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Posted by ブクログ
読み始めは、なんて子供じみた話なんだろうと思っていました。
ところが灰色の男たちがモモの仲間達の時間を奪い始めてから、ページをめくる手が止まらなくなりました。灰色の男に時間を貯蓄しないかと誘われて、生活がガラリと変わっていく。余裕のないいつもイライラした生活は、まるで自分のようで読んでいてとても辛くなりました。
「時々目をあげてみるんだが、いつ見ても残りの道路はちっとも減っていない。だからもっとすごい勢いで働きまくる。心配でたまらないんだ。そしてしまいには息が切れて動けなくなってしまう。道路はまだ残っているのにな。こういうやり方はいかんのだ。」
「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わ -
Posted by ブクログ
最初はとにかく軽くて。合わないかもなーなんて思ってたんだけど
多様性をテーマに、どんどん温度が増していくような
ルーツ、生い立ち、養子縁組、セクシュアリティ
高校、ママ友関係、そしてコメディ映画を題材に
平たく言うとみんな色々あるよねーってことが
描かれていた
構成もわかりやすく、重たいテーマだけどねっとりしてなくて、でもさっぱりもしていなくて
ちゃんとそれぞれの登場人物の感情の揺れや居心地の悪さが伝わってきた
痺れたのは
他人の家で出された、自分の家のそれとは違うふわふわタオルや子ども思いの母親
あと
差別した側の方を気遣って言えないでいた自分のルーツの描写
違う作品も読んでみたい -
Posted by ブクログ
名作というのは長くても最初のページを読み終えるまでには分かるもの。
この作品はそれよりも早く、きっと三行読み終えるまでには名作と確信したと思う。
六編の短編はそれぞれ毛色が異なっているにも関わらず、その全てに深く感情を預けることができたように思う。
こんなに没入できる作品は、そう多くはない。
タイトル作の「月まで三キロ」は言わずもがな素晴らしい短編。
それと同じくらい「エイリアンの食堂」も素晴らしかった。
科学が苦手、馴染みがない人にでも楽しめる作品であることは間違いないし、おすすめの作品は?と聞かれたら、迷わずすすめられる作品。
「月まで三キロ」の標識があるのは浜松市。
必ず行こうと思った