名称未設定さんのレビュー一覧
-
悪の華を越える作品
惡の華から、この作者のファンです。惡の華、僕まり、と呼んできましたが、今までで一番先が気になる作品です。母と息子の関係を描いている作品ですが、最初から不穏な空気が漂っています。単純に息子が可愛くて仕方がない、母親とその息子ではなく、そこには愛情がいきすぎた故の狂気のようなものが描かれています。狂った共依存のような関係が今後どのように転がっていくのか、毎回気になって読んでしまいます。
何よりもこの作品の一番の見どころは、多くないセリフでキャラクターの表情でもって全てを語るインパクト。惡の華もそうでしたが、キャラクターに多くを語らせないで読者にメッセージ受け取らせる手法が本当に凄い。 -
無から有へ
現時点での最新5巻までの感想です。
最初は特殊な性質の心なき存在が、様々な出会いや別れ、出来事を繰り返しながら心身共に刺激を経験して、成長していく話なのです。
序盤(今もまだ序盤かも知れないけど)は、心の成長が感情を持つに至るまでは、動くただの人形のようで何とももどかしく物語が進行していきます。
大事な人との触れ合いの中、やがて人間のように感情が芽生え、喜怒哀楽を表現している現在は、ずっと成長を見守ってきたようで微笑ましい限りです。
産み出しの「親(でいいのかな?)」、唯一の弱点であるかのような存在の「敵」、など気になるものはまだまだあって、今後も読むのが楽しみな作品です。