あらすじ
「惡の華」「ハピネス」「ぼくは麻理のなか」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」など、傑作を次々と世に送り出してきた鬼才・押見修造氏が、ついに辿り着いたテーマ「毒親」!
母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一。しかし、ある夏の日、その穏やかな家庭は激変する。母・静子によって。狂瀾の奈落へと!
読む者の目を釘付けにせずにはおけない、渾身の最新作!!
若く美しい母・静子から溺愛されている中学2年生の静一。
クラスの女子・吹石に淡い思いを寄せたり、従兄弟のしげると遊んだり
ごく普通の中学生として暮らしていた彼の日常は
夏休み中に両親としげる一家との登山中に起きた事故から明確に壊れ始めます。
事故当時に母が取った行動が信じられず、彼女の一挙手一投足に過敏になる静一。
静一の心境を知ってか知らずか、吹石と静一の関係の進展を露骨に阻み、抑圧する静子。
抑え込んでいた苦しみと狂気を解き放ち始めた母と、静一はどう闘っていくのでしょうか?
事故の真相が明らかになるかどうか、というサスペンス要素もあり、
とにかく緊張感がすさまじい一作です。
感情タグBEST3
ジャンルは謎だけど引き込まれる
大人しい主人公と、その主人公のパーソナルエリアを微妙に厚かましい感じで侵害する周囲の人間という、現実でも多々あり得る状況の中進むストーリーに異様に引き込まれます。マンガやアニメでよくあるキャラの心理描写などが全くなく、キャラたちの淡々としたやり取りだけでストーリーが進行していくのもその異様さの要因だと思いますが、普遍的な人像劇のはずが、サスペンスやホラーを見ているように引き込まれてしまいます。
悪の華を越える作品
惡の華から、この作者のファンです。惡の華、僕まり、と呼んできましたが、今までで一番先が気になる作品です。母と息子の関係を描いている作品ですが、最初から不穏な空気が漂っています。単純に息子が可愛くて仕方がない、母親とその息子ではなく、そこには愛情がいきすぎた故の狂気のようなものが描かれています。狂った共依存のような関係が今後どのように転がっていくのか、毎回気になって読んでしまいます。
何よりもこの作品の一番の見どころは、多くないセリフでキャラクターの表情でもって全てを語るインパクト。惡の華もそうでしたが、キャラクターに多くを語らせないで読者にメッセージ受け取らせる手法が本当に凄い。
この母の表情
ドラマ化もされた僕は麻里のなかの著者押見修造の最新作である。
特に大きなドラマがあることのなく始まる導入部。
白い紙面そこに描かれているありきたりの日常。
中学生の息子と母 キレイな母であるのだけどどこか違和感が…
息子の幼き日の記憶を聞いたその時の母の表情にこの先起きることの意味が隠されている。
毒親と支配
田舎に住む少年静一。
父親がいて、母親がいて学校へ行けば友達がいる、ごく普通の少年である。
静一の一日は母親・静子が彼を起こすところから一日が始まる。
静一のリクエストで中華まんの味が肉まんになったりあんまんになったりしても静子は笑顔で用意する。
学校へ行けば友達とじゃれあい、気になる女の子と会話する。
休日は父方のおばがいとこのしげちゃんを連れて毎週やってくる。
正直気乗りしない静一だが静子を見ると笑顔なので嫌とは言えない。
やわらかいタッチで淡々と描かれる田舎の少年を題材にしたおはなしなのに、常に何か恐怖を感じながら読んでしまう。
冒頭に出てきた猫の死骸のかたわらでの静一と静子の会話が夏の暑さが伝わってくるのと、うすら寒さが忍び寄ってくるのが絵からとても伝わってくる。
あと繰り返される描写として静子の常に笑ってる顔と、おばさんの嫌な感情が伝わってくるような笑顔、笑い声がとても印象的。
端々に静子と静一がバカにされててそれを心の底でよく思ってないけど言い返せないのがもどかしい。
のどかな田舎の風景がどこか、監獄のように閉鎖的で、人間関係の狭さに拍車をかける。
しげちゃんを突き落とした静子の真意はなんなのか。
これから親子の関係はどうなっていくのか気になる。
心理描写がすごいです
セリフは少ないけれど登場人物の顔の表情で心理が伝わってきてドラマを見ているような気持になります。
なぜここまで母親が息子に執着するのか、その原因が気になるところです☆
押見修造ワールド全開!
美しい母の不敵な笑みが恐ろしく、ゾクゾクしてきます。特に、とある事件の後の母の表情には背筋が凍りました。そして、主人公と母の距離感、主人公に対する母の態度に驚きました。息子が大切なあまりに動いてしまったのだろうとも考えられますが、何を考えているのかがまったく読み取れない、ミステリアスな雰囲気にひきつけられます…。不気味なのに、続きが気になって読みたくなってしまう作品です。
静子の目が怖い・・・
静子にたっぷりと愛情をかけて育った中学生の静一の平穏な日常がだんだんと狂っていくお話で、優しい静子の目が逆に怖いと思ってしまいます。愛する息子を守るために手段を選ばないキレた母親の姿に読んでいくうちに引き込まれてしまいました。優しい絵なのでほのぼの系の漫画だと勘違いする人もいそうですが、タイトルどおり静かな恐怖が満載のストーリーです。今後静子が何をするのか、どうなってしまうのかハラハラします。
映画
序盤は平和な家族の時間が描かれているだけなのに、不気味にスリルを感じる。まるでホラー映画を観ている時、いつ幽霊が飛び出してくるのかハラハラしながら観ているように。すごい技量だと思った。こんな漫画他にない。
Posted by ブクログ
狂気の母親が義理の姉さんの子供を崖から突き落とすシーンが何とも狂ってる。
精神疾患なのか?
それとも、息子に対する異常愛なのか。息子に絡む奴らは次々に排除していくパターンとみた。
展開が楽しみなので、次巻も買うぞ
しんどいよー
重い系の漫画大好きな自分としてはこの漫画は超タイプですね
表紙からしてしんどいってなかなか凄いと思いますよ
展開が読めないけどこの作者にこの話、これは鬱展開になる事でしょう
さぁドンドン俺を鬱にさしてくれ!
Posted by ブクログ
綺麗なお母さんは好きですか?自分は好きです(笑)。自分は雑誌でも単行本でもこの作品を読んでいますが、普段は美しくて明るい世の理想的な母親なのですが、ふとしたきっかけで突然変異する母親の二面性に毎回引き込まれます。この漫画を通じて押見作品を知ることになるのですが、自分はすっかりファンになってハマりました。
名作の予感
どこか懐かしさを感じさせる絵に引き込まれ、最初はどういった話なのか全くわからず、読むのが止まりませんでした。読み進めていくと、母の狂気ともいえる息子への愛情が垣間見え、背筋がぞっとしてきます。子供への愛情の範疇を超えた感情をもつ母親の静子が、この先どうなっていくのか。そしてそれを受け入れる息子の静一がこの先どうなってしまうのか。まるでサスペンス小説を読んでいるような感覚に、誰しも取り込まれる作品だと思います。
美しい母がもつ毒
淡々と描かれる日常を流れるままに読んでいるだけなのに、どこか不穏で心がザワザワします。非常に若く美しい母親。その歪んだ愛情。テーマは毒親。モノローグは一切ないのに画面からの情報だけでこれだけ引き込ませるのはすごいと思う。冒頭の猫の死体のやりとりだけでも、あっヤバイなって感じます。導入が上手くTVドラマを見ているようでした。
綺麗なお母さんの裏の顔
テーマは毒親。果てしなく重いストーリーですが、とても綺麗なお母さんと、思春期真っ只中である13才の中学生男子のもどかしい距離感や、実際にありそうなリアリティあふれる描写にどんどん引き込まれてしまう作品です。綺麗な顔して、いとこを崖から突き落としたり、同級生からもらったラブレターを破ったりと、ありえない行動ばかりの母親に追い詰められていく息子の静一。今後の展開が怖いと同時に楽しみです。
不思議な感じです。
描写が独特で、さらに独特な世界観があります。
思春期の男の子の主人公が昔、猫が死んでいるのを見つけたが、それを見て微笑む母親。まったく謎です。しかし謎があるからとても続きが気になる!
あの微笑みの意味はいったいなんなんだろう。今後どう物語が進むのか期待します!
ギャップ感(振れ幅)が凄い
冒頭の優しくて柔らかい感じの世界観はいずこへ?途中から、狂気に満ちた世界へと突入します。そのギャップ感(振れ幅)たるや。漫画でこんなにも気持ちがざわついたのは久しぶりです。あと、あまりクドクドと説明せずに、キャラクターの表情や雰囲気だけで伝わってくるのは、やはり作者の描写力が優れているからでしょう。この先の展開が楽しみです!
怖いけど引き込まれる
これまで読んできた漫画の中でも異色な感じで映画やドラマのように主人公目線で描かれる作風はとても新鮮で楽しかったです。登場人物が話すセリフは狂気じみて、ゾッとするシーンも多く怖い世界観が苦手な人にはおすすめできませんが、私は読んでいてとても楽しかったです。続きを楽しみにしています。
押見修造による新たな傑作の予感
これは怖い作品。
いわゆる毒親と言う言葉が(ネットの)市民権を得て久しいが、母親による子供への過干渉、子離れできない親、愛玩動物としての子供、そういった状況を舞台として描かれている親子の物語。
少女を凛々しく美しく書く事では定評のある押見修造ではあるが、今回は中学生の子供がいる母親が究極の女性として描かれている。この母親、時に少女の様にも見えるその表情は確かに美しいが、その瞳の奥に狂気を湛えている事が物語が進むに連れ明らかになってくる。
成長していく子供とその母親。魂の軋轢。激しく軋む音が聞こえて来そう。この後の展開から目が離せない。成長とは、愛とは、母親とは、子供とは、恋愛とは、家族とは・・・。様々な要素を含んで波乱の展開が予想されるが、まだ物語は始まったばかり。
新たな傑作の誕生の予感。
今後の展開が気になる
近年では育児放棄が社会問題になっていますが、この漫画を読んでいると行き過ぎた過保護も子供や周りの人を不幸にするのだろうと思いました。また、回を追うごとに主人公の母親は過保護というレベルではなくなり、内面から物凄い闇が溢れ出てきているので、今後どのくらいドロドロした展開になるのかすごく気になります。
作者の良さが詰まっている!
一巻だけ読んだのですが、物語の雰囲気の緩急がすごい。幸せそうに見えた日常から、急に絶望の淵へ落ちてしまう感じ。 本作者さんの作品は何点か読んでいるのですが、鬱になる展開が多め。それが良さではあるので、つい手に取ってしまうのですが。
闇を抱える人間達のサスペンス漫画。人間の心中が良く描かれていて、流石と思ってしまいました。
毒親の漫画表現
押見先生はファンタジー要素をメインにして人間の機微等を表現したりしますが、悪の華に続きファンタジー要素がなく真っ向から人間の多様な思考、人間の怖さが垣間見られる。最初はこの人の行動変だなぐらいのちょっとした違和感からはじまり、その違和感がどんどん大きくなり、理解不能な行動を起こした後も不可解な表情、思考を漫画表現で読者の胸の奥から恐怖を感じさせる。今後の展開が気になります。
淡々と進む緊張感のある展開
登場人物の表情とか話し方とか、行動とかがすごくリアルで怖いくらいだと思いました。相変わらず、胸にズーンとくるような作品を描く漫画家さんだなという一言に尽きます。これから親子の関係がどう変化していくのか、その闇に切り込まれる日はくるのかと思うと、物語の先が気になってしかたありません。見た感じはすごく淡々としているのに、その緊張感が凄まじい漫画です。
愛情と狂気
中学二年生の静一は、両親との3人家族。
思春期を迎えた今でも母親の静子とは、気恥ずかしさはあるものの良好な親子関係を築いていた。
しかし、久しぶりに親戚家族と交流を持った事を皮切りに静子の狂気が静一の日常を蝕みはじめる。
母親は、息子にとっての永遠の理想で。
息子は、母親にとっての永遠の恋人。
そんな、言葉がふと頭を過る作品全体の雰囲気とそれの対照の様な出来事の数々。
果たしてこの先、静一はどうなってしまうのか。
表紙の静子の笑顔に騙されてはなりません。
毒親をリアルに描いた漫画
「ぼくは麻里のなか」などで有名な押見修造さんの最新作です。
息子を溺愛する母親の毒親ぶりに注目です。心理描写が細かく、人の心理の移り変わりが分かりやすく描かれています。息子視点からの話ですが、この母親の心情が絵で伝わってきます。身内、親戚であれど許せない事や気にくわない事ってありますよね。ささいなことでも。まさにこの母親は身内に潜む悪魔です。子離れできない親など身近な話題なだけに余計ゾッとするシーンもあります。これからどうなるのか続きが気になる漫画です。
思春期を思い出すドキドキがいい
中学生などの男女の揺れ動く心情を描かせたら、漫画界ナンバーワンであろう押見修造さんの最新作です。まるで、映画やドラマを観ているような絵のカットは、本当に見事です。とにかく展開がまったく読めないですが、単調な日常風景でも、会話も普通でも、何故かドキッとさせるのは本当に見事です。この作者の作品は、好き嫌いが分かれますが、今作なら万人に読んでもらいたい名作です。
匿名
静かに迫ってくるものがあるような、掴んで離さない得体の知れない異常性が怖くもあり、惹きつけられもするような感じ。お母さんがほんと怖いし、でも行動が謎すぎて、なんでなのかわかりたくなる。
Posted by ブクログ
もやがかったような絵の表現がすごかった。主人公の妄想と現実の境が分からなくなっていく表現描写に恐れつつ、じっとりした綺麗さもあった。あと、やっぱり押見修造の描く少年少女は可愛い。笑った時目が三日月形になるのがすごく好み。
最初は行きすぎた母性に対するグロさみたいなものと思っていたらだんだんと抉られていく。母親ではなく、得体の知れない化物として作中の母親を見ていた。
吹石さんじゃなくてママを選んだと訴えた直後、気持ち悪いと突き放されるのほんとにえぐかった。
最後の一言で、あぁ、本当にちゃんと静一は解放されたんだと思い、鳥肌がたった。
Posted by ブクログ
押見修造 作品
凄いものを読んでしまった。
思春期の少年の私小説的で叙情的な苦しい物語。
見ている私も登場人物もその罪に縛られ
思考停止させられてしまったのか。
ページをめくる手が止められなかった。
希望や絶望で記憶をすり替えても、
記憶にモヤをかけても
人は生まれ変わる事も、
人生を巻き戻すことも出来るはずもなく。
終わらせ方にフォーカスして
収束して
ボヤッと消えて行ってしまう。
一人称視点で語られる内容に
ついつい自分を重ね合わせてしまった。
Posted by ブクログ
⚠️最終巻までのネタバレを含みます⚠️
筆致がエドワード・ゴーリーの絵本のように細かくおぞましさを含んでいて、母親と静一の精神の異常性がよく描かれていた。特に発狂した時の線のぐちゃぐちゃ加減はまるで幼稚園児が書いたみたいに崩れていて、他の漫画には無い狂気を感じさせた。
あとは目や口といった体の部位の描写が生々しくリアルで、台詞がなくとも表情で感情がこれでもかというほど伝わってきて緊張感がとても伝わってきたので、あぁ、次のページを捲るのが怖い……と躊躇う瞬間が度々あった。
内容については、静一が母親からされた虐待じみたことを恐怖し、恨み、自分の精神と人生を殺した母親を自分の中から殺して生きることになったけれど、再会して母親の過去を聞いた時に”あなたも殺されたんだね”と、第三者からみれば決して消えないであろう憎しみに折り合いをつけて、母親を介護する選択をしたことには色々考えさせられました……最期の最期には本音を言い合って笑い合って”母と子”になっていた……。
そして自殺未遂を繰り返していた静一が最終話で綺麗な風景を見て「綺麗だ」と思える心を持つことができたことには、一人の人生が救われたというか、生きていてくれてありがとうと言いたくなった。最後母親の顔を思い出せなかったのは、きっと静一がちゃんと静一自身の人生を歩むことができているからだと思いました。
年の瀬に素晴らしい漫画を読むことができて嬉しいです。私も自分の人生を歩んでいけるようになりたい。怖いものみたさから読んだ漫画でしたが、私に生きる勇気をくれました。
独特でどことなく薄気味悪い
作者さんにしか出せないこの世界観が読み始めてすぐに癖になってあっという間に読み進めてしまいました。まだどんなお話かよくわかりませんが先が楽しみです。
行き過ぎた愛情
いや、それはもはや愛とは呼べない悍ましい何かなのだ。
平穏なはずの日常にちらつく不穏で不気味な影。
臨界を迎えてしまったそれは不可逆の事故となり現れる。
これから物語がどう進んでいくのか、恐ろしくも気になる。
頭から離れない
1巻を読んだだけで展開が頭から離れず、続きが気になって仕方なくなる作品です。母親の歪んだ思想に飲まれてしまうところでした。
読んだ後表紙の生々しさに気づく
「悪の華」「ハピネス」で評価された作家・押見修造先生の最新作。
今までの作品同様、生々しすぎるリアリティを淡々と描くような内容で良い意味で読むのにカロリーを使います。
サイコホラーやサスペンス的な内容なのですが、キャラの精神面に深く踏み込んでおり、それらを上手くストーリー上で転がす感じが巧妙でかつ、秀逸です。
これは毒親フォローの漫画かも?
個人的には押見さんはあまり好きではなかったが、毒親がテーマだというのに何か惹かれて購入した
毒親とその子供を非難したり嘲笑う感じの内容なのだろうかと思いながら読み始めたが、一巻を読んだ範囲で感じられたのは、むしろ毒親と子供の間の愛情への同情と、その愛情を無神経かつ無邪気に批判する従兄弟の親子への敵対視だったように思う
これからの展開は楽しみ
表紙が目にとまり、レビューを読んで気になったので読んでみました。私も母親です。苦手な親戚もいて、私の旦那は少しは気遣ってくれるから救いだけど、この話のお母さんは誰も味方がいなくて、閉鎖的な田舎暮らしで逃げ場が息子しかなかったのかな…と気持ちがわかってしまいます。ただ、たくさん間違ってる。私も自分の子供への接し方気をつけなければと思わされました
めっっちゃコワイ…
押見さんの全部怖いけどこれは何も起こってないのに(最後には起こっちゃってるけど)心理的な怖さがある。
読後感も全然よくないのに怖いもの見たさでページめくっちゃう。
Posted by ブクログ
キャラクターの表情や、コマ割りの間の不穏さにドキドキしながら読んだ。
台詞が少なく、読むのに時間はかからない、というか‘嫌な予感’が現実になるのを‘期待して’しまってページをめくる手が止まらない。
イヤ~な漫画(誉めている)です。
続きが楽しみです
人の接し方次第で人は変わるということを考えさせられました。(親子の間柄なら尚更)親
の責任というのを考えさせられました。
タイトルから親から子へ引き継がれる負の連鎖や人の業みたいな展開を期待させられます。面白そうです。
美しく恐るべき「母親」の姿。
これまでも様々な作品で強烈かつ独自性の高い人間像を描いてきた押見氏が本作で主軸に据えるのは、親子。さらに言えば「母親」です。若々しく美しい静子は息子、静一にとって「良き母」であり続けました。しかし静一も中学二年生、友達との遊びや恋愛など、徐々に自分の世界を築いていく時期ですが、あまりにも距離が近く、かつ濃密な「親子」であり続けてきた静子には、その変化は耐え難いものであり……という前提から、真綿で首を締められるような息苦しさがある話が展開されていきます。恋人とも無関係な女性とも違う、「母親」の恐ろしさが凝縮されているような作品だと思いました。
静かな狂気。
きれいで若い、優しそうなお母さんが実は…なお話。最初のほうの猫のエピソードと、見開きのお母さんの笑顔が怖い…。
綺麗なお母さんが、静かに静かに恐ろしいことをやってのける。いつもの日常の中でじんわりと見えてくる狂気、って感じですね。こういう漫画は大好物なので、次巻が本当に楽しみ!
ぞわぞわしてきます
最初からなんだか気持ちの悪さを感じる漫画でした。普通の中学生の少年の日常を描いているのに、なんだか重たい感じで何かが起きるのではないかと恐怖がありました。読み進めていくとだんだんぞわぞわしてきて、そのぞわぞわがなんなのか確かめたくてまたどんどん読んでしまいます。母親がどうなっていくのか気になります。
独特の表情が描かれた作品
母親からの愛を十二分に受けて育った中学1年生の静一が主軸となってストーリーが展開されています。過保護ともいえる愛はある日突然終わりを迎えます。母親と息子という何よりも身近な関係性からは想像もできないような出来事が次々と起こるサスペンス漫画です。表情の描写が非常に細かく、緊迫感や狂気が直に伝わってきます。
お母さん怖すぎ!
絵のタッチが独特で、初めは何の話なのかよく分からないまま読んでいました。
しかし少しずつ、若くて綺麗な母親が実は怖い人だったんだと分かるようになり、何となく先の展開が読めてきました。
息子を溺愛する母親が次にどんな行動を起こすのか、少し怖さがありますが、興味深々になる内容です。
息子を溺愛する母・静子
「血の轍」の第1巻を読みました。猫が亡くなった時の、静子のほほ笑みが異質で怖いです。静子がしげるを崖から突き落とし、また同じようにほほ笑んでいました。これはどういったことなんでしょうか?「過保護なお母さんの恐怖」を感じます。まだまだ謎が多く今後の展開が気になって仕方がありません。同級生の吹石さんが次のターゲットにならなければイイなと思いました。
何故か引き込まれてしまう
はじめはほのぼのとした普通の親子かと思いきや…母親の狂気が突然見え始めました。毒親をテーマにしたものだということはなんとなくわかるのですが、実際の毒親は表面上だけであったとしてもこんなに穏やかな振る舞いはできないです。特に子供の前では。そこがまた怖いのです。はっきりとまわりからも息子からも毒親だとはわからないところが。どこか現実感が薄く感じるところも何故か不思議と引き込まれてしまいました。
毒親サスペンス
初っ端から不穏です。
綺麗な絵なのになんだか怖い。
そんな始まり方です。
地味だけどぞくっとするような綺麗なお母さんに、あの平凡なお父さんはミスマッチな気がしますがどうなんでしょうか。
いわゆる毒親のお話ですが、スケールの違う毒親っぷりがすごいです。
サスペンス映画を見ているような感覚になります。
日常的なホラー漫画
最初は普通の優しそうなお母さんと少し過保護な息子がでてくるだけの漫画だと思っていましたが、次第に毒親としてエスカレートして行くのが怖かったです。舞台の時間はちょうど昭和後期くらいですが、自分もこの時が子供の年代ですのでかなり親密感がありました。田舎の独特な雰囲気もよく描かれています。
懐かしい風景
この作品では出だしにとても懐かしい風景が出てきます、田んぼや田舎特有の路地や商店などと、どこか懐かしく何故が魅了されてしまいます。
学生の時にプールの授業がある日はズボンの下に水着を履いて学校に行くなどと、どことなく身近に感じるシーンが多く出てきて、昔を思い出して懐かしい気持ちになりました。
Posted by ブクログ
置かれた状況としては「裏・惡の華」とも言えそう。
そんな環境の中で、本作では母親に焦点が当たる。
母親の過去は? 母親の性格は? 妙な色気はどこから?
画集「ファムファタル」も欲しいな。
最初はゆっくりで淡々。巻末もそう。同じテンポでも全然違う雰囲気。「当たり前な日々」だからこそ恐怖の輪郭が浮く。最初から違和感だけどいきなり爆発するとぞっとする。
どことなく怖い雰囲気
一見どこにでもある一般的な家庭の日常が描かれているが、どことなく恐ろしさを感じる。母と子供の関係がどう変化していくか今後の天海が気になる。
どういうふうに展開するのか?
スクリーントーン等を使わないタッチの絵柄が合っていますね。
中学生の主人公の少年と、その母親とかが出てくる話ですが、父親がいないような、存在感が希薄な家庭で、この親子関係、何かありそうな……最初は読者にはその辺まで見えませんが、ある種の共依存関係っぽいものを彷彿とさせる雰囲気はありますね。
母親、息子を、そうとは思わず、束縛しているのでしょうね。
ラストの事件も不穏すぎて、さて、どうなりますやら……。
Posted by ブクログ
トラウマ
家庭環境(特に母親と)に問題があった人が読むと結構キツい
押見先生の独特な間の描き方と表情と説明し過ぎない倫理描写がリアル
キツすぎて途中で読むのやめた
不気味な美しさ
主人公のお母さんの顔が、年齢を重ねてないようなさっぱりとした美しさで、違和感がありつつ読み進めました。主人公は自分の気持ちをあまりはっきり言えないタイプで、周りからイジメとまでは言えない程度の都合のいい扱いを受けているところなど、もやもやするポイントが多く、なんか不穏です。
Posted by ブクログ
2022.4.7
続きが気になる。未成年が逃げ場を持てないストーリーの漫画を最近よく読むが、本当に地獄。救われない。手を差し伸べられるような大人になりたい。
毒親という言葉で片付けられない
綺麗な、しかし恐らく意図的にラフのような絵で日常が描かれているだけになのにはっきり伝わる不穏。
息子を溺愛しているようなのに、朝ご飯はいつも中華まん?
端々に出る嫌さが読者にも伝わる親戚。
猫が何の暗喩なのか。
こういう作品で自分の地元の方言が使われていると大体違和感があるので、地元の人から見ると
そうでもないのかもしれないが、方言がこの雰囲気に大きな役割を持っていると感じる。
Posted by ブクログ
父一郎、母静子、息子静一。。。一見平和そうな仲のよい家族。しかし何かヘンだ。特に母静子の息子への過剰なほどの愛。美しい母静子はとんでもない事件を起こしてしまう。それも息子の前で。これからの展開が気になるところで終わってしまうが何かぞっとした。何か禁断のニオイがする。「血の轍」、悪夢の予感。
Posted by ブクログ
『究極の毒親』とコピーを打たれた漫画だが、まだ起承転結の起がほとんどなのでわかりやすい毒親表現はあまり出てこない。
1巻の中で一番の毒は『過保護』ではなく「親戚が遊びに来るから他の約束を断っておいて」という場面で主人公が「当たり前の様に断りを入れる」やりとりが強烈に毒気を放っていると思う。
今後に期待。
Posted by ブクログ
丁度、3巻まで読みました。
常々、男は皆マザコンだと思う。
思考回路の何処かの部分は、母親に無言の支配をされている。
自分を命懸けで産んでくれた女に逆らえないのは、
男の運命なのだろうか?
【過保護】【溺愛】と【普通の子育て】【普通の教育】の境界線は、
一体何処からなんだろう?
自分も一人っ子男子を産み育てていると、
登場人物の静子の気持ちも少し解るような気もする。
サイコパス的な思想を持った静子は、
一巻では読み手に言い知れぬモヤモヤする感情を与えるが、
3巻では精神が殆ど壊れて行ってしまう、
一人息子の静一は、そんなママ静子への愛情と、
そして、思春期特有の純真と相反する反抗心が交差する時期。
普段、漫画は読まないけれど、
「血の轍」というタイトルと画力。
それから、何処かの町の片隅で起きているようなストーリー展開。
リアリティー溢れるヒューマニズムの塊のような作品に、
3巻30分というビックリするような速さで読み倒しました。
この漫画、終焉はどうなって、どんな終わり方をするんだろう。
凄く気になる。
匿名
気持ち悪い
全ての登場人物がひたすら気持ち悪い。
だけど、新刊が出ると読まずにいられない。
例え5分で読んでしまえるような内容であったとしても。
登場人物と作者の狂気に引き込まれてしまうような気がする。
でもきっと、作者はごく一般的などこにでもいる社会人だ。
そういう人が描く狂気にただただ魅かれる。
星ひとつでもあり、星いつつでもある。なので中間のみっつ。
読まずにいられないけど、不安定な時期に読むと引きずられそう。
どうしても気になるから、早く終わって欲しい...
絵が上手くなってる
まず作画が絵画風でとてもキレイ
なぜか朝ごはんは餡まんか肉まんの2択。。
息子を溺愛する美人のお母さんでも何かが引っ掛かるおかしい。。
毎週末いとこ親子が押しかけて迷惑するも
明るく対応する
登山に出かけることになり。。。ある事が起きてしまうという1巻だった
Posted by ブクログ
13才の静一は一人っ子で週末になると従兄弟のしげちゃんとおばさんが家にやってくる。
夏には家族で、山に旅行へ。
そこでしげちゃんが崖から転落したのだが。
はじめからタッチがホラーっぽくて、何か違和感を感じつつも初めての作者さんだし…
と読み進めていたら衝撃のラスト。
先が気になるけど怖い。。。
怖いよ…
前にも1巻は読んでるけど、2〜4巻読む機会ができたので読み直し。
怖いよ…
母の愛が怖すぎる…
子どもが小さい時の事を覚えててすごーい!ってなるのは分かるけど、内容が…あの話をあんなに楽しそうに話す不気味さとか、ちょっとづつ異常さが垣間見える…。
語り過ぎないのも想像が膨らんで余計怖い。
Posted by ブクログ
パラパラ一瞬で読めるからストレスはないけど、今回は訴えてくるものが乏しそう。不気味な母がどうなっていくのかってことだけど、正直、ミステリ界隈では使い尽くされた題材じゃないか?読み続けるかはちょっと微妙。
Posted by ブクログ
押見さんの作品はどれも似たような雰囲気が漂っていますなぁ…まあ、別につまらなくはないんですけれども、この作品も毒親? とかいうのがテーマなんでしょうが、全体的に漂う雰囲気は悪の華なんかと似ています…まあ、別に悪くはないんですけれども…。
ヽ(・ω・)/ズコー
これからの展開が気になるか!? と問われれば答えは否! ですけれどもまあ、惰性で読み続けてしまいそうですねぇ…。
それにしてもこの表紙の母ちゃん、いくつなんでしょうねぇ…いい年こいて母ちゃんにナデナデされてもまんざらではない、みたいな表情を浮かべる主人公…。また押見氏の個人的な好みが反映されているんじゃ? と邪推しつつ、様子見ですかね…。
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
そこまで・・・
人当たりが良くて息子を溺愛する母親が最後にやったことはまあ理解できなくはないんですが、この先どう話が進むのかは気になりますね。
この調子でバンバンやっちゃうのでしょうか。