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想像力の伸ばし方を説いた本。
データ至上主義や前例主義では突き抜けた成果を出すことは難しい。現状を打破し、新たな価値を生み出すには想像力が必要です。
本書は想像力を伸ばせない要因と想像力を伸ばすヒントを教えてくれます。
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2024/02/05
池上彰さんの考えるタテの想像力、ヨコの想像力とは何か、そんな池上彰さんの考え方に触れられる本です。
SNSが発達して情報伝達の速度がとても上がった一方でその内容の真偽に関しては曖昧なまま人の誤解に繋がったり、争いの種になってしまったり色々な影響があります。
違う立場の人、違う国の人、過去の人、未来の人など、相手の立場に立って…ということが現代ではその大事な部分が省かれていることが多いのではないか、その影響が色々なところに事象として現れているのではないかということについて分かりやすく解説してくれています。
相手の立場に立って想像することの本当の意味と、求められること、必要なことなど色々な見方のヒントを得られる本だと思います。
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今の日本は想像力を失っていると警鐘を鳴らす内容である。
【概要】
●想像力の必要性
●日本が想像力を伸ばしにくい理由
●ユーラシア・グループによる未来予測
●ヨコの想像力とタテの想像力
●AI時代の想像力の使い方
●想像力を養うための対話・体験・視点のポイント
●著者の未来予測
【感想】
●自分で考える人が減ってきている世の中において、想像力を発揮するためにはどうすればよいか具体的にわかりやすく書かれている。
●組織の中でも個に閉じこもりがちな人を多く見かけるが、本書を読むことによって、ヨコの想像力を活かさなければ組織に必要なアイデアは生まれないことがわかる。また、タテの想像力を活かさなければ環境の変化に対応することができないこともわかる。
●未来を切り開くためには、あらゆることに対して想像力をフルに使い、自由に思いをめぐらすことによってこれまでのやり方では通用しないことを打破していく必要があると感じた。
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『ドラえもんのび太の月面探査記』のラストでのび太が「僕たちには想像力があるんだから」という名シーンがある。意味合いとしては会えなくてもちゃんと想像で会えるというものだが、この想像力というのがいかに大切なものかと思い知らされる。
今回の池上彰さんの書籍は、今の日本には想像力足りてないんじゃないの?という気付きを与えてくれる。年齢を重ねるごとに失われている想像力。これは自分で考えや行動にブレーキをかけているからではないか?と問われる。
…その通りです。
ちゃんと新しい場所に赴き、人と直接会話をし、学び、そして自分の頭で考えるのだ。そして、相手に優しくしていくのだ。
考えること、相手の立場に立って想像することをやめてしまった時、混沌とした時代がやってきてしまう。一個人では防ぎようもないことばかり起こる時代であるけれど、学ぶことはやめないでいたい。
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横の想像力とは、自分ではない他者、ここではない場所、同時代を生きる他者、過去に生きた他者、身近な人たちから海外の人たちまで、ヨコに広がる想像力をいう。そして今ではない時、未来の世界や未来の自分自分自身へと、タテにつながる想像力をタテの想像力と呼ぶ。AI時代の中で、想像力を駆使して、自分なりの自由な意見をまとめる練習が必要である。
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大量の読書に基づいた知識の塊みたいな本の内容だった。
意見に偏りが無く非常にフラットで、且つ説得力があってもはや圧巻だった。
内容が濃いのでまだ消化しきれて無いのでもう一度見直そう。
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とかく歳をとるとブレーキをかけがちだけど、答えのない今の世の中だからこそ、リミッターを外していろいろ考えたり、動くことが大切なんだな、と思いました。
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池上さんの本には大きく「現代史:世界で起きていることを知るための本」と「教養:知識、思考法を身につけるための本」の2つに分かれるかと考えていますが、この本は後者にあたります。
タテの想像力は時間軸、ヨコの想像力は空間軸に関する分け方ですが、この分け方は非常にわかりやすいです。
また、抽象論のみならず、具体的な事例が紹介されています。納得感も高く、頭に入ってきやすいですので、発想力を鍛えたい人はおすすめです。
Posted by ブクログ
具体的事例をあげてタテ・ヨコの想像力の大切さを理解できる内容ではあるが、著者自身の具体例が多かったため、あっそうだったのね、という印象が拭えない。