旅行へ招く、短くても心に残る21編。紙版カバー裏に隠されていた新作も収録。(『ショートショート・BAR』改題)
  • ショートショート・マルシェ
    3.3
    カフェで隣り合わせた青年が、私に不思議な話をし始めた。彼の持つ角砂糖のようなキューブには、世界中の様々なカフェの空気が封じこめられているというのだ。(「カフェの素」) 素敵な結婚をした友人が教えてくれた「行くと必ず結婚できる、秘密のお店」とは?(「男をつかむ」) 新世代ショートショートの旗手が贈る、あなたに5分間の魔法をかける18の物語!
  • ショートショート列車
    5.0
    「河童の釣り堀」の看板を掲げた建物の中には、なんと本物の河童がいて――(「岩手 河童の釣り堀」)。「餃子捕り放題」と書かれた店で目撃する驚きの光景(「栃木 餃子の羽」)。食べるとあまりのうまさに、しばらく言葉を忘れてしまうという、うどんの秘密とは?(「香川 さ抜きうどん」)日本全国47都道府県の名産・名所を題材にした不思議なお話47編プラス1。
  • 遊撃刑事(ショート・デカ)
    -
    1~5巻550~770円 (税込)
    横浜駅西口のホテルで、宿泊客の女性が殺された! 容疑者として同宿した男性が浮かび、一件落着かに思えた。だが、初動捜査後、横須賀に飛んだ捜査一課の宮川刑事の前に、被害者の意外な過去が……。事件は思わぬ方向に発展した。犯人の足どりはぷっつりと跡絶え、日米の捜査の厚い壁が……。 警察機構を熟知する著者が、書下ろした異色の刑事小説。
  • しようよ。
    3.0
    自分がこんなに誰かを求めることがある、ということにとまどっていた。いま、この時間、男が果てるまでの時間が少しでも長く続くのだったら、死んでもいいのに……(「雪ですよ」)。 恋をする女たちは、狂おしいまでの情熱で、何かを求める。「恋」や「セックス」──単純な言葉ではくくりきれないものを求める人間。その悲しさを淡々と描いた恋愛小説集。
  • 白樺湖殺人事件~L特急「あずさ13号」空白の接点~
    -
    信州・白樺湖畔で刺殺体が発見された。36歳の被害者は小学校同級会の旅行に合流する途中だった。疑われた同級生3人には完璧なアリバイが。ルポライター・浦上伸介は被害者が乗った新宿発「あずさ13号」に潜む謎を追ったが、白樺湖と香川県坂出を結ぶ堅牢なアリバイ・ルートに立ち往生する。好評“湖シリーズ”の著者が読者に挑戦する第7弾!

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  • 白霧学舎 探偵小説倶楽部
    3.0
    昭和20年。戦況が悪化の一途をたどる中、美作宗八郎は山間の集落に疎開し、名門白霧学舎に転入することになった。破天荒な学友たちに誘われ、探偵小説倶楽部に入部させられた宗八郎は、本物の連続殺人事件の目撃者となる。徴兵に戦死、食糧不足、墜落した米軍機の処理。そんな戦時下の日常に出現した奇怪にして異常な猟奇事件に、旧制中学の少年、少女が挑む。
  • 白浪五人女~日暮左近事件帖~
    2.0
    公事宿『巴屋』出入りの旗本の家から掛軸が盗まれた。相談を受けた巴屋主・彦兵衛の依頼で、出入物吟味人の日暮左近は、その一件を追うことに。調べを進めると、掛軸に描かれた絵の秘密、謎の女たちの存在が浮かび上がってくる。はたして、掛軸の絵にはどんな秘密が隠されているのか。そして、左近に異変が――。超ド級の剣戟満載! 充実の人気シリーズ第十一弾。
  • 死霊鉱山
    -
    冬山登山中の男女5名は、猛吹雪に遭い、廃鉱になった鉱山事務所に避難する。そこは幕末に暴動が起き、鉱夫全員が斬殺の末、鎮圧された暗い歴史を持っていた。暖をとるため、彼らは坑道に入り、進路を遮断する禁柵を破って、これを燃やしてしまう。その夜から、一人一人、命が消されていった……。著者得意の恐怖推理力作!
  • 「死霊」殺人事件
    5.0
    東京駅で拾った客を世田谷の家に届けたが、「金を取ってくる」と言ったまま戻ってこない。痺れを切らし中に入ったタクシー運転手が目撃したのは、2人の人間の死体だった。警察は直ちに捜査を開始。1階の和室の床下が掘られており、2階の寝室には、泥まみれの女の死体が……。その上、現場は密室状態で……。大胆・斬新なトリックが光る、長編本格推理小説の秀作。
  • シルヴィバン ―生存者―~魔界都市鬼録(リポート)~
    3.0
    〈魔界都市〉新宿で最強の人間兵器24人が、米軍の超人戦士3人によって殺戮された。彼らに立ちはだかるのは、永き眠りより覚醒した柴城三郎。彼は、呪いと宿命に支配されたアッシャー家によって開発された不死身の心霊兵士であった。超人戦士対心霊兵士の対決に、“凍らせ屋”屍刑四郎(かばねけいしろう)刑事やドクター・メフィストも絡み、新宿の地は騒乱の極地に達していく。
  • 知床 忍路殺人旅行
    -
    かつて鬼警部といわれた星月源吾(ほしづきげんご)は、定年退職後、札幌に居を構えた。ある日、東京での戦友会に出席するため源吾は、空港まで知人・沢村(さわむら)の車に同乗した。沢村は、7歳の孫娘・薫(かおる)とディズニーランドに行くという。ところが、薫が空港のトイレで何者かに誘拐される! 源吾は犯人の車を追い、飛び乗るが……。意表をつくトリックが冴える長編本格推理。
  • 知床・羅臼岳 殺人慕情
    -
    知床の「乙女の涙」と呼ばれる滝で若竹多恵子が自殺! その原因を調査してほしい……。多恵子の知人であった古尾に頼まれ、北アルプス山岳救助隊員・紫門一鬼は北海道へ飛んだ。ところが、紫門が多恵子の足跡をたどってある秘密をつかんだとき、同じ滝で、逆さ吊りにされた男の死体が発見された! 殺意は哀しみから萌したか? 衝撃の長編山岳ミステリー!

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  • 白蟻女
    -
    夫の通夜、夜伽する恵子の前に、40年前に白蟻駆除剤を飲んで死んだ夫の浮気相手――白蟻女――の幽霊が。「思い出をめちゃめちゃにしてやる」と彼女が口にした途端、恵子は新婚旅行の日に戻っていた。反発し合いながら、山あり谷ありの人生を追体験する彼女たち。忘れていた過去、知らなかった夫の一面、大きな転機になったあの日、そして――。(表題作) バブル前夜、時代の変化に翻弄された家族の再生を描いた感動作!
  • 白い雨
    4.3
    N大ワンダーフォーゲル部、秋のキャンプ。奥多摩(おくたま)の山中に白い雨が降った。雨はミルクのように白く、かすかに光っていた。その雨滴(うてき)に打たれた男子部員、今井(いまい)に異変が! 日頃の鬱憤(うっぷん)が凶気にまで昇りつめ、二人の部員を殺害する。山麓の町でも雨に濡れた人々が次々と事件を引き起こしていた。白い雨が心の奥底に潜む憎悪を呼び覚まし、殺戮(さつりく)を導く。戦慄のホラー作品。
  • 白い華燭
    -
    スキー旅行の白馬で出会った朝子と高木。だが二人の愛は実らなかった。そして六年後の同じ白馬。再会した二人は激しく燃えた……。雪崩で死んだ高木の同僚・斎藤にかけられた業務上横領の疑い。遺された手帳は何を語るのか!? 白銀の世界に芽ばえた愛の行方と“謎の死”をみごとに融合させた長編推理小説の白眉。
  • 白い陥穽~鮎川哲也のチェックメイト~
    3.0
    信用金庫の支店長をつとめる花井は、浮気をネタに高額な金を強請られていた。会社の実力者の入り婿となり、将来を約束されていた彼にとって、妻の不興を買うのは避けなければならず、恐喝者を抹殺する以外に道はなかった。綿密な計画のもとに殺人を実行した花井だったが……(「暗い穽」)。人気テレビドラマの原案となった巨匠の倒叙推理アンソロジー第2弾!
  • 白い刑事
    4.0
    刑事の仕事は、被疑者の容疑を黒くする材料を集めること。しかし、その嫌疑が、誘導尋問や偽証によって落とされた「冤罪(えんざい)」の陥穽(かんせい)であったなら――。「白い刑事」と呼ばれる中央署の刑事・相良修平(さがらしゅうへい)は、弁護士や新聞記者の協力を得て、事件の隠された真相に迫る! あふれる機知と、心に残る人生の機微。社会派ミステリーの名匠が描く八つの傑作短編。
  • 白い血が流れる~覚醒剤の白地獄~
    -
    誰かが来る。玄関のノブが回転した。浄子(きよこ)は、その金具が外され、あいた穴から毒矢が心臓を貫く恐怖に震えた。慌てて注射器に覚醒剤を吸い上げ腕に打つ。幻聴・幻覚はひどくなるばかりだ。覚醒剤患者は激増中。ことに主婦の廃人化が話題を呼んでいる。平穏な生活が白濁の液体で崩壊する過程を現実に即して追う犯罪小説傑作集。
  • 白い花が好きだ
    -
    武田信玄についてのすべてを語る「こぶしの章」、自然との関わりや旅の楽しさを綴(つづ)り、なぜ山が舞台の小説を書くかにこたえる「ピッケルの章」、自分の行き方を語る「ともしびの章」、名作誕生の秘密を明かす「書架の章」。 文学と人生、歴史、山、故郷を語り、新田文学の原点を浮き彫りにする珠玉のエッセイ集。
  • 屍蝋の市場
    -
    南郷次郎弁護士をめぐって、病死、転落事故死、服毒死、溺死……と、一見自殺とも思える、奇怪な事件が続く。そして、黒い魔手は、ついに彼の助手、金丸京子を、那須温泉の岩風呂の中で、裸体の急所にローソクを立てて浮かべた……!? 人間競馬、壁への正体、古美術鑑賞と、怪しげな催しで、快楽を追う秘密クラブの謎を追う!
  • 白の恐怖
    3.0
    軽井沢の豪奢な別荘「白樺荘」に、莫大な遺産を相続することになった4人の男女が集まった。だが、生憎の悪天候で雪が降りしきり、別荘は外とは連絡が取れない孤立状態になっていた。そこで、一人、また一人と殺人鬼の毒牙にかかって相続人が死んでいく……。本格推理の巨匠が描いた密室殺人。発表から60年近い年月を経て、初めて文庫化される幻の長編!
  • 白の十字架
    -
    東京都内の空地で大学生が殺された。犯行時被害者と情交中だった女性は、警視庁の一柳(いちやなぎ)刑事の妻だった。彼女は突然襲ってきた犯人に暴行され、“遺留品”を胎内に宿した。捜査線上にはヒマラヤ・ネパルチュリ登山隊のアルピニスト・津雲(つぐも)の名が浮かぶ。津雲は頂上アタックに失敗し、朋友を死なせていた。心の中に十字架を背負った男女が交錯する、傑作推理小説。
  • 城を噛ませた男
    3.9
    「奴に城を取らせる。そして俺は国を取る。」乱世に雄飛するため、希代(きたい)の謀略家・真田昌幸(さなだまさゆき)が仕組んだ秘策とは?(表題作) 強大な豊臣水軍を前に、城に籠もる鯨取りの親方が仕掛けた驚愕の大反撃!(「鯨のくる城」) 戦国の世、大勢力がぶつかる狭間で、ある者は平身低頭し、ある者は乾坤一擲(けんこんいってき)の勝負に出る。生き残りをかけ、なりふり構わず戦う人間を熱く描いた渾身作全5編!
  • 死を描く影絵
    -
    新進作家・有坂信が手配した中元の依頼書に、他人のものが紛れていた。神奈川の秋吉隆から東京の石野英也に贈った中元依頼書だった。が、二カ月後、秋吉が死体で発見された! 好奇心から有坂は石野を訪ねるが、彼はなぜか秋吉を知らないと言う……?(「犯人のいない人生」) 犯罪の裏に人生が、社会がある。森村誠一が犯罪をさまざまな角度から抉る問題作!
  • 心因解剖捜査官
    -
    山形の寺院に奉納された美貌の女性の写真。その女性、村岡萩代(むらおかはぎよ)は一年半も前に死亡していた。ある夜、萩代の写真には釘(くぎ)が打ち込まれる。偶然その写真に関わりを持った科学捜査研究所の水上今日子(みなかみきょうこ)は、釘に込められた憎悪を解明するため、山形へ。さらに東京で、“釘”による殺人事件が発生……!? 若き美貌捜査官の活躍を描く。
  • 新・大阪極道戦争
    -
    七十数名を擁する塚田組組長・宝田徳一は、自宅前で、大日本義勇団員に狙撃され、四カ月の療養後、奇跡的に回復した。彼は、製薬会社の乗っ取りを目論みオイルダラーをバックに株の買い占めを始めたが、行く手に大きな罠が!?――『暴力極道戦争』、『狼の番外地』、『大阪極道戦争』に続く宝田徳一の極道痛快人生第四弾!
  • 新・オリエント急行殺人事件
    5.0
    ロンドン―ベニス間を走る“夢の列車”オリエント急行。日本からツアーに参加した、大学教授ら10名の男女は、その華やかさに酔いしれた。一年後、参加者の一人が所有する土地から死体が発見される。そして、参加者の間で起きる謎の連続殺人。彼らを結ぶ不思議な因縁。捜査の焦点は、一つの事件へ……。人間心理の深層を鋭く描く、トラベル・ミステリー意欲作!

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  • 心音(しんおん)
    4.3
    城石明音は先天性の心疾患を患っていた。8歳の時に悪化し、両親は米国での心臓移植手術を決断する。募金活動により1億5千万円という莫大な費用を集め、明音は一命を取り留めたが、帰国した明音を待っていたのは、幸福だけではなかった。恨み、嫉妬、同情、愛情、様々な思いを抱えた人々が明音の人生を動かしていく。そして――。骨太の社会派エンターテインメント!
  • 新OL博徒
    -
    丸の内銀行は、東京駅前支店に大変な美人がいる。中上川良子、銀行の創業者中上川弥太介翁の孫娘である。一般行員にはアンタッチャブルのこのお嬢さんがなんと、関東ではもはやただ一つの賭博を取り仕切る二代目賭博師であった! 美人賭博師が男たちをしり目に、次々と起こる難問題に立ち向かう好評〃博徒シリーズ〃第二弾!
  • 深海の鮫
    -
    ノンキャリアで大手都市銀行の支店長にのし上がった品川菊次は、倒産寸前の商社の再建にも成功する。暴力団と繋がりを持つ人間を抜擢し、勢いに乗って地上げに手を染めバブルを謳歌するが、次第に身動きが取れなくなってしまうのだった。そこへカネを食いちぎる〃鮫〃が言葉巧みに接近して……。裏の勢力が形を変えて表に進出。その恐るべき実態とは何か!?(『深海の鮫たち』改題)
  • 新・科学捜査官
    -
    科学捜査研究所・西大寺勇彦警部のもとに、警視庁から急報が届いた――「新宿区の妙正寺川で発見された女性の全裸死体を見てほしい」と。現場に駆けつけると、死体にはエイズ患者特有のカポシ肉腫が見られ、抗体検査の結果は陽性だった。そして女の身元も割れないうちに、現場近くの寺から発見された男の死体にもエイズ反応が……!? 名作『科学捜査官』の新作!
  • 新幹線殺人事件
    -
    〈ひかり66号〉に流れる鮮血! 殺された男は芸能プロの実力者だった。折りしも万博音楽プロデューサーの利権をめぐり、二大芸能プロの暗闘が続いていた。犯人はライバルプロの人間か!? 〈ひかり〉と〈こだま〉新幹線の時間の壁が、捜査陣の前に立ちふさがる! 独創的なトリックと鋭い社会性で描く、鉄道推理(トラベル・ミステリー)の記念碑的傑作!

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  • 新幹線多重衝突セヨ
    -
    国際テロリスト・重房信子をリーダーとする過激派ゲリラ集団・武闘遊撃隊は、恐るべき計画を実行しようとしていた。新幹線のコンピュータ制御の“盲点”を衝き、列車を多重衝突させようというのだ。彼らの狙いは何か? 刻々と大惨事の瞬間(とき)が迫る! 鋭い次代感覚と取材力で描く、最新サスペンス・ミステリー!
  • シンガポール蜜月旅行殺人事件
    5.0
    京南大学助教授、浜口一郎は、五月の連休にシンガポールへ行くことになった。キャサリンと一緒だ。新婚旅行用のツアーに参加するも、飛行機の中で、お互いの配偶者とは違う相手と見つめ合う二人を目撃してしまったキャサリン。そして、その女性が、シンガポールで溺死した。彼女は自殺なのか、はたまた殺されたのか? 表題作の他、2編を収録。
  • 潮騒の町~新・木戸番影始末(一)~
    -
    1~8巻715円 (税込)
    己の過去を暴かれるのを恐れ、住み慣れた両国を出た杢之助。能力を見込まれ、高輪大木戸近く、泉岳寺門前町の木戸番小屋に入ることに。木戸番人がひと月不在だった町内では、浪打の仙左という代貸が、与太どもを使って騒ぎを起こしていた。仙左はさらに、田町の薩州蔵屋敷に関わりのある何かを隠しているようで――。還暦近くの杢之助が町を守る。新シリーズ始動!
  • 蜃気楼・13の殺人
    3.3
    栗谷村の村おこしマラソン大会の最中、忽然とランナー13人が消えた! 戦国時代の山城・十三曲坂を使った10キロのコースは、途中で抜け出ることのできない、いわば大密室……。後日、消えたランナーの一人が、木に突き刺さった無惨な姿で発見された。奇妙なことに、この一連の出来事が、150年前の古文書に書かれていた!? 奇才が挑んだ空前のトリック!
  • 蜃気楼の殺人
    -
    新婚旅行の思い出をたどるため――銀婚式を迎えた野々村省三・文恵夫妻は、二十五年前と同じく、能登へと旅立った。ところが、省三が何者かに殺され、嫌疑は姿を消した文恵にかかった!? 娘の万里子は両親の足跡を追い、真相を探る。やがて、謎の女の影と、新婚旅行に隠された驚愕の事実が……!? 錯綜する過去と現在! トリック巧者が贈る会心ミステリー!(『奥能登殺人旅行』改題)
  • 蜃気楼を追う男
    -
    ローマで観光ガイドを生業とする〃俺〃がチュニジアに来たのは、骨休めが目的だった。しかしそこで、事件に巻き込まれた。白人女性を拉致しようとする男たち。俺と、そこで知り合った日系青年は、助けようとして果たせなかった。翌日、その女の死体が発見されてから、俺と青年に口封じの魔手が……。(表題作) パリ、東京、チェニス、事件との遭遇。珠玉のハードボイルド。
  • 五万両の茶器~新九郎外道剣(一)~
    3.5
    御蔵前片町にある札差・平戸屋の美人娘おきよが攫われた。盗賊・相模の五右衛門たちが5万両といわれる茶器を平戸屋から手に入れるためだった。盗賊からおきよを救った御家人・柴新九郎は、茶器をめぐる壮絶な争いに巻き込まれていく。人を斬るに躊躇なく、女を抱くに見境ない……まさに外道の剣客・新九郎。痛快!書下ろし時代小説シリーズ第1弾。
  • 信玄
    -
    諏訪、村上、小笠原の諸豪を逐い、宿敵上杉謙信と川中島で激突した信玄は、信濃を手中に収めるや、一転、怒涛の如く駿河・遠江に侵入、これも制圧した。 武田騎馬軍団を率い、戦国の世に君臨した名将を描く。
  • 信玄の正室(つま)
    -
    三条公頼(さんじょうきんより)の次女・倫子(みちこ)は武田晴信(信玄)に嫁ぐ。二人は仲睦まじく暮らし、子宝にも恵まれた。父・信虎を追放し、武田宗家を継いだ晴信は、外征だけでなく、内政の充実も図る。一方、倫子は三男の病死に続き、父・公頼の非業の死に嘆き悲しんでいた。そんな折、夫と嫡男・義信が対立。夫は、逆意ありと義信を籠舎(ろうしゃ)させる。茫然自失(ぼうぜんじしつ)の倫子は……。
  • 信玄の八門秘宝殺人
    -
    武装集団から、恋人原沙世を連れ去られた松平自由は、武田信玄二十四将の一人・原美濃守を祖に持つ原家と、信玄直系の武田家が、信玄の隠した八門秘宝をめぐって対立していることを知る。沙世を救いたい松平と、秘宝を死守する武田家の陰の組織との壮絶な死闘が始まる。八門秘宝の謎! そして信玄は果たして誰だったのか? 長編バイオレンス歴史推理の白眉!
  • 信州あんずの里殺人事件
    3.0
    ご存じ、赤かぶ検事が光文社文庫に初登場! しかもシリーズ初の長編書下ろしで、名推理。 赤かぶ検事と行天(ぎょうてん)燎子警部補は、出張の帰途、信州・更埴市の「あんずの里」に立ち寄った。二人はそこで、髪をバッサリ切られた若い女の変死体を見つける。一方、松本で、その女の髪の毛を用いた京人形が、男の他殺体とともに発見された。 人形をめぐる奇怪な連続殺人!
  • 信州・奥多摩殺人ライン
    -
    推理作家の荒木とともに向かった信州・穂高の別荘で、編集者の笹谷美緒は、荒木の妻の絞殺死体を発見する。数日後、奥多摩で若い女性の全裸死体が。2人の女性と関わりのある男が容疑者として浮かぶが……。美緒の恋人・黒江壮は、慶明大学に勤める数学者。端整な顔立ちで、とても無口な「名探偵」である。寡黙にして、精緻な推理で、壮が導き出した真相とは!?
  • 信州・高原列車殺人号
    -
    爽やかな信州の高原のプチホテルと、日本の鉄道最高の標高1375メートルを走る小海(こうみ)線を舞台に、繰り返される惨劇。2年前に起きた放火殺人事件の犯人がわからないまま、営業を再開したホテル。事件当日の宿泊者が招待された翌日、再び死体が!? 家族で居合わせたトラベルライター・瓜生慎は、またまた探偵役を押しつけられて……。好評! 鉄道ミステリー。
  • 信州・善光寺殺人事件
    -
    新潟県三条署の管内で、松本在住の男性の変死体が見つかった。松本署の刑事・道原伝吉の調べで、被害者の娘の恋人が北アルプスで転落死していることが判明する。捜査が難航するなか、善光寺仲見世通りで銃撃事件が発生! 使用されたのは機動隊員が紛失した銃で、撃たれたのは一連の事件の関係者だった――。複雑にもつれた事件の謎を道原伝吉が追う!
  • 信州 湯の町殺しの哀歌
    -
    二十億円もの大金を横領し、服役中だった矢部亨が脱走した。外に待たせた仲間の車で逃げるという計画的な手口だった。脱獄囚の行方が知れないなか、かみさんの春子と温泉旅行に出かけた赤かぶ検事。ところが、露天風呂に入って腰をぬかした。風呂に女の死体が浮かんでいたのだ! しかも現場の遺留品から矢部の指紋が……(表題作)。事件続出、赤かぶ検事困惑!?
  • 宍道湖殺人事件
    -
    「だ、だれか来てくれ! 殺される」松江・宍道湖畔のホテルで落合和彦が墜死した。奇しくも、恋人千秋もスイス・レマン湖のホテルで墜落死していた。この死の相似に疑惑を抱いた妹玲子は、週刊誌記者浦上伸介とともに真相を追う。驚くべき奇怪な事実、そして容疑者には鉄壁のアリバイが! アリバイ崩しの名手の長編力作。

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  • 真実の合奏(アンサンブル)
    -
    大阪で、警備員が刺殺され、金庫が破られる凄惨な事件が! 逮捕されたのは、前科(マエ)があり、被害者と顔見知りだった塩川邦夫という男だった。関与を否定していた塩川だが、執拗な取調べに、ついに自白する……。有罪確定か? だが、法廷は揺れた。朝日岳之助弁護人が検察に敢然と挑んだからだ!
  • 真珠色のコーヒーカップ ~杉原爽香三十三歳の春~
    3.7
    〈レインボー・ハウス〉も開業し、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。ある夜、爽香は、暴走族に襲われたという少女を助ける。その同じ晩、S工業グループ会長の息子・色部健治(いろべけんじ)が暴走族同士の抗争で殺されていた……。犯人は、健治と対立するグループのリーダー・緑川邦夫だという情報が入るが……。読者とともに登場人物たちが年齢を(とし)重ねる人気シリーズ第19弾。

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  • 心中旅行
    -
    文芸編集者の澤野逸郎は、妻と双子の娘と4人で幸せに暮らしていた。編集長に昇進し幸せの絶頂かと思われたが、いつの間にか編集部には鬱が蔓延し、自身も薬の過剰服用がやめられなくなっていた。部下の豊嶋との不倫も始まり愛欲に溺れる逸郎だが、ひとつの悲劇をきっかけに、すべてが暗転する――。生と死を描き続ける著者の真骨頂!
  • 新宿お取潰し
    -
    旗本埴谷右近に誘われて新宿に来た内藤大八郎は、ふとしたことから、やくざの親分の妾・おさよと深い仲に。そのことで彼は、やくざから私刑(リンチ)をうけ、半死半生の体で帰宅。事件を知った兄の新吾左衛門は、大八郎を切腹させ、公儀に廃駅を願いでた。親友の非業の死を知った右近もやくざの本拠へ……。 前代未聞の宿駅廃止に賭けた旗本侍の反逆を描く長編傑作。(『新宿旗本無頼』改題)
  • 新宿番外地~58便、応答せよ~
    -
    マニラ発成田行き、極東航空58便の機中から消えた乗客が、翌朝相模湖で水死体となって発見された。身元は、暴力団・水島組の幹部で、“じゃぱゆきさん”の手配師として暗躍していた男と判明。極東航空のパイロットで、新宿にシマを持つ酒巻組の三代目組長でもある酒巻繁樹は、事件の裏に隠された真相を追った。──知的暴力団としての日本版マフィアを描く!
  • 新宿欲望探偵
    -
    草薙凰介(くさなぎおうすけ)は、元刑事。歌舞伎町の揉(も)め事を解決する、いわば「新宿私設警察」だ。ある夜、雨の中とびこんだ店で、異変が! 怪しげな連中に、店の女が拉致(らち)されそうになったのだ。窮地(きゅうち)を救った凰介は、彼女の部屋で情交を結んだ後、衝撃の事実を聞いた……。欲望渦巻く街・新宿。事件の裏には常に、男と女の情念の絡みがある。圧倒的興奮! 長編官能サスペンス。
  • 新 聖母烈伝 印度艶遊ノ巻
    -
    上海蜜月旅行(ハネムーン)からの帰路のはずが、風子はタージ・マハルが見えるホテルにいた。そればかりか、夫・伊織は修行僧となって頭から次々とひなげしの花を咲かせてしまう。おなじみの悪友・撫子、虹子には何かが憑依して……。謎の「SM×SM(スマ・スマ)団」につけ狙われて大ピンチの風子の強い味方は、あそこに住みついた「超能力コオロギ」だ! 混沌(カオス)の印度で、『新聖母烈伝』、怒濤の完結!
  • 新 聖母烈伝 上海浪漫ノ巻
    3.0
    蜜月旅行(ハネムーン)――でも甘~い世界に浸れないのが、風子と伊織の哀しい運命。上海へ向かう機内には二人の〃成田離婚〃を目論む撫子と虹子をはじめ、おなじみのメンバーが勢揃い。新婦の風子には「変な虫」がついて……。そして上海では、悪の組織がご一行の到着を待ちかねていた! 果たして、伊織は風子と「やれる」のか? 新シリーズ、第二弾は〃魔都〃でエンジン全快!
  • 新 聖母烈伝 涙の結婚式ノ巻
    -
    やって来ました結婚式。幾多の困難を乗り越え、製薬会社の御曹司との愛を実らせた風子。しかし、この世で最も危険な悪友・撫子、虹子がさらなる妨害を企む。陰謀が錯綜する中、風子の「初めての男(ひと)」が登場。こともあろうにこの男、途方もない化学兵器で世界を陥れんとする恐怖の変態組織まで連れてきた! 大好評、常識無用の痛快シリーズ、パワー満タンで新編突入!
  • 真説 忠臣蔵
    -
    「忠臣蔵」は日本人のロマンの原点であり、国民ロマンと呼んでもよい。過去夥しい忠臣蔵が描かれてきながら作家の創作意欲をいまだにそそりつづけて止まない。古色蒼然(こしょくそうぜん)たるはずのストーリーがいまもって新鮮なのは汲めども尽きぬロマンの原流がそこにあるからである。元禄の世に現代を照射しつ構築した忠臣蔵は、私にとってロマンの復権であり、昭和から元禄の代への“討入り”である(著者のことば)。
  • 深雪の剣
    3.0
    江戸・根津権現の門前町。辻番所に集う三人の漢(おとこ)、留蔵、田部伊織、辻風弥十郎は、闇の内に悪を仕置きし、修羅場を潜り抜けてきた。郷里の元同士の追手をくらました弥十郎は、老練の剣客、久能新八の道場へ通い出していた。白熱する師弟の組太刀。ところが、久能を仇と狙う侍が現れて……(寒稽古)。水練を体得した弥十郎を巡る新たな展開。好評時代中編集。
  • 新選組颯爽録
    3.7
    池田屋に踏み込むも、なぜか敵を斬ろうとしない新選組隊長・近藤勇。その胸中にあった切実な願望とは――。(「戦いを避ける」) 新選組について語られる史実の隙間を覗けば、隊士らの心理や葛藤がにじみ出る。近藤・土方らの意外な一面や、馬術師範・安富才助、密偵・村山謙吉、文吏・尾形俊太郎らにも光を当て、歴史小説の名手が、鮮烈にして新しい新選組像を描き出す。
  • 新選組の料理人
    3.3
    戦に焼けた京の町で炊き出しをすることになった新選組、料理ができる者がいない。滅法まずいその粥に文句をつけた菅沼鉢四郎は、原田左之助の命により剣を握らぬ「賄方」として新選組に入隊することに。菅沼は数々の難題に直面しながら、隊士の暮らしや愛憎、組織の矛盾を間近で目にしていく。食べ、生き、戦い、やがて歴史の波間に消える新選組を新視点から描く。
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~
    3.7
    ミステリーにおける最大の謎は、人の心の奥深くにある――。警視庁の大迫(おおさこ)警視が、あのハイジャック事件で知り合った「座間味くん」と酒を酌み交わすとき、終わったはずの事件は、がらりとその様相を変える。切れ味抜群の推理を見せる安楽椅子探偵もの6編に、「月の扉」事件の11年後の決着を描いた佳編「再会」を加えた、石持ミステリーの魅力が溢れる連作短編集!

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