見えるか保己一

見えるか保己一

小説・文芸
2,035円 (税込)

10pt

江戸時代、国内最大の叢書『群書類従』の編纂に生涯を懸けた、全盲の学者・塙保己一。盲人とは思えぬ前代未聞の偉業の傍らに常にあったのは、目明き――妻、学者仲間、門弟らとの、すれ違いだった。 “天才・塙保己一”の目に映っていたのは、絶望か希望か、それとも――。「あのお方は、我々には見えぬものまで見えているのさ」

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見えるか保己一 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    盲の天才、塙保己一と、彼を取り巻く周りの人々の人生が描かれる。

    見えないからこそ誤解し、人の温かみを強く感じ、絶望し、感動する保己一の心の揺らぎから目が離せない。
    周囲の人間から見た保己一の逸話も、描写豊かで引きこまれた。

    0
    2026年08月11日

    Posted by ブクログ

    実在の江戸時代の全盲国学者の塙保己一。差別や偏見、学問への希求と、見える周囲と見えない保己一との齟齬をこれでもかと突きつけられる。章ごとに現実の捉え方がこうも異なることに愕然とさせられる。ただ、見えるから見えない事、見えないから視える事というのもあるのかと…保己一の能力を妬み、嫉み、恐れることからそ

    0
    2026年08月08日

    Posted by ブクログ

    見えてないのに見えているようだ!
    いや、やっぱり何にも見えてないじゃないか!

    サクセスストーリーのよう見えるが、盲人と晴眼者、それぞれの葛藤は常に物語に渦巻く。
    「盲人なのに凄い!」ではダメなのだ。盲人という前提を覆した上で凄くなければ。
    ただ、もしそのように評価されたとしても、もしも盲人でなけれ

    0
    2026年08月05日

    Posted by ブクログ

    ハンディキャップを乗り越えて偉業を成した人の話、なんて生易しい物語じゃなかった。
    いい話かと思えば、そのB面からの視点で裏切られる。見えているものばかりが真実ではない。しかしその真実が必ずしも不快ではなかったりもする。虚の中にも真実が見えたり。勘違いでもいいからそのままにしておいた方が良いものもある

    0
    2026年08月04日

    Posted by ブクログ

    晴眼者と盲の環境の違いと当時の時代背景と文化の理解と、いろいろと解釈が難しく読むのに時間がかかった。目次表記もひらがなと思いきや、当て字で二通り。なんだか腑に落ちない表現は一人称だけで捉えられていたせいだったと、最終章で見せられたものに驚いた。構成が凄い。
    人間は自然と自分が上に立ちたがる。他人にど

    0
    2026年08月03日

    Posted by ブクログ

    江戸時代の全盲の国学者・塙保己一の生涯を描いた時代小説です。幼少期に病気で失明しますが、誰かに音読してもらった書物の内容を一字一句覚えるという優れた記憶力の持ち主で、好きな学問を志し全盲ゆえの周囲の嘲りにあいながらも苦難の末に、『群書類従』(ぐんしょるいじゅう)という日本の古い書物や記録を集めた国内

    0
    2026年08月02日

    Posted by ブクログ

    もうこれ優勝。
    最高に素晴らしい作品です。
    さすが、山本周五郎賞。直木賞も確実と思っていたけど、、、

    埼玉県の偉人である塙保己一のお話。
    偉人の話と言っても伝記のようなものでは全くなく、彼の人となり、心の内を感じられる作品。

    盲の彼には何が見えていたのか、本当に見えていなかったのか。
    晴眼者には

    0
    2026年07月27日

    Posted by ブクログ

    偉人の苦労話&サクセスストーリーにとどまらず、周囲の人間から見た美談ではない話を軸にして描いているのがすごい。
    最初に「見えるか」が文中に登場したときは、いろんな意味で鳥肌が立った。

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

     タイトルと表紙の雰囲気から、勝手に妖怪の話だと思い込んでいたが、江戸時代実在した人物の話だった。
     幼少期の病が元で盲目となった保己一。明晰な頭脳を認められ、やがて学者となっていく。
    タイトル「見えるか」の問いが、物語の終盤にキーワードとなっていく。こういう展開もあったかと唸らされた小説だった。

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

    伝記だったのか…すごい小説を読んだと思ってたら最後の参考文献で気付かされた。見える者と見えない者、見たいものと見たくないもの、相容れないから成り立つ事とそうでない事。両方書いてあって辛いけど、幸せを書いたんだろうなと思った。

    0
    2026年07月22日

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