あらすじ
池上彰、記者生活50年の総決算!「人が死ぬと池上が顔を出す」。NHK時代から50年にわたり記者として活動し続ける池上彰が語る、時代を経ても変わらない報道の本質とは? ロッキード事件から地下鉄サリン事件、3.11、能登半島地震まで、自らの歩みとともにつづられる激動の日本報道史!
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Posted by ブクログ
読みやすく個人の歴史を辿る上で面白かった。
昭和的とでも言うのか泥臭さや当時の雰囲気を感じ取れるものであった。
ジャーナリスト、記者はどうしてあそこまで現場にこだわるのかというものに迫っていると思う。
Posted by ブクログ
改訂元の本自体は読んでいなかったが、間接的には池上氏のキャリアのあれこれを書物で触れたことはあった。
それでも、文字通りの総決算として、昭和から平成にかけてのジャーナリズムの世界を駆け抜けた人物の軌跡としては、池上氏自身がそれを志すに至った座右の書に劣らぬ真に迫るものがあるのだと思う。
未来のジャーナリズムの形がどのようであるかはやはり誰にもわからないものであるが、それへ至る道を今なお筆者は突き進んでいることを増補部分に見つけられる。
Posted by ブクログ
池上彰さんの生涯を幼少期から振り返りつつ、主に記者時代に池上さんが直面した事件に対する当時の心境や記者活動が描かれている。今でも多くの人が知ってる日航123墜落事件、地下鉄サリン事件や、当時は衝撃だったであろう誘拐事件、津波、火山噴火など様々な事件が池上さん目線でリアルに描かれており心揺さぶられた。
あと、記者の仕事って本当に大変だなぁ、、としみじみ実感。
Posted by ブクログ
池上彰のジャーナリスト人生における自伝的内容であり、社会人人生の青春記でもある。1970年代の日本、とくダネのために家庭を顧みず働く同氏。1973年にNHKに入局して以来、地方記者、警視庁担当、災害担当記者などとして数々の大事件を取材したその半生を綴る。
今でこそ、分かりやすい解説に定評のある池上氏。若かりし頃にはそれなりに紆余曲折もあったような内容だが、事件らしい事件はなく、大きな失敗も無い印象。その方がリアルだという気もするが。
また、分かりやすい解説と共に同氏が身に付けたか、元々の特性という気もするが、道徳感があり落ち着いてバランス感のある言説である。しかし、自伝として語る上で、この落ち着きは、浮き沈みのドラマがあまりない生き様にも見えなくもない。読み手の娯楽性のみで書評を書くのは失礼な気もするが、波瀾万丈とは実直さの裏表であり、池上彰らしい半生という気もした。