名称未設定さんのレビュー一覧
-
モリアーティ教授の革命記!?
本作は憂国のモリアーティのタイトルの通り、シャーロック・ホームズシリーズのモリアーティ教授に焦点を当てて描かれた作品です。
彼がいかにして悪の道に走ったのか、どのようにして犯罪を行っていたのかを描く物語で、生まれがすべてを決める貴族制度の闇を暴くストーリーは活劇としても楽しめます。
残虐な描写も多いのですが、だからこそモリアーティやその仲間の活躍を読者は期待してしまいます。
もちろんホームズやワトソンも登場し、彼らが活躍するシーンはミステリーの王道に近いものを少年漫画に落とし込んだ作風だと思います。
ホームズの破天荒さが強調されているのはヒーローはあくまでモリアーティだからなのかもしれませんがダークヒーロー物を徹底した結果と考えるとよく考えられたストーリーと描写だと思えます。
モリアーティ教授が悪に制裁を下す際にはホームズのように推理する彼を見ることができるのでそれも楽しみの一つかもしれません。
また作画が綺麗で画面が美しく、キャラクターの際立たせ方が最近の作品らしく、小説なんて読んだことないしホームズなんてわからないしなぁ、と思う方でも楽しめるミステリーかつ革命活劇として読める作品だと思います。 -
ネタバレ
祝福者による悲しいバトルマンガ
この作品を見た時、なんともいえない気分になりました。この世界には生まれながら奇跡を使える人間がおり、これを祝福者と呼びます。奇跡の種類は人それぞれで、問題となっているのは氷の魔女と呼ばれる祝福者の能力です。氷の魔女の能力は世界を雪と飢餓で覆い、人々の心の狂気を受けつけました。
そんな世界でも頑張って生き抜いてるのが、アグニとルナの兄妹。雪で閉ざされた世界に食料はなく、再生能力を持つアグニは自分の腕を切り落として村人に分け与えていました。アグニは腕を切り落としてもすぐ再生するので、毎日何本も切り落としているようです。再生するからといっても当然痛みはあり、その苦痛に耐えつつ何度も腕を切り落としているんです。人肉を食べないと生きていけない村民、人肉拒否して飢え死にする村民。なんとも悲しいカニバリズムです。
ある日、軍が村に押し寄せました。何かのトラブルがあり、村から物資を調達するということで立ち寄ったそうです。軍が物資をあさっていると、見つけたのはアグニの腕。この村は人肉を食い漁ってる村だ!と勘違いし、物資調達をやめて引き上げます。その際、軍隊長の使う能力で村を焼かれました。当然アグニは事情を話そうとしましたが、人肉者の言うことがまともだとは思いません。非道とはいえ、この対処方法もわかります。放置しておけばさらなる犠牲者も増えるわけですからね。
問題は隊長の使った炎です。 普通の炎ではなく、焼け落ちるまで消えない炎でした。再生能力のあるアグニは、体が燃えつつ再生するので一向に死ねません。 焼ける苦しみをひたすら味わうだけです。 再生能力のない村人は即死。妹ルナも即死ではないものの、なまじ再生能力(兄アグニより弱い)がある分、長い時間掛けて焼死。
再生能力の強いアグニは炎では死ねない、餓死も出来ずひたすら炎に焼かれました。そして年月は経ち、再生能力をコントロールする事で体の焼ける部分もコントロールできるように。村を焼かれた恨み、妹の恨みを晴らすべく、焼ける体でアグニは旅立つストーリーです。
アグニの恨みの気持ちもわかりますし、隊長の気持ちもわかります。もし私がある村にいって人肉食をしてる村に遭遇したら一目散に逃げる、もしくは退治するでしょうから。アグニ側からしても人肉には事情があり、いきなり村燃やした隊長に恨みを抱くのも当然です。 -
某漫画投稿サイトでとんでもなく下手糞な絵ながら人気を博していたサンドロビッチ・ヤバ子さんが裏サンデーで連載すると知って正直「何でこんな人が選ばれたんだろう?」と疑問に思っていました。というのも私はこの人の漫画を読むことを作画レベルの低さから敬遠していたのです。
しかし某動画サイトで描いてみた動画を投稿していて知名度の高かっただろめおんさんが作画を担当すると知り、ほんの試しに読んでみることにしました。
正直な感想として「あれっ?普通におもしろいじゃん?」となり、びっくりしました。読後の今となっては裏サンデー初期連載陣に選ばれた理由も納得できます。普通に読める。というか他の連載陣と比較しても全然遜色が無いというかむしろ一番ちゃんと漫画してるなぁと思いました。特に某メタ漫画と比べると雲泥の差であるように感じます。
戦闘描写もさることながら、登場する女の子も軒並み可愛いのでぜひ読んでみることをおすすめします。