【感想】
お金に対する基本的な考え方、貯め方、お金がもたらす人生を豊かにする考え方を教えてくれる本。
この本を読んだおかげでようやく自分自身がいつしかやらなきゃ、と思っていた「現在の収入と支出のバランス」と「投資の見直し」ができた。大事だけど後回しにしていた事と向き合うことができた。特に収入と支出は細かく見ることでどこにお金を使っていて、どれだけ自由なお金があって、どれだけ貯蓄に回すことができるのかがハッキリ見えた。
この本はお金に関しての基礎知識を教えてくれる。「こうしろ、ああしろ」というようなノウハウは載っていない。それは今の自分の生活や家族との状況を見て判断すべきこと。それを見直すことができた。
【学んだこと】
・リスクと運
億万長者になった人には努力と運が重なり合った結果でもある。そのため、成功者の真似ごとをしたからといって、自分が成功する可能性が上がる、とは考えてはいけない。運が数字では表せない不確実性が高いものなのだから、再現性があるとは考えてはいけない。
多数の成功と失敗に共通するパターンを見つけること。実用的な教訓を得られる。パターンが一般的になればなるほど、自分の人生に当てはまる。
・ゴールを持つこと
人は欲があると永遠に野心を持ってしまう。越えられない壁が来るとリスクを追ってでも利益を求めてしまう。やり過ぎると犯罪に手を染めてしまう。動き続けるゴールポストを止める意思も大事。
幸福とは結果から期待値を差し引いたもの。
複利の効果は絶大。単月、単年で見たら効果は薄く見えるが、掛け算で増えていくので、長く続けて欲をかかず、積み上げていくと、莫大な資産となる。ウォーレン・バフェットも資産の90%は60代になってから稼いだもの。彼は成功し続けた、だけではなく、失敗し続けなかった。欲をかかなかった。
裕福であることと、裕福であり続けることは能力が全然違う。結果を急ぐと良いことはない。生き残り続けることが一番の利益に繋がる。
・破滅しないために
①大きなリターンを得ることよりも経済的に破綻しないことを目指す。
株価が上昇傾向の時は手を出したくなるもの。余剰資金なら良いが生活資金を使ってまで投資をしてはいけない。リスクを常に考えること。
②あらゆる計画で最も重要なのは、計画通りに進まない可能性を踏まえて、計画を立てること。
未来とは未知なもの。成功するために計画通りに進めないとできない、という計画は正しい計画の立て方ではない。誤りの余地を残して計画を立てること。保守的とは違う。保守的とは一定のリスクを避けること。誤りの余地は一定のリスクの中で成功する可能性を上げていくこと。
・テールイベント
全体を見てみると、失敗が多かったり、損失が発生して損をしているように見えるが、ほんの一部が大成功を遂げる事で、その損失全てをカバーすることができる。
例:ウォルト・ディズニーは最初赤字続きだったが、白雪姫の作品の登場で、今までの赤字を精算した。
美術商とは何百点という商品を購入し、その中で数点が莫大な価値を見出すまで温存する。
投資の成功の鍵は、上げ市場でも下げ市場でもブレずに投資し続けること。周りが騒いでも当たり前を継続する人が1番勝つ。
・お金で得られる幸せ
お金が増えれば不安が減る。結果、自分のしたい行動や考えを持てるようになる。お金の不安がなくなる事は自由になれることへ繋がる。
人は物欲では幸せを見出すことができない。アメリカ社会は文明が一気に進み、収入の中央値が爆上がりしたが、世界で比べると不安や、心配事で悩んでいる人が多かった。自分の生活を裕福にする代わりに時間を捨てると人は不幸になる。つまり、お金で時間、自由を得ることが人生の幸せへと繋がる。
リッチ(物理的豊かさ)とウェルス(富)は違うもの。リッチを求める人は他人からの承認や尊敬、羨望の眼差しを求める。だが、他人は高級車や立派な家に目がいくだけで、持ち主には目がいかない。リッチを求める人が本当に求めるものは得られない。
ウェルスはダイエットと一緒。ダイエットは運動したからといって、それ以上に食べれば太る。今ある収入を使い過ぎず、将来の自分に投資したり、貯めて自分が得たいものを求める。コントロール出来る人が富を得ることができる。
富とは、目に見えるものに変換されていない金融資産のこと。
ある程度の生活基準を満たせるようになったら、それ以上はただの見栄のための支出。生活を守るためにどれくらい必要なのかを見つめなおし、無駄を減らすことで貯蓄を増やすことができる。
これからの時代は柔軟性が求められる。テクノロジーが発展したこの時代、知性では差別化できない。コミュニケーション力や共感力といったソフトスキルがあるものが必要とされる。柔軟性は貯蓄に余裕があると身につけられる。
歴史から未来は学べない。未来は必ずサプライズが起こる。それは今想像しうる事柄よりも最悪、もしくは最良の出来事。人が学ぶべきことは、予想し得ない出来事が未来には起こるということ。
誤りの余地を作るために考える2つのこと
・ボラティリティ(価格変動リスク)を持っていく。仮に総資産の3割が減っても生活出来る?常に余裕を持つからこそ、行動ができるようになる。
・老後資金のための投資
利回り予想を低く見積もりその上で貯蓄を作る。
もし平均値通りの利回りが獲得できたら嬉しい誤算となるし、低く見積もった予想通りならそれに備えているので問題は起こらない。
リスクテイキングにおける楽観的バイアスは危険。ロシアンルーレットには手を出してはいけない。成功する確率が高くとも、失敗した時に破滅するようなリスクは見合わない。片方ではリスクを取り、片方では安定させることが大事。
お金の単一障害(1つが麻痺して機能しなくなると全体に支障が出てしまうこと)は短期的な支出を給料だけに頼ってしまい、何かあった時の貯蓄を作っておかないこと。これは回避すべきこと。
・長期的なファイナンシャルプランを築くにあたり気をつけるべきこと
①極端なファイナンシャルプランは避ける。極端に低収入だと将来に響く。極端に高収入だと現役時代のほとんどをオフィスですごくことになる。勤務時間、家族の時間、自由な時間、貯蓄は適度な目標を立てること。
投資で払うリスクは「手数料」と考えること。罰金ではない。それなりの手数料を払えばそれに見合った価値は得られるもの。でも確実に、ではない。リスクは伴う。
ディズニーランドの入場料を払えば、楽しい思い出を作ることが出来る。もちろん家の近くで安い施設でも楽しめるが、ディズニーでしか楽しめないものがある。けど、雨が降るなどのリスクも当然ある。何事も確実な見返りはない。
人間は身を守るために本能的に悲観的な考えや情報を収集し、それが事実であると認識する機能を持っている。そのため楽観的な考えには懐疑的になり、信用をしない。
人間は信じたい情報を「事実」として認識し信じる傾向にある。投資においても信用の置けない情報を見ても「これが事実になる」と信じて行動してしまう。アクティブ型よりインデックス型の方が長期で見た時の利回りが良いのは結果として見えているのに、人はアクティブ型に夢を抱いてしまう。