すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
「地球の歩き方」には、30数年前、学生時代にずいぶんと助けられた。当時、この本に書かれていることが、私にとって世界を知るほとんど唯一の手がかりだった。もちろん、旅先にも必ず携えていった。
あれから30数年。まさかこの本に、地元の兵庫県や神戸市が登場する日が来るとは思いもしなかった。
56年間、兵庫県に住み続けてきた。それでもなお、行ったことのない場所、知らない場所が残っている。ページをめくるとそんな発見があり、実際に足を運んでみたくなる。
かつては世界への扉であり、今は足元を照らしてくれる。形は変わっても、「地球の歩き方」がありがたい存在であることに変わりはない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ村上先生の"夏帆"と梨木先生の"裏庭"は重層構造ファンタジー小説の二大巨頭かと思います。
友人の勧めで購入。
その友人は中学生の頃に読んだそう。まじ?難読漢字だらけやのに?めっちゃ秀才やないかい。
幼い照美が、ひょんなことから裏庭という不思議な世界へ入り、冒険する中で照美自身も成長していくストーリー。
裏庭で起こることと、現実は相関していて、その対比が楽しいです。
冒険の中の不思議な出来事は、物語だけとして読んでもとても面白いのに、大人になるまでの現実に対して感じることにリンクしています。
このシーンは、人間の気持ちにおけるここで、、みたいな感じで図 -
Posted by ブクログ
ネタバレ航の出生に何かある。そこまでは早く読めるのだが……。
救急医・武田航のもとへ、自分と瓜二つの溺死体が運ばれる。航は同級生の城崎響介と共に正体を追う。DNAは100%一致するのに、母子手帳には単胎とある。
生島京子とジェイムズ・サカモトの胚盤胞は分割され、同じ遺伝情報を持つ胚が五回移植された。「五分の三」は、そのうち三人が生まれたことを示す。航と中川信也、そして三人目は航の妻・絵里香だった。
ここまでは読めなかった。タイトルの「禁忌の子」は航や信也から、航と絵里香の間に宿った子へ移る。出生の秘密を予測できても、結末の意外性はかなり高かった。
一方、生島京子の密室死は、下肢前面の「左右対称 -
Posted by ブクログ
ネタバレラブコメディの一言のみで、この作品を語ること勿れ。
作中の人物、皆摩訶不思議にて、その巻き起こしたる事件の数々もまた不思議なり。
黒髪の乙女の純朴たるや、未開の地に咲く一輪の花の如し。
先輩の愚鈍にして滑稽なるは、古の銀幕の喜劇の如し。
黒髪の乙女には可憐にして心奪われ、先輩には他人事ならず心寄せたり。
世に言う「非モテ」をくぐり抜けし同士たる諸君にとっては、胸を打ち、また胸の痛みを思い起こすこと請け合い。
最後の場面に微笑んだ後は、黒髪の乙女と先輩との間に幸多からんことを祈るのみである。
なむなむ。
最も驚いた章としては、第四章を挙げねばなりません。
令和の初頭を襲った、あの疫病のことを描 -
Posted by ブクログ
恋人だった訳でもないのに、昔心通わせた島本さんのことが忘れられない。彼女で無くてはと申し分の無い幸せを手に入れた後に気が付き、どちらを取るかの葛藤が面白かった。
知らなくてはならなかったものごとがまるでサンプル・ケースみたいに全部ぎっしりと詰め込まれていた。
これはとても大事なことだから、よく聞いて。さっきも言ったように、私には中間というものが存在しないのよ。私の中には中間的なものは存在しないし、中間的なものが存在しないところには、中間もまた存在しないの。だからあなたには私を全部取るか、それとも私を取らないか、そのどちらかしかないの。それが基本的な原則なの。
僕はその暗闇の中で、海に降る雨の -
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