すべての高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレセラフィマの故郷は、ドイツ軍によって壊滅した。
母や村人は惨殺された。赤軍兵士・イリーナに拾われたセラフィマは、復讐のために狙撃兵になることを決意する。立派な狙撃兵となって、独ソ戦の最前線へと華々しく赴く。その先に見えたものとは…。2022年本屋大賞受賞作。
狙撃かっけぇえぇぇぇ。
涼やかにクレバーに、サイレントな一撃必殺。イリーナ教官の過酷な訓練で一人前の狙撃兵となった同志少女たちの熟練感がエグい。雄々しく野卑な歩兵集団の喧騒の中で、魔女たちは凛として気品があった。命中の一瞬に全てをかけるので、戦闘描写はとても短い。塹壕や銃眼の影で待って待って待つ。忍耐と静寂の戦いの中で光る職人技に思わず -
Posted by ブクログ
ネタバレ住まい手がなく取り壊しを待つ家。
その家もかつては住まい手があった。
薮さん、圭さん、緑の歴代3人の住まい手たちの日常を見てきた家。それぞれの思いが詰まった家。
薮さんは「意匠」を大事にし、自分の心に向き合うつもりで、細部にまで思い入れを持ち、この家を建てた。薮さん亡き後も、薮さんと懇意だった不動産屋が住まい手を選ぶほど、思い入れの強い家だった。
緑は夫と距離を感じている専業主婦。この家で塾を開き、第二の人生を始める。圭さんは、夫とすれ違いを感じながらも、別れないための理由を探していたがいつしかしこりもなくなり、夫の転勤のため引っ越すことになる。
最期は住まい手がなくなり、取り壊しになる家。 -
-
Posted by ブクログ
半日で読み終えてしまった。
単行本として出版された頃からずっと面白そう、読んでみたいと気になっていて、今回文庫本が出ているのを書店で見つけて迷わず購入。
何年経っても、湊かなえさんの小説がいちばん好きだ。
いったいどんな風に生きていたら、こんな物語が思いつくのだろう。
今までの湊かなえ作品の中で群を抜いてグロテスクだった気がする。猟奇性があまりにも現実離れしていて、感情移入することはできず、どこか遠いところから彼らの生き様を眺めているような、そんな視点で読み進めていった。
前半は、榊史朗が人間標本をつくるに至った経緯が、手記のようなかたちで記されている。グロい。私は比較的グロいのに耐性
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。