見えるか保己一

見えるか保己一

2,035円 (税込)

10pt

江戸時代、国内最大の叢書『群書類従』の編纂に生涯を懸けた、全盲の学者・塙保己一。盲人とは思えぬ前代未聞の偉業の傍らに常にあったのは、目明き――妻、学者仲間、門弟らとの、すれ違いだった。 “天才・塙保己一”の目に映っていたのは、絶望か希望か、それとも――。「あのお方は、我々には見えぬものまで見えているのさ」

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見えるか保己一 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     塙保己一。江戸時代の全盲の天才国学者の彼は、数多の古典を分類し、合冊した叢書『群書類従』を刊行したことで知られています……とこれは日本史の教科書(とか用語集)にはこんな感じで書かれていて、正直、私もお名前を知っているだけでした。本書はそんな全盲の学者の半生を綴った作品になっています。
     幼い頃に失

    0
    2026年05月27日

    Posted by ブクログ

    今の時代には使わないような言葉づかいに、(その時代を生きてはいませんが)保己一が生きた江戸時代の空気感がイキイキと伝わってきた。
    目が見えないゆえに、周りから支えられたり、目が見えないゆえに、裏切られたり…。それでも壮大なことを成し遂げた保己一の人生は本当に見事。
    目が見えない人の世界は、わたしが漠

    0
    2026年05月26日

    Posted by ブクログ

    ★5 江戸時代に盲人ながら群書類従を編纂した国学者の評伝、晴眼者との関係を描く #見えるか保己一

    ■あらすじ
    全盲の国学者である塙保己一の物語。両親や友人に愛されながらも、幼年期に失明した彼の人生を描く。どんな本でも一度聞けば覚えてしまう記憶力で、国学史をまとめた『群書類従』を編纂していく。保己一

    0
    2026年05月07日

    Posted by ブクログ

    すごい小説と出会ってしまった。
    読み終えても、すぐには言葉にならないくらい。でもとりあえずメモしておこう。
    まず驚かされるのが、盲目の人そのものの描写、文章の表現だ。この文体、表現力。目が見える自分には理解できないような感覚を覚える。入りから衝撃的。

    盲人にとって、「見える」とは、「見えざる」とは

    0
    2026年04月24日

    Posted by ブクログ

    大作を読み終えた充実感が心地よく拡がる作品だった。
    偉人、塙保己一の生涯の一端を、こうして小説で知ることになろうとは。
    裏切りに遭いながら、そして盲目なこともあり不信のどん底に突き落とされながらも、学を一心に求め、そして極めた生き様に頭が下がる。
    天才には天才の苦悩があるのだろうが、その周囲の人間も

    0
    2026年03月28日

    Posted by ブクログ

    江戸時代に活躍した盲目の国学者・塙保己一の生涯を描いた小説。
    超人的な記憶力を武器に学問の道を突き進んでいく保己一だが、盲と目明きの間には、単に見える・見えない以上の隔たりがあった。同じものを見ようとしても、保己一が見ている世界と周囲の人々が見ている世界は違う。二重の意味を持たせた各章のタイトルがそ

    0
    2026年06月12日

    Posted by ブクログ

    幼少期に全盲となったが、その知識欲、記憶力で学問を究めた国学者の塙保己一を主人公に綴られた物語。学問に対する情熱は強く周囲の方の協力も得ながら、自身の道を突き進む様はすごいなと思った。最後に『見えぬわっ!』と本人が叫ぶのも面白かった。

    0
    2026年06月11日

    Posted by ブクログ

    力作。
    山本周五郎賞、受賞すると思う。
    最近感じてることとゴールが一致してた。30歳も違うのに、著者はすごい。
    最初の20頁で惹き込まれてしまい、延滞してちゃいけないから、買おうと思ったのに、買いに行く時間も惜しくて読み切った。

    0
    2026年04月27日

    Posted by ブクログ

    幼少期に盲目になった塙保己一を題材に、目の見えないものの苦しみと、それを取り巻く見えるものの苦労を描く

    目が見えないからこそのすれ違いが度々描かれるが、似たようなすれ違いは見える者同士でも起きているだろう

    程度の差はあれ、何を見るかは当人の意思や心がけ次第なのかもしれない

    0
    2026年06月10日

    Posted by ブクログ

    史実を時系列でなぞる事よりも、普遍的な人間の在りように主眼が置かれているので、佇まいは歴史小説というよりも時代小説の方が近く、塙保己一でなくとも物語が成立し得るのではないかという部分は多少気になりましたが、見えるもの見えないもの、視たいもの視たくないもの、人が目や意識を通して他者との間に作り上げるそ

    0
    2026年04月17日

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