【感想・ネタバレ】池上彰の世界の見方 北欧 ~幸せな国々に迫るロシアの影~のレビュー

あらすじ

【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

幸福度ランキング上位国を悩ませるものは?

高福祉国家、幸福度ランキングの上位国、高い学力と安い学費、北欧デザイン……。
良いイメージで語られることの多い北欧諸国ですが、どの国も悩みを抱えています。
ロシアのウクライナ侵攻後、フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟申請したことは記憶に新しいですが、悩みはそれだけではありません。
ソ連(現ロシア)から一方的な要求を突き付けられたことをきっかけに、ソ連と二度も戦い敗北したフィンランドは、つねにソ連(およびその後身・ロシア)との関係に苦心してきました。
スウェーデンは、高福祉を実現したために国民の労働意欲が低下。経済成長率が低くなる時期を経験しています。
ノルウェーは、ノーベル平和賞が発表・授与されるホスト国。中国の平和活動家に平和賞が授与されると、中国から経済制裁を受けて大変困った事態に陥ります。
北欧諸国はイギリス、ドイツ、フランスといった国々に比べれば、寒冷の土地にあり、人口も多くありません。
それらの国々が、どのような知恵や政策で困難を乗り越えてきたのか。
学ぶべきことが多い北欧諸国の素顔を池上彰が徹底解説します!
東京都立小石川中等教育学校での白熱授業を書籍化しました!

(底本 2023年7月発売作品)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

2025/09/06
毎度お馴染みですが池上彰さんのこのシリーズは読んでいてとても勉強になると思っています。
北欧の入門書的な意味合いで読んでみました。
日本から見るとそれほど表舞台には出て来ない国で遠い寒そうな国、福祉がなんか充実してそう、フィヨルドがあるとこみたいなほんの僅かな地理や歴史の知識でしか知らないような場所だったのですが、現在の国に至るまでには当然のその国の成り立ちや歴史があるということを考えられます。
今なぜ北欧の国がNATOに加盟しようとしているのかみたいな表面化してきた事実から北欧の国の行動原理や考え方をもう少し深く知ることができる本だと思います。
今まであまり知らなかった分、読んでいて新しく知ることができたものが非常に多かったです。

0
2025年09月06日

Posted by ブクログ

北欧というと、幸福度の高さ、福祉や教育の充実など素晴らしい国である印象がある。

しかしそれらが構築されたのは気候や歴史、人口の少なさなど難しい現実と向き合った結果であることがよくわかる一冊でした。

この本を読むまでは知らなかったことがたくさんあり、新たな気づきをたくさん得られました。

しかしながら決して難しい内容ではなく、池上彰さんの解説によりわかりやすく頭に入ってくるとても良い内容でした。

0
2025年01月04日

Posted by ブクログ

北欧諸国の歴史と政治経済、そしてそれぞれの保健福祉制度に至るまで、幅広くそして分かりやすく解説している。
他のヨーロッパ諸国との関係や特にロシアとの関係からNATO加盟申請の流れなど、何となく知っていた事を改めて理解を深める事が出来た。

0
2024年02月04日

Posted by ブクログ

北欧と言えば、寒い、温泉やサウナ、福祉、理想的な国というイメージだったが、歴史的にはとても苦労していた(している)国だという事がわかった。歴史を知る事でイメージが少し変わった。単に北欧を知るのにも役立つし、現在の北欧を取り巻く世界情勢についての導入としても良書だと思う。池上彰の本はわかりやすい。4.0

0
2025年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

若い頃、デンマークとノルウェーを訪ねたことがある。それ以来、北欧が気になっていたが、その歴史的背景と現状を知ることができた。

ソ連崩壊で経済の危機に陥りフィンランドは
よき納税者を育てるために教育に力を入れる。
PISAで読解力のトップに立った理由にも納得。
教師が授業を教えることに専念できる。
進路相談は家庭に、悩み相談はカウンセラーに任せ、仕事と生活の調和がとれているから教材研究に力を入れることができる。
15〜21週間の教育実習を行い、教師の質も高く、社会的ステータスも高い。すべての国民に平等に教育という精神が根付いている。

デンマークがなぜ酪農国になったのかもわかった。そしてデンマークが北海道の酪農に影響を与えていることも。

フィンランドの放射性廃棄物最終処分場、オンカロの話にも驚いた。

日本が北欧に学ぶべきことはたくさんある。
池上彰さんの提唱するバックキャスティングの考え方は興味深い。

0
2024年06月29日

Posted by ブクログ

「北欧」というと、最近はオシャレなイメージで通っています。でも、それだけじゃなく、厳しい寒さ、人口の少なさ、周辺国に揉まれた歴史。これらが、「冷徹、合理的」さを求め、それによって先進的な政策、それも徹底的にシステム化して行なっている。どこかの国とは大違いです。政策の行き着く先は似ているので、それを根気強く冷静に合理的に導入していく「努力」が必要なんだなぁ、と学びました。

0
2024年06月23日

Posted by ブクログ

相変わらずわかりやすい。

個人的に北欧に興味を持っていたので購入。

各国の特色と歩んできた歴史が現在の体制にどのように反映されているのか。

教育や政治など北欧から学べることもたくさん。

同シリーズを制覇したいです。

0
2024年03月24日

Posted by ブクログ

池上さんいつもありがとうございます!今回も大変勉強になりました。

北欧のイメージが今一つ掴めていなかったが、政治、経済、教育、福祉など知って、なるほどー!北欧スゲーなと膝をうちながら感心した。

他国との間で起きた戦争の悲惨な歴史的教訓が土台となってると知り、複雑な気持ちになった。

歴史は韻を踏むというが、早くウクライナの戦争も終わって北欧みたいになってもらいたいなと思った。

0
2024年03月17日

Posted by ブクログ

・感想
池上さんの書籍本当に学び。特に今年はいろんなことを池上さんから学ばせていただいた気がします。
来年も沢山読もう。

0
2023年12月30日

Posted by ブクログ

北欧の国々も過去は
侵略戦争をしていたのは驚いた
日本が高福祉な北欧の制度を真似ても
同じようにはならないと感じた
それは国民の理解を高めないと
制度を入れても機能しない

0
2023年10月12日

Posted by ブクログ

学校の授業で一問一答のような感じなのでとても読みやすかった。内容についても興味深く、単に北欧といえども国ごとに違いがあり戦略があるのが当たり前なのだけれども面白かった。
1番の衝撃は婚外子の数がフィンランド以外半分を超えてるとのこと、、文化が違いすぎて想像できない。

0
2023年09月17日

Posted by ブクログ

へえすごいな、で終わらせない

見る力と応用力をつけて自分なりに考える

冬の寒さ、地理的状況など置かれた立場に応じてなんとか生き抜くためにとやってきたことが「北欧モデル」をつくりあげた

0
2025年06月07日

Posted by ブクログ

フィンランドがあんなに最悪の歴史を辿ってきたと言う事実は意外。
それと北欧諸国は人口が存在感の割に人口が極めて少ないのも改めて実感出来た。
いずれにしても今の超福祉国家や幸福度はそれなりの苦労の賜物と知る。

0
2023年09月19日

Posted by ブクログ

北欧の豊かさや女性の社会進出は結局のところ、地政学による部分がかなり大きいのではないか、と考えさせられた。

日本も豊かな国ではあるけども、国民の
一人一人の意識の高さを北欧と比べれば、見習うべきところが山ほどあるんじゃないの、と問われる内容でした。

0
2023年08月26日

Posted by ブクログ

実際に北欧に行って感じたことと、北欧の歴史や政治について擦り合わせるかのように読みました。日本のことだけでなく世界全体のことを知ることはとても大事だと思った。

0
2023年08月20日

Posted by ブクログ

このシリーズは欠かさず読んでいます。

今回はノルウェー、スゥエーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランドですね。北欧は普段なかなか接する機会はないですが、北欧の歴史や国ごとの成り立ちがわかって面白いです。

行く機会がある方は、読んでおくとさらに北欧の旅が楽しめるのではないかと思います。

0
2023年08月13日

「社会・政治」ランキング