すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
読み終わった後に、その人たちの人生があり、いろんな場所で生きていて、感じる感情。当たり前のことだけど、なぜかそれを眩しいと思わずにはいられなかった。
それは、自分に対する悲観的な感情ではなく、物語に登場する人物同様に自分にもあの時にしか存在しなかった光のようなものがあり、それが切なくもあり敬意のようなものを感じたかもからかもしれません。
他人にたいして感じる感情を各自がラベルを貼って見ている。
私は、 自分が誰かを見るとき、また誰かに見られる時にどれだけ本物に触れているだろうかとふと怖くなりました。
とても素敵な本に出会えてよかったです。 -
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閉じるループ
母親に言われてたように、やはり慶君が成長するにつれて難しい場面が出てきます。
この辺は親世代の呪いが子に繋がってしまっています。過去に戻った慶君は、未来で待っています、と婚姻届の書類に書いて残してきていたのですが……
家に寄り付かなくなった慶君、昔の仲間と縁を切ったりはし、話していたように、ある神社で霧に囲まれ、過去に戻り、今までの様子が改めて出てきていました。
改めて今に戻り、成美さんも改めて私は私の人生を生きると決意し、児童福祉の仕事に携わりつつ、作品は静かに終わります。
円環が綺麗に閉じる結末でした。
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Posted by ブクログ
「読み方のトレーニング本」という印象で読み始めましたが、読み進めるうちに、読書そのものの意味を考えさせられる一冊でした。
印象に残ったのは、「わかる」ということは既存のフレームを当てはめて見ている可能性がある、という指摘です。読むだけで理解した気になっている状態に、一度立ち止まる視点をもらいました。
「批判的に読む」も、揚げ足を取ることではなく、内容を吟味することだと書かれており、なるほどと思いました。まずは自分の立場を決めすぎず、著者の思考の流れを丁寧に追うことが大切なのだと感じました。
読書のカテゴリとして、思考・情報・教養・娯楽、あるいは知識・情報、インプット・プロセッシング・アウ -
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ダークファンタジーかな。
魔族とドラゴンが存在する世界観。王族、貴族制度があり、中世ヨーロッパの様。
半魔のカイルと辺境伯のアルフのお話。
カイルの半生がかなり辛い。実の親から疎まれ殺されかけるというトラウマをもつ。ドラゴンと会話ができ、さらに憑依するという能力を持つ。
一推しはカイルの幼なじみの神官!高位貴族を煽る趣味を持つ、天使の様な見た目の策士。 -
Posted by ブクログ
夏川さんの「本を守ろうとする猫の話」の続編。
このシリーズはファンタジーの中に数々のメタファーを散りばめて語られていく。
あらゆる年代にとって読んでほしい、そして年代によって感じ方が異なるであろう作品であるところがふしぎ。
可能性に満ち溢れている反面苛烈な競争にさらされ始める青少年、「未熟な故の純粋無垢さ」を忘れてしまった大人、それぞれにとって大きな意味のあるメッセージを感じてもらえれば幸いです。
(でも、世界を混沌たらしめている「揺るぎない利己性をもつ」マジョリティに、本を読む人がマイノリティな現状に、このメッセージをどう届けていくべきだろうな…) -
Posted by ブクログ
2010年5月に購入してから何度かトライするも途中挫折して読み切れていなかった本。
教学研究会の4月講義の課題本になったので、本棚から引っ張り出してきた。
学校では歴史の授業はたいてい幕末ぐらいで時間切れ終了。
現代史を学ぶ機会がなく、“なぜ戦争になったのか”“避ける事は出来なかったのか”長い間疑問だった。
大人になってから本を読んだり、ネットの時代になってからは動画を観たりして、なんとなく“日本は戦争なんかしたくなかった。そういう状況に追い込まれ、巻き込まれたんだ。”“悪いのは軍部で普通の国民は戦争反対だった”“日本のお陰で、アジアは植民地から脱することができた。”“虐殺行為はしてない -
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とうとう実の親が…
すっと協力してくれてきた安堂夫婦の馴れ初めにも色んな事情があったようです。身寄りがなかった明彦さんなりの考えも出てきました。
ただ、彼は不慮の事故で、残念ながらあっさり亡くなってしまいます。名前は慶にしよう、と決めていました。
妹さん、実は妊娠されていて、産む決意は固く、命懸けでもありました。
母親はずっと主人公を呪うような言葉しか吐けないままです。
そこは受け止めることにし、産まれた子どもを養子として引き取ります。
シングルマザーとしての苦難の道、大人になった慶君ご本人も見守ることはなく去ってしまいました。
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