池上彰のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
新学習指導要領に合わせて現在の教科書は変わってきているようだが、小学校、中学校、高校と生物学をぶつ切りにして教わっているため、本書で生命科学を体系的に学ぶことができた。
そもそも生命とは何なのか、生命はどのようにして誕生したのか、そして多様性、死のしくみまで細胞レベルで学び、自分は何であるか、私たちはいかなる存在なのか、私たちはどこから来てどこへ行こうとしているのか、を考えるきっかけとなった。どの生命も一個の細胞から始まりセントラルドグマのもと多様な機能を身に付けてきたこと、バクテリアも植物も人間も生命のしくみの根本は同じであること、生物学は暗記科目ではなく、統一原理から始まる多様性の世界であ -
-
Posted by ブクログ
グローバルサウスとは西洋民主主義に対する対抗概念。冷戦後世界に広まった西洋的民主主義と自由主義の概念は急速に力を失いつつある。
今世界は大きく変化しており、今までの常識で測ると情勢を読み誤る。
・グローバルサウスの特徴として、国際的協調より自国第一主義、民主主義より権威主義でも強力なリーダーシップ。
・G7のGDP比率1986年68%が2022年には42%に低下。グローバルサウスの存在感が高まっている。
・ウクライナに対して明らかに侵略行為を行ったロシアへの非難決議に中国、インドを初めアジア、アフリカ、南米の多くの国が棄権した。
アメリカ、ヨーロッパ先進国に対して明らかに距離を取る動き。
・ -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ別にいいかと思ったけど、何度も気になるので買ってしまった。
読んでいくうちに、きっと今までの暮らし、そしてこれからの暮らしについて根本から考えたいんだなと思った。
最近引っ越しがあって、物に向き合う時間があったからかもしれない。
・無性に片づけがしたいときは、単に部屋を片づけたいわけではありません。心理的に片づけたい、別の何かがあるときです。
・部屋を散らかすという行為には、問題の本質から目をそむけさせるための、人間の防衛本能が働いているのかもしれません。
・片づけが全て終わって身の回りが整うと、人は自然と自分の内面に向き合わざるを得なくなります。目をそらしていた問題に気づき、解決しなくて -
Posted by ブクログ
『ドラえもんのび太の月面探査記』のラストでのび太が「僕たちには想像力があるんだから」という名シーンがある。意味合いとしては会えなくてもちゃんと想像で会えるというものだが、この想像力というのがいかに大切なものかと思い知らされる。
今回の池上彰さんの書籍は、今の日本には想像力足りてないんじゃないの?という気付きを与えてくれる。年齢を重ねるごとに失われている想像力。これは自分で考えや行動にブレーキをかけているからではないか?と問われる。
…その通りです。
ちゃんと新しい場所に赴き、人と直接会話をし、学び、そして自分の頭で考えるのだ。そして、相手に優しくしていくのだ。
考えること、相手の立場に立って想 -
Posted by ブクログ
マルクスの資本論を、池上彰氏が平易な文章や例えでわかりやすく1から解説している。
この本を読むまで、ぼんやりとしかマルクスや資本論は知らなかったのだが、この本で随分印象が変わった。資本主義について批判ばかりしているのかと思っていたが、資本主義についてきちんと分析し利点も述べた上で、問題点を指摘していることがわかり、彼の凄さを感じた。ワーキング・プアなど、最近の新たな問題だと思われていることも、150年近く前のマルクスが予想・指摘していることが驚き。「時代は繰り返す」のだな...。
それにしても原文のまあ難解なこと。池上さんも作中で度々愚痴(?)を述べている。ただそこも噛み砕くことで随分と分 -
Posted by ブクログ
教養・リベラルアーツとは,それを身につけた人自身の人生や,また社会と関わっていく上で,それらが"よりよい"ものへと歩みを遂げるために欠かすことのできない,土台や足腰として支えになるもののことであり,それそのものがすぐには役に立つことはないが,生涯に亘ってじわじわと力を発揮することになる。
反対に専門的分野の実学的志向が強い最新技術などはすぐに役には立つのだが,頻繁に刷新されていってしまうために,すぐに役にも立たなくなる。
だからこそグローバリゼーションや多様性が重視されていくことで,変化が激しくなるこれから先の世の中を生き抜いていくためには,下支えとなる教養・リベラルア