すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
凄まじい熱量を持った一冊だった。
冤罪がいかにして作られるのか。そのプロセスは空恐ろしく、死刑執行が早まった「身勝手な理由」を知ったときは、あまりの理不尽さに地団駄を踏む思いだった。裁判官の出世欲や司法組織の闇……そんな漆黒の闇に一人で立ち向かうのが、主人公の雪乃だ。
物語を支えるのは、父の無罪を「文字通り知っていた」彼女の凄まじい執念である。
単なる娘の盲信ではない。孤独に耐え抜く彼女の姿は、凛としていてあまりに美しい。その狂気にも似た真っ直ぐな意志に、読み手もいつしか心底惚れ込み、共に闇を突き進む覚悟を決めさせられてしまう。
結末については伏せるが、これだけは言いたい。
救いのな -
Posted by ブクログ
3巻まででている(202603)。
第1巻だけでも完結と言える。2、3巻は続編では無い、スピンオフ的作品。これも面白い。
1巻。
魔王討伐なった現在から回想される勇者パーティーが作られるまでの話。更に真相が明らかになった後、時間が現在に戻って、更に深い真相が明かされる。明かされるごとに辛くなる。最後のエピソードまでテーマが貫いていて、とても素敵でした。アレクシア可愛い。
2巻。
ネタバレになるから言わない。
最後、格好良すぎる。
パーティーの聖女30過ぎ設定、ずるい。
3巻。
魔族との戦いシーンがもっとも描かれている。「誰が勇者を殺した」の意味がかなりシニカルに描かれている。
3巻通し -
Posted by ブクログ
良心的な人とか社会活動家とかに胡散臭さを感じる自分ではあるが、この本でも彼らの所業が暴かれていた。
ミスター日教組と呼ばれた槙枝元文の所業に言及した74ページの記述がそれだ。
学校での犯罪隠蔽が止まらない理由をここに見た気がした。
数々の問題が指摘されているセブン-イレブンの社長だった鈴木敏文は労働組合を認めなかったのだが、何と鈴木は大学で学生運動をやっていたのだ(『セブン-イレブンの正体』古川琢也)。
さて、この本の冒頭で、ブラジル人労働者のみタイムカードに名前が書かれず番号が書かれていることが紹介されていた。著者はこれで人格が尊重される筈が無いと指摘する。
私も同感だ。
外国人への蔑 -
無料版購入済み
全然策謀家らしさのない副長土方なのでその役は山南が受け持つことに。アクションシーンばかり続くのになんとなく話は進むのがすごい。新見は詰め腹切らされたんじゃなくて合戦的だし、着流しの左之助の得物が大鎌とやりたい放題(笑)
原田左之助かっこいい!刀がかっこいい風に描かれがちだけど、実際強いのは槍なのでは? -
無料版購入済み
組織が大きくなり、新キャラも増え、強さで選んだという事で悪い奴も内側に増える。
そして新八の活躍を魅せる。策略で自分の業に素直な奴やなんとかしようと…してるのか?な山南はどうなんか分からんけど、何かしようゆーても強い奴が何でも蹴散らせるってのがブレない物理的な漫画感。
松平容保ッパネェな!!!
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
しかし、地方の営業所で営業職として働いたことのある人間ならば多かれ少なかれ顧客との共犯関係の構築による信頼関係を築くことや実績を上げるためにコンプライアンスのグレーゾーンを行き来することは業界は違えど見聞きしたことはあるので、この著者の驚きや意外性みたいなものにはそこまで共感できなかった部分はある。
とはいえ、この保険金分配システム?は島内の人脈ネットワークとそこに書類上生まれる「リスクの商品化」を利用したある種の島内の「産業」のような状況になっているとも思えたし、その調査、取材力でここまで状況を解き明かすのはすごい。
自分は「〈賄賂〉のある暮らし 市場経済化後のカザフスタン」を -
Posted by ブクログ
『夜の道標』は、間違いなく傑作だった。
特筆すべきは、登場人物それぞれの緻密な心の動きだ。あまりに感情移入してしまい、気がつけば「犯人がこのまま逃げおおせてほしい」と願っている自分がいた。
彼女の文体には独特の癖がある。読み進めるうちは「何のことだ?」と戸惑う描写も多いが、後から周到な説明が入ることで、霧が晴れるようにすべてが繋がっていく。その構成の妙こそが、彼女の真骨頂と言えるだろう。
以前読んだ『悪いものが、来ませんように』は、正直言って読んでいて気持ちの良いものではなかったが、今作は素晴らしい。闇を描きながらも、読後に残る静かな震えは別格だ。
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